━ 糖尿病(消渇=漢方名) ━
機械化文明の恩恵を受け便利になった反面、慢性的な運動不足となって、
その上、穀物菜食中心の国民が美食・飽食の毎日で、生活習慣病である
糖尿病が若い人のあいだにも増え続けています。
高血圧、高脂血症、肥満、糖尿病の4要素は、「死の四重奏」の異名があり、
軽視できない病気ですが、別名「沈黙の病」と言われ、ほとんど自覚症状が
ないために自己管理がおろそかになりがちな病気のひとつでもあります。
糖尿病は、すい臓のランゲルハンス島というところから産出する
インスリンと言うホルモンが不足して起こる代謝異常の病気です。
まずは、粗食少食に努め、食べ物を十分咀嚼して、毎日20分ほど無理のない
程度に運動(ウォーキングなど)をして、慢性の高血糖状態を改めなくては
なりません。
そして、背中にある【脾兪 ひゆ】のツボを刺激することです。
脾臓に邪気の注ぐ【脾兪】穴は、「贅沢病」と呼ばれるこの病気に効果があり、
喉の渇き、倦怠感、体力低下、目のかすみ、食べているのに痩せるなどの
症状を改善します。
また、脾には「意が宿る」と言われ、クヨクヨ思い憂い、うつ症状などにも
有効なツボでもあります。
ツボ療法・・・第11胸椎棘突起の下で脊柱の左右両側2横指(指幅2本分)
のところに【脾兪】のツボがあります。
━ 花粉症(くしゃみ・鼻詰まり) ━
暖冬の影響で、今年は1月終わりごろよりスギの花粉が飛び始め、
マスクをしている人を多く見かけるようになり、
花粉症の人には辛い季節になりました。
そこで、お勧めのツボが【印堂 いんどう】のツボです。
鼻粘膜のムズムズ感をなくし、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、頭重を
解消してくれ、急性慢性の鼻炎や蓄膿症などに効果があります。
また、鼻粘膜と脾胃とは非常に関係しており、この時期飲みすぎ食べ過ぎの
毎日をくり返していると脾胃が弱って、目や鼻、のどの粘膜に病的変化が
現れやすくなってしまいます。
腹八分目で【印堂】【迎香】のツボ刺激することで症状が緩和して、
快適な毎日が送れるようになります。
ツボ療法・・・左右の眉(まゆ)ちょうど中間にあるのが【印堂】のツボです。