さて、5月も中旬になると必ず行っているのは「りこぼ」。
5月の山菜と10月のきのこの時期は外せないのだ。
今年はいつもより1週間遅いけど、大丈夫かな?
金曜日に仕事を終えると職場の最寄駅でいつものI坂さん家族と待ち合わせ。
今回はたまおさんも誘ってみたら行くとのこと。りこぼで山菜食べたいって。
でもI坂さん達は日曜日に急に予定が入って土曜日の10時過ぎにはりこぼを発た
ないといけなくなってしまった。現地に今夜1時に着くとして現地に21時間滞在?
で、私達2人は相談した結果帰りは別で帰ることにして、いつもの松本発のバスを
予約しようとしたら、なんと名神高速の工事のせいで何時に大阪に着くか分からないって。
おいおい・・・。 しょうがないので初めてJRで帰ることにした。
行きも工事の影響でやっぱり混んでいて、なかなか進まないので何時に着けるの
かと思ったけど名古屋を過ぎたら空いたのでなんとか1時に到着。良かった。
次の日の朝、2時に寝たにも関わらず7時には起きてしまった。
でも意外とすっきりしてる。
7時30分には朝食をみんな揃って食べたら、山菜を近くの山に採りに行くことに。
でも、山菜よりも草花に目覚めたたまおさんと私は花の写真を撮るのに夢中。
シロバナエンレイソウ
キクザキイチゲ
オオカメノキ
キバナイカリソウ
なかでもおもしろかったのはこれ。
穴が開いた花かと思った。
実は花は終わってて種らしい。名前を聞いたのに忘れてしまったよ。
いいかげん山菜も採らないとね。ということで、今まで聞いたこともない山菜を
教えてくれた。
これ。ミヤマイラクサというらしい。
名前のとおりたくさんの棘が。
手袋がないと取れない。で、たくさん生えてたのでどんどん採った。
でも、味の想像がつかないよ。
これはミズナ。茹でて食べるんだって。
このほか、白馬のあたりでは普通に取れるヤマヨモギっていうのも採った。
道端によく生えてるのと違って背が高く、茎に毛が生えてないもので、葉ではなく
茎を食べると聞いて驚いた。それもクセもなく茹でるだけで食べられるんだそう。
芦生に引き続き変わった山菜を採ったなあ。
今日の晩ごはんは何が出るんだろう?
といってもまだ午前中だけど。
青空屋には5時前に到着。
すでにお遍路さんが2人着いていた。
とらくまやマーチ君達と遊んだ後にお風呂に入ってさっぱりしたら夕食だ。
今日は私達の他にお遍路さんが5人泊まり、さすがゴールデンウィーク。
青空屋のごはんはおいしいのでみんなに好評。
銅山越えで採ってきたコシアブラを天ぷらにしてもらって1つずつ添えてもらった。
やっぱり季節のものが入るとなんとなくうれしいものだ。
ごはんがおいしいとお酒も進むようで、みんなよく飲む。(笑)
明日はお遍路さんが出発したら、たけのこ堀りに行くことに。
私達がご飯を食べる頃にはすでにお遍路さんのほとんどが出発していた。
朝ごはんを済ませるとまずはワラビ採りへ。こないだと同様軽トラの荷台に乗って
行く。Iさんは初めてだ。
で、前と同じところに行ったけど、もう終わりらしくあまりいいのはなかった。
そして帰ろうとしたらさっきまでいたトラクマがいつのまにかおらず、呼んでも全然
帰ってこないのだ。さっきまでいたのに~。
「なんか見つけたんやなあ。」とのりさんは言ってたけど、結局呼び続けること
15分、やっと林の中からびしょびしょになって出てきたのだった。
足を少し怪我してたりしたので何かと戦ったのかしら?
たけのこ堀りの場所に移動したら型のいいのを選ぶ。
ついでに竹になりつつある大きなタケノコをバキバキ折っていく。
折らずにおくと竹が生えすぎて良くないので折った方がいいらしい。
ストレス発散にもなっていいかも。(笑)
大きなタケノコを1本Getし、わらびとたらの芽をIさんのおみやげとした。
10時過ぎに青空屋を出発すると、Botanでケーキやスコーンを買ってから観音寺
へ。青空屋お勧めのGWでもまだ混んでいないだろうブレイク前(らしい)うどん屋の
「いちばん」へ行くため高瀬駅で下車。
徒歩10~15分ほどで川沿いのお店に到着したのだが、このお店へんろ道沿い
だ。お遍路さんも寄れるな。
いちばん。
のりさんお勧めのイカ天ぶっかけを注文。ここはセルフじゃなく店員さんが注文
を取りに来てくれた。待つことしばしで出てきました。
おお!イカ天がうまそ~!
