デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

不思議なデンマーク国王名

2007-02-24 17:19:09 | デンマーク 政治・歴史関係
 デンマークだけではないようですが、なぜ国王の名前が同じ名前なのか?とデンマークの歴史の本を読んでいると不思議に思います。フレデリック(フレゼリク)とクリスチャンという名前が延々と繰り返されています。何世とあとにつきますが、わかりにくいことこの上ありません。

 日本では歴史上の人物の名前が重なるということはありませんので(恐らく)、日本人の私にはどうして名前を変えてくれないのだろうと少々恨めしく思いさえします。なかなか覚えられないし、そもそも誰が誰なのか理解したかと思うそばから混乱してしまいます。

 これはなぜこういうシステムになっているのでしょうね。デンマーク人にとってもなかなか混乱することではないのでしょうか。おそらく、そのために王様の名前の後に通称(青歯王など)がついたりしていますし、いつもいつもフレデリックというわけではなく、クリスチャンと交互に名づけられています。理由を知っている方がいたら、ぜひ教えていただきたい歴史の不思議です。

個性的な人

2007-02-20 07:17:56 | デンマーク人
 デンマークでクリスマスの買い物をしていたときのこと。おもちゃ屋に入り、子ども達へのプレゼントを探していたときに、ちょっと個性的な人を見かけました。

 彼は非常に背が高く、なかなかのハンサムな人でした。そして片足のズボンのすそをまくって、星がついた銀色のモールのようなものを2重3重に巻きつけてアクセサリーにしていました。こういうのはかっこいい人がするとなかなかキュートで、女性にとってほほえましいものですよね? 彼はとてもゆっくり歩いて、店内をあれこれ見て回っていました。そして携帯で誰かと話すとき、大口を開けて笑った顔がくしゃっとしてやさしそうでちょっとドキドキしてしまう感じでした。

 そして私が何より彼がとても素敵だと思ったのは、彼のそのすそをまくっている片足が義足だったことです。彼自身がきっとそこをチャームポイントだと思って、アクセサリーをつけて目立たせていたのかなと思うのです。彼のその粋な心とルックスに、私はしばし温かな幸せな気分にしてもらったのでした。

ゆっくりはいいこと

2007-02-20 06:53:33 | 思ったこと・気づいたこと
 以前ブログに書いた鳥たちは、あっという間に成長しました。私たちが購入したのが2月1日でそのときには自分で餌も食べられず、羽も生え揃っていませんでした。ところが羽は朝起きるたびに目に見えて増え、見えていた地肌はどんどん面積が狭くなっていきました。そして4-5日もすると完全に羽は揃っていました。餌も約一週間もすると、自分で食べられるようになりました。それまではお湯や粉で溶いて、まさに離乳食という感じでしたので、なんだか子どもが増えたようで嬉しく、いそいそと作っていたのに・・・。

 そして同じくブログに書きましたヒヤシンスですが、あの後すぐに花屋の店先で見つけ、白いものを購入しました。が、こちらのほうも買ったときはまだつぼみも固く、いつ開くんだろう?と思っていたのに、あれよあれよという間に咲き、気づくと花は茶色くなっていました。その間、一週間くらいだったでしょうか・・・?

 何もかも「早く、早く」の世の中だと思います。実際、私も子どもに早く支度するように、早く片付けるように、といつも「早く」という言葉を使いますし、私自身もいかにして家事の時間を短縮できるか、いかにうまく段取りを組めば早く終わるだろうか、といつもいつも考えているように思います。よく子どもに「早く大きくなってね」ということを言う人もいますよね。

 でも最近思うのは、「本当は私はゆっくり行きたいんだけど・・・」です。

 ゆっくりコーヒーを飲む、ゆっくり丁寧にお料理を作る、ゆっくり子どもの話を聞いて心から楽しむ、ゆっくり子ども達と手をつないで歩いて自然の美しいものや面白いものを発見する、ゆっくり誰かと話をする、ゆっくり自分が好きだと思うものを眺める、ゆっくり、ゆっくり・・・。本当はそういうゆっくりした時間の中から、豊かなものが溢れてくるのでは?と思う今日このごろなのです。

