デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

2006-04-30 00:09:50 | デンマークの四季
 
 義母に日本の苺の季節はいつなの?と聞かれました。デンマークより暖かい日本で4月にこんなにたくさん苺を見かけるのは、義母にとって新鮮なようです。

 デンマークでは苺の旬は6-7月ごろでしょうか。6月ごろスーパーマーケットに苺が出回りますが、それはだいたい他のEUの国から来たもののようで、味がいまひとつね、などと言われています。そして7月ごろになると、待ちに待ったデンマーク産の苺が並び始め、必ずDanske Jordbear デンマークの苺!と表示してあるのがなんだかデンマーク人の気持ちを表わしているような気がして、ほほえんでしまいます。
デンマーク人にとって、苺は単に大好きな果物というだけでなく、これから本格的に夏が来る、というサインのひとつなのではないでしょうか。

 それにしてもデンマークと苺、よく似合うのです。空の青さ、自然の緑色、そして赤い苺はとてもきれいで北欧的な色合いだと思います。日本の苺ももちろんかわいらしいのですが、デンマークで見る苺のほうがなぜかおいしそうに見えてしまいます。(実際の味は私は日本のほうがやはりおいしいような・・・。どうかな?)

 うちの子供たちは恐ろしく苺が好きなので、この季節にはよく苺を買っておきます。これでこの後デンマークに行けば、他の子よりもかなり長期間、苺が食べられます。ラッキーですね。脱線して、これでオーストラリアなどに旅行すれば1年の半分くらい苺を食べ続けられるのかな、なんて苺を追いかける旅を考えたら一人で楽しくなってしまいました。

 さて日本もよく「国産」という文字をスーパーで見かけますが、デンマークではよく「Danske」という文字を見かけます。やはり国産のものはおいしくて安心して食べられるものという認識なのでしょうね。

デンマーク銀行のペンギンさん

2006-04-28 13:25:56 | デンマークの家具・物・たべもの

 デンマーク銀行Danske Bankのキャラクターのペンギンの貯金箱です。夫の兄がうちの子供たちに以前プレゼントしてくれたものです(中に小銭を入れて・・・。デンマークの習慣ではお財布をプレゼントするときに中にお金を入れるそうですが、貯金箱もそうなのかな?)。

 このペンギンには名前があるのかどうかはちょっと不明なのですが、夫が小さいころからのキャラクターだそう。話は逸れますが、デンマークの子供に愛されているキャラクターはけっこう夫が子供のころからあったものがあり、なかなかご長寿です。

 デンマークに去年行ったとき、デンマーク銀行の前にこのペンギンが立っていました。日本のように新規のお客様に、こうしたキャラクター物をプレゼントしてくれるような習慣はなさそうなので、このペンギンは購入するのかもしれませんね。

 なかなか愛嬌のあるペンギンで、マフラーはちゃんと毛糸でできており、暖かそうです。デンマークのキャラクターはシンプルなかわいい顔をしているように思いますが、なんともおとぼけな感じで和ませてくれます。

ショウミーのデンマーク語

2006-04-27 15:43:40 | 国際結婚
 ファーモアが来て今日で12日目。10日目あたりからショウミーにほんの少しだけ変化が出てきました。当初は全く喋ろうとしなかったデンマーク語でしたが、本を見ながら、「これはパトカーだよ」「見て、これはレースカー」「もうおしまい」などというような簡単なデンマーク語のフレーズが出てくるようになりました。

 他にも私たちに「デンマーク語でゴーストってなんて言うの?」などと質問してくることもしばしばで、ファーモアに話したいことがあればデンマーク語を話そうとするようになっています。ファーモアにお昼ご飯食べるかどうか聞いてくれる?と頼むと、「ファーモア、メル(ご飯)、スピース(食べる)?」というように語順は日本語ですが、とにかく聞いてくるようになってきました。

 やっぱりこういう環境がときどき必要なのですね。もしこのまま続けば、2-3ヶ月すれば基本的な会話はできるようになるのかなと思いました。

 私たちが本気でショウミーにデンマーク語を話せるようになって欲しいと望むのなら、しばしばデンマークに行かせなくてはいけないのでしょう。その経済的、時間的調整をこれから考えていかなくてはならないのでしょう。英語はもしかしたら日本にいて学校に通えばそれなりにできるようになるかもしれませんが、デンマーク語のようなマイナーな言語の場合は親のほうもそれなりの覚悟と努力が必要というわけですね。結局は子供が小さいうちは特に、親次第ということなのでしょう。

