デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

すでにデンマーク語、落ちこぼれ

2007-10-27 07:29:50 | ハーフの子どもの教育

 子ども達のデンマーク語通信教育が10月から始まり、1ヶ月がたとうとしています。子ども達は非常にモチベーションが高くて、びっくりしているのですが、私自身の小学一年生のときのことを思い出せば、子どもは勉強が始まったばかりのころは新しい体験を新鮮に楽しく思うのだと思います。内容も色を塗ったり、絵と文字を線で結んだり、というものですから、お絵かきの延長です。

 毎日とはいかないのですが、それでも週に4-5日は夫と一緒に食卓で勉強をするという習慣ができてきました。夫の作ってくれたノートで単語を覚えたり、アルファベットを覚えたりしています。それから毎月デンマークからDVDが送られてくるのですが、最初ショウミーに見せたら「意味がわからない」とのこと。バーネヘーベクラス(小学校一年生の前の0年生のクラス)のものですら、やはりデンマークの子どもに比べるとかなりヒアリングできてないようです。ということで、夫が考えたのは、先に夫がDVDを見て、それからその中からキーとなるような単語を拾い出し、それを教えてからDVDを見せるという方法です。これですと、ついこの前覚えたばかりの単語が聞き取れて、本人もうれしい様子です。

 私と違い、夫はわりと根気強く怒らずに子どもに教えていること、それから私だったらすぐに面倒になってやめてしまうところですが、きちんと継続しているところは偉いなあと思って見ています。愛の証と言ってしまうと大げさですが、自分の言葉を幼い子ども達に一生懸命教えている夫の姿を見ていると、いつか子ども達がこれだけ父親に時間も労力もかけてもらったことを、愛情をたくさんもらったと受け止めてくれるように、と願ってしまいます。

 さて、しかしながら、このデンマーク語、すでに落ちこぼれが出てしまいました。というのは私のことで、子どもと一緒に勉強したら?と人にも言われ、自分でもいい機会だからと思ってなるべく一緒に参加しようと思っていたのでした。けれどもいざ始まってみると、子ども達の学習内容が私には非常につまらないこと、またつまらないので待てずについ家事をしてしまったりして、すぐに不登校、落ちこぼれとなってしまったのでした。

 大人と子どもの語学の学び方の違いを改めて実感・・・。(そんなこと実感するまでのこともないのかもしれませんが。)そして、ヒアリングに関してはできないうちの子ども達よりもはるかにできず、というか全くできず、同じクラスというのは最初から大きな無理があったようです。あわよくばここで私も少々デンマーク語を、という夢は消え、大学の勉強のほうに専念することにしました(笑)。

 夫が見つけたデンマーク語の学習のための音声の出るサイトです。http://www.multidansk.horsens.dk/laes.htm こういうのもあるのだなと思いました。この中に4枚の絵を単語の上にドラッグし、最後に合っているかどうかを確認するというものがあるのですが、なんとジジがやっていました!まだ3歳なのに、マウスをちゃんと動かせるなんてびっくりです。しかも一人孤独に、そのすべてのシリーズが終わるまで30分くらいかけてやっていた・・・。やっている姿を見ながら、ジジにはきっとDSをねだられるに違いない~!と悪い予感が走ったのでした。

          

          

 

中年国際結婚カップルの悩み(?)

2007-10-24 07:48:43 | 国際結婚
 先日、国際結婚カップルが3組集まってのこと。夫たちはお庭で飲みながら談笑し、妻達は食卓で手巻き寿司を食べながらおしゃべり、そして子供達は家中を走り回りながら子供達だけで遊んでいました。

 この私達3人の妻達には共通点がたくさんありました。まず年齢が四捨五入すると皆40歳であること、外国人と結婚しているが夫の出身地が英語圏でないこと(ドイツ、ケベック、そしてデンマーク)、夫の国の言語ができないこと(一組は英語で会話している)、子供がいること、夫達がエキスパートではなく、ローカル(日本採用)であること、日本で出会って結婚したこと、などです。

 そうして私達はお決まりのトピック、これからどこに住むか?という話になりました。「夫は子供の教育のために自分の国に戻りたいと言ってるけどね」と中トロをパクパク、「でもいろいろ考えると難しいよね」とサーモンをパクパク、「そうそう、老後のこととかも考えなくちゃいけないでしょう?」「いっそのこと、第3国(夫の国でも自分の国でもない、3つめの国)に住むのが一番家族としてはよいと思うけどね、でもそれもまた難しいものね」パクパク、パクパク・・・。

