経済産業省・玄海原発緊急安全対策住民説明会「しっかり聞きたい、玄海原発」(ツイートまとめ)

Ustアーカイブ「しっかり聞きたい、玄海原発」

 

経産省主催の玄海原発緊急安全対策住民説明会『しっかり聞きたい、玄海原発』。保安院から黒木慎一審議官・小林勝原子力発電安全審査課耐震安全審査室長ら・エネ庁から森本英雄原子力立地核燃料サイクル産業課長・オブザーバー高村昇長崎大教授、コーディネーターは寺崎宗俊佐賀新聞客員論説委員。続

 

【玄海原発住民説明会①】保安院小林室長「福島の件については地震に対する影響はなかったと判断している」ママ。『まだ不明で更なる調査が必要』と記したIAEA政府報告書と完全矛盾。勝手に事故原因を確定し「安全性は確保された」と嘘をつき原発再稼働を促す保安院をいつまで暴走させるのか。続

 

【玄海原発住民説明会②】保安院黒木審議官「地震発生後、働くべき冷却系は機能した」。田中三彦氏は地震による配管破断等で冷却材喪失事故と指摘。黒木氏は「原発が壊れ原子力災害を起さないようにすることが保安院の使命」とも。これまで「原発安全の嘘」をつき続けた保安院に安全を語る資格なし。続

 

【玄海原発住民説明会③】廃炉の場合、企業がお金をかけなくなるのではないかとの質問に、エネ庁森本英雄氏は「廃炉措置には時間がかかる。廃棄物対策も含めて安全上・管理上必要な資金は既に事業者も引き当てている」と述べた。燃料が存在する限り交付金も継続し立地自治体の廃炉決断を促すべきだ。続

 

【玄海原発住民説明会④】黒木審議官「原発がどのくらいもつかについては安全性と経済性の両方の観点から電気事業者が判断している」。東京電力が経済性を優先し、貞観地震等数々の警告を無視し、コストの嵩むベントフィルターも付けず運転してきた結果が福島原発災害。保安院は共同正犯なのだ!続

 

【玄海原発住民説明会⑤】高村昇長崎大教授は「住民の安心について説明できる人材の育成を怠っていた。放射線の安全とリスクについて話す人間がいなかった。そういう人を育てる仕組みが必要」と発言。100ミリ安全デマを流した山下俊一が見本なのか。長崎大Gは福島原発事故対策から追放すべきだ。続

 

【玄海原発住民説明会⑥】佐賀商工会議所専務理事・島内正彦氏は「原発が止まれば電力不足。設備投資・雇用計画が立てられない」と無知蒙昧全開発言。九電は今夏100kW以上の余力。経済界代表として認識不足も甚だしいが古川知事の責任重大。「電力不足の嘘」に対して知らぬ振りをしているのだ。

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崎山比早子氏解説「原発事故と放射性セシウム」(6/22CNIC)

CNIC崎山比早子氏Ustアーカイブ

 

(ツイートまとめ)

崎山比早子氏解説①文科省・米エネ省航空機モニタリングによると、飯舘村にかけての福島第一北西地域(セシウム汚染濃度300Bq/㎡以上)は、チェルノブイリで一番汚染が酷いといわれるベラルーシ・ゴメリ州(同148Bq/㎡以上)よりも高い(倍以上)。文科省・米エネ省モニタリング 

 

崎山比早子氏解説②19911996にかけてロシア・ブリャンスク地方の515歳男女をWBCで計測した「セシウム137による環境汚染と人体汚染の関係」レポート(山下俊一氏ら)によると、地域の汚染と体の汚染はパラレルであり、地域の汚染が続くと体内の汚染も続くということがわかる。続

 

崎山比早子氏解説③ゴメリ州で1997年に死亡した10歳までの子ども52例のセシウム137の臓器別蓄積線量比較によると「甲状腺」が圧倒的に多く、次いで副腎・膵臓・胸腺に多い。重量当たり甲状腺に取込むセシウム137の量は、子どもは大人の3倍。セシウムが甲状腺に多くたまる理由は不明。続

 

崎山比早子氏解説④【セシウム高汚染地帯の子どもの健康状態】反復性の呼吸器・消化器疾患、内分泌疾患、免疫力の低下、白内障、がん、先天異常、心臓血管系の疾患による胸痛(高血圧・低血圧・心電図異常など)、脳神経系の異常、糖尿病、疲れやすい、周囲に対する無関心、加齢の促進 等。続

