デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

タイでは辛いものを何歳から食べる?

2008-05-28 05:26:04 | 思ったこと・気づいたこと
 ずっと私が疑問に思っていたこと、それは「タイではいつから子どもが辛いものを食べ始めるのか?」という疑問で、初めてタイに行った15年くらい前からずっと私の中でくすぶり続けていました。そして先日、ついにその回答を見つけ出しました!これは私にとってとても偉大な発見です。

 子どもを自分で産み育ててみると、その中でいろいろなことに気づきます。例えば生まれたときには本当にサルみたいで(見かけもですが、なんという反射でしたっけ、自然に手が棒などを掴むんでしたよね?)、人間がサルから進化したというのを初めて実感。あるいは男女差については、どうして男の人ってこうなんだろう?というのが、まだプリミティブな幼い男の子または女の子を見ていると解明できてきます。そういう発見が非常に面白くて、またいろいろなことを理解するのに役立つ気がします。(ホントかな???)

 さて、先日旅行に行ったときのこと、宿泊先の備え付けの歯ブラシを、夫の真似をしてショウミーが使っていました。そして自分の子供用の歯磨き粉を持ってくるのが面倒だったらしく、セットで入っている大人用の普通の歯磨き粉を使ってみたところ、なんと「気持ちよかった」そうです。それまでは普通のものは絶対に辛くてダメで、「辛い、辛い~、ぺっ、ぺっ!」と大騒ぎだったのに・・・。

 6歳前後はどこの国でも学校が始まる年齢ですが、言葉も舌足らずな喋り方がほぼ完全になくなり、身体もぐにゃぐにゃがなくなり、きちんと立ったり座ったりできるようになり、こうして身体的に大人のミニチュア版となり、就学可能な年齢となるように思います。同時に口の中も変化し始め、この頃になると少しずつ永久歯に変わり始めますが、どうやら味覚も変わってきているようです。今まで受け付けられなかったちょっと大人の味、辛さや苦味をも、少しずつ受け入れられるようになっているようです。そういえばショウミーはお菓子などにも以前ほど興味を示さず、だんだんと自然にご飯を重視するようになってきています。

 というわけで、長い間のミステリー、「タイはいつから子どもが辛いものを食べ始めるのか?」に対する私の個人的な回答は「6歳から」です。解明できて、本当に嬉しく、満足感にしばしひたってしまいました。(この回答は本当に合っているのかは置いておいて。) それにしてもあまりに何もかもが辛かったタイ、特に北部ではお米しか食べられなかったくらい辛かったのだけど、子ども達はまさか最初からあんなに辛いものを食べないよね?段階的に辛いものに慣らしていくのかなあ?、という疑問はまだ残ります・・・。


マヨネーズ入りパンケーキ

2008-05-20 09:32:56 | 本日の一品
 今朝はうっかりしてパンを切らしてしまいました。こんなときデンマーク人の夫だと「朝からお米は嫌だ」などというので困ってしまいます。子ども達は嬉々として和食の朝ごはんを食べてくれるのに・・・。

 しかたなくパンケーキを作ることに。が、こんな日に限って冷蔵庫に卵がない!えー、卵のないパンケーキはパンケーキになるんだろうか、卵の代わり、卵の代わり・・・と思いつつ冷蔵庫を探すと黄色いものが目に付きました。そうだ、マヨネーズは卵から作られている!

 ということで、今朝はマヨネーズ入りパンケーキを生まれて初めて作ってみました。それが意外なことにとてもおいしい!小麦粉、砂糖、牛乳、そしてマヨネーズをブチューっと入れて混ぜて、あとは焼くだけです。なんというかちょっとモチモチした柔らかい食感とカリッとしたまわりがいい組み合わせ、しかもマヨネーズの塩分が味を引き締めてくれているようで、いつものパンケーキとは全然違ったコクのあるおいしさでした。

 何も切らさないような主婦の皆さんには必要ないかと思いますが、もし私のような方がいたらぜひお試しくださいと思い、本日の一品を紹介させていただきました(笑)。

ジジの災難

2008-05-16 07:12:16 | 日記

 最近のジジは幼稚園に入り、ますますいい調子です。さすが次男、幼稚園ではそつなく行動し(おかげで私が謝る回数も激減、嬉しい)、お弁当の際にはちゃっかりとクラスに3人しかいない女の子の間に陣取り楽しく食べています。幼稚園後はまだ幼稚園に入ったばかりというのに「今日は○○に遊びに来てーって言われちゃったよ」などと偉そうにお約束をし、そそくさとその子のお母さんの自転車に乗り込んでいます。こういうの、長男のときにはなかったな~とあっけにとられて後姿を見送る私です。

