健康楽園。

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待てば海路の日和あり・・・か?

2006-08-30 | 読んでみた。finding.
ロマンス小説の七日間

角川書店

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三浦しおんさん、直木賞受賞おめでとうございます。早速「しおんのしおり」と「ロマンス小説の七日間」読みました。
翻訳家・28歳独身のあかりと、ボーイフレンド神名との七日間を描いたロマンス小説は面白いです。!
イギリスの小説を翻訳している。仕事を辞めちゃった神名と、半同棲をしている。翻訳している小説が、小説になっている。劇中劇みたいな始まり。
現実の世界では、主人公あかりは、友人まさみと神名との間を疑い始め、嫉妬し始める。
神名が突然ネパールに行くことに・・・。それを本人から直接聞けなかったあかりは激怒します。
それの怒りによって、劇中劇・翻訳は、あらぬ方向に捻じ曲げられ、王子ウオリックを殺してしまう。さーーて大変、殺しちゃったから王女アリエールは、王子の親友シャンドズと通じ、懐妊して、ロンドン王の求婚を拒む。そこに聖剣が絡んでいく。やがて生まれた男子にウオリックと名付け、王女となったアリエールとの旅の途中・まだ見ぬ父親への思いを語ります。「いつか会える、だれがだれともわからぬまま。彼は確信していた。」
まさみのストーカー事件で、和解していく神名とあかり。
ネパール行きも、「待っててくれ」とか言わないの?「行っちゃだめだ」と言ったらね!
「待つという行為は、ちっとも優しくも穏やかでもない。変わってしまう、心も形も。だからいい。お互い見分けもつかないくらい変化してしまったとしても、いつかまた会える、そう思っておくのがいいだろう。」276ページとなり、終結に向かいます。
未来へ希望を託せよ!!っていうメッセージがジワっと来る物語です。
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