酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

牛蒡を甘く味わう。

2011-01-26 | 酒風景
ゴボウ。恥ずかしながら漢字を忘れていた。
牛に房だっけ、あれ?違うよな。
ワープロはヒトを退化させる。

昨夜はいつもの女将の店で晩酌。
牛蒡の天ぷらをいただく。



牛蒡はこうして食べると、持ち味の甘味がぐんと引き立つ。
じっくりと噛み締めると、牛蒡ってこんな味なんだな、旨いものだなあと、普段から牛蒡は美味しいとは思っていても改めて感心するのである。

筋が通っていて、でも柔らかな味を醸す、いわゆるイイ女的な野菜かと、ふと思ったりして。

大根をしみじみと味わう。

2011-01-24 | こしらえた話。
昨夜は大根とアサリで晩酌。



小鍋立て。大根はお約束の千六本に切り、たっぷりと。

煮えたところから、ポン酢で食べるのだが、こういうふうに味わう大根。美味しいので一人で1本分くらいでも食べられそうだ。

こんなふうに、ちょっと凝った晩酌にはこんなものも登場する。



焼き燗。
その形状から鳩燗とも呼ばれるが、趣向としては実に楽しい。

実は最近、小鍋立てがらみの取材があったのだが、自分の中で小鍋立てといえばコレ。池波先生もご推奨の大根とアサリ。どうにもこうにもこれが食べたくなり、昨夜実現と相成った次第。

思えば今年は、いろんなものに感化されての食卓。自主性はどこへやら。
まあ、おかげで何を食べようか悩まずに済んでいるが。

イカに美味しい細工。

2011-01-22 | 酒風景
昨夜は氷の水族館なる催しを見たせいか、魚で一杯やりたくなった。

先日も行った場末の居酒屋でギンダラでもと思ったら、コレ食べないかいとオヤジから差し入れ。



ヤリイカを炙ったの。

小さなヤリイカは刺身でなく煮物に。腹の中には刻んだ足と卵が仕込まれているらしい。

どれ



イカの足、卵が詰め込まれ身とともに一体化したそれは、ぎゅっと美味しいのであった。
やるねえオヤジさん。

街の有名料理屋で修行しただけあって、なんでも旨いのだが、さらに本人も飲兵衛だけあって、肴としてツボを外さないところがなかなか。
仕事中に酔っぱらうことはないが、鬼平犯科帳(中村吉衛門)の話になると機嫌が良くなり高い酒をタダで振舞い、奥さんに陰で相当叱られてるであろう、愛すべきオヤジなのである。

氷の水族館

2011-01-22 | 日記
商店街のポケットパークで、数日前からの催しをのぞいてみた。



魚が水槽ではなく、氷の中にいる、という趣向。気仙沼だかどこだかの製氷メーカーが開発した技術。噂には聞いていたが、なかなか見事なものだ。
通常は夏の暑い時期の納涼イベントとして行われるものらしい。





テントの中にたくさんの氷。外より寒いのだった。まさに冷凍庫の中。

ちなみに

この魚たち。氷が溶けたら食べられるのかと思ったら、それはムリ。製品化のため数日間、真水に漬けたせいで食用できないとか。よく意味は分らぬが、いわゆる生き腐れたような状態か。

そういや、日本中を巡業している人体の不思議展。展示品は死体だから法に触れるのではと告発されていたな。話は分らんでもないが、モノによっては、あえて実物の意義も分らんでもない。