 あとファーモアが滞在するのは1週間。また少しデンマーク語が話せるようになるといいなあと思っています。

デンマークの学区と教育水準

2006-04-25 14:27:04 | デンマークについて
 先週、夫のデンマークの友人が仕事で日本にやってきて、我が家に食事に来ました。彼は10歳の男の子と4歳の双子の男の子がいます。下の子がちょうどショウミーと同じで、私が加わっての会話ではデンマークの教育の話になりました。
 
 このところ私たちの耳に「デンマークの教育の水準が下がっている」という話が入ってきていましたので、そのことを質問しました。デンマーク語の文法の非常に細かい部分があいまいになっている、パブリックの教育水準が下がっている、経済的に余裕のある家ではプライベートの学校に行かせるなどと聞いていました。夫がフォルケスコーレ(義務教育にあたる学校)に通っていた頃は、全くそういう話はなかったといいます。

 その友人、カーステンは笑いながら答えました。「あー、それは学区にもよるんじゃないの? 移民の多い学区はやはりそういう問題があるようだね、移民のセカンドジェネレーションはいろいろな問題をかかえているし」。その答えになんだか最近の風刺画問題と重ねて、妙に納得のいく部分がありました。デンマークのみならず、ヨーロッパ共通の問題がここにも浮かび上がってきているのかな、と。

 カーステンの家はわりと高級な地域にあるそうで、そういうところでは教育水準の問題はあまり問題視されていないといいます。うんうん、そうなのか・・・。

 でも本当にそれだけなのでしょうか。世界的に勉学に対する真剣さが前の時代に比べて欠けてきているというようなことはないでしょうか? 遠い日本にいてそのあたりのことはあまり見えてきませんが、日本と同様に外遊びの減っているデンマーク、日本と同様に一世代前の親に比べて子供を甘やかす傾向にあるデンマークの親、何もかも「楽」にすることを目指している世界・・・。日本も学力の低下が言われていますが、そういったこととも関係があるようにも思えます。

 これからもこのデンマークの教育水準については興味深いので知り合いなどに質問してみたいと思いますが、他国よりもまずは自国、うちの子が通う予定の日本の学校についても今後は興味を持って、敏感に情報を集めていかなくちゃと思いはじめているところです。

ハッピーバースディ!

2006-04-23 11:05:48 | デンマークの行事

 4月20日は夫とジジのお誕生日でした。一応説明を入れておくと、ジジは計画出産で産む日を私たちが決められることになり、といっても限られた日数の中でしたので、いろいろ迷ったのですが、まあ、一日ずらしてというのもおかしいよねということで、夫と同じ日を選んだのでした。

 デンマークのお誕生日は朝が勝負。早起きしてテーブルをセッティングし、プレゼントを並べます。そして家にあるありったけの国旗を飾り、ケーキをテーブルの真ん中に出してからお誕生日の本人を起こしに行きます。
 
 夫はちょうど40歳の誕生日で、デンマークでは10歳ごとに盛大に祝うので、夫にとってはちょっと特別な誕生日だったようです。が、当日は平日で会社を休めず、慌しい朝のお祝いとなったのでした。それでも義母と私と子供たちからたくさんのプレゼントがあり、ジジといっしょのお誕生日はきっと嬉しかったにちがいありません。でも夜は珍しく残業になってしまい、疲れてしまったかわいそうな誕生日ディナーとなってしまったのですが。

 さてこのデンマーク流の祝い方ですが、どうも困るのが夜はどうするの?です。日本では普通は夜が本番なのでプレゼントもケーキも夜ですが、デンマーク流だと夜は何をすればいいのかわかりません。夫に聞くと「誕生日の人が食べたいものを作って・・・」というのでリクエストのラザニアを作り、夫の好きそうな赤ワインを買ったりしましたが、それでいいのかな??

