「堂島ロール」と「おにぎり」

2008-05-11 10:25:45 | 日々思うこと
何気なくTVを見ていたら相変わらず後期高齢者問題を取り上げていて、いろいろな問題点が語られていた。
年金からの徴収がひどいとか、名前が気に入らないとか、扶養家族から切り離されて、
新たに自分個人として払わねばならないのが厳しいとか。
将来、どんどん徴収される金額が上がっていく恐れが大きいとか。

それよりも何より問題なのは、痴呆とか、寝たきりになったとき、治っていないのに一定の期間で
病院を追い出されるということだ。
また、終末治療を受けるかどうか、医者から問診を受けて、その紙を提出すると2000円の報酬が
医者のほうに行くことになっているらしい。

自分の命は自分で決める、自己責任だということも当の高齢者と評論家との間に
いくらか認識の違いがあるように見受けられた。

評論家は、若い者に負んぶしていることを知り、自分は自分でやっていくと言う気概を持っている
老人が少なくなったと嘆いた。将来のことは分かっているのだから、それなりの覚悟をしておくべきだったと。

それについて思い出すことがある。
今はシャッター通りになっている商店街の店主、事業者、その家族が景気のよかったときは
肩で風切る勢いで贅沢していたのに、今になって「仕事がなくて生活が苦しい」なんて言うのは
虫が良すぎるとの友人の言葉。

わたしの暮らしは平凡で、よかったときもなかったけれど、貧しくて食べるものに
事欠くということもなかった。
贅沢しなければ、そこそこ生活していかれた。
これはトータルで見れば幸せなほうだろうか。
これから先のことは分からないけれど。

先日、わざわざ川崎のラゾーナまで息子たちと「堂島ロール」を買いに出かけた。
予約しておいたそうですぐに買えたけれど、すごい行列で、これほどまでして手に入れたい
お客がこんなにたくさんいるということだ。
人気の「ロール」に行列までして買う人、歌舞伎座にあふれる人々。
「おにぎり食べたい」と言い残して餓死した人。
やはり格差は厳しい。
これも自己責任の結果なんだろうか。
寂しくなってきた。

コメント
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