デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

築地でお買い物

2009-02-28 07:33:39 | 本日の一品
 同じマンションに住むママたちと、たまにランチツアーに出かけているのですが、先日、築地に「ひつまぶし」を食べて、お買い物をするツアーに行きました。

 ひつまぶしは昨年度の私の第一位に輝くほどのおいしさで、前回同様、ウニってなんて人を幸せにしてくれるんでしょう!と思いながらいただきました。ちょうどテレビの撮影が入っており、ちょっと私たちも写ってしまうということで、お店からビールなどをお礼に出してもらっちゃい、昼から幸せでございました。

 そしていざお買い物へ! 一緒に行ったお友達が高級な明太子などを買い込む横で、なぜか私が買ったのは京にんじんとヤングコーン。京にんじんは確か1本で400円近くしたのですが、隣でものすごい金額を払っているお友達に釣られて金銭感覚がずれ、いつもだったら絶対買わない金額なのに気づくと買ってしまっていました。ヤングコーンも一本70円。後から(しかも1週間以上たってから)これも高いと気づきました・・・。

 でも京にんじん、本当においしかったです。できるだけ薄味にして、京都で食べた煮物の味を思い出しながら、揚げ出し豆腐などと一緒に煮てみましたが、普通のにんじんにはない、この濃厚なにんじん味は最高でした。またどこかで見かけたら欲しいなと思いますが、近所のスーパーなどでは見かけたことがありません。京都でもあのにんじんは何か特別なのかな?京野菜の紹介などでは必ず入っているにんじんですが、京都だったらスーパーでも売っているのか、それとも?それからあんなに高いものを京都の人はしょっちゅう食べているのかしら?そもそもどうしてあんなに高いのかな?と疑問は膨らみます。

 それからヤングコーン。これは缶詰に入っているものではなく、本当にとうもろこしの育つ前の若いコーンで、ちゃんと葉に包まれています。これまた素朴な疑問ですが、どうしてヤングコーンはこういう売られ方を普段はしていないのでしょうね?

 お店の人に教えてもらったとおり、天地のを切り落とし、直火であぶっていきます。ほどよく皮がこげたところで、皮をむいて中のあつあつのかわいいヤングコーンを食べます。これまたこりこりと甘くておいしくて、しかもかわいらしくて、子どもたちに大人気でした。

          
          とうもろこし、でしょう?

          
          おひげも食べても大丈夫です。

 築地はこれで2度目ですが、これまで敷居が高いイメージだったのですが、実は皆さんものすごく親切で人情味あふれる場所です。迷いやすいのですが、すぐに誰かが道を教えてくれて、尋ねた人がわからなければ知り合いの通行人を呼び止めて、教えてやってよなどと言ってくれたりします。食材についての説明も、口調は荒っぽいもののものすごーく丁寧で、どんな初歩的な質問にも答えてくれます。すっかり築地が大好きになったうちのマンションのママチーム、次回はクーラーボックスをもってお買い物に行こう!と企み中です。
          
 
 

2009年のフェステラウン

2009-02-28 07:13:56 | デンマークの行事


 一昨年は二人でピーターパン、昨年はジャック・スペローに扮し、今年はネタ切れでどんな仮装にしようかと1月末から悩んでいましたが、ある日思いついたのが、「白雪姫」! 今年はジジが白雪姫、ショウミーは毒リンゴを食べさせるお后になりました。

           
      衣装は先生の手作りのドレスとヘアバンドを幼稚園から貸してもらっちゃいました。

          
          行われたデンマーク大使館で。
          ショウミーは自ら毒リンゴを食べてました。

          
          今年もまたショウミーが樽を叩き落として、王様に。
          3年連続でちょっと恐縮です。

 今まで女の子のお母さんの気持ちは、体験してないからよくはわからないと思っていましたが、今回、ジジちゃんの女装で疑似体験をさせてもらいました。不思議なことに、急に髪を直してあげたくなったり(ジジはいつも寝癖で、ニワトリみたいな髪の毛になってても気にならず)、パンツを見せてると気になったり・・・!思わぬ気持ちを経験できて、見た目も可笑しかったけど、面白かったです。

 この衣装で黙っていると、けっこうかわいい女の子に見えないでもないジジでしたが、樽を叩くときにはものすごく力強く男らしくて、あの姫は何者?と大笑いしちゃいました。

 例年の2月のこのイベントも子どもがいてこそのものなので、私たちもあと何回、楽しめるかななどと今年は考えてしまいました。ショウミーは11歳まで(根拠なし)と言っているので、あと4回くらいでしょうか。

 そんなことを考えていると、いつものようにとてもせつなーい気持ちになってしまいましたが、あと何年か、このデンマークの行事を一家でいっぱい楽しみたいものです。来年は何で笑おうかな~?

