緊急提言:介護保険制度を抜本的に見直します

超高齢化社会を迎え、現在崩壊の危機にある介護保険制度を、抜本的に見直します。その際、高齢者医療と介護は、一元化することを検討します。

介護は、人材の確保が喫緊の課題であり、他の産業と比較して離職率の高い介護スタッフの待遇を改善するために、同年代の公務員に準ずる報酬を介護職員に保障します。

中でも公正・中立なケアプラン作成のためにケアマネジャーの自立を担保すべく、独立した居宅介護支援事業所に所属するケアマネジャーが作成するケアプランの報酬を、現行の3割程度引き上げます。

私は、介護スタッフおよび利用者の立場に立った介護保険制度の再構築に、全力で取り組みます。

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海上自衛隊特別警備隊:集団リンチ死亡事件(江田島 三等海曹)

海上自衛隊江田島基地での、特別警備隊訓練生三等海曹死亡事件は、自衛隊の存立に関わる重大な出来事です。この件について国会でも論戦が続いていますが、政府は言葉を濁し、国民本位の回答は一切得られてはいません。2月に発生した海上自衛隊護衛艦「あたご」(イージス艦)の事件も、ARPA(自動衝突予防援助機能)の警報音が鳴ったか鳴らなかったさえもいまだ闇の中で、これら一連の対応から、防衛省の隠蔽体質もここまで来ると、24万余の自衛隊員すべての尊厳をも脅かしかねない異常事態に陥っていることがわかります。

江田島基地での死亡事件は、海上自衛隊というベールに包まれた組織の中での集団リンチ事件の可能性が極めて高く、被害者のご遺族に対しては勿論のこと、国民に対しても正しい事件の経過報告がなされなければ、自衛隊への不信感は増幅し、入隊者は激減し、結果的に、自衛隊を存亡の危機に追い込みかねません。

事件発覚後、海上自衛隊は、「1人50秒・連続15人」対1人の対戦を、「特別警備隊の訓練カリキュラムにはないものだ」と明言しています。異動する隊員への「はなむけ」と称していますが、14人目の右フックを左あごに受けた直後に意識不明となり、病院に搬送された時には既に手術不可能な重篤な状態であったとの指摘に、「集団リンチ」を疑わない人は世の中にいないでしょう。

自衛隊は、私たち国民の税金で成り立っている組織です。私たちは、一人の命が強引に奪われたこの事件の真相を、知る権利を持っています。しかし、本件の捜査は、内部の事故調査委員会主導の「調査」優先で行われています。防衛大臣直轄の警務隊による捜査が並行して行われているといっても、事故調査委員会の下に位置づけられ、明らかに隠蔽工作が行われているに違いない状況を、自衛隊自らがつくっています。何故、広島県警および広島地検に、捜査の主体を移さないのでしょうか?そうできない理由があるからです。死後数日経って行われた広島大学法医学教室による司法解剖には広島県警は立ちあっていますが、実際の捜査は内部機関のみが行っているのですから、社会正義が実現されるはずがありません。

何を聞いても浜田防衛大臣は、「捜査中なので言えない」の一点張りです。リンチを行った特別警備隊員および上官などの当事者が誰なのかは明確であり、彼らによる集団暴行によって三等海曹が死亡したという客観的事実は動かしようがなく、本件に「捜査中なので言えない」ことなど、あるはずがありません。むしろ海上自衛隊という特性上、シビリアンコントロールの責任者である浜田大臣は、正確な事実関係を速やかに国民に対して公表する義務を負っています。

ご遺族に対して海上自衛隊は、補償金を出すには「訓練中に起こった事故でなければならない」と説明しているそうです。ご遺族の足元を見た卑劣なやり方ですが、事実の解明がなければ、補償も賠償もできるはずがありません。唯一残された事実解明への一縷の望みは、司法解剖が行われていることです。犠牲となった隊員は、事件が発生した9月9日、江田島市内の病院に搬送された後、呉共済病院に移されました。急性硬膜下血腫だったようですが、結局9月25日に心停止となり、数日後(月内)に、広島大学法医学教室において、司法解剖に至っています。司法解剖は、刑事訴訟法による鑑定人による検視ですから、その報告書は鑑定書そのものです。虚偽の記載がないことを前提とすると、この鑑定書こそが、真実を裏付ける動かぬ証拠となるのです。