 これまで我が家は毎回デンマーク風に祝ってきましたが、これからは私の誕生日はプレゼントは夜にしてもらおうかしら?とちょっと思いました。じゃあ、子供たちはどうなのかしら? いずれ、一度は日本式の誕生会をやって、子供たちに好きなほうを選ばせようかしら。ハーフの子供たちはこういうところも「半分ずつ」になるのかもしれません。
夫曰く、朝から祝い、一日中誕生日の楽しい気分を味わうのがデンマークの祝い方だそうですが、どうしても夜の祝い方が浮かんでこない日本人の私なのでした。

          
今年の誕生日ケーキ。義母と一緒にオーダーした私たちの苦労の結晶です。ジジ用にネコや犬のクッキーをつけてもらいました。イチゴは一応、デンマークの国旗をかたどってもらっています。

お猿さん、その後

2006-04-20 02:21:54 | デンマークの家具・物・たべもの
 以前書いたローゼンダール社のカイ・ボイエセンのお猿さんの修理の話。デンマークのローゼンダール社にがんばって英語でメールを書き修理の問合せをしたのですが、結局お返事はなしでした。

 そして昨日お猿さんを持ってイルムスに行き、修理の依頼をしたところ、非常によい対応をして下さいました。修理代がわかり次第連絡下さるとのこと。部品があればすぐに直せるとのことで、ひとまずは安心してお猿さんを預けてきました。

 うーん、これがデンマークと日本のサービスの違いなのでしょうか。やっぱりサービスは日本が世界有数の質の高さなのでしょうか。(ただ日本の場合はきちんとしすぎて融通がきかないというところはあると思います。レストランのラストオーダーをちょっぴりオーバーした場合、日本は絶対にダメという感じだけどアメリカだとわりと「じゃ、いいよ、OK~!」というようなことが多かった。)
このデンマークと日本のサービスの違いについてはまたいつか書いてみたいと思っています。

ショウミーと2人でお出かけの幸せ

2006-04-20 02:13:21 | 日記
 義母が来ているのでジジを見てもらって、ショウミーの習い事に行ってきました。その前にちょっと時間があったので、私のメガネを作りに行き、そしてイルムスに修理を頼みに行ってきました。

 自転車でお喋りしながら走り、手をつないで2人で歩いてまたお喋りをし・・・。春の気持ちのいいお天気の下、妙に新鮮な感じがしました。いつもはジジもいて(それももちろん楽しいのだけど)、ショウミーだけに集中することができなかったこの2年間。いつの間にか私の楽しい友達に、そしてドアを開けてくれるような小さなジェントルマンに成長していたショウミーと歩くのはなんだかとても幸せなお出かけとなりました。

 2人の子供たちと一緒の時間も楽しいけれど、たまにはどちらか一人とだけ、というのもいいですね。普段は子供たち、そして私という構図ですが、一対一の時間はその子の違うところを発見したり、その子だけに向き合うことができますね。特に上の子は一対一の時間が以前はあったので、なんだかこちらも懐かしいような、せつないような、甘酸っぱいような気分になりました。

ショウミーのデンマーク語力、愕然・・・。

2006-04-20 00:24:04 | 国際結婚
 ファーモアが来て早4日目になりました。ここに来てショウミーのデンマーク語を「話すこと」があまりにできないことが判明、親として愕然としているところです。今日はそのことについて考えてみようと思います。反省も含め・・・。

 ショウミーはデンマーク語を聞くことはできるのだけど、すべて日本語で返しています。4歳の彼は考えていることを日本語ではほぼ表現することができるようになっているので、彼の頭の中でかなり日本語が優位になってしまったのでしょう。

 これは今まで彼にデンマーク語を話させるという訓練を怠ってきたことが原因かなと分析。でも私が夫にリピートさせてと頼んでも、普段の生活の中では日本語で返しても問題がないため、夫も面倒なのかデンマーク語を夫の後からリピートさせるということをやってくれなかったのでした、と人のせいにしたりして。

 それからファーモアがショウミーにとって優しくて甘やかしてくれる存在であって、対等な遊び相手ではないこと。それによってショウミーは話そう、話したい、という気持ちがないようです。しかも、無理に私がデンマーク語でファーモアに伝えて、と言っても彼はちっともどう言えばいいのか分からない様子。こんなに小さくても、脳の中で聞く部分と話す部分は違うのですね。