 家でもジジは本当にしっかりしていて、私がキッチンに立つと傍らに椅子を持ってきてそこに立ち、助手を務めます。切ったものをお鍋に入れる、冷蔵庫から取り出す・しまう、卵を割る、混ぜる、などけっこう役に立つし、こちらが指示をしなくても次に何をやればいいのか、正しい判断ができるので驚くほどです。そこに行くとショウミーは細かく、細かく指示をしないといけなくて、典型的なぼけーっとした長男・・・。この前は遠足に行くリュックをしょって玄関で行ってきますを言おうとしたら、はっとして「ママ、ランドセル忘れた!」などと・・・。すんごいお馬鹿ぶりでこちらも驚きました。

 さて、そんなそつのないジジに先日、災難が! 週末、お友達の女の子の3歳の誕生日に呼ばれて、一家で坂戸市に行きました。広い芝生に小さいバーベキュー場がついており、しかも無料というすばらしい公園があり、大人達も子ども達もそこでブラジルスタイルのバーベキューを楽しみ、それぞれのびのび楽しく過ごしていました。芝生なので安心して、たまに子ども達を目で確認しながら大人は大人でやっていたのですが、ふと、夫が向こうからジジを不自然な体勢で連れてくる姿に気付きました。まるでサルのように、両手を夫につかまれてぶら下がっており、何だろう?と思っていると、近づくジジがすっかり頭からぐっしょり濡れていることに気づき、同時にジジの泣き声が聞こえてきました。

 「どうしたのー?」と駆け寄ると、ホントに頭からつま先までぐっしょりで、服もぴったり濡れて張り付いていて、かわいそうな濡れねずみ姿のジジちゃんでびっくり。そして「池に落ちた」と・・・。皆で池のそばにいて、覗き込んでいたのですが、そこを後ろから女の子にひょんと押されて落ちちゃったのだそうです。夫がたまたま写真を撮るために子ども達と一緒にいたので、すぐに引き上げたそうで、幸いでした。

 かわいそうでしたが、すっかり池のヌメヌメしたコケのようなものをくっつけて池の住人と化したジジが可笑しくもあり、笑いをこらえつつ、とにかく服を脱がせて着替えさせました。しばらく着替え終わっても落ち込んでいたようですが、お菓子に釣られて徐々に元気を取り戻し、最後にぼそっと「みんなの前で裸んぼになったのが、ジジ、やだった。おちん○ん、見られて恥ずかしかった。」と生意気なことを言ってから、みんなの輪にまた戻って行ったのでした。

 絵本や映画とかでは見たことがあるけど、池に落ちた実物の子どもを見たのは初めて。しかも普段、最もそつのないジジが落ちるところがまたちょっと可笑しくて・・・。子育ては事件や変化の連続で、本当に毎日が刺激的で楽しいです。

          
          気を取り直して、手づくりチョコを狙うジジ

          
       飾っていた風船で最後にみんなで遊んでいて、色がとてもきれいでした。

誕生日ケーキ

2008-05-10 08:13:47 | 本日の一品


 4月のジジと夫の誕生日のケーキです。今年はなんと手作りケーキでした!ケーキを注文する手間とお金(どちらかというとこちらのほうが考慮されたりして)を考えると、作っちゃったほうが楽かもと思い、今回は珍しく作ってみました。

 なぜか夫も手伝わされて前日に焼き、当日は早起きしたショウミーが苺を飾りつけ、私がクリームと文字を担当し、無事に完成しました。味のほうはややしっとり感が足りないものの、思っていたよりもスポンジも柔らかくまずまずでした。何より「みんなで作り上げた合作」ということでOK! 皆で一緒に何か作るのはとても楽しいですものね。

GWならぬブルーウィーク・・・

2008-05-05 07:15:09 | 通信制大学・大学院
 今年のGWは皆さんどうお過ごしですか?私は1日から6日間(3日間×2クール)の大学のスクーリングを取っており、厳しいゴールデンウィークを過ごしています。

 1日目と2日目は朝9時半から18時半までで、午前中2コマ、午後3コマ。最終日の3日目だけはテストの後16時に帰れます。3日間の1クール目はなんとか大丈夫だったものの、2クール目はさすがに体力的にも精神的にもきついです。でもこうしたスクーリングでの単位も一定数必要とされているし、編入した分、時間がタイトになっているので、この春ががんばりどきでこのスケジュールは仕方なかったのでした。覚悟の上ではあったけど、やってみるとやっぱり相当ハード。おまけに夫と子どもたちが風邪を引いていて、完全に学校に集中するはずがみんなの状態が気になりつつです。

