今宵も泥っぽい雨．．．(837)

星など見えもしない。
こんな宵は、惑星Ｘの話題などひもといて、未知の星に夢を飛ばすか。
いまから１６０年も昔、天王星の揺らぎから、海王星の存在を導き出し、
予測されたとおりに、海王星が発見された。
海王星は、だから、机上で発見されたと言ってもいい。
このたび冥王星のはるか彼方に、惑星Ｘの存在が提起されたという話は嬉しい。
現在の８惑星やTNOs(海王星以遠小惑星群)の位置や軌道の傾きを計算すると、
未知の領域に地球サイズの惑星があれば、ジグソーパズルのピースが埋まるように、
バランス計算が成り立ち、太陽圏の絵が完成するという。
いずれ、予測通りに、大きな惑星が発見されれば、更に愉快だ。
発見されたとして、惑星の仲間に入れられるかどうかは、惑星定義の第３項があるから、
何とも言えないが、サイズ的には申し分ないし、なんと言っても未知の星を考えるほど
楽しいことはない。
黄砂の雨に毒づいているよりよほど心豊かになれる。
奈良、お水取り、この季節。春の雪。