山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。
神社のある風景



京都府京丹後市丹後町宮


屏風岩から内陸へ入って昼食を摂り、また海の方へ戻ってきて竹野神社に立ち寄る。
竹野神社は、丹後に行く度に寄ろうと思いつつ、今回が初めての参拝となった。
丹後屈指の古社で、式内大社でもある。
道路を挟んで神社の反対側には、丹後古代の里資料館というのがあって、駐車場もあったが閑散としていた。



この時点では、まだ天気が良かった。
この後で立岩の撮影に行ったわけだが、順序を逆にすれば良かった。



丹後の神社としては参道は長い方で、私が寄りたかった理由の一つである。
小さく浅い西向きの谷間にあって、地形的にも惹かれる要素がある。
季節や時間を選べば、斜め前からの理想的な光に出逢える筈だ。
式内大社であるとかは二の次なのだが、それでも風格というものはあるし、木々の表情もいい。


こういう門があるのも好きな様式である。



門の周囲にはモミジが多く、秋に訪れるのも良さそうだ。



社殿周りは陽射しが強いが、これも季節が違えば、気持ちの良い陽だまりになるだろう。



鈴緒が門にあるというのは、あまり記憶に無い。



これは、拝殿になるのだろうか?



本殿は、写真では判りづらいが結構な大きさがある。
私の知人で、ここに立ち寄ったことのある人がいるのだが、「ボロい」と表現していた。
侘び寂を解さないとそういう感想になるのかと愕然とした。
ボロいどころか、私が訪ねる神社の中では立派な方なのだが…。



本殿と、その向こうは摂社の斎宮神社。
どちらも檜皮葺である。



門から参道を振り返る。



やはり木々の表情がいい。
清浄な空気が湛えられていて、居心地のいいところだった。
狛犬の傷みが目立ったが、安易に真新しい物にしてほしくはないし…。


撮影日時 190814 14時15分~14時40分
地図



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京都府京丹後市


久し振りにT君と出掛けることにするが、生憎と台風が近付いている。
南紀の海を撮りに行こうと考えていたけれど、雨の可能性が高い。
日本海側なら雨の確率は低いものの、曇り空の海はあまり撮る気になれない。
室生近辺の神社巡り、というのも候補にあって、こちらも雨の可能性は高いが、神社ならそれでも写真にしたくなる。
T君と待ち合わせ場所で会ってからも悩み続け、結局、僅かな可能性に賭け、日本海に向かうことにした。

道中、ずっと曇り空で、時には小雨がぱらつく。
伊根町辺りまで来ても曇ったままで、今日はやっぱり無理かと諦めかける。
勿論、曇り空の海でも、写真の撮りようはあるだろうけれど、最近、気が滅入ることが多かったので、スカッと晴れた海に会いたかった。
経ヶ岬を過ぎた辺りから青空が見え始めるが、海の色はまだ冴えないので、まずは碇高原に向かってみる。
ここも、青空でないと映えない場所ではあるが。



狭い上り坂の車道を進んでいくと、やがて周囲が開け、同時に青空も広がっていく。
牧場やステーキハウスなどがあったりするが、そこから少し外れた場所が、最も風景が良かったので車を止めて撮影する。



空はどんどん晴れてゆき、台風でチリも飛ばされたのか、青空は澄み渡っている。
まさに高原といった風景に、気分も軽くなる。



向こうに日本海も見える。



撮影場所は限られるが、気持ちの良いところだった。

海岸方面へ戻り、今度は海の撮影をする。
撮りたいところは色々あったのだが、海水浴シーズンでもあるので、人の少ないところとなると限られてくる。
結局、以前も掲載したことのある屏風岩へ。



前回訪問時と同じような写真ばかりになるが、胸のすくような海の風景が広がる。



駐車場所近くの、農道のような道を進む。



前回と同じようではあっても、空も海も前回より澄んでいる。



丹後というより、どこか南国のような海の色だ。



気持ちの良い風景で、風も強いのだが、とにかく暑い。
むわっとするような風で、写真のような爽やかさは無い。



こういう、空に向かって伸びるような坂道が好きだ。
歩くのはしんどいけれど。



少し移動して、田圃と海の風景を。



ここも本当に気持ちの良い風景だ。
この先から海辺へ降りることが出来る。



海辺で遊んでいる家族連れがいたが、ちょうど帰るところだった。
車の乗り入れ禁止の看板があったのに乗り入れているし、いかにもといった感じだったので、去ってくれて幸いである。