 やってみて思うのは、やっぱり休日は人は休まなくちゃいけないのだ!です。今回卒業を延ばすようなことにならないようにがんばって2クール取ったけれど、1クールにしておいて、あとは家族と楽しく過ごせばよかったと後悔しています。勉強を休んで、忘れて、子ども達と遊んだり喋ったりする時間、そういうものが私にとって今はものすごーく大切なのだということを改めて実感しました。そうだった、そうだった、私は勉強よりも大事なものがあるんだった、それを脇に置いておいてまで勉強するのはナンセンスだった、と気付いたのでした。もう遅いけど。

 というわけで、この苦しいGWが終わったらみんなで楽しく過ごそうね、と家族にも自分にも言い聞かせています。いや、本当に来週末からはばっちり充実させたいものです。気候もいい時期ですしね。

 でも実際に、このところ休日にも勉強の関係の予定がしばしば入ってしまうことも増えていて、それが悩みの種です。毎月一度は土曜日に研究会に参加していますし、6月はまた週末4回にわたるスクーリングが控えていますし(しかも体育!)、テストも受けるためまた一日取られそうです。加えて平日の夜のスクーリングも5月末から始まるし、今度の金曜日からはあるゼミにも参加することになっています。始める前にはこんなに勉強関係で忙しくなるとは思っていませんでしたが・・・。

 あー、遊びたい、子ども達と思う存分、ぎゅーしてベラベラしゃべって大笑いして遊びたい・・・。そしてもうひとつ、ゆっくりお料理したい。その日の食べたいものを心に描きつつ、家族のおいしそうに食べる顔を描きつつ、子ども達に手伝ってもらいつつお料理すること。どうもこれが私の生活の基軸になっていたこと、これがないとなんだか落ち着かないんだなーというものになっていたことも、今回新たに発見したことです。・・・などと思いつつ、今日もあの教室の固い椅子に座りたいと思います。あと2日、がんばります。

デンマークのオリンピック選手

2008-05-02 05:49:50 | デンマークについて
 子どものデンマークの語学学校から毎月もらう冊子があり、外国に住む親たちのために「デンマークの今日」というような内容の記事が載っています。

 その中で「面白い」と言って夫が教えてくれたのが、デンマークのオリンピック選手についての記事です。常々、どうしてデンマークではオリンピックでメダルを取る選手がいないのかと不思議に思っていたのですが、今回、少しその謎が解けたかもしれません。

 グルントヴィの提唱から始まっているそうですが、記事によれば、デンマークの考え方ではまずオリンピック選手といえどもスポーツオンリーではいけない、となっています。選手たちは選手であると同時に、職業人、あるいは学生であることが求められるそうです。そうでない人はオリンピック選手に選ばれないのだそうで、皆、フルタイムなどで働きながら練習しているそうです。スポーツに秀でていたとしても、人間的にバランスの取れていない人はダメだというわけです。

 夫の父は1930年代から40年代のあたりでローリングをやっており、ほとんどオリンピック選手に選ばれるところだったのですが(戦争でオリンピックが中止されてしまい、行けませんでした)、その頃彼は同時に収入源として、自分でパン屋さんを営んでいました。それは偉いと思っていたのですが、なるほど、デンマークではそんなにすごいこととは思われないのでしょうね。夫の友人もカヌーの競技で世界一になったことがありますが、彼もそのときフルタイムの仕事を持っていたそうです。

 さて、もうひとつ、そこにはデンマーク人のメダル観も書いてありました。メダルをとってもデンマークではヒーローにならないのだそうです。もちろん取ったときには騒がれるでしょうが、そこには日本のような熱狂的なものはなく、「おめでとう、よかったね!」くらいの感覚のようです。メダルを取ったことはおめでたい、でもそれが人として何か特別のことなの? みんな違っていて、みんなそれぞれ自分の道で極めていればいいんだから、何もメダルだけが特別なことじゃないんじゃない?というわけです。

 妙に納得。デンマーク人は自分や家族、友人の成功はもちろん喜ぶけれど、他人の成功をやたらめったら賞賛したりはしない気がします。そしてヤンテの掟、徹底的な個人主義・平等主義を持つデンマーク人にとって、ヒーローはそもそも必要ないといえます。そしてデンマークでは国をあげての強化選手などもってのほかだし、本人の意思に添わない種目変更もあり得ない(たとえその選手が、今行っている競技には全く才能がなくても、コーチは他への転向をすすめてはならない)のだそうです。なるほど・・・。

 かたや、オリンピックや世界レベルの競技において、毎回毎回大騒ぎになる日本。名の知れた選手はアイドルのような扱いを受け、一般人ではなくなる日本。メダルを取ればヒーローとなり、それで新しい職を得たり、芸能活動までできる日本。そして多大なプレッシャーを選手に与える日本・・・。

 毎度のことながら、どちらがいいとはわかりませんが、両極端なデンマークと日本を本当に面白く思います。デンマークを離れて久しい夫、その極端な「デンマークぶり」をしばしば「変に思う」と言っていますが。