ただ、報告書は、鑑定書であるが故に、遺族にさえ公開されない場合があるのです。本件の性質上、自衛隊の隠蔽体質をただす目的もあわせて、司法解剖の報告書は速やかにご遺族に報告されてしかるべきですし、それが事実の究明に役立てられなければなりません。複数の専門家による報告書の監査も必要でしょう。呉共済病院あるいは広島大学で、Aiがなされていれば尚明快ですが、本件の場合はどうだったのでしょうか。

司法解剖の報告書をご遺族に速やかに提示することと、ご遺族が広島県警に刑事告訴することが、事実解明には不可欠な道のりです。集団リンチにより殺害されるような組織に、このさき誰が望んで入隊するでしょうか。二度とこのようなことが行われないためにも、真実を明らかにしなければならないのです。1人の青年も守ることができない自衛隊に、国家を守ることなどできません。自衛隊・防衛省をかばう政府に、国民の安全を託すことなど、もっとできるはずがありません。

10月17日の委員会で、ある自民党議員が、本件を「小さなこと」だと言っていました。1人の青年の命が奪われ、自衛隊の存立を揺るがす本件の、どこが小さなことなのでしょうか。私は、あの場で「小さなこと」と言い放った議員の、品性を疑います。
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ケアマネジャーと介護職:介護現場の窮状

ケアマネジャーでもある私は、資格の更新研修にも出席しています。そこでは現場で様々な問題に直面するケアマネジャーとの交流もあり、あらためて介護保険制度について考えさせられています。

みなさんが異口同音におっしゃることが、待遇に関する問題です。若い人が集まらないどころか、現役の介護スタッフがどんどん離職していく・・・通常では考えられないような劣悪な労働条件が、介護現場にはあるのです。今や介護職は「4K」と称され、介護福祉の専門学校に進学する若者が激減しています。4Kとは、「きつい」「給料がやすい」「結婚できない」そして「きりがない」です。どうですか?信じられないことばかりですよね。

特養を新設しても、そこで働くスタッフが集まらず、オープンできない所があったり、人員が不足し、既存のベッドを全て稼動させることができない施設も続出しています。しかし、一方で、入所の待機者は全国に数十万人、一施設あたり数百人の所もあり、今後は、需要と供給とが益々かみあわなくなり、超高齢化時代を迎え、介護現場は想像をはるかに超える危機的状況に陥ってしまうことは明らかです。介護難民もさることながら、幽霊特養の続出も時間の問題です。

「後輩の男性スタッフ(介護福祉士)が辞めたいと言い出したので慰留したが、よくよく聞いてみると、その男性スタッフは28歳という年齢にもかかわらず手取りで16万円の給料しかもらっていなかった。それを聞いて、引き止める言葉を失った・・・」研修に参加されていた、ある施設スタッフのお話です。

介護施設で働きながら、別のアルバイトもしなければ家族を養えないという男性にも遭遇しました。殆ど睡眠時間がとれず、見るからに過労状態・・・。

また、ある女性管理職のお話。わずかな手当てで、責任と仕事ばかりがのしかかる。担当の居宅介護支援事業は赤字が累積し、経営者にスタッフの増員を申し出ようにも気が引ける。施設内のスタッフの雰囲気も自然と悪くなり、もはややる気さえ失っている・・・。

都心のど真ん中で募集しても、介護現場に正職員は集まらないそうです。1ヶ月に10日も夜勤をする小規模多機能施設の経営者の方の弁、「平成18年に新設された地域密着型のサービス『小規模多機能施設』は、単独ではどうやったって黒字にはならないようにできている!」。信じられません!これは明らかに、厚労省による「詐欺」ですよね。NPOを設立し小規模多機能サービスに取り組む善意ある人間を、厚労省ははじめからだますつもりでいたのではないでしょうか。

スタッフ不足の中、介護の現場でも、派遣ヘルパーの存在が大きくなってきています。しかし、時給の高い派遣スタッフに残業はさせられず、結局、正職員がサービス残業を強いられるハメになり、派遣スタッフによって業務が助けられているのか否か、さっぱりわからないというのが現状です。

フリーディスカッションの間、そんな壮絶な話ばかりを聞かされ、私は心底やるせなさを覚えました。なんとかしなければ・・・。現状をなんとか打破しなければ・・・・。参加者で打開策を話し合おうとしても、妙案は浮かんでこず、その場は行き詰った空気が漂うばかりです。要は、構造的な問題です。現場で働くスタッフの善意に厚労省はつけこみ、善意につけこむことを前提に、厚労省は介護保険制度を運用しようとしているのです。

