

この城壁は一部ですが登ることができます。




北京の観光地のひとつである“前門”エリア。
“六必居”
1530年創業の老舗店。お漬物やテンメンジャンなどの“醤(ジャン)”で有名なお店です。
このお店の由来には諸説ありまして、たとえば。
「開門七件事」という言葉があり、暮らしを立てるには柴、米、油、塩、醤、酢、茶の七つが必要だということですが、このお店を開いた山西省の趙兄弟はこの中で「茶」を除く6つを扱っていたからこの名がついた
とか
最初は6人でお店を始めたので「六心居」と名前を付けたのだけど「六心」ってちょっとどうよ?みたいな感じになり「心」に線を一つ足して「必」にして「六必居」になった
とか、いろいろ。
店内はこんな感じ。
お醤油や調味料がずらり。 反対側ではなぜかタバコも売ってます。
おっ!?
カウンターで何か買ってるぞ!?
そう、このお店では量り売りもしてくれるので、好きなものを好きなだけ購入することができるんです。
地元の人たちや観光客が次から次へとやってきては、こんな感じであれやこれや買っていきます。
私たちの目的はこちら。
黒にんにく。
日本のものは食べたことがあったけど、中国では初めて。
お味はどちらもプルーンみたいなドライフルーツのような美味しさで、にんにく臭はほとんどありません。
だからなのか。
黒にんにくアイス!!!!!
一度は食べてみなければ!
先日ご紹介しました、三星堆遺跡デザインの月餅。
正直言いますと、デザインは可愛いけど味はいまいちかな~と思っていました。
ところが!
私の予想を裏切り、どの味も美味しかったんです!!!
“楊枝甘露&抹茶”
マンゴーやタピオカなどが入った香港スイーツ“楊枝甘露”の甘さ、抹茶のほろ苦さ。
チョコレート味。
中もしっとり。
チョコレートとカスタード。
紫芋&ミルク味。
真ん中のミルク味クリーム? 餡?が美味!
蕎麦ウーロン&チーズ。
・・・ってなんじゃ?
いったいどんな味か想像つかなかったのですが。
これがなんと、一番おいしかった!(わたし調べですが・・・)
ちなみに、どのお味も「いわれてみればウーロン? 楊枝甘露???」というくらいのあわ~い味わい。
こってりこてこて、脂っこくて味を前面にど~ん!という月餅のイメージがこびりついている私ですが、年々美味しい月餅を食べてはそのイメージが良い方に塗り替えられています!
目的地へ向かう途中、天安門の前を通過しました。
青や黄色、緑の自転車は北京のシェアサイクル。
ほぼ自由に乗り捨てできるので、本当に重宝しています。
(徐々に駐車禁止区域も設定されつつありますが、それでも便利!)
朝晩はもちろん日中も涼しく、自転車が快適な季節になりました。
中央にど~んと「0(ゼロ)」の文字。
この数字が何かといいますと、中国の31の省などにおいて”国内”における新規感染者がゼロだったという意味。
この状況が3日続いています。
一方で。
国外から入ってくる例はまだ確認されていて、昨日は37例。
中央には
「コロナはまだ終わっていない! コロナ対策、気を緩めるな!!!」
の文字。
今月初めにデルタ株の感染例が北京でも数例出たのですが、その地区は即閉鎖。大規模な隔離も行われ、さらに。
各地のイベントも次々中止。
8月のイベントが軒並み中止になりました。
私が購入していた二胡演奏会も中止。
残念すぎる・・・。
感染者確認から1か月経過し、北京での抑え込みは成功。感染者もゼロです。
それでもいくつかのイベントは。
入場人数を制限するために事前予約が必要な状況。
また、今は「正常開放」になっているイベントもつい先日まで一時休館となっていました。
予約フォーム。一時間ごとの定員は150人。
まあ、ごった返すよりもゆっくり参観できてこれはこれで良いかな。
ちなみに、地方から北京への出入りも厳しく管理されているからか、地方からの団体観光客の姿も減り。
観光地でもある国家博物館は予約が取りやすく、実際参観人数も少なめな気がします。
とにかくコロナ対策としては徹底して人の動きを管理しているのですが、いつまでこれが続くんやろ・・・。
お店に入るときはマスク着用、健康状態に問題のないことを証明する「健康宝」アプリの提示、体温測定(これについては時々33度!などというよくわからない体温数値がでるのでう~ん・・・ですが)、さらに飲食店では氏名・電話番号・体温の記載を求められます。
一部の地域ではワクチン接種証明が必要な場合もあるらしく、私も接種を申し込んではいるのだけどまだ日時の連絡待ちです。
ブラインドボックス。中国語では「盲盒」。
日本でいうと福袋とかガチャガチャとか、開けてみるまで中身がわからないもの。
以前のブログ(詳しくは → コチラのブログ)でご紹介しましたが、私が大好きな三星堆遺跡のグッズにもブラインドボックスがあります。
それを、遂に・・・。
買ってしまいました。
1個、日本円で1000円ちょっと。
これらを含む11種類の中で特にほしいものが4つあるのですが、それが当たるまで買うのはさすがにあかん。
というわけで、2つ購入することにしました。
希望するものが当たっても当たらなくても2つで終了と決めて、購入。
さ~て、何が届いたかな~?