2009年ののバレンタイン

2009-02-21 07:24:04 | 日記
 毎年の私のお楽しみのバレンタイン。バレンタインの少し前に、幼稚園の友達ミワちゃんから「R(ショウミーの幼稚園の同級生)がショウミーにあげたいって言ってるんだけど、土曜日だからどうやって渡そうか?」と聞き、「えー、ありがとう、行く、行く、取りに行くよ~!」というわけで、ショウミーには内緒で金曜日にミワちゃんの家に遊びに行くことにしていました。もてないショウミー、一個ももらえなかったらどうしようと思っていたけれど、本当にありがとう、R!もちろんこちらから取りに伺います(笑)!

 そして、ショウミーがもらえて、もしジジがもらえなかったらかわいそうと思い、こっそりジジ用のチョコレートもスーパーで買っておきました。やっぱり男の子はなんだかんだ言ってチョコ、欲しいものね。

 いよいよ金曜日、ミワちゃんの家に行こうと自転車を飛ばしていると、ジジの幼稚園のお友達が「ジジー、S(ミワちゃんの息子)、あげるよ~!」と大声で叫んで追いかけてきてくれました。手にはかわいい詰め合わせチョコがあり、ジジ、S、そして一緒にいたショウミーにまで「大丈夫、余ってるから」とひとつずつくれたのでした。ジジはお菓子そのものに喜んでいる感じでしたが、弟のおこぼれチョコをもらっても、今年一つ目のチョコに、ニヤ~ッとそれでも嬉しいショウミーでありました。

 そしてミワちゃん宅でRからショウミーに、そしてなんとジジにも用意してくれたチョコをもらい、これで今年、2個いただきました。というか、兄弟でお互いにお互いのおこぼれをもらい、本当は1個のところ、2個になったという棚ぼたチョコですが(笑)。

 ミワちゃんの長男の小学4年のKも、クラスの女の子に呼び出されて、いそいそと女の子の自宅までチョコを取りに行ったそうです。まったく、Kとショウミーはことごとくよく似ているのだけど、二人とももう少しクールにできないのかね?というほど、いそいそと取りに行くタイプです。まあ、単純でかわいいけれど。

 今年はKの、このチョコにまつわるびっくりがありました。このチョコはバレンタインの週末明けの月曜にKが取りに行ったのですが、実は、日曜日の夜にその女の子のお母さんから電話があり、「うちの子がどうもKくんを好きみたいで、どうしてもチョコをあげたいんですけど、どうしたらいいでしょうか?」と電話があったそうです。そして、月曜日にKが取りに行くときにも「まだKくんが来ないんですけど・・・。うちの子がKくんに嫌われたんじゃないかと泣き出して、なだめるのが大変なんですけど、Kくんは何時くらいに来るでしょうか?」とまたもや電話があったそうです。

 ミワちゃんと、小学4年でここまで母親が介入するんだと驚いてしまいました。ちょっと怖いよね・・・、チョコなんて子ども同士で勝手に約束して渡せばいいじゃない。こんなんでいつかKが誰かと付き合ったりしたら、そのお母さんからまた電話があって、「うちの子のどこがいけないんですか?うちの子がKくんと付き合いたいと言っていて泣いているんです。どうしたらKくんがうちの子に振り向いてくれるんでしょう?」なーんて電話があるかもね、私たちの時代には、自分の親にも相手の親にもチョコをあげることを知られるのは恥ずかしかったよねぇ、と話した私たちでした。

 最近は大学にも親からの問い合わせが多いと聞きます。入学前だけではなくて、入学後もだそうです。そして就職試験についての企業への問い合わせも親からで、企業は親向けの説明会などもする場合もあるとか・・・。とうとう、恋愛にまで親が介入する時代になったの?と、ちょっと空恐ろしくなったバレンタインだったりしました。

 ところで、ジジへの隠しチョコ、すっかり出しそびれてしまいました。そのうち何かの機会に出してあげなくては~!