 だいたい私達の意見をまとめてみると、
・エキスパートとして2-3年だけ住むのであれば、喜んで行く。
・相手国で私達が仕事を見つけるのは難しいだろう。
・これから移住となると年金をどうするのか。夫の国で受給できるのだろうか。
・英語圏ならともかく、それ以外の言語を40歳位から習得するのはかなり難しい。
・子供が日本語ができなくなるのも困る。
・すでに私達は落ち着きたい年齢になってきており、今から国境を越えて移住するようなアドベンチャーは果たして堪えられるだろうか、と守りに入っている。
・老後、夫に先立たれたらどうしたらいいのか。あるいは離婚したら?そのときに帰る場所を日本に確保できるだろうか。子供達はやはり日本に帰らないのではないか。
などというものでした。

 一世代上の国際結婚はまだ少なく、結婚する際に彼女達はそれ相当の覚悟を決めて、相手国に骨をうずめるつもりで移り住んだことと思います。が、私達の世代はそんな覚悟を決めずとも国際結婚をする時代となり、そしてバブル時代を経験してきた私達は今、中年となり、すでにかなりの冒険心をなくして弱気になっているのだと思います。これが20代で結婚するために移住するというのであれば、また少し違ったことでしょう。そこに情熱があるというものです。そして夫達はときに自国に帰りたいことをほのめかし(うちはあまりありませんが)、生ぬるくそれなりに快適な日本から出ることを妻達は恐れているわけです。

 我が家は日本在住と決めています。それでも私の心の隅で、デンマークに住んでみたいという思いがあるのは確かです。でも住むのならやはり骨をうずめる覚悟がないと、家族で自分達の意思で移住するのは大変なことです。それでももしそういうことになれば、それはそれで楽しんで生きていくのかもしれませんが。(友人のブラジル移住1世のご両親のように、日本語で暮らして、日本人のみと交流して・・・となるのかな?)

 住まないことで失っているものの大きさを思いつつ、やっぱりなかなか日本にしがみついてしまう自分を、なんだか私もずいぶん落ち着いてしまったなぁとさみしくも感じますが、子供を持つ今は守るべきものがあるのだから仕方ないとも思います。

 逆に相手国に住む夫達が、今後、年を取るのとともにどういうストレスを抱えていくのか、そして私達が先に死んでしまった後どうするのかなど、これから年と共に向き合っていかないといけない問題も多々ありそうです。また、夫ができるだけ日本で幸せになるように、あるいは、夫の心の中にいつか自分の国に帰りたいという思いが頭をもたげてきたときに私は何をしてあげられるだろうか、そういったことに私も向き合っていくことになりそうです。
 
 

秩父で家族キャンプ&龍勢祭り

2007-10-18 07:36:21 | 日記
 先週末、誰も一緒に行く家族がなかったので、初めて私たち家族のみでキャンプに行きました。まるでデンマークの森のような、静かな川原でしかも設備がほとんどないキャンプ場は不人気なのか、私たちの他には2-3組のみで(しかも距離があった)、こんなプライベートなキャンプは初めてでした。

 子どもたちはだいぶ成長して、焚き火にするかなり長い枝をひっぱってきたり、テントを張るのを手伝ったり、洗い物をやったりと少々役に立つようになってきました。突然思いついて行ったキャンプで、ほとんど準備もしておらず、食べ物も冷蔵庫にあるもののみ持って行くというものでしたが、意外と気軽にできるものだと思いました。(ちなみにメニューはチーズフォンデュと、残り物フリカデラと野菜の牛乳スープでした。)

 自然の中は気持ちいいですし(特にキャンプは朝が気持ちいい)、本物の焚き火も心和むものですし、子どもたちに「静かにして!」とどならなくてもいいのが何よりのストレスのない穏やかな気持ちになれます。あまりお金がかからないので、思いついたときに行けるのもいいですね。今度はもっと早く来て、私はのんびり読書などしようかなと思います。(でもテントはそろそろ厳しく、バンガローなどを借りることになるかな?)