ドキドキしながら箱を開けてみると・・・。
うわ! 四川省の茶芸パフォーマンスがキレッキレの「茶小堆」。
後ろはこんな感じ。
そしてもう一つは?
うわぁ~。
遺跡で発掘された鳥モチーフを担いでる!
後ろ側もちゃ~んと作られています。
なんとこの2つ。
欲しかった4つのうちの2つ! なんてラッキーな!!!
ちなみに希望の後二つは。。
刺繍してるのと。(これが第一希望でした)
鳥さんでした。
さて。
これらのグッズ。それぞれの性格設定もあるみたいで。
左の「挑小堆」は、性格:誠実で情に厚い 趣味:労働
右の「茶小堆」は、性格:聡明で勉強好き 趣味:茶芸パフォーマンス
想像以上にかわいい三星堆グッズ。
おうちで眺めてはニヤニヤしています。
楽しみにしていた展覧会へ行ってきました。
ナショナルジオグラフィック展。
「未知の世界」「大地の美」「環境保護」など7つのテーマに分けて、100以上の作品が展示されています。
写真撮影もOK。
それでは中へ入ってみましょう!
どの写真もワクワクするのですが、やっぱり訪れたり見たことがある場所の写真はより一層テンションが上がります。
日本の光景はもちろん、マチュピチュとか。
映画「アバター」でより有名になった張家界。
アイスランド(私はオーロラは見てませんが・・・)。
インド ジャイプールの風の宮殿。
インドは他にもタージマハルの写真がありました。
宇宙の写真。
一番右はなんと。
木星のグレートレッドスポット。
高気圧性の巨大な渦。
なんだか絵画のよう。
金星。
月の向こうに見える地球。
私は宇宙から見える地球が大好きで。
「地球の入り」と題された新聞の切り抜きをず~~~っと部屋に飾っています。
一方こちらは、海の中。
神秘的な海の中。
沈んだ船を写したものも。
美しいだけじゃなく。
地球温暖化によるホッキョクグマの危機を示す写真。
他にも、荒土と化したオーストラリアの農場の写真など、地球の未来を危惧する写真が並んでいました。
さて。
動物好きとしてはやはり、自然の中で生きる動物の姿に目を奪われます。
アフリカ内部の「オカバンゴデルタ」に水を求めて集まる動物たち。
何ともかわいい親子のライオン。
南アメリカに生息する「キカンジュー」。
大きさはイエネコくらいのアライグマ科の生き物で、花の蜜を食べる姿が愛らしい! 中国語ではそのまま「密熊」!
ライオンの子。
この得意げな顔!!!
今回の展示の中で一番好きなのは。
こちらの写真でした。
見ごたえのある写真展。
10月24日まで北京銀泰中心in01で開催中です。
三星堆遺跡。
それは。
中国四川で発見された・・・。
なんとも不思議な古代文明。
(写真はネットからお借りました)
十数年前、日本からわざわざ中国四川省へ見に行った時からず~っと大好きなその遺跡。
今年になって新たな発見が続々!
これまで以上に人々の注目を浴びることになった結果。
色々なグッズが次々と登場。
ファンとしては嬉しい限り。
私も早速このマスキングテープを購入してスマホとかにべたべた貼ってます。
中でも気になるのがこちら。
なんだ!
このかわいい三星堆ファミリーは!
うわぁ。
すぐにでも買いたい!
と思ったのですが、これらの商品は購入して開けて初めて中身がわかるタイプ、つまりブラインドボックス形式。
好きなタイプを選べるわけではないので、本当に欲しければガンガンお金をつぎ込んで当たるまで購入すればよいのだけど、それだけのお金をつぎ込むのもどうかと躊躇しております。
一方、かわいいTシャツも登場。
四川省ということで、パンダとコラボしたデザインもいろいろ。
左下の不自然な日本語にはノーコメントで。
三星堆遺跡は女性にも受けが良いのか、コスメブラシなどの収納に三星堆遺跡!
