憩う、楽しむ 広島・湯来通信 

広島市中心部から1時間。新たな交流・体験エリアである湯来地区の最新情報。天然温泉と豊かな自然が皆様をお待ちしています。

広島市内最高峰の大峯山(1,050m)

2012年01月16日 06時57分31秒 | 民話
1/16(月)2℃       


 おはようございます。


 最近、湯来の民話を掲載してなかったので書いてみました。今朝の湯来に伝わる民話は『大山の氏神様』です。


 むかし、白砂(しらさご)の大山(おおやま)や河内原、鹿の道(かのち)は家が少なく、これらの人たちは八幡原神社の氏子になっていました。しかし、大山では開拓も進み、家数も多くなりました。秋祭りが来ても、山を越えて八幡原の神社まで行かなければなりません。
 「なんでも、大山に社を建て、神様をお迎えしようではないか」
 と話がまとまり、神社を建てましたが肝心の神様がおられません。そこで、出雲の国へ神様を迎えに数人が出向きました。
 「話では聞いていたが、なんと出雲大社ちゅうのは大きな神社よ、のぉ」
 「こがぁに、ぎょうさんの(たくさんの)人が神様を迎えに来られちゃあ大変よのぉ」
 と話しながら出雲大社に参り、出雲の神様に
 「このたび、大山に社を建てましたが、神様がおられないのでお一人お願いいたします」
 しばらくして、大山に来られる神様が決まり、お供して大山に帰ってきました。すると神様は、
 「ここは大山か?わしが聞いた大山は海の近くだということだが・・・・」
 「ここは安芸の国、白砂村の大山でございます」
 「わしの行く大山は、伊勢の国の大山じゃ、そこへ案内せい」
 大山の人たちは困りました。そしてみんなで、
 「せっかくおいでいただいた大山でございます。何でも言われたことをいたしますので、ここに留まってください。」
 「では、今から言うことを聞いてくれれば承知する」
 一つ、秋祭りを盛大にすること。
 二つ、神社に高提燈をあげ、太鼓や笛で一晩中賑やかに祭礼を行うこと。
 三つ、参拝者に、甘酒を作り、酒とともに振舞うこと。
 この約束を守り、大山では賑やかな祭りが続けられました。酒や甘酒が振舞われるので近隣の村からも参拝する人が多くありました。
 この神様は火を嫌う神様でしたので、大山では今も”とんど”をしないことになっているということです。

 大山集落は、大峯山の山麓近くにある集落で、「大峯下ろし」という季節風で雪がたくさん降る地区でもありますが、種の少ない(無い)柿の実がなる木や、昔ながらのコンニャクイモを栽培している地区でもあります。
 以前は、トマトやインゲン、ほうれん草などの適地でもあったんですけど、今はどうなってるのかな?
 今度暇な時に訪問してみようと思います。


 次回は『明神滝と消えずの火』です。お楽しみに。



  今夕、おしゃれ工房湯来のTV放送があります。

 1月16日(月)16:45頃~
 広島テレビに出演!
どんなお店か、是非見てくださいね~。


 冒頭の写真は、広島市内最高峰の大峯山(1,050m)。ご覧のとおり、山頂には雪が積もっているようです。湯来側からの登山時間は40分程度。山頂からの360度の眺望が自慢の山です。
 雪が解けたら、春山ハイキングを計画したいと思いますので、一緒に登ってみましょう。


 先週の金曜日と昨日は消防と地区町内会の新年会で、久しぶりに和気藹々の時間と美味しいお酒を飲ませていただきました。(飲みすぎシールが頬っぺたに貼ってあるような気がします。)
 旧正月も明けたことだし、今日からビシッと襟を正して公私に頑張ってみようと思いますので、応援をよろしくお願いします。


 今週もよろしくお願いします。
コメント
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