春が来た週末

2009-02-21 06:36:20 | 日記

 冬の終わりを告げてくれる梅が今、あちこちできれいに咲いていますね。朝の幼稚園への送りの寒い自転車から、幼稚園の近くの神社のいろいろな色の梅が控えめに咲いているのを見上げるのが、私のこの季節の「ひとときの幸せ」です。あの梅たちを見ると、春への期待で、なんだか喜びが湧いてくるのです。時折、暖かい風とともにいい香りもしてきます。

 先週の土曜日、東京は22度とかそれ以上だとかという春を通り越して、夏日和でした。まさに出かけなくちゃ!ということで、この季節の恒例の、梅のお花見に行くことにしました。しかも、あまりにも天気がよいので、サイクリングで小石川植物園に行くことにしました。

 行ってみて思い出したのですが、そういえば昔、友人が「小石川植物園はすごくよかったよ。都内で、あんな自然な感じの植物園があるなんて、びっくり。」と褒めていたのを思い出しました。その言葉通り、ほどよい広さで、季節を感じさせてくれる、そしてあまり整備されていないためどこかの小さな山にでも来たかのような植物園です。展覧会のように次から次へと花を見せてくれたりはしませんが、家族で季節を味わいながらゆったり散歩して、楽しかったです。

 私の目的は奥にある梅林だったのですが、子どもたちは上よりももっぱら下ばかり見ていて、そして池(沼かな)に夢中です。あまりの暖かさのせいでしょうか、なんとちょうどカエルが冬眠から覚めたばかりで、子どもたちの手のひらほどの大きさのカエルが泳いでいました。カエルといえば泣き声はゲロゲロなのに、この時期のカエルは何か違うのかな、まるで気弱なニワトリのような声で「クックックー、クケッ、クケッ」と泣いていて、その声のかわいいこと!あまり好きではないカエルですが、その声を聞いていると春が嬉しいのかな?とちょっと親近感を覚えてしまったのでした。

 そして、今まで見たことのないようなものを見ました。この気持ち悪い写真、全部カエルの卵です!

          

 スパゲッティのようなこの卵を、子どもたちがはしゃいで枝で吊り上げてはしげしげと見ていましたが、池のところどころにまとめて産んであって、これはちょっと私には刺激が強すぎました・・・。

          

 こちらは初めて見たしだれ梅。写真だとちょっとわからないのすが、この木の下に入るとまるで梅の雨の中にいるようで、とてもきれいでした。

           

 そして最後に見たのが、なんと「ニュートンのリンゴの木」です!イギリスのニュートンの家の庭にあったリンゴの木の枝を接ぎ木したものだそうです。ちょっと興奮!この木は秋にはちゃんとリンゴがなるのかな?いつかこの木にリンゴがなっているところを見たいなあと思いました。

 帰りはまた自転車で、片道40分くらいのサイクリングです。途中でランチを食べたり、気になるものがあるとちょっと寄り道したり、と自転車だと自由に動けるのでいいですよね。

 翌日は梅が丘の友人の家で、いつもの「ガールズ」のお集まり。ちょっと早めに集合して友人宅に行く前に羽根木公園を皆でお散歩しましたが、こちらはにぎわっているものの、梅はまだ2分咲きくらいでした。でも、女友達とお喋りしながら見るのもまたとても楽しいものでした。

 

新しいこと、いろいろ

2009-02-17 08:26:49 | 本日の一品
●ショウミーのメガネ

          

 1月にショウミーの目が急速に悪くなっていることに気づき、ショックを受けました。大人になったら目が悪くない人のほうが少ないとはいえ、まだ7歳なのに片方ずつ測ると0.3とか0.4と言われ、そんなに見えてなかったんだと愕然としました。そういえばテレビは近づいて見ているし、最近、目を細めたりするようになっていました。

 さて、ちょっとしたことなどの心配などもありましたが、メガネを作ってみたら、あまりにも何でもよく見えるのがとても新鮮で嬉しいようです。担任の先生にも「メガネをかけると賢く見えるね」と言われ、友達にも「メガネをかけたほうがかっこいい」などとおだてられ、本人はメガネで大変幸せになった様子です。私も最初はちょっとショックだったものの、またちゃんと目からいろいろな情報を得られるようになって、よかった、よかったと思っています。


●ジジの初仕事

          

 ジジももうすぐ年中さん。ということで、そろそろ我が家のメンバーとしていろいろと仕事をこなしてもらう時期になりました(笑)。ショウミーとジジの話し合いの結果、ショウミーは鳥の毎日のお世話は卒業して、トイレ掃除に移行し、ジジが新しく鳥係りに就任しました。