これは???
なんと、アイシャドウ!!!
お目目つながりで。
目玉が飛び出た縦目遺跡をモチーフにしたアイマスク。
実際に使ったら重たくて眠れなかったという口コミが・・・。
気軽に使えそうなのはこちら。
三星堆マスク。
黒ベースと。
白ベースの二種類。
買ったところで勿体なくて使えなさそう・・・。
さて。
色んなグッズに触発されて、私もオリジナルの三星堆グッズを作ってみました。
じゃ~ん!
三星堆シャツ!
ネットで安~いシャツを購入して、好きなデザインを刺繍してみました。
好きな人が見たら一目でわかる三星堆デザイン。
・・・ただ、一つ問題が。
中国刺繍で使うシルクの糸を使ってしまったために、洗濯機の使用がNGに!
大事に手洗いするしかないですね・・・。
以前のブログで、東京オリンピックのヒリヒリするような戦いの合間で馬術のお馬さんにほっこりしていると書きましたが、相変わらずそんな日々は続いています。
今日の馬術総合馬術障害。
こんなコースなのですが。
なんか可愛い障害がいっぱい~!
こっ、こけし!?
そうなんです。
あちこちに、日本モチーフの障害が。
竿灯まつり。
葛飾北斎。
金魚。
桜。
そして・・・だるま!
どうやらここが競技におけるポイントだったようです。
めらめら、だるまを飛び越えろ~!
明日もまだ競技が続きます。
お馬さん。どうか怪我なく無事に競技を終えてね。
先日出かけた展覧会。
その名も。
日本妖怪大展
不思議なオブジェが並ぶ「798芸術区」で開催中です。
それにしても、北京で、中国で日本の妖怪に触れる機会があるとは。
・・・でもこれは、妖怪になるのか?
昔の工場を利用した展示場。
昔の中国の雰囲気を残す壁と、日本の妖怪。
もふもふ。
擬人化したおさかな?
私のイメージでは、こういうのがザ・妖怪。
こんなかわいい妖怪ならウェルカム!
北京は首都ということもあり各国の貴重な文化に触れる機会も多いので、こういう展示会を通して私は日本にいる時以上に日本の文化に触れているかもしれません。
東京オリンピック。
こんな状況で開催できているのは、たくさんの方の努力があるからこそ。
その中で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる選手をドキドキしながら見ています。
そんな緊張感を癒してくれる存在。
それが・・・。
お馬さん。
馬術であります。
ぱかぽこ ぱかぽこ。
音楽に合わせて様々な動きを見せてくれます。
中には。
欽ちゃん走りも!
そんなことができるんやね~!
(写真は、NHKスポーツの動画配信を写したものです)
スマホのオリンピック公式アプリ。
各国選手紹介の項目があるのですが、その中に。
お馬さん!
うんうん。
お馬さんもれっきとしたメンバーですもんね。
表彰式。
みんなお行儀よく並ぶなか、ぱかぽこ自由なお馬さんにほっこり。
人にはメダル。
お馬さんには?
お馬さんにもメダル~!!!!!
編み込まれたたてがみもかわいい!
表彰式に流れる音楽に合わせて、ステップ!ステップ!
みんな一緒に、ステップ!ステップ!
おめでとう~!
BSのグリーンチャンネルというところで、日本語解説付きのライブが見られるそうです。
競技はとにかく最終日まで無事に、そしてその後の新型コロナ含めあらゆる状況がどうか深刻な方向へ進まないことを祈るばかりです。
前回の続きです。
時代は「元」へ。
日本でもおなじみの。
チンギスハンの登場。
元は遊牧民による帝国。
でしたが、次第に立派な建築を伴う都市を造り、北京に築いた「元大都」の今の姿は・・・。
海棠の花が川沿いに咲く美しいエリア。
地名もそのままです。
当時も海棠はあったのかな?
明の時代。
都は南京から北京へ移されます。
そうです。
故宮です。
明、清と故宮を中心に長い時代が続きます。
最近は中国の皇帝ドラマも日本で放送される機会が増えてきたので、皇帝の一日とか服装とかなじみがでてきたのでは?