来年度、介護保険制度は再び改正されます。国会では与野党問わず、介護保険制度には関心が薄く、財務省だけが膨大に膨れ上がる介護費用に危機感を覚え、要介護2以下の人々を来年度から介護保険からはずすよう厚労省に意見しています。研修に参加されているケアマネジャーの方々は、そんなことになったら、例えば週数回のヘルパーの援助でなんとか生活が成り立っている多くの方々が、たちまち路頭に迷うことになると、自分たちのことよりも、いっそう心を痛め心配されています。

あるベテラン男性ケアマネジャーは、「介護スタッフにも政治力が必要だ」と興奮気味に明言されました。しかし日々の労働に明け暮れるスタッフには、政治に働きかける余裕などないのが現実です。であるならば、政治家が現場に出向き、現場の生の声に耳を傾け、政策に生かしていくほかに、手立てはありません。このままいくと、最終的に犠牲になるのは、介護サービスを利用する利用者すなわち国民です。閉塞感が漂う介護現場を、このまま放置することなど、政治の使命として絶対に許されません。

介護スタッフの生活は、いうまでもなく保障されなければなりません。ケアマネジャーが独立して仕事ができなければ、何より「公正・中立な利用者本位のケアプラン」は作成されません。私はケアマネジャーの一人として、現場の実情を政策に反映させる責任を、あらためて痛感しています。事態は急を要します。民主党のマニフェストに、介護保険制度の抜本的見直し策を盛り込むことを、私は強く主張します。
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ゴール10秒前!!

苦しいっ!デジカメの性能がイマイチなので、スピード感がいまひとつ・・・。でも必死に走っています。
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スタート10秒前!

真ん中の2列目です。
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初マラソン!

初マラソン(10km)に挑み、なんと銀メダルを獲得しました!

最終的にはフルマラソンを目標に、私は現在、ランニングに真剣に取り組んでいます。1日24時間のうち、やりくりをしてなんとか前後も含めて2時間を捻出し、土砂降りの日以外は毎日10kmを走っています。体力の強化というよりも、精神の鍛錬のために始めたので、その日の予定に合わせて、早朝だったり夜間だったり、継続することに重点をおいて毎日走っています。

決して楽ではありませんが、毎日毎日乗り切ることが精神を鍛える一助になる、という強い思いでやっています。といっても、走っている間は、考えをまとめたり、自分を見つめ直したり、精神統一できる有効な時間でもあります。しかし、レースという具体的な目標を掲げないと、モチベーションを維持するのも大変なので、今回出場したマラソン大会10kmの部を初レースに掲げ、1年間ずっと頑張っていました。

10kmを39分弱で走行したランナーが昨年の女性1着でしたから、私は「45分で10着以内」を目標に、今回のレースに臨みました。最初の5kmは、先頭集団にしがみついて走り、女子では1番でしたが、7km地点くらいで1着になった女性ランナーに追い抜かれてしまいました。そもそも7km近くを一番で走るなんて想定外のことでしたから、追い抜かれても当然なのですが、抜かれた瞬間に、「これ以上は、絶対に抜かれるものかっ!」という強い思いが腹の底から沸いてきて、最後まで苦しみに耐え必死に走りました。男性ランナーの何人かには追い抜かれてしまいましたが、なんとか女子の部で2着を射止めることができたのです。

結局私は、10kmを42分19秒で走りぬき、トレーニングを支えてくれたコーチも驚く結果となりました。何よりも、見知らぬランナーに向かって送ってくださる沿道の声援が、どれほど私を励ましてくれたことでしょう!マラソンレースは、これまでテレビでしか見たことがありませんでしたが、例えば箱根駅伝など、沿道のあの声援が、天下の険に挑む選手をどれほど勇気づけていることか・・・自分が走ってみて初めてわかりました。

私のフルマラソン完走までには、まだまだ紆余曲折ありそうですが、明日からも日々、研鑽努力を重ねます。走る理由はただ一つ、克己です。
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「不都合な真実」:政治家アル・ゴアのメッセージ