 ジジのおむつも取れ身軽に動けるようになりましたし、子どもたちもどんどんいろいろなことができるようになって行くので、これからは今までと少し違った家族の時間を楽しめることでしょう。今回のキャンプはまさにそんな時間となりました。

 翌日はキャンプ場の管理人の方に教えていただいた、龍勢祭りに行ってきました。近くの吉田村での大きなお祭りで、15分ごとに打ち上げられるロケット弾の迫力に、私はけっこう興奮してしまいました。出店もたくさん出ていて、人もたくさんで盛り上がっていて、なんともお祭りはいいものです。が、今回カメラを忘れた私、何も写真がないので、少々古いリポートですが、まさにこんな感じだったのでご参考までに・・・。http://www.chichibu.co.jp/topic/199810/ryusei/

 この吉田村というところもなかなか心和む景色で、次の紅葉のキャンプ計画は吉田村にしようかなと思案中です。

          
          夫が撮った写真。キャンプ場近くのコスモス畑で。

 

早、半年経過!

2007-10-16 10:19:32 | 通信制大学・大学院
 9月の終わりにリポートを提出して以来、10月に入ってから少々燃え尽き感でのんびりしてしまいました。昨日、改めて学習の進展を見直し(通信教育の場合は月に一度は進展具合と刷り合わせて見直さなくてはいけません)、やや焦り、やっとエンジンがかかり始めました。

 ここまでに2教科、計8単位取れています。そして12月までにあと4教科16単位を取る予定でおり、今、そのためにリポート提出を重ねて準備を整えています。この秋にはスクーリングを2教科取るのですが、「国際政治学」「政治学原論」で、両方ともスリリングな教科でとても楽しみにしています。が、その前に「財政学」のリポートを終わらせなくてはならず、これが文献5-6冊をひたすらめくって下書きをしているのですが、なかなか進まず・・・。なんとか今週中に終わらせようとしているところです。

 この半年で感じたことは、本当に学問は深すぎるということです。こんなふうに単位を取ったからといって、ほんの入り口がどこにあるかがわかった程度で、何もまともなことを言えないし、何もわかっていないと思っています。先人達の研究は歴史が長すぎて深すぎて、そんなのはなかなか理解できるわけがないわけです。ふと、私は何をやっているんだろう?などと思いつつ、よくわからない文献の字面を追っているのですが、何度読んでも理解できず、ますます私は何をやっているんだろう?と思ってしまったりしています。

 もちろん学者や教授になるわけではないのですから、本の内容がすべて理解できなかったとしてもよいのですが、それでは、私はなぜ学んでいるのだろうかと改めて自分に問うことになっています。デンマークについて知りたい、というところがからスタートしたこの大学入学でしたが、はて、それではデンマークの何を自分なりに追求しよう(つまりは卒論)というところで、いまだ答えが出せずにいます。この答えが見つかると、私の勉強にももっと具体的な方向が見えて、だいぶ気分的に楽になるのですけど、なかなかたどりつけず相変わらずの暗中模索的学習です。私の学部は卒論が必修ではないので、誰一人書かないそうですが、やはり無謀な試みなのかと私の中の弱気な私がたまにぶつぶつつぶやいています。早くテーマだけでも決めたいものです。

 それでも、まるで海の中をダイビングしているようなわくわくした感覚はうれしく、蜘蛛の糸に絡め取られつつも学ぶことの楽しさを味わっています。そして、来週の月曜日から始まるスクーリングを、まるで小旅行に行くように本当に楽しみにしています。


洗濯物の匂い

2007-10-15 15:03:51 | 思ったこと・気づいたこと
 今日はジジが近づくたびに、なんだかとてもいい匂いがしています。午前中、忙しかったのであまり気に留めてなかったのですが、さっき何の匂いかわかりました。デンマークの洗濯物の匂いです。久しぶりに秋冬物のズボンをはいたのですが、このズボンは最後に洗濯したのが5月のデンマークだったのでしょう、意外に匂いが残っているものですね。

 デンマークの義母の家は集合住宅で、洗濯は集会場のような個別の専用の建物内で行います。以前はそれぞれ洗剤を持ち込んでいたのだそうですが、今は洗剤の種類によるトラブルを避けるため、洗濯機をスタートさせると自動的に予めセットされた洗剤が投入されるようになっています。そのため、そこの洗濯場に入ると、温かい空気とこのいい匂いに包まれるのです。

 私はなぜか洗濯場が大好き、日本でコインランドリーを使うことはありませんが、アメリカでもコインランドリーのお世話になっており、そこの温度と匂いが大好きでした。特に冬場は非常に心地がよく、他の人が色とりどりの洗濯物を運んだりたたんだりするのを、ぼーっと見ているのが好きです。