故宮が好きなので清の時代の歴史は少しお勉強したことがあるのですが、それまでのなが~いなが~い“古代”の歴史についてはまだまだ。
これからゆっくりこの本片手に学んでいこうと思います。
前回の続きです。
お子様向けのご本で学ぶ中国の歴史。
《中編》は「隋」の時代から。
ここで取り上げられているのが「大運河」。
以前、国家博物館でその展示がありました。
展覧会でのイメージ映像。
なんと、北京から杭州まで、これだけの規模の人工運河が隋の時代に整備開始されていたのですね~!
唐の時代。世界規模の大都市へ。
2019年に人気を博したドラマ「長安十二時辰」。
ドラマの中での長安は本当に美しくてうっとり。
唐は詩歌が盛んな時代。
私たちも学校で習った李白とか杜甫とか「春眠暁をおぼえず・・・」の孟浩然とかなじみのある名前が出てきます。
「遣唐使」もなじみがある言葉。
初めての遣唐使として飛鳥時代の人物「犬上御田鋤」の名も。
海外からの留学生として、阿倍仲麻呂、吉備真備の名も。
「宋」は絵画が一気に花開いた時代。
「千里江山図」は江南の山水画で今は故宮博物館に保管されています。
なので、故宮で開催された「切手」の展覧会では。
この絵の切手が展示されていました。
そして。
故宮そばのカフェに壁にはこの絵が再現されています。
中国の歴史は本当に長い!
そして、これまで自分が訪れたところと比べてみるとますます興味深い!
というわけで長くなってしまいますが、後編に続きます。
十数年も北京に住んでいながら、恥ずかしながら中国の歴史にとんと疎い私。
そこで。
お子様向けのご本。
中国ではこういうジャンルの本が結構あるのですが、色々見比べた結果これが一番すんなりと読めて絵も好みということで購入しました。
さて、中国における「古代」ってどの時代かご存じでしょうか?
国家博物館の「古代歴史年表」では。
夏から1911年の清朝まで。
長い~!
っちゅ~か、1911年までが古代かっ!!!
ちなみに、私が学生の頃中国の歴史は「殷周秦漢・・・」と覚えたのですが、「殷」は中国では「商」となっています。
私の購入した本では、商の都「殷」と書いてありました。
さて、本の中身はこんな感じ。
「夏」の時代の暮らし。
紀元前20世紀とかはもう、内容も神話のような感じ。
一日の暮らしものどかです。
十分な食べ物が手に入らなかったり、奴隷制があったり、そんな時代でもすでに固有の暦があって一年はちゃんと12か月となっていたり。
秦の時代になると、私たちにも親しみのある内容が出てきます。
万里の長城!
春秋戦国の時代に敵の侵入を防ぐため「小さい長城」が造られ始めたのですが、秦の始皇帝がこれらを整備せよ!と命じてから、漢、唐、宋、明の時代にまでそのアップグレードが進められてきたのでした。
ちなみに漢の時代の長城は今・・・。
こんな状態。
今・・・と書きましたが、これは2014年7月に訪れた際の写真。
吹きっさらしの漢の時代の長城。
今はどうなっているんでしょう?
シルクロード
漢の時代、西へ西へと延びたシルクロード。
この写真の左側に書かれている、敦煌の玉門関。
こちらも2014年7月、実際に見てきました。
砂漠の中にぽつんと・・・。
はるかはるか昔のものが目の前にあるということに圧倒された記憶があります。
2000年もの時を一気に超えていくような。
では、絵本の内容に戻りましょう。
秦の始皇帝と言えばやっぱり、兵馬俑。
39年もの時間を経て作られた秦の始皇帝陵ですが、項羽が攻撃した際かなり破損してしまい、今も地道な修復が続けられています。
続いて登場するのは「三国」の時代。
日本でも有名な三国志ですがこちらでも大人気。
だからか、ページ数も多い!
かの有名な赤壁の戦い(レッドクリフ)も、見開きで!
曹操と諸葛亮も、堂々の見開きでじっくり解説。
曹操のページ。
有名な「望梅止渇」の逸話も。
(のどの渇きに苦しむ兵士たちに曹操が「前方には梅林があるぞ~!」と声をかけたところ、それを聞いた兵士たちは口の中に唾液があふれ士気を奮い起こした・・・というお話)
こちらは諸葛亮のページ。
もう、べた褒めです。
軍師としてだけでなく、政治家、書、絵画、文学、発明、音楽などあらゆる分野で才能を発揮して、もう完璧!!!との描写。
単なる年表を追った内容だけでなく、誰&何がこの国で重視されているのかも感じることができる面白い絵本。
後半へ続きます。