━ 下痢・便秘・倦怠感(けんたいかん) ━
お腹をこわして下痢気味のとき、便秘の薬は飲みませんし、
便秘の時に、下痢止めの薬は飲みませんよね。(当たり前ですが....。)
しかし、鍼灸の場合は、下痢でも便秘でも同じツボを使うことがあります。
便秘も下痢も腸の機能異常によるもので、自然治癒力を高めて、
それを正常に戻すことが、鍼灸・東洋医学の治療の基本です。
そこで使うのが【天枢 てんすう】のツボです。
この【天枢】穴は、お腹の病気全般に効く非常に重要なツボであります。
まずは、このツボを圧してみてください。
便秘や下痢などでお腹の状態が良くないときに、硬いしこりや、
圧痛を感じると思います。
ゆっくり【天枢】のしこりを散らすように刺激したり、
温灸であたためたりすると腸の動きが正常になって、
お腹がグーグーと鳴るようになります。
また、このツボは、婦人科疾患などにも効き目を発揮しますから、
女性の方はこのツボの位置を知っておくと便利です。
さらに、疲れやすい、根気がない、なんとなくだるいという時にも、
【天枢】穴は有効です。
ツボ療法・・・【天枢】のツボは、へその左右横側で2横指(指幅2本分)
のところにあります。