 匂いはもっとも人の記憶を呼び覚ますものらしいですが、そうなのかもしれません。今日はそういうわけでジジのズボンの匂いから、デンマークの気温や義母の声やらのいろいろを思い出し、懐かしくなりました。アメリカの洗剤も、同様に私に懐かしい記憶を呼び覚まし、もう20年も前のことをいつもくっきりとそのときの空気まで思い出させてくれます。そして、匂いをかぐたびに、いつも「どこでもドア」でその国に今すぐ行きたいという気持ちになります。

 でも、匂いはすぐに消えてしまうはかないものです。一瞬のタイムトリップで、忘れていたことを思い出させてくれます。まるで一瞬の夢を見たような、それが少しせつなくて、いいものです。

食べず嫌いの外国人夫への対策料理

2007-10-11 01:49:25 | 国際結婚
 以前もブログに書いたように思いますが、デンマーク人の夫は食べ物の好き嫌いが多く、特に日本らしい野菜が苦手です。子ども達と私は煮物が好きなので、これからの季節は毎日食べたいところですが、そうなると夫のためにもう一品、作ることになってしまい、手間がかかってしまいます。

 そこでしばしば考案するのが、煮物を作って、その後、夫向けに加工するというメニューです。時間がだいぶ節約できるし、夫も私達も食べたいものが食べられて、満足できるという利点があります。(加工すれば食べられるなら、そのまま食べてよ、とも思いますが、まあ、そのくらいはやってあげましょう。)

 先日新しいメニュー「お好み焼き風かぼちゃ」を考案しましたので、ご紹介したいと思います。まず、子ども達と私のために、かぼちゃの煮物を作ります。甘辛く味をつけ、ほっくりと煮たらできあがりです。つぎにそのかぼちゃの煮物をボウルに入れてよくつぶします。そこに小麦粉、鶏ひき肉、たまねぎなどを入れて、塩少々を加え、よく混ぜ合わせます。お好み焼きほどのほどよい固さになるよう牛乳を加え、フライパンで両面を焼きます。そこにブルドックソースをかければできあがり!(甘めがよいときはおたふくソースがよいでしょう。)

 このお料理のポイントはなんといってもかぼちゃ味がマイルドになっていることと、ソースで洋風の味になることでしょうか。とにかくお好み焼き系は外国人に比較的受ける味ですので、これで夫もおいしく食べてくれます。

 ちなみに、肉じゃがは冬になるとお鍋にいっぱい作りますが、一日目は肉じゃがとして食べ、仕方がないのでその日は夫に別のお料理を作ります。でも2日目は肉じゃがをつぶしてコロッケにしたり、肉じゃがの上にホワイトソースとチーズをかけてグラタンにします。夫は前者はかなり喜んで、後者は「まあ、食べられる」と言いながら食べています。やれやれです。

 この秋冬は、大根の煮物とごぼうの煮物の夫向けの料理考案が目標ですが、この二品はけっこう難しい・・・。ごぼうはかなり細かく刻んでハンバーグなどに入れてしまえば大丈夫なのですが、そうすると今度はごぼうの煮物の味があまりしなくなってしまうのが問題です。

 逆に、洋風の料理を和風にアレンジしたり、味噌や豆腐といった和食の素材を洋風に料理したりするのも好きです。そうして、我が家は毎晩、名前の付けられない国籍不明のお料理が一品は出てくるのでした。



子育ては最高に面白いプロジェクト

2007-10-03 00:17:40 | 母親業・主婦業
 前回のブログのしめくくりに書いた、自分の子供の教育の楽しさ、面白さについて書いてみたいと思います。

 そう、デンマーク人は子供の教育に熱心で、どういう教育がよいのかということに熱心だというのをどこかで読んで、私も最近、同じように思うようになってきました。子供の年齢が少し上がってきたからでしょうか。

 一般にデンマーク人には根底に自分の子どもを育てるのがとても面白い、エキサイティングなことだという気持ちがあるので、彼らが教育の現場に積極的にかかわったり意見したりするのかもしれません。

 教育と一言で言っても、いくつかの面があります。学校などでの勉強の教育、躾や人としての心を学ぶ教育、それから習い事などの違う世界を広げる教育、そして人との接触の中での教育などがあるでしょう。親がこういうことを総合的にコントロールしていけるのは悩みもしますが、楽しいものです。子どもは尊敬の念で親を見、信頼しきって親の言うことを聞きますから、その効果はわりとすぐに表れます。もちろん年齢とともに、どんどん子供の意思が出てきて、親はまた違う角度からのかかわり方になっていくことでしょう。それでも通常は18歳で大学進学が決まるあたりまでは、かなり親がかかわることになるのではないでしょうか。