 子ども達の成長は本当に早くて、これが一番ゆっくりして欲しいものかもしれません。この貴重な温かくて柔らかい時間はあっという間に過ぎてしまって、きっと子ども達との時間の密度はどんどん薄くなっていくことでしょう。(そうならないと困るのだけど。)

 そしてできるだけ私の人生がゆっくり過ぎていきますように、と思います。最近ますます年月が過ぎるのが早くなっているので、ゆっくりゆっくりその時期その時期を楽しんでいきたいのです。

 とはいえ、いつまでたっても進まないというのでは困ることもたくさんありますので、ゆっくりした時間を確保するためのタイムマネージメント、今後ももっとうまくなれるようにしなくてはなりませんね。

今年のバレンタイン

2007-02-18 07:09:46 | 日記


 今年のバレンタインはショウミーにとっては記念すべきものとなりました。生まれて初めての義理チョコひとつをもらい、この笑顔・・・。

 年中になり、今年はだいぶチョコレートが降園時にやりとりされ、後日いろいろなエピソードが出てきました。義理チョコすらもらえず、親までしょげきって帰宅して親子で落ち込んでいたら、玄関のチャイムがなり、なんとクラスの女の子が家にまで届けてくれて一気に明るい家庭になったという話。翌日もててる男の子のお母さんが、他のお母さんたちに「何個もらった?」と聞きまわっていたとかいう話。ショウミーがチョコレート、欲しいと大好きなRちゃんに言って、すっかりRちゃんも「ショウミーにあげたい」とその気になったけれど、お母さんが買いに行くのが面倒だったので「止めさせてもらいました」という話(残念だったねぇ、ショウミー)。Hちゃんが好きなRくんにチョコレートを渡そうとしたら「女なんかから絶対もらわない」と拒否され、つい近くにいた男の子に「Rくんへ」と書かれたチョコレートを渡してしまい、お母さんにすごく怒られて大泣きしたという話。幼稚園ならではの可笑しい話がいろいろあったのですが、いやいや、なんともこの日は大騒ぎです。

 馬鹿馬鹿しくもあり、こんなことで落ち込んでしまったりするのもどうかとも思うのですが、男の子の親となった今では、それなりに男の子達が(子どもから大人まで)この日に対しての複雑な思いを抱いたり、悲喜こもごもとなる気持ちは少しわかるようになりました。そして義理チョコですら「もらわないよりはずっとずっとまし!」と思う気持ちもわかるような気がします。現にショウミーのこの笑顔。14日はちょうど雨が降っており車で迎えに行ったのですが、車中、ずっとこのチョコを握り締めて見ていたショウミーです。

 さて、今年の私からの我が家のボーイズへのチョコレートは、昨年同様ブラウニーを焼こうとはりきったのですが、なんとオーブンの調子が悪く、焦げ焦げになってしまいました! 今年はひとつももらえなかった夫・・・(義理チョコももらえない)。私もあまりにもがっかりして「実は焦げちゃったの」と夫に言えず、ひたすら機嫌が悪くなってしまったのでした。そんな私に夫も何も聞けなかったようで、夫はひたすら帰宅して焦げ臭い匂いにいぶかしがっていたようでした。

 

ジジ、初めての自転車

2007-02-18 06:51:26 | 日記
 

 代々木公園にて、ジジ初めての自転車を体験しました。ショウミーが自転車に乗るのをずっと見ていましたが、やっと自転車のペダルに足が届くようになったようです。夫がサポートしていましたが、得意げに楽しそうに乗っていました。

 いつも私の自転車のサドルにまでよじ登っていたので(ちょっと目を離すとよじ登っている・・・いつか自転車が倒れたらと思うと、こちらが死にそうな気持ちになります)、ジジにとってはかなり念願かなっての自転車体験だったことでしょう。

何も予定のない3連休の過ごし方

2007-02-14 11:09:59 | デンマークの行事
 先週末は3連休で旅行に行こうと思っていたのですが、どうしても希望する場所の宿が取れず・・・。何も予定のない週末となりました。行き当たりばったりで、のんびり気ままに過ごすことになったのですが、意外とリラックスし、クリエイティブな、なかなか良い週末の過ごし方となりました。