揚げたてのイカ天は柔らかくておいしい。かなりボリュームもあっていいですぞ。
イカ天ぶっかけ550円が50円引きで500円でした。
でも、地元の人間しかまだ来てないってのりさんは言ってたけど、私達がいる間
には県外の車もどんどん入ってたよ。特に神戸ナンバーが2台も来たのでびっくり
した。
そして駅に帰ろうとしたら、青空屋に昨日泊まっていたおへんろさんと再会。(笑)
うどん屋をお勧めしておきました。
電車で高松に移動して「麺フェスタ」を見に行ってみたんだけど、やっぱりかなり
の人が並んでいてとても世界の麺料理を買えそうにない。いちばんでうどん食べて
きて良かった・・・。
日本の麺料理も、どこも並んでて無理!
Iさんはせっかくだからと1つだけ並んでGetした。舞台では民族舞踊が披露され
ていて、それは面白かったかな。
で、帰りもジャンボフェリーで帰ったんだけど、行きと違ってギリギリに送迎バスに
乗ったので席はすでに一杯。地べたにフリースのひざ掛けを敷いて座り我慢。
いや~、連休はやっぱり大変です。
でも、安くていろいろ楽しむことが出来た旅でした。
ここは道の駅も兼ねた銅山観光施設なんだけど、温泉もあったりしてなかなかおもし
ろいところです。
で、少し早いお昼にすることにして、バーベキューハウスの一角に陣取り待望の生
ビールを1つ注文。(笑)
子供達が遊んでる横でカンパーイ!
ジョッキだぞ!
お弁当もお酒に合うものが。
焼き鳥やから揚げをアテに飲む生ビールはンマイッ!
もー最高だね。 ってまだ11時なんだけど。(笑)
まったりビールを堪能したら、お次はいよかんソフト。
あんまり味しなかったけど。
その後軽く売店なんぞを冷やかしてタクシー乗場を探しに駐車場に行ってみると
路線バスが来てるじゃないですか?
あれ?日曜日はバス出てないはずじゃ?でも時刻表には載ってる。
あと5分で出発だ。ラッキー♪
ということで帰りはせとうちバスで新居浜駅へ。
駅に着いてどうするか考えた結果、かき氷を食べに今治に行くのは途中で乗り
換えもあるし面倒なので、伊予西条駅に移動してアサヒビール四国工場にさらなる
ビールを飲みに行くことに決定。
予約が必要なので電話してみたら、2時のツアーになら空きがあるとのこと。
送迎バスも出てるんだけど2時のツアーに合うのがなかったので駅前からタク
シーでビール工場へ。
タクシー代まで出してビール工場に行く私達って・・・。
で、工場ツアーは試飲時間20分を含めて75分。長っ。
なんとか耐えて試飲コーナーへ。
ここでは3杯までは飲めるらしい。まずはアサヒスーパードライ。
でも、マイントピア別子ですでに1杯飲んだので半分だけにしてもらい、お次は
イギリス風のビールを。
おつまみに出てきたソフトジャーキーと。
でも、それが限度。それでも満足、満足。
ほろ酔いで帰りは送迎バスに乗って駅まで行くと、普通電車に乗って今日の
お宿青空屋へ。
Iさんは初青空屋だぞ。
今日は朝ごはんの前に準備を全て整えて、ご飯のあとそのまま出発出来るように
するのだ。
7時に食堂に行くと朝食と、別途頼んでおいたお弁当が用意されていた。
朝食もけっこうちゃんとしてて、しっかり食べた後に支払いを済ませることに。
もともと安いのは知っていたけど、金額にびっくり。
なんと1泊3食で3,200円!安っ! 食費にもならないのでは?!
本当にいいんですか? 2人分でも6,400円って・・・。
でも、これなら2~3泊してゆっくり周りの山を歩くことができるよねえ。
また来たいなあ。今度はビール持って。(笑)
で、予定通り8時に出発。
昨日来た道を記念館まで戻り、向かい側の貯蔵庫のほうへ階段を降りてみた。
こうして見るとすごいんだけど、いや、すごいんだけどもさ。
一番上の手すりが見えるでしょ?あそこが駐車場なんだよね。
来る前のイメージとしては、山の中にポツンと現れるレンガ造りの建物って感じ
だったのが、来てみたら整備されてたんだなあ。
まるで、伊吹山を登ってきたら、山頂横に大駐車場を見つけた時の気分。(笑)
写真を撮ればそれなりに絵にはなるんだけど。
ね?