 第一日目、ショウミーに手取り足取り教わり、そして二日目からは自分でやっています。水を替え、えさを追加し、お風呂の水を替えるというものですが、4歳の子どもにはちょっとした動作がまだ難しかったり、右手に注意していると左手を忘れてしまったりしていますが、少しずつ、自分なりに工夫して上手になっているようです。そして、鳥担当としての誇りが育ってきているようで、ちょっと可笑しい・・・。鳥もジジに前よりもよくなついている感じがします。

 こうしたことを子どもにやらせるのは、始めはけっこう面倒です。いろいろとおだてたり、教えたりしなくちゃいけないし、自分がやったほうがよっぽど早いし、やりたくないと言われたときには、こちらもやらせることに本当に疲れてしまいます。しかし、最初さえがんばれば、子どもが家のことをいろいろとやってくれるのは、やはり楽!数年後の楽ちんな生活を夢見て、せっせと子どもたちに仕込んでいる私たちです(笑)。


●新発明のお料理

          

 久々に新しいお料理を発明しました!いつもの私の大好きな和洋ミックス料理で、名前がつけられなくて困るんだけど・・・。(そのうちいいネーミングが思いついたら、つけましょ。)

 作り方は簡単、まずは味噌を作ります。ゴマをすり、味噌、牛乳、砂糖を混ぜ合わせます。そこにひき肉を入れ、よく混ぜ合わせます。スライスした豆腐、ナスをオーブンの上に並べ、そこに先ほどの肉味噌(っていうのかな?)を乗せ、トッピングにチーズをかけて200℃のオーブンで20分くらい焼くと出来上がりです。

 夫やショウミーはナスのほうがおいしいと言っていましたが、私はナスも豆腐もいずれも捨てがたく・・・。うーん、どちらにしてもやや濃い目の上と淡白な下との組み合わせが絶妙で、しかも焼いた豆腐もナスもおいしくて、ご飯にもお酒にも合う一品です。しかも簡単なので、最高です。あー、おいしかった!

子どもの教育費恐るべし・・・

2009-02-11 06:57:55 | 思ったこと・気づいたこと
 子どもが小学生になり、今まであまりぴんと来なかった教育費について考えるようになってきました。今のところ、学校はできるだけ公立で、そしてできるだけ自分でやる気を持って進路を決めてもらいたいというのが基本路線ですが、それでも最近いろいろな話を聞くことが増えて、この基本路線でいいのかどうか、時折、迷うことも出てくるだろうなと思うようになりました。

 まず最初に、「日本の教育は無料ではない」ことから、すべての親の、先生の、そして子ども自身の悩みが始まるということがあると思いますが、こうして親として当事者となってみると、本当にデンマークのシステムをすばらしいものと実感するようになりました。ほかのヨーロッパ諸国でもしばしばそうであるように、デンマークでは教育費は無料で、入試はありません。無料であれば、親の財力は関係なく子どもは進路を選べます。そして入試がなければ、普段の実力で進路を選べることになり、親は子どもを励ましこそすれ、過剰な介入をしなくても済み、ほかの事を考えられます。なんと個人主義に淵源したよいシステムなのかと、その成熟度を改めて思うばかりです。

 これまでほかの保護者から聞いた話で印象に残っているものは、

・小学校の4年生以降ではクラスの半分以上が塾に行っている。
・はじめはなんとなく塾に行ったけど、だんだん料金も高くなり(月に6万円)、そして高度な勉強内容を見ているうちに、自然に中学受験をしようという気持ちに親子でなった。ちなみに中学は年間100万円近い授業料らしい。
・私立中学に入れば、高校受験をしなくてもよく、大学まで入れる場合もあるので、中・高と伸び伸びと過ごすことができる。
・私立は高いけれど、塾代はだいたい年間100万円はかかり、公立に行かせてそんなにかかるのであれば、私立のほうが安い。お得。
・私立は修学旅行に30万円かかる学校もある(行き先はカナダだそうです)。
・都立高校を受験する場合、最短期間、塾に行かせても50万円かかってしまった。でもこれはおそらくそのクラスで最安値。
・高校に行くときには親もかなり関わる。選択肢がある分、毎週学校訪問などにすごい時間をとられるし、すごく悩む。

 などなどです。こういうのを聞くと、よく生命保険のパンフレットなどに載っている「公立の場合の教育費」にも、ほかに塾代がかかり、実際にはもっと高くなるのだろうとわかります。

 芸は身を助けると祖母がよく言ってましたが、できれば習い事なども多少はして、人生に幅を持たせてあげたいところですし、ほかにもいろいろな経験をということで、たとえばスキー教室に参加させてあげるなどということもたくさん出てくるでしょう。その上で、留学なんてこともあるかもしれないなどと考えると、本当に日本の教育費は無限大です。