 NatureかNurture(生まれつきか、養育か)という議論は悩ましいところですが、それでも後天的に養育された環境によって、人が左右されることは確かです。日々、親の感じ方や物事の受け止め方が子どもに伝わっていることを思うと、まずは親である私がハッピーで前向きでなくてはと思います。

 その上で、その子の性格や長所や短所を見極めつつ、子どもにいろいろと提案してみたり、やる気を出させたり、新しい世界を広げてあげたりすることは、これでよしということがないだけに、まさに親しだいという部分も大きいかと思います。それゆえ、もう本当に親は悩んでしまうのですけれど、こんなに面白いことはないのではないかとも思うのです。兄弟でもタイプが違っており、それぞれに合わせて、言い方を変えたり提案を変えたりしなくてはならないし、それぞれの得意分野も違って楽しいものです。

 最近、雑誌で「○○な子を育てる」というような特集が多くて、ちょっと驚いています。私達はなんでもマニュアル通りの世代であったのでしょうが、子育てまで雑誌に左右されるようになったのかもしれません。そのうち、「今年の習い事の流行は野球ボーイズ!」などという見出しで野球少年が増えたり、「お勉強部屋はグリーンで偏差値10ポイントUP!」などというフレーズで子ども部屋を皆がグリーンの壁に変えたりするのでしょうか? あるいは「賢い子どもは皆アンパンが好き!」という見出しで親が皆がアンパンを買いに走るとか、「国語の苦手な子どもがエリートになれる!」なんていうので、一気に国語を勉強しなくなったり・・・して!?

 そうではなくて、夢のある人生を作っていくこと、よい人間になれるようにすること、人生の幅を広げ楽しみをもたらす趣味をいくつか持つことなど、そういうことができるように親が育ててあげること、またどんな状況にも負けないで生きていけるような強さや知恵をつけてあげること、人に好感を持たれ、人のために何かする気持ちを育てること、そういうことが大切なのではないかと思います。同時に、その子供の個性を発見し、子どもに自信をつけてあげたいものです。

 「子育ては芸術よ、世界で一番の芸術」と私のおばが言っていましたが、今はその意味がわかるように思います。

 さて結果が出るのは20年後でしょうか。楽しみでもあり。怖くもあり。


デンマーク語の通信教育、始まる

2007-10-02 11:40:59 | ハーフの子どもの教育


 子ども達のデンマーク語の通信教育が、いよいよ始まりました。Danes Worldwide Educationといって、デンマーク外に住んでいるデンマーク人の子どものための語学教育です。

 5月に申し込み、その後簡単なテストを送り返し、そしてこの10月からスタートです。ショウミーは一番下のクラス(6歳~7歳)ですが、これは10年生(15歳くらい)まであり、大きく4つのクラスに分けられています。教材はテキストが2冊、DVD1本、そして毎月ワークブック(ワークノート)が送られてくるようです。それに、夫がアルファベットや、つづりを覚えるために絵と単語を結びつけたりするような練習ができるノートを作成し、早速、勉強を始めました。

          

          

 今のところショウミーはとてもやる気がありますし、見ていたジジも夫にノートを作ってもらって、一緒にアルファベットを書く練習をしています。でもこれは勉強の始まりにはよくあることで、ちゃんと継続できるかどうかが課題です。そして、この教材だけでは話す練習はできないので、話す機会を作る、また9歳から参加できるらしい、デンマーク内で開講されるサマースクール(4週間)に送り込むなどの対応が必要となりそうです。学習を続けつつ、そういったことも今後また考えていかなくてはならないと思っています。

          

 ところで送られてきたDVDですが、これはデンマークのテレビの番組をそのまま使用しています。ショウミーのレベルだと国民的キャラクターである、カイ&アンドレアの番組が使われています。そして面白いのは8歳から15歳向けのクラスの番組です。Danniというティーンエイジャー向けのドラマで、なんとも甘酸っぱい恋心やら、ボーイズたちのまだナイーブな毎日、周囲の大人たちのティーンへの対応ぶり、ドラマの中で起きるハプニングなどなど、私もけっこう楽しんで見ています。デンマークらしさが垣間見れて、デンマーク人の文化を学ぶにもよさそうです。まだ見終わってないので、続きを見るのを私が一番楽しみにしているようです・・・。

 何はともあれ、待ちに待ったデンマーク語の勉強が開始! 子ども達が楽しく、誇りを持って勉強できるよう、私もいろいろ工夫してみたいと思います。デンマーク人は自分の子どもの教育を楽しむそうですが、私もようやくその意味がわかってきました。