Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

国立歌劇場「スペードの女王」5.11.2007

2007年11月06日 07時38分46秒 | Weblog
そうです。「ピクダム」ですが、「スペードの女王」でした。このタイトルなら聞いたことがあります。最後の最後、終演前に「あなたが引いたカードはスペードの女王です。」というところでやっとわかった。

さて、風邪ですが、節々が痛い。この後熱が出るか、今晩眠れるかが鍵。でも仕事ないので、いくらでも眠れるのでたぶん大丈夫でしょう。

そして「小澤征爾」さん(今日はさん付けしちゃいます。)よかったです。モーツァルトのような、世紀末の匂い漂うようなわけのわからない音楽を、それも3時間近い長さ!をよくまとめたなぁと言うだけでもすごいです。初めて生で見たのですが、手の動きでどんな音色を要求しているか判るような気がしました。チャイコフスキーなのでガンガン鳴らそうと思えば鳴るじゃないですか。でもそうなって歌が壊れてしまわないようにちゃんとセーブされていました。

テノールの主役や女性の主役の人もとてもよかったですが、さすがに先日プレミエだったばかりのオペラです。脇役も合唱もとても気合が入ってよかったです。なかでも急な病気でキャンセルした男性準主役の変わりに急きょ舞台に立った人もいて、(悪くなかった)すごいなぁの連続です。

この作品、音楽がとても面白いです。オケがこれでもかというくらいうす~くなって、その上に5重唱か6重唱が広がってとてもきれいだったり、舞台上のピアノで女性2重唱があったり、子ども合唱があったり、アルトソロがあったり、葬送の場面(音楽)があったり、とてもバラエティに富んでいます。中でも、終幕は主役の男性が死んで「じゃ~ん」で終わるかと思ったら、後ろの男性合唱が静かなレクイエムっぽい歌を歌って、オケがそこにかぶっていって、そのまま静かに終演。これが以外によかったです。ヴェルディやプッチーニだと絶対「じゃ~~~~ん」なんですよ。私の中で、チャイコフスキーの評価が変わりました。

また演出は、東欧からの30歳代の女性だと、先日のニュースで言っていました。舞台の奥に大きな窓があるんですが、そこでずっと雨が降っているんです。ザーザーと。これをどれくらいの観客が見えたかわかりませんが、本気で降っている。そしてその音がオケがふっと切れたときに聞こえてくる。なんとも言えない場面でした。うまいなぁと思った。

また、とうとう客席を(歌手ではなかったが)役者が練り歩きました。一番下のパルケットを数人の女性が練り歩いた。これって私が知ってる限り初めて。やったねって感じです。はに~なら何度でもやってるけど、ウィーンでもやっとやりましたか!って思いましたです。

そして「花吹雪」昔どこかで、「ゆっくりとチラチラ落ちてくる花びらや、雪を作るのは大変なんだ。普通に紙を切ってもストンと落ちる。」と聞いたとこがあります。今日のは本当にくるくるチラチラくるくるってゆっくりゆっくり落ちてる。これってそれをする職人さんがいて、それに時間をかけられるということなんでしょうね。国立歌劇場の層の厚さなんだなぁと、花吹雪をみながらしみじみしてしまいました。

では、寝ます。おやすみなさい。

指揮Seiji Ozawa
ヘルマンNeil Shicoff
トムスキ(プルートJuri Batukov
伯爵夫人Anja Silja
リーザMartina Serafin

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