神社のある風景

山里の神社を中心に、歴史や建築等からの観点ではなく、風景という視点で巡ります。

赤渕神社

2010年02月02日 | 兵庫県
兵庫県朝来市和田山町枚田


昨年は紅葉の写真をあまり撮っていない。
どうもタイミングが合わず、どこかへ出掛けても、紅葉には早すぎたり遅すぎたりして、そのピークに出逢えないまま秋が終わってしまった。
そんな中で、まだ比較的良い色で迎えてくれたのが、この赤渕神社で、静かで心地よい秋の一日を過ごすことが出来た。
といっても鮮烈な色付きではなく晩秋の気配で、しかも空はどんよりと曇っていて華やかさには乏しく、何だか冴えない写真ばかりになってしまったが・・・。

赤渕神社は朝来市の市街地から少し離れた場所にある。
規模や知名度は但馬でも有数だと思うし、以前から気にはなっていたのだが、地図を見ると、集落の狭い道の奥にあるので、何となく敬遠していた。
民家に近く、境内はやや開放的で、山の気が感じられるような深さとはちょっと違うものの、楼門、神門、勅使門と三つの門がある懐の深い空間は魅力的であった。



神社入り口付近は、保育園や駐車場などがあって、あまり落ち着ける環境ではない。
だが、この鳥居の奥へと緩やかに上っていく参道には先を期待させられる。



カーブを曲がった石段の先に楼門が見えてくる。
この風景は、神社というよりお寺の山門だ。



楼門越しに奥を窺えば、いかにも秋らしい色合いに満ちている。





上も下も秋の彩りである。



楼門の先には神門が見えている。



神門に向かいつつ振り返る。



神門の向こうでも木々が秋を演出している。
赤や黄色もいいが、こういう橙色の暖かみある色合いもいい。



神門の先は広い空間。
参道は更に奥へと続く。



石段の上に見えてくるのは勅使門だ。



神門方向を振り返る。



勅使門。
当然、こちらの扉は閉じられくぐることは出来ない。



拝殿側から勅使門の透かし彫りを。



勅使門と拝殿。
ここもかなり広い空間が開けている。



拝殿と、奥に本殿覆屋。



拝殿横から本殿方向。
この建物に囲まれた狭い場所だけ、ちょっと空気や光が違うように感じられて惹かれたが、残念ながら上手く写し撮れなかった。



本殿覆屋。



拝殿の左手に並ぶ境内社。
この背後は山が迫り、杜の雰囲気が良い場所だ。



本殿左手の境内社。
広い境内の中で、最もひっそりとした場所だった。


2万5千分1地形図 但馬竹田
撮影日時 091124 12時20分~14時20分

駐車場 鳥居右手の道を進むと境内に停められる。
地図