社宅跡のかまど。
こうやって何枚か写真を撮ったら気が済んだので、さらに下ったところから始まる
登山道からマイントピア別子方面に降りることに。
この道、期待していなかった。実際始めの方は今は杉林になっている暗い社宅
跡を歩いていたんだけど、そのうち明るくなってきて、川沿いを歩くいい感じの道
に変わっていったのだった。比較的緩やかだし。
こんな感じ。
こんなレンガの道も現れたりして。
途中でいい感じの廃墟が見えたのだが、とても辿りつけなかった。残念。
1時間ほど歩いてきて車道まであと少しというところから杉林のジグザグ下り道に
なったのが辛かった。
まるで富士山の下山道を歩いているよう。ジグザグが終わらない~。
膝もガクガクしてきたところで展望台と橋への道しるべが現れたので、とりあえず
展望台に行ってみたら、展望台って言うかただのガケの上じゃん!(笑)
鹿森ダムはよく見えたけど。
で、来た道を引き返して橋のほうに行くことに。これまたここがすごい急な階段で
転げおちそうなところだった。
なんとか橋の袂まで来たのに橋にはトラロープが中途半端に張られていて、行っ
ていいのか悪いのか、いまいち判断できん!
で、恐る恐る渡ってみたら渡れた。なあんだ。
と思ったら、その先の道が寸断されていた!!
いまさらもう引き返したくないし!
崩れた箇所をよーく見てみると、あきらかに渡っていったらしい痕跡が。
Iさんと無理やり土砂崩れ場所を横断。
なんとか渡れたけどこの先も寸断されてたらどないしよ~。
でも幸いすぐに車道に出た。良かった~!
銅山自然の家の管理棟は食堂も兼ねていた。
広い食堂。
この自然の家は5月1日に再開したばかりだったのだけど、今日は一応ゴールデン
ウィーク中日。7棟あるロッジは10人ずつ収容できる2段ベッドの部屋を2つ共用部分
(お風呂・トイレ・洗面)でくっつけた形になっているので相部屋になる可能性は高かっ
たけど、2人で貸切となった。ラッキー♪
鍵をもらって1段高いところにあるロッジへ。
中に入ると大きなテーブルがあったので、荷物を置いて一息付いた。
お風呂にお湯を張っている間に今日の寝床をどこにするか決める。
なんせ20もあるもんだから。(笑)
でもって懐かしさもあり、2人とも窓側の上の段にすることに。
お布団も再開したばかりだからなのか、フカフカできれい。
フェリーでの寝不足も解消できそうだ。
今日はすぐ寝てしまいそうだから、さっさと布団を敷いておいていつでも寝られる
ようにしておこうっと。
お風呂に順番に入ったら、もう6時前。夕食を食べに食堂へ。
行ってみると他に3組ほど登山客と思われるグループがいた。
家族連れはいないなあと思ったら、マイカー組はみんな外でバーベキュー。
そりゃそうか。
食事はめっちゃ豪華というわけではないけど、気づかいが感じられる夕食です。
たらの芽の天ぷらが!
釜飯です。
おじいさんにもらったウドの葉も、茹でてくれたので食べてみた。
ちょっと苦味があるけどまあイケル。
ああ、ここにビールがあればっ!
他のグループは持参していたらしく、缶ビールや焼酎を持ち込んでいた。
今度来るときは一人1缶持参しないとな・・・。(1缶じゃ足りないかもだけど。)
お腹一杯になったら、お茶を飲みつつ展示してある花の写真や別子銅山の本
を見てまわった。
で、花の写真を見て初めて黄色のしゃくなげっぽいのがヒカゲツツジだったこと
や、かわいいピンクの葉のないツツジがアケボノツツジだったことを知ったのだっ
た。
今日でも十分きれかったのに今年はツツジの当たり年らしく来週が一番の見頃
になるとのことで、写真を見てびっくり。
うそ~!?
まるで大和葛城山みたい。でも、あっちと違ってツツジの色が柔らかいから
かわいらしいわあ。来週また来たいくらいだよ~!