 さて何をしたかと言いますと、

・鳥かごを買う(ペットショップに行き、鳥さんたちのためにブランコなども見つくろう。ベージュベースでリビングのインテリアとも合っていてなかなか素敵。)
・髪を短く切る(以前からやってみたかったショートボブ。新しい気持ちになりました。)
・お弁当のサンドイッチを作って、近所の庭園に散歩。
・天ぷらを山ほど作る。
・子ども部屋の収納の籠を買い、おもちゃを収納。黄色を生かしたインテリアにまとめる。
・クライナを作る(私の好きなデンマークのお菓子。本を夫に訳してもらい、初挑戦してみました。)
・フェステラウンンのための衣装を作る(子ども達の大好きなピーターパン!こういうのはかなり苦手ですが、「一度だけ着れればいいのよ」という友人のアドバイスを元に作ってみることにしました。あともう少しで完成です。)
・代々木公園でショウミーとジジが自転車に乗る。
・毎晩家族でLudoに興じる(デンマークでファーモアにもらったゲーム。日本にも売っていますね。)

 毎日食べ物を作っては家をきれいにしたり、暖かい時間に出かけて、帰ってきてからいろいろと作ったりしていました。クライナにしてもピーターパンの衣装にしても、この無心に作るという作業が精神衛生上とてもいいことに気づきました。特に縫い物は人の心を休め、癒す効果があるのですね。(絵を描いたりするのもそうかもしれませんね。)これからはいつも何か手元に置いておいて、10分とか15分とかちょっと縫って、心を休める時間を作ろうかなと思ってしまいました。そして子ども達がこういう衣装を喜んでくれるのは意外と短い期間かもしれず、喜んでくれるうちに、私もその楽しみを味わっておいたほうがいいかもしれないなとも思いました。

 そして家族でLudoをするのは本当に楽しい時間です。まだジジはお味噌ですけれど、その雰囲気を彼なりに楽しんでいるようです。(そして邪魔もしていますが。)私が子どものころもそうでしたが、特に寒い時期は家族が集まって、ゲームを囲んでヒュグリな時間を過ごしたいものです。コンピュータ系のゲームもいいですが、それに勝る楽しさがみんなでやるボードゲームなのだと子ども達が思ってくれたら嬉しく思います。私はゲームに負けて怒っているショウミーを見て、私の子供時代そっくり!などと思うおかしさもありますが・・・。

 出かけることももちろん楽しいですが、こういう週末も冬はいいものだと本当に思いました。ある意味とてもクリエイティブな時間で、私にとっては非常に和む、優しい週末となりました。

 
 

子どもの身体はフシギ

2007-02-10 08:15:47 | 日記
 金曜日の午後、ショウミーの友達2人が遊びに来ており、急にショウミーが「痛い」と泣き出しました。友達と「キックごっこ」をやっていて、足が絡まって転んで家具の角かどこかにぶつけたのだそうですが、見てもちょっとした擦り傷で大したことはなさそうでした。でもいつまでも痛いと言い、足の指の開閉もできない、歩けない、そしてちょっと打ったところ(足の指の付け根あたり)が腫れているような気もしたので、念のため近所のM病院に行くことにしました。

 そのM病院に行ってドクターが触るとやはり痛いと言っていました。「打ち身ですかね。大丈夫だと思うけれど、念のためレントゲンを撮ってそれで安心しましょう」ということになり、またショウミーをおぶってレントゲン室へ。ケンケンして出てきたショウミーとしばらく待ち、名前を呼ばれて再度診察室に入ると、「実は骨折していますねぇ」「えー?」「ほら見てください。ここに亀裂が入っているでしょう。」「(なんで見た目はたいしたことないのに、骨折?)(えー、骨折ならもっと痛がるんじゃないの?)」「で、お子さんなので、整形外科にかかっていただきたいんです。ここはないので・・・。」 となり、病院からすぐ近くのA病院に電話をかけ、今から診てくれるかどうか聞いてみたのですが、だめでした。そこで一度ショウミーを連れ帰り、改めて病院を探して出直すことになりました。

