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武部氏の死命を制す「ホリエモン」保釈 4月27日 

ホリエモンが出てきた。車に乗り込む際、申し訳ありませんでしたと詫びながらお辞儀をする姿は、若かりし頃の起業当時を髣髴とさせると、むしろメディアは好印象で受け止め報道した。誤認逮捕でもなんでもなく、ホリエモンは、非常に多くの株主をだまし投資をさせた挙句に大きな損失を与えた、れっきとした刑事被告人なのだ。権力側のメディア操作に、すっかりはまってしまった日本のマスコミの体たらくには、今更ながら溜息が出る。

誰が考えても、やっぱり疑惑の臭いムンムンのホリエモンと政治家(特に武部幹事長)との関係はうやむやにされてしまうのだろうか。小泉政権の圧力に、地検は、結局は屈してしまうのか。先の千葉7区の補選は、内心は誰もがやっぱり怪しいと感じている武部氏が、全面的に選挙を取り仕切ったことが、有権者の反発をかった結果だとも言われている。武部ファミリーにお金を渡したか否かは、勿論ホリエモンが一番よく知っている。要するに、ホリエモンは武部氏の政治生命を握っているのだ。したがって、武部氏が政権与党の中枢の一員でいる限り、ライブドア疑惑はこれ以上解明されることはない。政治浄化のためには、いかに政権交代が必要不可欠であるかがわかる。

エイチ・エス証券副社長の野口氏の死も、いまだ謎だらけだ。当局には、捜査を続けて事実を解明する意思などない。むしろ、真実の隠蔽が専権事項なのだ。野口氏は、那覇空港で間違いなく数人の人間と接触している。その足取りさえ明らかにされていない。あまりにも不自然だ。一体、何のために沖縄に行ったのか。沖縄には一体何があるのか。権力によって、真実は闇に葬られようとしているのだ。

いつの間にか日本は、正義よりも権力が優先する、非民主主義の国になってしまった。力のない弱者は、永遠にハズレくじを引かされ続けるのだ。このまま、共謀罪を新設する組織犯罪防止法改正の与党案が可決成立してしまったら、私たち一般市民は、常に冤罪を意識しながらビクビク暮らしていかなければならなくなる。それを安心・安全な社会と呼べるだろうか。まるで、不安と危険に満ち溢れた社会ではないか。

既成の慣習を打ち破ったホリエモンの功績は大きいと評価する人もいるが、ホリエモンは、ある意味恥も外聞もかなぐり捨てて、お金のためなら法律を無視し法の網をもかいくぐる、ルールを守ることのできない人物だ。ルールを破る人が増え社会が無秩序になることを、私たちは望まない。ホリエモンは、明らかにルールを破った、決定的に倫理観に問題のある人物だ。ホリエモンに比較的好意を持って報道することは、メディア自体に倫理観が欠如していることを意味するのだ。

荒廃する社会を再び立ち直らせるには、政権を交代するしかない。私たちの血税を、あっちでもこっちでもドブに捨てまくる自公政権を、断じて許してはならない。ホリエモンが許される社会を、私はやっぱりおかしいと思う。
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