Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

カステラ

2007年11月08日 20時26分00秒 | Weblog
背景をカステラに変えました。おいしそう…日本に帰ったら福砂屋のざらめつきを一人で丸ごとかぶりたい!

EUになってヨーロッパ諸外国の商品がいろいろ入ってきているのに、まだカステーラは見てないなぁ。カステーラってスペインだかポルトガルだかのお菓子なんじゃないの?そういえばスペインの「玉子の黄身の砂糖漬け」(甘くて食べられたモンじゃないけど)もない。まだまだ開かれたわけではないのか?(お菓子で比べてどうする!)

ウィーンは曇り時々雨。風強し。昨日なんか傘が飛ばされるくらい。後で天気予報を見たら風速35~50KM。これって大型台風なみではないのか?そんな風が普通に吹いているウィーンです。

さて、昨日のことですが、実はキッチンで水泳大会ができる(おおげさ?いえ金魚なら泳げた)くらい水漏れがしまして、その後始末でかなり時間をとられました。
この家の暖房の大元には時折水を注入してやらねばならないのですが、その栓をきちっと閉めていなかったようで、どんどん水が増え、そのまま床まで来てしまいました。幸いすぐに気がついたので事なきを得ましたが、下の階まで漏れてたらえらいこっちゃでした。ただ、その後タンクの水を抜く作業にすごい時間がかかったので、寝るのが2時になりました。やっぱり風邪でぼ~っとしている時には、水と火は特に気をつけないといけませんね。

さてその風邪ですが、気管がガラガラして咳は出ますが、身体のしんどいのはなくなったので、普通の生活をしています。まだすごい声なので歌えませんが、明日3人目のタンデム相手に会うのでその準備をしたりしています。(この方、日本語学科の学生さんなんだけど、私より年上とか。どんな人か楽しみです。)
コメント (4)
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フォルクスオパー「ボッカッチョ」7.11.2007

2007年11月08日 07時08分05秒 | Weblog
オペレッタ「ボッカッチョ」ってきいてわかります?じゃぁ、スッペ作曲って聞いたら?「軽騎兵」ですよね。(それも小学生のピアノ発表会のイメージ)じゃぁ、「恋はやさし野辺の花よ」が入っているオペレッタですって言ったら?

「へぇ!」ってなりました?

私もいままで見たことがない作品です。このアリアはよくよくお目にかかるんですが、全体像がどうなっているかなんて、わかりもしませんでした。

ところが、実際観てみると、以外や以外、面白い作品です。(この面白いには意味がいろいろあります。)まず、音楽が軽快で日本人好みであること。話が男と女のからみと騙し騙し合いでややこしいけど楽しい所。男性3重唱や女性2重唱などから、行進曲風、ワルツ風までいろいろ取り揃えてあること。などオペレッタの要素は充分に含んでいますので、なんで日本でそんなに有名じゃないのかよくわからないです。

そして面白いのもう一つの意味は、日本でオペラのとっかかりとして上演するのにいろいろな意味でいいんじゃないか?ということ。今日の出演者も、上手い人もいたけど、そうでなさそうな人もいた。もちろんそうでなさそうな人は演技でそうでなさそうなんだけど。なので、この作品、手を加えればプロばっかりでなくても上演可能と見た。もちろん上手い人ばっかりだとそれなりに音楽が聞き応えがあるし、そうでない場合も演出いかんではめっちゃ面白いことになるはず!と何かの虫がお腹で動いた。場面は短く切れるので、はしょったりつなげたりも可能だと思う。歌の一部をセリフにすることもOKかも。人数の多い大学なんかの公演にもいいかもしれないし、オペレッタからひねってミュージカル風にしてもいいかもしれない。あまりにも今日の舞台が未完成だったので、反対にいろいろな可能性を含んだ作品だと思ってしまいました。でも私のお腹の虫が孵化するのには、あと何十回と観ないと…(って書きながら今日が今シーズンの最終日なんです。だから無理してゲホゲホしながら観てました)

で、なんであんまり上演されないんだろう?(途中の男性合唱の人数が足らないのかな?それともいまいち決め手に欠けるのか?)このオペレッタ観たことあります?

来年フォルクスオパーが日本公演で、この「ボッカッチョ」他「こうもり」「マルタ」(←12月に観ます。「庭の千草」のオペラですよね?)をもって行くらしいです。でも東京だけかな?まあ、一番人気は「こうもり」でしょうけど。

演出がよかったわけでもないんです。改良の余地あり。歌手も上手い人もいたけど、もう少し上手い人が数人入っていてもよかった。だけど、なんとなくまとまって終わったところが面白い。

この間観た「薔薇の騎士」なんかは、これ以上何も足すことも引くこともできないほど完成された舞台です。今日のは全くその反対。料理人がよかったらめっちゃおもしろなるやろなぁ!って思う作品。誰か料理してくださ~い!

ところで、その「恋はやさし野辺の花よ」ですが、ソプラノの清楚なお嬢さん役の人が歌っていました。でも日本ではこの曲だけなぜか特別扱いで男性がよく歌うんですよね。さっき、Yahooでこのタイトルで調べたら、いくつか目に、田谷力三さん84歳で歌うの動画(You Tube)がありました。すごいですね。なんで浅草オペラの人を私が知ってるんだろうと思ってたのですが、長生きされたんですね。そして長く歌っていらした。だから小学生の時とかにテレビで見てたんだと思います。ほんとに、おもしろいオペラです。

演出Helmuth Lohner
指揮Andreas Schüller
ボッカッチョAntigone Papoulkas
ベアトリーチェMartina Dorak
イザベッラYannchen Hoffmann
ペロネッラSigrid Martikke
フィアメッタDaniela Fally
ピエトロWolfgang Gratschmaier
スカルツァCarlo Hartmann
ロッテリンギSándor Németh
ランベルトゥツィオGernot Kranner
レオネットThomas Sigwald
名もなき人Mathias Hausmann
Ein Ausrufer(訳せません)Mathias Hausmann
チェッコMarkus Raab
コメント (2)
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