憩う、楽しむ 広島・湯来通信 

広島市中心部から1時間。新たな交流・体験エリアである湯来地区の最新情報。天然温泉と豊かな自然が皆様をお待ちしています。

井ノ口から来られたご家庭樣

2014年06月26日 08時27分49秒 | ホタル情報
6/26(木)22℃


おはようございます。

ようやく、待ちに待ったホタルの飛翔シーズンになりました。数も場所によるんでしょうが、喜んで頂けるだけの数が飛び始めました。

昨夜、番犬のハナと隣の犬が鳴くもんだから、10時過ぎに自宅周辺のホタルの飛翔状況を見てきました。

犬が鳴いた訳はホタル見学の子どもさんの声に反応したもの。家族仲良く、マナーももちろん素晴らしい家族とお会いできて、保護活動をしている者として嬉しく、ついつい秘蔵のマドボタルの動画を見ていただきました。(正しくは、YouTubeにも動画をアップしてるから初めて公開じゃないんですけどね)

自然豊かな湯来なので、驚くような巨大ナメクジが1匹いて、子どもさんたちの話題になったことは言うまでもありません。

せっかくなので、ホタルの体系について、少し説明しておきますね。


ホタル(蛍)は、コウチュウ目(鞘翅目)
ホタル科 Lampyridae に分類される昆虫の総称。
発光することで知られる昆虫。

生態概要

おもに熱帯から温帯の多雨地域に分布し、世界にはおよそ2,000種が生息していると推測されてます。
幼虫時代を水中ですごす水生ホタルと陸上の湿地ですごす陸生ホタルがいますが、日本で「ホタル」といえば、ゲンジボタルとヘイケボタル、姫ボタル、そして私が昨年始めて見つけたマドボタル。

日本ではゲンジボタルとヘイケボタル、場所によっては姫ボタルも見ることが出来ますね。色んな種類のホタルを一堂に見たいと願うのは贅沢なことかも知れませんね。
因みに、日本国内には約40種類のホタルが確認されてるそうです。
日本国内の南限は久米島、さらに南に下った台湾では約58種が生息しており、初夏にホタルを鑑賞する観光行事も行われているそうです。


ホタルの容姿

成虫の体長は数mm-30mm程度。体型は細長く、色合いは全体に黒っぽく、前胸だけが赤いというものであるようです。
オスとメスを比較するとオスのほうが大きく、ヒメボタルにみられるようにメスは翅が退化して飛べない種類もいます。
成虫期間は約1-2週間。成虫になって飛び始めると水分補給するくらい、ほとんど何も食べることは無いそうです。

食性編集

ヒメボタルは土壌動物の捕食者としてナメクジやカタツムリ、ミミズ等を補食し、ゲンジボタルやヘイケボタルの幼虫は淡水中にすんでモノアラガイやカワニナなどの淡水生巻貝類を捕食しています。冬場は水中で補食してますから、災害復旧工事をこの時期にすると泥水で呼吸ができず全滅してしまうんです。
復旧工事をすることは否定しませんが、適切な措置をとらせない発注のあり方は疑問に思っています。



発光する理由

ホタルが発光するのは「敵をおどかすため」という説や「食べるとまずいことを警告する警戒色である」という説があります。ホンの数種類のホタル科の昆虫は毒をもっているものもいる事が確認されてます。
私がよく見るホタルは卵や幼虫でも発光しています。成虫になって夜間に発光しながら飛び回っているのは配偶者を射止めるため。光を放つリズムは、地域や種類によって特徴があるそうで、人間で言うところのモールス信号、「言葉」になっているのかも知れませんね。
ホタルの場合は雄が積極的で、力強く飛んでいるのが雄。雌は見つけてもらうために葉っぱの上等に停まって待ってます。(中には、待ちきれず、か弱く飛んでいるのがいます)


発光のメカニズム

ホタルの成虫が光っている部分はお尻。腹部の後方の一定の体節に発光器があります。
発光物質はルシフェリンと呼ばれ、ルシフェラーゼという酵素とATPがはたらくことで発光することが解っています。
発光に伴う熱はほとんど出ないことから、学術的には「冷光」と言われてます。


初夏の風物詩として人気が高く、保全への試みが日本各地で行われ、色んな場所で人工飼育によって観察できるようになりましたが、近年では遺伝的に異なる特性を持った他地域のホタルの増殖・放流による遺伝子汚染が問題になっているそうです。
見たい見せたいという気持ちはわかりますが、夕涼みのチョッとしたドライブをぜひして頂きたいので、湯来のホンモノのホタルをご覧ください。


今週末のホタルまつりが楽しみだなぁ。


コメント
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