ノーベル平和賞受賞者のアル・ゴア氏(元米国副大統領・上院議員)が出演するドキュメンタリー映画「不都合な真実」を、かねがね映画館で観たいと思っていたところ、念願が叶いました。「こんなに明快にメッセージを発信する政治家が、日本にいるだろうか・・・」、鑑賞後の私の強い印象です。地球温暖化に警鐘を鳴らし、特に米国政府が自国の圧倒的世界最大のCO2排出量から目をそらす現状を鋭く指摘する内容もさることながら、これほどまでにゆるぎない信念を持って、強力なメッセージを発信する政治家が現に存在することを、私は心から誇りに思います。日常生活の小さなことからCO2排出量を減らす努力をしようと、世界各地で1,000回を超える講座を開催するアル・ゴア氏の行動力は、あらゆる政治家が目指すべき姿です。

アル・ゴア氏の発信力がいろいろな意味で優れている理由のひとつは、上院議員であった父が肺ガンを誘発するタバコ農場を経営していたことや、アル・ゴア氏自身がワシントンセレブの世襲議員であることなど、批判の余地のない生活を送っているわけではない現実を、決して隠してはいないところにあります。私たちは、朝起きてから夜寝るまでのすべての時間を、江戸時代の生活様式に戻そうとしても、そんなことは基本的には無理です。

しかし、技術革新とCO2排出量とは、単純に比例関係にあるわけではありません。むしろこれからは、技術革新によって、CO2排出量を抑制することができるのです。そのフロントランナーがハイブリッド車です。更に技術革新をして、近い将来、燃料電池車や水素自動車が開発されれば、CO2を排出しない車社会が実現するのです。TOYOTAやHONDAやMAZDAなどのたゆまぬ努力によって、そんな社会は、もうすぐそこまで来ています。

アル・ゴア氏は、決して人々の危機感をあおっているわけではありませんが、淡々としかし全身全霊で訴えるその姿には、鬼気迫るものを感じずにはいられません。京都議定書を批准しなかった米国を憂い、地球温暖化とCO2排出量とがパラレルであることを「不都合な真実」だと認識する人々が、「金の延べ棒」と「地球」とを天秤にかけて見せることに対して、地球が破壊されてしまったら、金の延べ棒も手に入らないのだと、諭します。近視眼的・刹那的に生きるのではなく、子々孫々がこの地球上で平和に暮らしていくためには、今この瞬間から、CO2排出量を抑え、地球温暖化にブレーキをかける以外に方法はないと、アル・ゴア氏は訴えています。ダルフール紛争もまた、干ばつなど地球温暖化がもたらした悲劇だとも・・・。

どこかの自称エコ議員が、浴衣姿で打ち水イベントに参加したり、風呂敷のPRイベントに参加して見せたりしても、国民には何もメッセージは伝わってきません。何故なら、心がこもっていないからです。パフォーマンスにすぎないことが、透けて見えるからです。アル・ゴア氏の姿に、政治家としての本懐を見たような気がします。映画の中でアル・ゴア氏は、地球環境に問題意識を持った議員(候補者)に投票しようと呼びかけています。そして、もし、それにふさわしい議員(候補者)がいなければ、あなたが立候補させてくださいと、更に呼びかけているのです。

マイお箸やマイバッグは、誰でもが、今から直ちに取り組めるエコ活動です。無添加・無農薬に限りなくこだわる私は、外食を殆どしませんが、日常の買い物には、マイバッグを心がけています。たまに時間がなく、ランニングの帰り道に買い物をする際には、レジの方から「バッグは?」と問われるほどです。包装もできる限りお断りしています。お店の袋に入っていないぶん、万引きと間違われぬよう、変に気を回すこともあるのですが、例えば、毎日ミネラルウォーターを買う度にレジ袋をもらっていたのでは、こちらも処分に困ります。

エアコンは、あると思うからつい使ってしまいますが、なければないで、衣服の脱着で調整できるものです。一駅歩く、残り物で十分!お弁当を持参する、水筒も忘れないetc、意外にすぐに取り組めることは多いものです。そんな些細なことができる人間でありたいと、あらためて痛感した、映画「不都合な真実」でした。
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新たな病ビジネス:まやかし「メタボ健診」2

過日はたともこブログで、「新たな病ビジネス:まやかし「メタボ健診」というタイトルで、私見を述べました。今日の産経新聞に、同趣旨の記事がありましたので紹介します。

「メタボ診断に疑問続出の理由」2008.10.3産経新聞朝刊・正論

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