
スマート、ミニなど小型車多しパリ市内
パリ2日目。
初めてのフランスということで、気持ちが昂ぶっている。
昂ぶったあまり、昨夜はすごい経験をした。
ホテル近くのカフェで夕食を摂ったのだが、メニューに
[ソーセージ、XXXXXX]
というメニューがあったのだ(フランス語で書いてあったが)。
食いしん坊の僕はてっきり、このXの連続が
(これはスペシャルにウマいんだろうな)
という意味に取った。そこでギャルソンに「これはウマいのか?」と英語で念を押すと、彼は手の平を下にして、船が揺れるように、手を動かしたのである。
(ま、悪くないんでない)
こう、言っているのだと思った。そこでそのXXX...を注文したのだが、これが、凄まじかった。

ヴァンドーム広場に面したお店
左側の店だけ外壁を掃除してるのが分かる
それは、強烈なアンモニア臭の混ざった、臭い臭いソーセージだったのである。
焼きとん屋で、白モツと言われる部分がありますね(豚の小腸など)。これを、日本では匂いを消すために、焼酎で洗ったりして下ごしらえをする。
そういう部分を、あまり下処理せずに短く切って、それを腸詰めの中身にした感じ。
「うわわわっ」僕は届いた皿を前に、のけぞった。
「うわー、こっちまで匂ってくる」細君が非難する。
勇気を出して食べてみれば、やはり臭い。モーレツにブタ臭い。
頑張って半分以上は食べたのだが、あれはきっと、田舎料理なんだろうと思う。
初日からそんな洗礼を受けたおかげか、パリがぐっと身近になったのでありました。

これ、何と建築現場の事務所なのだ
ちゃんとデザインしてるんだなァ

カラフルな郵便局

ところで、クレーンとは、英語で鶴のこと。
日本のクレーンは、どう見たって鶴には見えないんだけど、欧米のクレーンはこんなカタチをしている。
なるほど、鶴にも見えるなと納得であります。

雨が降ったり、やんだりしている。
寒い。セーターとコートでちょうどいいくらいだ(5/14時点。パリは例年よりずっと寒かったらしい)。
オペラ広場にある[カフェ・ド・ラペ]で昼食を摂ることにした。
左のクロック・ムッシュが17ユーロ(約1900円)。
右のサンドイッチ、パリジャンが13ユーロ(約1500円、115円換算)。
さりげなく値段を書いたけど、何とお高い昼食であることよ!
円高・ユーロ安の状況で、この値段なのだ!
しかし、実に美味かった。バゲットは中がみっちりと詰まった香ばしいパンで、ハムもチーズも素晴らしく美味。

世界最古のデパート[ボン・マルシェ]で缶詰チェック

ついに本降りとなって、カフェに避難する。
しかし人の思うこと、みな同じであります。憧れていた[ドゥ・マゴ]には入れず、隣の[カフェ・ド・フロール]に腰を落ち着けた。

この日。
夕飯は、本場のタルタルステーキ(牛の生肉。ユッケみたいなもの)が食べたかったので、パリで一番美味いという[ビス・ドゥ・セヴェロ]へ行った。
タルタルも美味かったが、ワインも良かった。前菜にサラダ、メインにタルタルステーキで充分の量がある。
(生ハムサラダ・約1380円、タルタルステーキ・約1800円)
最後に店主と話しをすると、
「日本人がシェフで修行している。話しをしていきなよ」
という。そこで厨房に入ると、いましたいました。紛う方なき、日本の若い男児が。
頑張って修行して、日本にもウマいタルタルステーキのお店を開いておくれ。
