うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

ペルセウス流星群....(151-2)

2007年08月14日 12時11分47秒 | うべプラネタリアン
流れ星は、23時ころより数が増え、0時をまわるとペルセ群が目立ってきた。
そのころになると、200人近くにのぼった参加者も三々五々帰り始めたが、
一人あたり最低30個は確認したに違いない。
夏の銀河と星座をばっちり全て見ることができたし、案内も数回に及び、大騒ぎで、こちらはまさしく狂喜乱舞である。
いいおみやげができた。
0時を超えてなお粘る人はよほど星好き。
天の川は、いて座からゴブゴブ光のこぶを連ねつつ、はくちょう座にいたり、二本の筋に割れてカシオペアになだれ落ちてゆく。
その不思議な光の帯は太古からいまだに人々を魅了してやまない。
やがて、すばるがのぼり、火星が追いかけ、カペラが輝く。
そこへ、ざくっと切り裂くような流れ星。
うわっ!ただ、絶句。
星好き病になってよかったぁとしみじみ夏菜さんはつぶやいていたが、のぼるすばるを双眼鏡でとらえて、
ああもぅだめとうっとりためいきをついていた。
つきあわされたお母さん方も、夏の真っ盛りに冬の星座に会えるなんてふしぎ...と異経験にはまりこんで...

01時にさっと曇ってきたと感じたその間に小雨まで降ってきた。
さぁ撤収。
大急ぎで30人くらいの残っていた人々もいっせいに手伝ってあっという間に蜘蛛の子を散らすように解散。
家まで帰って来るとまた再びクリアな星空の復活。
ガレージから玄関までの2㍍の間にも、2個の流れ星、未練は残ったが、
先ほどの雲は程なく宇部の方にも広がったらしく、まあそこで収めたのは可としよう。
ペルセ群の観測会は、3年連続となり、三回とも参加したという中井さん親子は、今回が一番と喜んでくれた。
なによりなにより。
金曜朝から、星漬けのおおさわぎ、あげく法事を含む2夜連続の半徹夜は、ぐちゃぐちゃに疲れ、歯が浮いて、
何も食えない最悪コンディションをもたらした。
その中で、かみさんのいたわりが妙に気味悪ぃが、いい星空だったから、精神は実に健康である。またやろう。

画像はNASAよりペルセ流星群の2年分の合成。輻射点がよくわかる。

ペルセウス流星群....(151-1)

2007年08月14日 10時11分29秒 | うべプラネタリアン
ペルセウス流星群の公開観測会を、8月12日夜、阿知須きらら浜自然観察公園 駐車場で開催した。
例によって宵の口は、昼の猛暑の熱気が雲をよんでいたが、21時すぎには完全に晴れ、透明度がよく、
最高のシーイングの夜空となった。
お客さんも次第に増えて、大判ブルーシート2枚に寝ころぶ余地もないほどの人出。見た目、災害避難所状態。
しかし皆さん幸せな顔をして(多分)いるので、違いがわかる。
夏の天の川が完璧に見え、こんな美しい天の川にはついぞ最近会わなかった。
一人興奮して、星空案内にも熱がこもり、スタッフサイドの一人は“狂気”と言っていた。私は“狂喜”していただけだが。
よく晴れた頃から散在流星もよくとび、23時ころにはペルセ群も流れはじめ、
あちこちで歓声があがった。
天の川と星空だけでも、もう泣けてくるほどすばらしいのに、そこに流れ星なんて、贅沢にもほどがある。
11日の夜は星空観察会の子ども達と日が変わるまで星空をながめ、明けて12日11時に解散すると、
すぐさま黒服に着替え、父の一周忌と初盆の法事に出かけ、そそくさと墓参りまですますと、
とって返してこの観測会。星空にいる父があきれて晴夜をくれたのかとひそかに手を合わせた。