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ダンジーブログ

胃癌検診

2006-01-23 | 医療・病気・いのち
 胃癌で亡くなる方の総数は減ってきていますが、それは早期に見つかる方が増えたことが大きな要因といわれ、進行すればやはり治癒は難しくなります。

 このたび厚生労働省研究班の調査で、X線による胃癌検診を1年に1回受けている人は、受けていない人に比べて、胃癌で死亡する率が半分になることが分かりました。この差はすごい。これなら年に1回ぜひ検診を受ける方がいいですよね。
 ただ、受けている人はどちらかというと健康に注意する人が多いというのも影響しているかもしれませんけどね。

 検診の胃透視は、バリウムを飲んで主に胃の形を見ています。少しでも変形が有れば要精査になります。その中に早期の胃癌も見つかることも多いのです。もちろん潰瘍の変形による場合も有りますが、注意して欲しいのは、過去に胃潰瘍や十二指腸潰瘍を経験している人です。せっかく変化を見つけてもらい、要精査になっても「どうせ潰瘍だろう。」と思って放置してしまうことがあるのです。潰瘍の人に癌が出来てくることも多いのですから、精密検査が必要と言われれば、必ず医療機関を受診してください。

 また、可能ならば一年ごとに、透視と内視鏡検査を受けた方がよいかもしれません。内視鏡は直接胃の内側を観察するので、ちょっとした色調の変化でごく早期の癌が見つかることもあります。そんなときは、内視鏡で治療まで出来ることも有ります。

 長く生きれば、1/3もの人に癌は発生してくるのです。それならば、少しでも早く発見してもらい、より楽に完治する可能性がある道を目指す方が良いですよね。


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