 本当に親の財力でかなり格差が出ることを実感、世間で言われている教育格差というのは確かに大きな問題でしょう。デンマークの子どもたちは、親の財力に関係なく(習い事やアクティビティは大いに関係あるでしょうが)、自由に学び、進学できることはうらやましい限りです。

 最近もうひとつ聞いた話ですが、今は少子化で以前より多くの子どもが推薦で高校に入ることができるそうです(でも私立だけかな?)。いろいろなレベルはあるにせよ、「学校の勉強をきちんとやっていれば、わりと推薦が取れるよ」との友人の言葉に、もしかして塾代が要らない?とちょっと(いえ、かなり)喜んでみました。実際にはどうなのでしょうね? また数年のサイクルでいろいろと事情が変わってくるので、その場その場で、情報収集につとめ、判断していくことになるのでしょうね。

日本女子の着物の楽しみ

2009-02-05 05:34:12 | 思ったこと・気づいたこと
 着物好きなおばの還暦のお祝いが、週末ありました。年末ごろには、還暦祝いは皆で着物をて、ホテルでお食事でもしたいという彼女の意向を聞いており、先日、京都に行った折にたまたま見つけた帯を「もうすぐ着るし・・・!」と衝動買いなどしていました。

 そして、手持ちの着物と帯を合わせるために、先週、デパートの呉服売り場に小物のお買い物に行ってきたのですが、これがなんとも、ドキドキの体験です。呉服やさんほどではないにせよ、やはり呉服を扱っているところの敷居は高く感じ、行くだけですでにドキドキです。でも、さて、あのかなり特徴のある帯とグレーの着物をなじませるためにどんな帯揚げ、帯紐がいいのだろうかと色合わせを考えることは、楽しくてもっとドキドキでした。

 もともとは若かりしころは黒しか着なかった私なので、今は着る色のレパートリーがかなり広がってきていたつもりです。が、着物の色は黒はほとんど使わず、色と色をどう組んでいくのか、年齢や季節、着ていく場所や目的を含めて、それでどう自分らしさを表すのか、という独自の楽しさがあります。インテリアも普段の服装も「色」が大切だと思っていますが、着物の色合わせはまた格別です。

 店員さんのアドバイスもいただきながら、帯揚げ、帯紐、草履とバッグのセットを選びました。ついでに、なぜか風呂敷なども購入・・・(風呂敷好き)。

 当日は親族の女子老若を含め10名が、おばの家で次々と着付けと髪のセットを行い、そして4歳以上の子どもたちも着物や袴を着て、30分ほど遅れつつも、なんとかホテルにたどりつき、まずは記念撮影。その後、家族写真なども取り、お食事の会場に入りました。フレンチのコースをいただきながら、花束贈呈、いくつかのスピーチなどなど、和やかに、華やかに、しかし、子どもたちに注意・叱責し続けながら、会は進んだのでした。

          
          ショウミーとジジも袴を着ました。けっこうお似合い

          
          最後にロビーで女子だけの集合写真
          女の子の着ているオレンジの着物は私が七五三で着たもので、
          とても感慨深いものがありました。

 今回、皆が着物で並んで座っている様子を見て、一人ずつの着物の組み合わせも素敵だし、またそういう着物姿の人が集まる様子も素敵だなあと、着物の美しさを改めて実感しました。よく外国人が着物を美しいというけれど、だんだん年とともにその意味がわかるようになった気がします。そう、着物は本当に美しくて、日本女性が誇れるものだと思いました。日本女性にやっぱり合っているのでしょうね、年を取ってドレスを着こなすのは日本人はなかなか難しいと思うけど、着物なら、年を取れば取るほど、また味も出て美しいと思います。

 しかし、ここで問題が・・・。まだ自分で着られない私(帯が結べない!)、学業が一段落したら、今度こそちゃんと一人で着られるように、ぜひ習いに行きたいです。そうしてもうひとつの問題は、着物はなかなか着る場所がないということ。で、思いついたのが、やはり着物といえばお茶!お茶席なら着物は着れるし、奥の深い日本文化の話も聞けて、本当に楽しいに違いない!

 ということで、単純な私は、こちらも学業が一段落したら、ぜひお茶を習いたいと思います。着物を着て、背筋をぴっと伸ばして、いろいろな深い話を聞きつつ、お手前をいただく・・・素敵~!楽しみ~! でも、始められるのは学業を終えて、パートで働くようになってからでしょうかねぇ・・・?うーん、あと何年かかるかしら???