民主党再生なるか!? 4月5日

まだ中1日あるので、何が起こるかわからないが、民主党の代表選挙は、小沢氏と菅氏の一騎打ちの様相だ。投票箱をあけてみなければわからないと言われるほど、民主党国会議員には浮動票が多いという。よく言えば派閥に縛られないということだが、裏を返せば結束力が弱いとも言えるのだ。新代表のもと、真の挙党一致体制で臨めるかどうか、今日1日の動きを見る限り「本当に大丈夫???」と思ったのは、私だけではないだろう。

河村氏と末松氏の立候補は難しいので、結局は小沢氏か菅氏のどちらかが代表ということになる。その場合、どちらが代表になれば、民主党を再生でき、国民に利益をもたらすことができるのか。重要なのは、その一点だ。小沢氏が代表になれば、菅氏を重用するだろうか。逆に、菅氏が代表に選ばれたとき、小沢氏は重要ポストを引き受けるだろうか。結果として、小沢・菅・鳩山・岡田の最強チームを作り上げることができるかどうかが、代表選びのポイントなのだ。理想形に近付くのは、果たしてどっち?

なりふり構わない多数派工作は、最強チーム結成のためにはマイナスとなる。投票するのは国会議員なのだから、候補者陣営の意識が党内部に向いてしまうのは仕方のないことかもしれない。しかし、民主党にとって最も重要なことは、失った国民の信頼を取り戻すことだ。代表候補のメッセージは、国民に向けられ、国民の心に届くものでなければならないのだ。このままでは、再生民主党のビジョンが、国民にはまったく見えてこない。代表選挙が、内向きの権力闘争に終わってしまったら、それこそ民主党にとって最悪だ。

国民に対して、政策や党運営の方針、更には政権奪取へのビジョンを訴えてこそ、代表選挙を行う意味があるのだ。党内政局ゲームに終始したのでは、国民へのアピールの点では逆効果だ。是非とも代表候補の方々は、再生民主党の政権奪取に向けての詳細な政策ビジョンを、国民の前に示さなければならない。1票を行使する国会議員も、政策や政権ビジョン・党運営の方針を判断基準にして選択すべきであって、「多数派工作」なるそれこそ密室政治の象徴のような手法にのって、重要な投票行動を左右されてはならないのだ。

最大のピンチは最大のチャンスであるはずだ。代表候補それぞれが、国民に対して最高のメッセージを発信することができれば、民主党再生への大きな足がかりとなる。代表選挙を通して、二大政党に向けての国民の秘めたる期待のエネルギーの凝集がなされ、新代表のもと民主党は、国民とともに一気に反転攻勢へとシフトしなければならないのだ。このまま党内政局ゲームに終わってしまったのでは、国民の期待を益々裏切ることになる。残された僅かな時間、国民への最大級のメッセージを送る形で代表選挙が行われるよう、創意工夫して欲しいと私は思う。
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