 そのころには夫も帰宅、2人であちこち電話をし、やっとS医院という病院を見つけました。電話をしてみると診療時間を過ぎそうだったけれども待っててくれるとのこと。急いで駆けつけました。

 さてそのS医院に行き、持ち込んだレントゲンを見せるとなんと驚愕の事実が判明しました。どうもそのショウミーの足の骨折は1-2週間前のもので、「ほら、骨がここが太くなっているでしょ。これは回復期なんだよね」という状態だということでした。そしてショウミーが痛がっているのは骨ではなく、単にその打ち身部分だということなのでした。

 もう私は本当にびっくり!本人も私も骨折だなんて全く思い当たらないし、でも骨折は普通は相当痛いはずです。サッカーもこの前もやっていたし、幼稚園でも毎日普通に遊んでいるし、一体どういうことなのでしょう?うーん、いつ折れたのか謎です。時々子どもは「奇跡の回復」とか「何階から落ちても擦り傷で済んだ」とか聞きますが、これが生命力の強さに裏づけされた子どもの身体のフシギということなのでしょうか?(今回のケースは何か違う気がしますが・・・。)

 すっかり骨折でサッカーも2-3ヶ月できないんじゃないかと心配していたのに、ドクター曰く、「この子なら3日もすればサッカーできるよ。本人ができるって言うなら、やっていいからね」ということだそうで、何だか拍子抜けしてしまいましたが、ドクターにそう言われて、とても嬉しい気持ちになりました。

 さて可笑しかったのは、私がM病院からA病院に電話したとき、冷静に対応してはいたのですが(骨折2回目だったし)、どこかアプセットしてしまっていたのでしょうね、整形外科と形成外科の意味の違いがどこかに飛んでしまって、何度も看護婦さんに聞いてしまいました。何度聞いてもすぐわからなくなってしまい、電話中も看護婦さんが「整形外科ですよ」とささやいてくれたのでした。まあ、看護婦さんはきっと患者の家族のおかしな行動に慣れていて、あらあら、と思っているだけだったでしょうが、私はなんだか自分が可笑しくなってしまいました。

 ちなみにショウミーは昨日は念のため幼稚園とサッカーをお休みしましたが、家の中ですでにサッカーをジジ相手にやっておりました。幼稚園へは金曜日の荷物の持ち帰りのため、ちょっと顔を出したのですが、足に巻いた包帯を皆に見せて、「ショウミー、大丈夫ー?」「ショウミー、お大事にね」などとクラス全員に心配されて、うつむいてしおらしくしちゃって、すっかり悲劇のヒーロー気取りでした。(そして家に帰るなり、即、サッカー・・・。)

きんぴら好きは遺伝

2007-02-08 06:55:02 | 私の家族たち
 昨日の夕食にきんぴらを作ったところ、ショウミーとジジに大好評でした。2人とも本当においしそうに、お代わりをして食べていました。そこでふと思い出したのが、子どものころ、「好きな食べ物は?」と聞かれて、「きんぴら!」と答えていたことです。

 私はなぜかきんぴらが大好きで、これがあるとご飯が何杯でも食べられたものでした。食卓にきんぴらがあると、やったー!と思ったことを覚えています。母のきんぴらは鶏肉が入っているものと入っていないものの2種類あって、どちらもそれぞれのおいしさがありました。

 昨日の子ども達の食べている様子を見ながら、ああ、この子達は私のDNAを受け継いでいるのね、母もこのきんぴらが子ども達に伝えられていることを見たら、どんなに深い思いを抱くことだろうな、という思いにふけってしまいました。無心においしい、おいしいと食べている子どもの姿に昔の自分を見たような気がしてしまいました。

 というわけで、我が家はこれからきんぴらが常備食となりそうです。夫のきんぴらについてのコメントは「食べられる・・・」でしたが、多数決で仕方ありませんね。国際結婚だからでしょうか、子ども達が日本の料理を喜ぶと、デンマーク料理に喜ぶよりも、妙に私が嬉しくなってしまうのですが、これもまた遺伝子の問題なのでしょうかね?