5月中旬からはツガザクラが、6月になればアカモノも見られるとあって、愛媛
では人気の山なんだな。これだけお花が楽しめて、バリエーションルートもあって
登山口の標高が高いから日帰りで登れるなら人気も出るわ。
私も近くにあったら何度でも来たいもん。
夜8時にはロッジに戻って荷物を整理する。
明日は東平で見るところがあまりないので、予定を繰り上げて早く下山すること
にし、帰りの地域バスはキャンセルした。(ドコモは○、auは×。でも公衆電話は管
理棟にあったよ。)
ロッジの掃除は自分達でするので、お風呂の掃除をしたらあとは寝るだけ。
明日は何しようかなあ。
川を渡るとそこは別世界でした。
ベンチもあって休憩に
ぴったり。
すでに東平地区の産業遺跡部分に入ったらしく、通洞跡やレンガ造りの建物も
見られた。観光客の姿もチラホラ。
とりあえず疲れたのでベンチでお茶を飲み、ホッと一息。
ここから銅山の家までどのくらいあるのか分からないけど、せっかくだからレンガ
の建物にも入ってみよう。
第3変電所跡
東平地区唯一の「中に入れる廃墟」と言えるでしょう。Iさんはこういう建物がもっと
あると思っていたんだけど、実際はここ以外はなかったです。残念。
中に入るといい感じに窓ガラスが割れ(?)、中の壁もいい感じに剥がれてて(?)
絵になりますわ。
ちょっとうろうろしたら、銅山の家方面へ。
さすがに観光客が来るくらいなので大した起伏も無くすぐに東平記念館が見えた。
記念館の手前には通洞があって、この通洞だけは入口が塞がれてなくて中に
入ると昔使われていた用具や篭電車等が展示されていた。
篭電車は乗れるようになってたけど、かなり小さいのよ。
あとで記念館で写真を見たら子供だけじゃなく大人も乗っててかわいらしかった。
記念館は無料で見学できて、昔の銅山の写真の展示やビデオ上映が行われて
いた。
記念館前にはよく写真に出ていた貯蔵庫跡とかがあったけど、手すりが整備さ
れていたりしてIさんはちょっとがっかり。もちろん中には入れないし、見学のための
手すりや階段のせいで廃墟度?が薄いのだ。
そしてどうやらこのあたりのまだ見ていない産業遺跡はこの目の前のしかない
ようで・・・。
あれ~?明日どこ見るってーの?
ほんでもって、記念館の周りには売店などなく(聞いてはいたけど。)自販機は
もちろんジュースのみ。近くのマイン工房にも食べ物は売ってなかった。
あう~、絶対ビール無いわ。(まだあきらめてない?!)
仕方なくCCレモンを買ってお疲れ様の乾杯。
疲れた体を引きずって銅山の家に向かっていると、途中でおじいさんから声を
かけられた。山の格好をしている(山では比較的)若い女性だと珍しいからかよく
声をかけられるのだ。
なぜか手土産に山ウドを持たされた。銅山の家で味噌和えにでもしてもらえとの
こと。Iさんには「さすがおじさんキラー」とのお褒めの言葉をいただく。
銅山の家までは車道を200mほど登ったところなのだが、これがしんどかった。
でも、なかなかいい感じですぞ。
ここからの道はけっこうきつい下り坂で、少し疲れた足に来る~。
でも、誰が付けてくれたのか木々にプレートが付いていて、木の名前が書いてある
ので少し勉強になったかも。
一気に下って銅山峰ヒュッテと東平地区への分岐に着いたのでヒュッテでのビール
を期待して行ってみたらお昼等は提供していないとのこと。
さすがにビールありますか?とは聞けなかった。(笑)
今日泊まる銅山自然の家には自販機さえないことを確認済みだし、ビールあるわけ
ないよなあ・・・。
と、二人でがっくりしつつ元来た道を戻り、銅山自然の家に向かうことに。
この分だと予定より早く着いて、明日見る予定の東平地区の産業遺跡を今日見て
しまえるのではないかしら?
それなら明日早く下山して、今治に寄って登泉堂のかき氷食べに行ける?!
いやいや明日は日曜日で定休のはず、でもGWだからやってるかも?