 もしデンマークの幼稚園に放り込まれてしまえば、きっと彼も遊びたいでしょうから自然にデンマーク語を話すようになるのかもしれません。性格的にやりたいことはやる、やりたくないことはやらないというところがあるので、恐らくこの子はやる気が出ない限りデンマーク語の習得は無理、という気がしてきました。

 対策としては日本でデンマーク語を習わせるというのがありますが、英語のクラスのようなところはなく、習うとすればプライベートになります。(高そう・・・。)あるいは夫にとにかくリピートさせる、そうしないと彼のしたいこと、欲しいものが手に入らないようにするという手もあるのかもしれません。

 でもきっと一番いいのはデンマークにある期間、行かせることなのかなと今日思いました。1ヶ月以上の滞在になると私が一緒に行けない可能性が高く、ショウミー一人で行かせることになり、離れるのはとてもさみしいのだけど・・・。ここはぐっと我慢して、母親として決断しなくてはいけないのかもしれませんね。そこまでしてデンマーク語ができなくてもいいのか、あるいはもっと大きくなってからでもいいのか、ということもこれから考えてみて、ですが。(英語は中学からですが、それでも充分に話せる人もいっぱいいることですしね。ただデンマーク語は発音がすごく難しいので、変な発音になってしまうということは心配。)

 ハーフの子育て、このあたりがいかにもハーフの子を持つ悩みということでしょうか。特にマイナーなデンマーク語であるがゆえの悩みなのかもしれませんね。他のデンマーク・日本のハーフの親たちは「1年に4週間デンマークに行かせるようにすれば話せるようになるよ」「毎年デンマークに夏休みの間は行かせてる」などというアドバイスを私にくれたことがありました。そろそろそのアドバイスについて真剣に考える時期になったようです。

デンマーク語対策

2006-04-18 01:25:26 | 国際結婚
 月曜日、今日から夫が出勤しました。あとに残された義母と私、何が困るって共通言語のないことです。これは国際結婚の場合、英語圏以外の人との結婚だとしばしばあることのようですね。もちろん相手の国の言葉を勉強すれば解決するわけですが、それはそんなに簡単なことではないわけで・・・。以前、ブラジルの日系一世が30年住んでもポルトガル語が話せない人がいると聞いたときには「信じられない。それは怠慢では?」と思いましたが、どうやら私も同じようになりそうだと最近は状況が理解できるようになりました。

 さて本題ですが、ではどうすればよいかということで昨夜から私は対策を練ってみました。そして出勤前の夫に時間を取ってもらい、紙とペンを取り出し、まずは私の一日のスケジュールを書き、それをデンマーク語に訳してもらいました。それで出たり入ったりするけっこう細かい私のスケジュールを説明、義母が不安に思わないようにしました。もしかしたら~するかもしれない、ということも想定して入れておきます。実際、義母もこのスケジュールが大変よかったようです。

 次に必要と思われる会話をピックアップ、10個くらいのフレーズを書いてもらいました。「ジジは連れて行きます」「ジジは置いていっていい?」「何々を買いに行きます」「一緒に行きますか?」などです。あとは英語-デンマーク語の辞書をテーブルに置けば完璧! 

 今日はもうすぐ誕生日の夫とジジのためにバースデーケーキを注文に行く予定でした。そしてケーキの上にデンマーク語でお誕生日おめでとうというようなことを書きたかったので、辞書を片手に義母と悪戦苦闘しました。(お義母さーん、英語ができないのはわかっているけれど、ハッピーバースデーくらいは理解して欲しかったです。)無事になんとか意思の疎通をはかり、義母も私が実はとてもシンプルなことを聞いていたので可笑しくなったようでした。Til lykke Jiji og Jens だそうです。

 ケーキはその文字と一緒にジジのために何か動物を書いてもらうことにしました。そして思いついてデンマークの国旗も入れてもらうことにしました! 小さなケーキなのでいっぱいいっぱいになっちゃうかな? でも義母と私の合作(?)のバースデーケーキとなり、できあがるのが楽しみです。

 紆余曲折の会話ではありますが、一番大切なことはできるだけこのおかしな状況を楽しもうという姿勢と多少の沈黙には屈しない精神力、なのかなと思っています。