 

崎山比早子氏解説⑤山下俊一氏らの論文によると、セシウム高汚染地帯の汚染食品上位は肉(牛肉・豚肉)、キノコ・ベリー類、ミルク、野菜(特にアブラナ科)で、肉・キノコ・ミルクを摂取した場合はしない場合の3倍の体内汚染。ベラルーシの野菜の基準値は185、日本は500。べらぼうに多い。続

 

崎山比早子氏解説⑥ベラルーシでは37,000Bq/㎡のセシウム汚染地帯に50万人の子どもが住んでいた。汚染のない環境に3週間おき、汚染の無い食事を与え、セシウムの減少率(排泄)を調査したところ19%減少、アップルペクチン(リンゴの乾燥粉末)を毎日与えた場合は62.6%減少した。続

 

崎山比早子氏解説⑦セシウム137の生物学的半減期は、成人100日前後に対して乳児は20日前後と早い。乳児を綺麗な環境に移せば、大人の1/5の期間で綺麗になる。続

 

崎山比早子氏解説⑧【賠償について】病気と放射能の因果関係は証明することが難しい。因果関係を厚労省が証明しても長尾裁判のように負けることはある。被害者が自分の権利を守る体制を作らないとだめ。今の制度のままだと裁判でも被害者が負ける。自分たちが望む政治に自分たちが変える以外にはない。

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田中三彦氏1号機事故解析:6/16東日本大震災を考える会

 

(ツイートまとめ)

田中三彦氏1号機事故解析①SBO(全交流電源喪失)以前(津波以前)に何かなかったか。私はあったと確信している。運転員がどういう操作をしたか非常に重要で、運転員の証言が一切公開されていないことは非常に問題。それをせずIAEAに報告書を出すなんて事故調査のイロハのイを間違えている。続

 

田中三彦氏1号機事故解析②原子炉配管系の最大径が一瞬にしてギロチン破断して4気圧(設計)。しかしそんなものが壊れたとは思わない。それでも設計圧の2倍近くに格納容器の圧力が上がった。この点が事故調最大のポイント。直感的に格納容器の圧力を抑制する為の機構が地震で壊れたと思っている。続

 

田中三彦氏1号機事故解析③格納容器の圧力が10時間程度で7気圧まで上がった。シミュレーションでは原子炉に穴が開いたことによって説明している。メルトダウンを認めることは一見潔く見えるが、メルトダウンを非常に早く起こさないとそういうことにならない。しかし、僕はそうは思っていない。続

 

田中三彦氏1号機事故解析④サプレッションチェインバーの蒸気をプールにガイドする部分は非常に複雑。そこが地震で壊れたと思っている。その部分が地震や水力学的力で非常に危ないということは80年代に米国が指摘。地震でS/Cが壊れていたとすれば、D/Wの圧力が4気圧(設計)以上に上がる。続

 

田中三彦氏1号機事故解析⑤1号機には地震直後に逃し安全弁が開いたという動作をした状況がない。一気に圧力が上がるはずなのにたいして上がらないことの一つの証明で、どこかが抜けていることを暗示する。その場合S/Cのダウンカマやリングヘッダなどが、入ってきた蒸気の勢いで壊れる。続

 

田中三彦氏1号機事故解析⑥配管破断すると窒素がS/Cにボコーンと出てプール水が盛り上がり、ダウンカマが水からはみ出す。地震でスロッシングも。S/Cの圧力が上がり真空破壊弁が働き、D/Wの圧力は上がるばっかり。80年代に米国が指摘しているのにIAEAの報告書で一切検討していない。続

 

田中三彦氏1号機事故解析⑦14:52原子炉の蒸気を冷却し減圧する非常用復水器(IC)自動起動後、わずか11分動かしただけで止めている。効きすぎたからマニュアル通り止めたというが(そんなマニュアルはない)、IC8時間しかもたないから、後に起る非常時の為に一旦切ったと思っている。続

 

田中三彦氏1号機事故解析⑧冷却材喪失事故によって自動的に立ち上がる「格納容器スプレイ」が起動している。しかし格納容器の圧力と温度は上がっている。自動起動ではなく運転員が故意に動かしたのだとしても冷却材喪失事故によって動かすもの。しかし冷却材喪失事故をシミュレーションしていない。続