なんてことを考えつつ下山。
またまた分岐に出て、川沿いを降りる道を選択したらこれがかなり急な下りでIさん
はげんなりしていた。
でもこのあたりにはヒカゲツツジという黄色のツツジが咲いていた。
葉はしゃくなげみたいで
でも花はしゃくなげより少ない。花の咲いていないのが登山道沿いにたくさん
あったんだけど、プレートの見間違いで「山ウルシ」と思い込んで触らないように
歩いていた。(笑)
「しゃくなげっぽいけどウルシってこんな葉なんかなあ?」
なんていいながら・・・。
ほんでもって、川を挟んだ向かい側に山の家の姿らしきものが見えたのだが、
谷間があんまり深いので二人とも本当にここから向かい側に行けるのか不安にな
り、気分が滅入る。
ちょっと道も暗かったりするんだよね。あんまり楽しい道ではなかったかも。
良かった事はコシアブラの群生があったこと。コシアブラってブナ林に生えるら
しいので、そこそこ高い山でないとないみたい。
葉が開いてるものが多かったけど、なんとか9個ほどを採ることが出来た。のり
さん達は見たこともないと言ってたのでいいお土産になるぞ。
渓谷と側面の石積みとリョウブやツツジを見ながら歩いて行くと、分岐に出た。
どちらがよいのかよく分からなかったけど、どっちも銅山越まで50分だったので
寛政谷木方経由を行くことに。あとで調べたら目出度町は銅山のメインストリート
だったようだ。
ここからは傾斜が少しきつくなり、高度を稼いでいく。
ドンドン登っていくと別子銅山で初めて開かれた坑道である「歓喜抗」に着いた。
きれいに整備されていた。
ここにベンチがあったので少しだけ休憩し、先に進む。
この先に「銅山越近道」と「牛車道跡経由」の分岐があったのでIさんにどちらに
行きたいか聞くと、ゆるやかな方がいいというので牛車道跡を選んだ。
この道は緩やかだけど、今までの道と雰囲気はガラッと変わり、急に本格的な
山に来たような気分になった。というのも、今までは緑の山という感じだったのに、
急に岩山っぽくなったので。
そして下方には昔火事で無くなった人達を弔う「蘭塔場」が山に抱かれて見えた。
このあたりで1200mほどだろうか。周りの山も高いので、すごいところに
来た気分になる。気持ちいいぞ~!
だけど、木が無くなった分直射日光で暑~い・・・。
それでもがんばって登る。
このあたりからツガザクラの群生が始まるらしく、まだ花は咲いていないもの
の葉は見ることが出来た。ちなみにツガザクラの花はこんな感じ。
花は1cmあるかないか。
あと2週間ほどしたら見頃を迎えるのだろう。そのあとはアカモノが。見に行き
たいものだ。
ここから5分ほどで銅山越に着いた。
峠のお地蔵さん。
この銅山越の道が開かれたおかげで、銅山で採れた銅を新居浜に早く持って
行くことが出来たらしいが、よく持って行ったものだと感心する。
瀬戸内海が見渡せる。
銅山峰1294m
標識も銅で作られていて、ツガザクラやアカモノが彫られていてかわいかった。
12時50分到着。だいぶゆっくりだけど、今日はここから2時間ほど下った東平
で泊まるのでよいのだ。
お昼を食べながら、考えるのは山登りのあとの一杯。(笑)
この下の銅山峰ヒュッテにビールがあるといいなあ。
この日浦登山口から銅山峰までの道はほとんどが銅山の町の跡を通るからか、
道はなだらかで歩きやすく、そこかしこに町の名残が残っていて、ゆったり歩くのに
とてもいい道なのだった。
向かいに見える唐松の山や、谷を流れる川の音を聴きながら、見えてきたのは
招待館跡。
今はレンガの壁のみ。
敷地にはすっかり大きくなった樹木が。
「東洋のインカ」は?だけど、「ラピュタ」ってのはちょっと分かるかも。
ステキでもあり、でもちょっと寂しくもあり。
ツツジやあせびの咲く道に、点々と苔むした石垣が続く。
今は巨木に成長した杉が並ぶ小学校跡。
かなりゆっくりとしたペースで歩みを進め、1時間半ほどかけてダイヤモンド水
に到着。
おいしい湧き水が溢れていて、立派な休憩所とベンチが置かれていた。
向かいの山のツツジを見つつしばし休憩。
このあたりからは渓谷が近く、Iさんは沢登りが趣味なので沢登りにもいいかも
とか言っている。(笑)
6月末には石鎚山に登る予定だけど、正直言ってこっちの山のほうが楽しいな、
なんて思ったりして。