海水浴をするような遠浅の砂浜ではないが、綺麗な砂で、思わず砂遊びをしたくなる。



前回はベタ凪状態だったが、今回はやや波が高い。
時々、波飛沫がかかりそうになる。



前回より潮位も高いようで、潮溜まりだった場所が波に洗われている。



またこんな感じの道を。

一旦、内陸の方へ進み、昼食を摂る。
蕎麦を食べるつもりだったが、相当待たされそうだったので寿司屋に行った。
グーグルレビューを見ると評判は良かったのだが、シャリはベチョベチョだし、値段も安くはなかった。
女性店員の愛想も悪く、やや混んでいたとはいえ暫くほったらかし状態。
都会にある値段が高めの回転寿司の方が美味しいくらいで、やはり競争の激しい地域の方が、味も接客も良くなるのだろうと思わされた。



海辺へと戻り、道の駅に立ち寄る。
やはり天気は変わりやすく、雨が降り出してきた。
雨が止むのを待って立岩へ。



さっきまでの青空が嘘のようだ。



ただ、晴れた空では見られない表情も顔を出す。



夕暮れ時だったら、いい写真になりそうな。
とはいえ、今日は空は焼けそうにない。



立岩は少し物足りなかったが、スカッと晴れた青空が撮れたので、日本海を選んで良かった。


撮影日 190814
地図 碇高原 屏風岩 立岩



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三重県熊野市育生町尾川


時間的に立ち寄れるのはあと一ヶ所、というわけで、迷わずこの大森神社へ。
ここは過去にも訪れており、「雑多な写真」や「狛犬さん」の記事に掲載したことがある。
とても落ち着ける好きな場所なので、今回やっと一つの記事として紹介出来るのは嬉しい。

雨滝からは尾川川沿いの狭い県道を下り、周囲の地形が開けて集落が現れたところで県道から逸れ、右への狭い道に入る。
神社手前には公園のようなものがあって、そこに駐車。トイレもある。



神社前の風景。
右はレンゲ畑。



もう夕暮れ時で、神社の撮影をするにはぎりぎりの時間だ。
郷愁を誘うような、長閑で沁み入る風景である。



鳥居は南紀らしいもの。



深い杜というわけではないが、心地いい参道。



右手の木々がやや疎らなので、思ったほど境内は暗くない。



その疎らな木々を通して入り込む、黄昏時の淡い光が拝殿を照らす。
本殿は撮りにくいので割愛。






境内は苔生している。



潤いがあって、自然と溶け込んだ空間だが、よく手入れされた清浄な場所である。



拝殿向かって左へと続く道があって、それを辿ると川辺に出る。
水の透明度が見事で、夏の日中など、こんなところでゆっくりしたら気持ち良さそうだ。
ここは雨滝の下流に当たる。



川へと続く道から見た境内の様子。



参拝を終えて、もう一度、神社前からの風景を。

暫く出掛ける予定が無いので、次の更新まで間が開くと思います。


撮影日時  190502 18時半~18時50分
地図



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三重県熊野市育生町赤倉

以前、熊野市にある雨滝を紹介したことがあるが、その記事で、この丹倉神社のことにも触れている。
訪れるのは二回目で、掲載するのは初めてになる。
二回目と言っても、前回は2008年だったから十年以上も前だ。
以前は「知る人ぞ知る」といった感じの神社であったが、最近は結構知られてきているようで、グーグルマップにクチコミも載っている。
神社前の道は狭く、かなり離れたところに駐車して歩いた記憶があるが、今は軽自動車二台分ほどの駐車スペースが設けられている。
そういった変化はあるものの、神社自体は変わらず、原始の信仰を思わせる佇まいのままだ。