 

田中三彦氏1号機事故解析⑨国はシミュレーションで、早めにメルトダウンさせて水位計が壊れたことにして(どうしても水位がなかったことにしたかった)、圧力容器の底に穴があいて、高温のガスが漏れて格納容器の圧力が上昇したということにしたかった。しかし非常に無理がある。おかしい。続

 

田中三彦氏1号機事故解析⑩私たちのように「サプレッションチェインバーそのものが地震でやられるとドライウェルの圧力は上がる」と考えれば、国のシミュレーションのように無理なことをしなくても説明できる。更に国は非常用復水器の操作に関して、事実と全然違うシミュレーションをしている。続

 

田中三彦氏1号機事故解析⑪政府は事故調査委がやる前にIAEAに報告して方向付けをした。IAEAがこれを認めるとなかなか覆せない。東京電力と国いわば泥棒と警察官が一緒になって対策を練っちゃった。事故調はシミュレーション結果を追認するだけになる。看板倒れの事故調になるのではないか。続

 

田中三彦氏事故解析⑫2号機が下でやられた(爆発)というのも地震だと思っている。水素は上に上がるのに下でやられている。S/Cから水素が漏れた。それで近傍でボカンといった。別の見方で、メルトスルーが起きて格納容器の底が抜けてドーンと下に落っこった爆発音かもしれないという意見もある。

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JOGMEC石井彰特別顧問「ポスト福島:本格的な天然ガス時代へ」(ツイートまとめ)

【ポスト福島:本格的な天然ガス時代へ。JOGMEC石井彰氏①】中長期的には世界的に原発代替電源の大半は天然ガス発電になる。太陽光発電等再生可能エネルギーや石炭+CCSは限定的なものに留まる。カナダのシェールガス・ベースのLNGの推進や、サハリンについて再検討が必要である。続

【ポスト福島:本格的な天然ガス時代へ。JOGMEC石井彰氏②】米国電力最大手Exelon社CEOは、シェールガス革命によって石炭や原子力は競争力をなくしたと、3.11直前に公言。政策レベルでは天然ガスシフトは明確化されていなが、世界のエネルギー専門家の間では議論の余地はない。続

【ポスト福島:本格的な天然ガス時代へ。JOGMEC石井彰氏③】米エネ省試算の2016年電源別コスト比較では、最新型天然ガス・コンバインドサイクル(MACC)発電が最も安い。太陽光発電はその5倍。再生可能エネルギーは、高コストと不安定性の為に、原子力発電の大幅代替は原理的に無理。続

【ポスト福島:本格的な天然ガス時代へ。JOGMEC石井彰氏④】現在、豪州だけでも12件、合計年間約8,000万トンの新規LNG計画があり、潜在供給力は十分すぎるほどある。可能性は低いがこれらの案件が全て成立すると年産約1億4,000万トンの生産能力となり、カタールを遥かに凌ぐ。続

【ポスト福島:本格的な天然ガス時代へ。JOGMEC石井彰氏⑤】豪州の新規LNG計画は、日本企業を含めビジネスチャンスだが、労働力が逼迫しコストが大きく上昇。同様にエンジニアリング会社(日揮、千代田等)のオーバーストレッチが生じコストアップと工事遅延は不可避。(解決すべき問題)続

【ポスト福島:本格的な天然ガス時代へ。JOGMEC石井彰氏⑥】カタールの年産7,700万トン体制の確立に伴ってLNG船のほとんどが特定LNG長期販売契約案件に張り付いた結果、遊休船舶が減少、短期チャーター料金は需給逼迫化で大幅上昇の可能性がある。(解決すべき問題)続

【ポスト福島:本格的な天然ガス時代へ。JOGMEC石井彰氏⑦】最近までLNG火力は定期点検期間を除くと5~6割程度の稼働率に意図的に抑えられてきた。エネ庁公表データによると2010.3月時点で東京電力の火力発電所の稼働率は49%。(引用終)続

【ポスト福島⑧】米Exelon社CEOがシェールガス革命で原子力は競争力をなくしたと公言したように次代はLNG。中でもMACC発電が世界の電源の趨勢となる。日本政府はまず重工各社のMACCプラントとLNG船増産を全面支援すべきなのだ。更に東アジアガス田開発にも真剣に取り組むべき。
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