風をあつめて-ぷらり日記-

すっかり山にハマッテマス。でも山ガールではありません。
三線、お遍路、ネパールのこと等も綴ってます。

初めての,,,,

2005年08月07日 20時54分02秒 | 2002年おへんろ日記(徳島編)
 8番を打ったあと,9番法輪寺へ。

 30分ほどで到着し,まだ静かな
境内でお参りする。
 ここの納経所の女性はとても
やさしくって,
「歩きですか?気をつけてお参りください。」
と一言添えてくださった。

 こういう一言がどれだけ元気のもとになるか!
さっきのヘマも忘れてやる気まんまん!

 さて,10番まで行く途中に小豆洗大師という
小さな大師堂があって,そこにもちゃんと
灯明やお線香が添えてあった。
 お先達のおばあちゃんを思い出す。

 神戸ではお地蔵さんやお堂にお参りするなんて
考えもしなかったけど,このあたりから道沿いに
あれば挨拶して手を合わせるようになった。

 なぜなら,なんとなく応援してくれている
ような気がするのだ。

 実際,道で迷った時には,へんろ札やへん
ろ石を見つけるのがまず先だが,それでも
分からない場合はお地蔵さんやお堂が目印に
なる。これは本当だ。

 行く人は参考にしてください。

 さて,10番切幡寺への階段はすごかった。
 厄除けの寺は大抵厄坂がある。薬王寺も
そうだったけど,みんな階段に一段一段お金を
置いて登っていて,最初はなにをしてるんだろ
う?と思ったけど,それが厄を落とすための方
法なのね。

 やっとのことで本堂に着く。
 するとバス遍路の一員と思われるおばさんが
厄坂をひいこらあがって来る仲間を見下ろして
一言。

 「だから無理せんと車で上がって来たら
 よかったんに!」

 おーい,単にそれはみんな集まらないとお参
りが出来ないから言ってるんだろう。
 お寺の階段くらいは歩いて登ろうとがんばって
いる人にそれはあんまりじゃない?
              

 あんまりしんどかったので,30分近く休憩
してしまった。
 次の藤井寺まではこの旅初の10キロ弱の
道のりだ。


 昨日から気にかかっていたのは今日の宿泊先
のこと。2泊3日で帰る予定なのだが,柳水庵
で泊まったら次の日13番まで歩くのはかなり
きつそうなのだ。
 区切り打ちの場合,お寺で区切るのが通例と
なっているので,13番まで行けないとなると
12番で打ち止めることになってしまう。
 そうすると次回来る時に12番まで戻って
こなければ行けなくなるのだが,なんせ焼山寺
は遍路ころがしの山の上だから,最寄りのバス
停からでも50分の道のり。

 このペースで行くと,12番まで行けるんで
は,?
    う~ん,,。

 とか思いつつ車道沿いを歩いていたら,一台
のタクシーがゆっくりと速度を落として私の横
に止まった。
 そこからタクシーの運転手さんが顔を出して,

 「歩いてるのか?がんばってな。
  焼山寺の道は危ないから誰かと一緒に
  登った方がいいよ。
  がんばってね。」

 そして笑顔を残して行ってしまった。
       
 ここまで,一般の人達にはほとんど声も
かけてもらえず,かなりさびしい思いをし
ていた私にとって,この応援は,すっごく
すっごくありがたかった。

 私の中ではこれが最初のお接待だったと
思っている。

 よーし,やっぱり焼山寺まで行ってみよう!

        





  

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