車道横に立つ、白い鳥居をくぐって石段を下りる。
開けた場所に出ると、その先にある巨岩が目に入る。



社殿は無い。
が、これも神社の在り方の一つであるし、ここにはそれが相応しい。



熊野の海岸で見られるような白い石が置かれている。
南紀の神社ではよく目にする光景だ。



周りが単純な杉林なのが少し残念だが、遠い過去に想いを馳せられる場所である。



さて、ここまで来たからには雨滝にも寄っておこう。



ここも雨後のせいか、水量は普段の倍以上はありそうで、豪快な音を辺りに響かせていた。



ただ、もう夕暮れ時で薄暗くなっており、水飛沫が飛び散る様は撮れない。



足を濡らさずに対岸に渡るのは出来そうもないし、滝壺に近付くのは断念する。



と、ここでT君が足を滑らし尻餅をつく。
尻ポケットにスマホを入れていたようで、まるで弾丸でも受けたかのような放射状のヒビが背面に見事に入る。
買い替えて10日ほどだったらしく、大いに凹む。
彼はあまり写真を撮らない人だが、それでもいつも一、二枚は撮るのに撮ろうとしない。
スマホはヒビが入ったとはいえ、動作は正常だし、画面自体は割れていないから、「撮らへんの?」と聞くと、「写真を見るたびこのこと思い出しそうなんでいいっす」と言う。
何となく、連れて来た私は罪悪感を感じた。


撮影日時 190502 丹倉神社17時25分~17時40分 雨滝17時55分~18時5分
地図 丹倉神社 雨滝



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和歌山県新宮市熊野川町嶋津

今回の南紀行きの計画を立てるまで、全く知らなかった場所だ。
ここのすぐ近くに木津呂という集落があって、湾曲して流れる北山川に挟まれ、まるで島か半島のように見える風景が有名になっている。
その木津呂に行こうかと色々検索していて、この嶋津の森を見つけた。
嶋津は奈良県の十津川村と、三重県の熊野市に囲まれた、新宮市の飛び地でもあり、地図的にも面白い場所だ。
ただ、嶋津の森は、北山川の中州に形成されたという珍しさはあるものの、さして珍しい植物があるようでもないし、巨木があるというわけでもない。
目的は、この森の中を通っている筏師の道である。

国道311号線から逸れて、嶋津集落への狭い道に入る。
車道の終点に集落があって、ここに日本一小さいと言われる観光協会がある。
人口12人。
観光協会のホームページには、「人が気軽に来て、遊べる場所。ただそれだけでいい。人の記憶に残していけば、この地域は残っていく。そういう思いで活動しています」と書かれていて、来訪者に地域のガイドなどをされているようだ。



集落には駐車出来そうになかったので、行き止まりであろう車道の奥に進むと、北山川の広い河原に出た。
ゴールデンウィークということもあって、他にも何台もの車が止まっている。
一台、スタックしている車があったから、起伏の大きいところは注意した方がいい。
嶋津の森は中州にあると言っても、普段は集落側の方は水が流れておらず、だだっ広い河原が広がっている状態だ。
筏師の道の入り口がどこにあるか判らないので、森に沿って歩くが見つからない。
見つからないまま、北山川の流れが見えるところまで来た。



それにしても、対岸の、針葉樹がほぼ見当たらない緑の豊かさ。

さて、今度はもう少し林縁に入って歩くことにする。
そもそも河原は石だらけでひどく歩きにくい。



すると、森の中に入っていく小道が見つかった。
これは森の外からでは見つからないだろう。
他にも何ヶ所か入り口があるようだが、私が見た範囲では案内板のようなものは無かった。



森の外縁は豊かな常緑広葉樹で覆われているように見えたが、中に入ってみると単純な杉林で少しつまらない。



ただ、この苔生した筏師の道は魅力的である。
筏師の道とは、かつて流域で伐採された木材を筏で新宮まで運んだ際、筏を操る筏師が上流の自宅へと歩いて戻るために作られた道である。
だから嶋津にだけあるわけではなく、どちらかと言えばメインは北山村であり、北山村観光サイトを見ると、「筏師の道ウォーキングマップ」なども載っている。
通して歩けば面白そうだが、もちろんそんな気力も体力も無いので、この苔生した道に惹かれ、嶋津を選んだ。



写真を撮っていると、3、4人の方と擦れ違った。
挨拶を交わすと、先述の嶋津観光協会の方々であった。
と言っても、人口12人だから、住民全員が協会員の可能性はあるが。
「苔とか採らないでくださいね」と言われたのは心外であったが、悪さをする人が多いのだろうか。



ここは早朝や雨の日などに撮影すれば、面白い写真が撮れそうだ。
光線状態は悪く、撮影は厳しかった。



似たような写真ばかりになってしまったし、ここだけを目的に行くようなところでも無いだろうが、ちょっと立ち寄るにはいいところだ。


撮影日時 190502 16時~16時20分
地図



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