 

お正月のヒヤシンス

2007-02-07 07:23:15 | デンマークの行事
 デンマークでクリスマスの後、私の目によくついたものがありました。それは白い植木鉢に入った白いヒヤシンスです。花屋で見かけても、その白さが新鮮で、周囲の色とりどりの花のなかではっとするものでした。

 ある友人宅に招かれたとき、「まだクリスマスツリーを片付けてなくて・・・。片付けなくちゃね」と笑う友人の横に、そのヒヤシンスが置かれていました。彼女の家は赤みがかかったベージュを基準にしているのですが、そのヒヤシンスの白さがとても映えていました。デンマーク人の家は白を基本色にしている家も多いようですが、その中での白のヒヤシンスもまたきれいなことだろうと思います。

 ちょうど新しい年になるときに、この白い鉢植えと白い花の組み合わせはこの上なく清楚で、気持ちのよいものでした。なんだか新年へのフレッシュな気持ちを代弁してくれているような感じがしました。調べてみましたらヒヤシンスは花を咲かせるために日本の初冬にあたるくらいの寒さが必要とのこと、デンマークではちょうどお正月ごろが咲きどきなのでしょう。

 日本ではそろそろヒヤシンスの時期のようです。街で見かけたら買ってみようと思っています。が、デンマークのようなきれいな白い鉢植えで売られていることはないでしょうから、鉢は別に買って植え替えなくてはいけないでしょうね。それに今はもう春を待ち望む気分になってきているので、果たしてこの気分に白は合うか、ちょっと微妙な感じもしますが。

ショウミーの嘘

2007-02-06 07:30:06 | 日記
 ショウミーは幼稚園が2時に終わると、予定のない日は大抵お友達の家に遊びに行ってしまいます。昨日もお迎えに行くと「○○の家に行く!」というので、その家のお母さんにお願いし、私はショウミーの幼稚園の荷物を持って帰りました。この荷物はショウミーが5時ごろ戻ってから自分で片付けるのがルールになっており、私はいつも通り玄関に置いたままにしておきました。

 夕方ショウミーを連れ帰り、夕食の準備の傍ら「手洗い、うがいしてね」「幼稚ンのバッグとか片付けてね」とショウミーに声をかけていました。「テレビを見ていい?」「うん、全部片付けたらね。」「終わったから、見ていい?」「いいわよ。」そして夫が帰ってくるまで、ジジとテレビを見ていました。

 しかし、片付けたというのは嘘でした。私は玄関を見ていなかったので全く気づかなかったのですが、夕食が終わり、玄関が荷物や上着だらけなのを見て愕然としてしまったのでした。

 すぐさま彼を呼び、「何なの、これは!」「何でさっき片付け終わったって言ったの!」「ママに嘘をついてはいけないって分かってんでしょ!」と怒りまくり・・・。そして怒っているうちになんだか妙に悲しく、空しい気分になってきたのでした。だんだん怒りよりもそちらの気持ちが大きくなり、そして最後は「裏切られた」気分に。

 夫はちゃんと確認しないといけないと言うのですが(このへんの感覚が男女差?)、私は子どもを信用していました。親が信じないで、誰が子どもを信じてあげれるというの?と思いつつ、でも最近ショウミーが小さな嘘をつくことがときどきあったことにも思い当たりました。ティーンエイジャーになれば、彼がかなりの嘘をつくだろうことも想像できます。それでも5歳のショウミーが嘘をついたことは、私には本当にがっかりなのです。

 親はきっと、こうして子どもに裏切られて裏切られていくのでしょうね。それで毎回落胆しつつも、やっぱり自分の子どもを信じてしまうのでしょうね。親としてどこかでショウミーとジジを信じてしまうんだと思います。

 ショウミーは夫に寝かしつけてもらう際、「ショウミーは今日は悪い子した・・・」と言っていたそうです。かなりショウミーも落ち込み、反省している様子だったそうです。そう言いつつ、またすぐ何か悪いことや嘘をついたりするのでしょうけれど、きっと、彼の心の底に「嘘をつくのは人として悪いこと、最低のこと」ということが、何度も私に怒られることによって根づいていくはず、と願っています。