デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

2008年の夏(デンマーク以外) その②

2008-09-26 13:11:41 | 日記
●お祭り

毎年9月の初めにある幼稚園と地元のお祭りの日は、けっこう大きなイベントです。街中の人がなんだかせわしく盛り上がっていて、わくわくします。今年は幼稚園で役員をしているので、お祭りを用意・実行する側でもあり、また違う楽しさを経験しました。初日の土曜日は午前中は幼稚園で子ども達がおみこし。近所を練り歩き神社でちゃんとお祓いをしてもらいます。午前中サッカーでやや熱射病ぎみのショウミーの看病をしてから、幼稚園のお祭りの準備。子ども達がヨーヨー、ゲーム、ラムネ、わたがし、出し物などを楽しみ、たくさんのおみやげをもらって楽しそうな顔な顔を見せてくれて嬉しかったです。夕方には友人宅でバーベキューをしてくれて、食べて喋ったあとは再び今度は街のお祭りへ。ショウミーとジジは金魚すくいを初めてやりました。すくえたら飼ってくれるという友達がいたのでやってみたのだけど、一匹もすくえず・・・。私もよく覚えているけど、子どもにとって夜店って本当に楽しいようで、きらきらした笑顔を見せてくれました。こういう顔を見るのが私にとって今の一番の幸せかも。翌日は今度は山車をひきました。2時間半くらいかけて練り歩き、ちょっと歩いては何か食べたり飲んだりし、終わるとおみやげをたくさんもらいます。山手通りを渡るとき、車を完全に通行止めして渡ったのが、ちょっと爽快で気分がよかったです。(その後、夕方車で移動していたとき、別の場所でおみこしが通るため今度は私たちが通行止めになりましたが。)

●ブラジルフェスタ

友達の友達という感じで毎年適当に集まるこのブラジルフェスタ。鮮やかな黄色とグリーンの組み合わせを見ると、赤に白いクロスとの違いを感じるとともに、なぜか血が騒ぐのであります。いろいろな人と喋り、飲み、心地よいひととき。しかし、子ども達はこういう楽しみ方は興味がないようで、傍らで集まって野球に興じていました。最後のライブは大雨でパンツまで濡れるという大変なことに・・・。帰りの電車は座れませんでした。

●あるクラブ閉店

そして今年の夏が終わったと実感したのが、先週末のこのAというクラブの閉店です。ここは20代の一時期、ほとんど毎週通っていたクラブでした。ここで仲間達と数え切れないほどのおかしい思い出やらせつない思い出やらがあります。みんなでここで恋をして、ここで人には言えないようなひどいことをしでかして、ひたすら踊っていました。そして最終日の先週の土曜、ほとんど5年ぶりか10年ぶりくらいで友人達と最後のAを楽しみに行き、本当に懐かしい気持ちに。懐かしい人たちに会い、そしてみんなで一緒に年を取っていて、でもちっともみんな変わっていなくて、なんだか本当におかしかったです。まさにここは出会いの場所で、みんな、誰かの元彼氏や元彼女、元妻だったりして、ここでつながっているのでした。ここがそれぞれみんな、ひとつの出発点だったのですね。今の私はいろいろな要素で作られていますが、ここで作られた部分も大きかったと思います。久しぶりにそこに行き、改めてそう感じるととともに、年を重ねてもうこういう場所が要らなくなったことも実感したのでした。こうして、Aの閉店とともに、私の夏も終わりを告げたのでした。

 ということで、いよいよ秋です。大学の後期もスタートするし、秋のおいしいものも出始めたし、秋ビールもおいしそうです。まだデンマークの滞在記が終わらないのが困ったものですが、気分一新して、秋の勉学と遊びを楽しみたいと思います。

2008年の夏(デンマーク以外) その①

2008-09-26 06:31:15 | 日記
 まだデンマークの滞在記が終わってないのですが、忘れそうなので、ざっとこちらを書いておこうと思います・・・。基本的には暑すぎたり雨過ぎたりして、まったり家にいることも多かったのですが、それでも少し、いろいろとありました。

●子ども達の「バレエ初体験」

帰国の翌々日、キエフ・クラシック・バレエによる子どものための本格的なバレエで、「白雪姫」を見に行きました。子ども達には初バレエ。小人達や動物達が楽しかったようで、感想は「楽しかった!」「また見たい!」とのこと。よしよし!(夫がバレエ嫌いなので、私のバレエ鑑賞の相棒を育てたい私。)子ども達の成長とともに、いろいろと一緒にすることも変わってきて楽しいものですね。

●子ども達の「映画館初体験」

もう7歳のショウミーにはちょっと遅いデビューですが、夏休みに初めて子ども達を映画館に連れて行きました。今までどうしても私が子供向けのものを見に行く記になれなかったのですが、なぜか「カンフーパンダ」だけは見たくて・・・。親子でゲラゲラ笑ながら、バレエとは違って気取らない楽しいひと時を過ごしました。バレエもそうですが、こうして子ども達と一緒に、いろいろなものを見たり感じたりすること、とても楽しく新鮮です。

●葉山へ一泊

帰国してから急遽誘われて、翌週、3家族で行ってきました。同年代の子ども達が5人いたのですが、やっぱり子ども達もこういうのが一番楽しい様子。1日目はかなり激しい(海に投げ飛ばされるなどの)海水浴を楽しみ、お風呂とお食事のあとは夜またみんなでビーチに行って、花火、恒例の弓矢、たまたまやっていたファイアーダンス(初めて本物を見ました!すごくかっこいい!子ども達も大人達も釘付けでした)を見たりしました。翌日は岩場で蟹などを探したり、コロッケを食べたり、ビーチサッカーに興じ、締めは大人も子どもも全員でスイカ割り。スイカ割りは本当に盛り上がりますね!デンマークの海も本当に好きですが、やっぱり日本の海もいいなぁとしみじみ思い、思い切り遊んだ、気持ちのよい夏らしい一泊でした。

●「セックス・アンド・ザ・シティ」

これまた何年ぶりかで映画館で映画(大人向けの)を見ました。この映画と同じ4人組の我ら「ガールズ」の一人の39歳の誕生日に、彼女のリクエストで見に行きました。私はドラマは見ていなかったのですが、映画だけでも十分に面白かったです。もう少し違う内容を想像していたのですが、予想に反して、女性に、特に30代後半から40代の女性にエールを送る、すばらしい映画でした!映画の中でけっこうリアルな問題がいろいろと起きるのだけど、いろいろなことを乗り越えて、ひたすら明るく、楽しく、そして美しく、前に進んでいこうという彼女たちで、私たち4人もたっぷりと元気をもらいました。(信じられないような土砂降りの中の、六本木ヒルズから西麻布のレストランまでの移動も、この映画とともに今年の夏の思い出のひとつとなりそうです。今年の夏の雨は本当にすごかったですね。)

ひとりでできる、腸もみ体操!

2008-09-19 07:11:08 | 日記
 ジジの通う幼稚園で今年から年に4回、お母さん達のための講座を企画することとなり、私を含めて4人の役員がその担当になっています。4人であれやこれやと楽しそうな企画をピックアップしたのですが、一人が最近流行っているらしくて、どんなものかやってみたいと言って出してきたのが、腸もみ体操です。14-5項目をピックアップし、お母さん方全員にアンケートを取ったところ、なんと腸もみは2位に輝き、実際に企画されることとなったのでした。成り行きで腸もみの担当は私となり、講師の先生とのやりとり、託児の手配、最後の詰めの細かい手配などを行い、そして昨日、人生初の腸もみ体操を習ってきました。

 先生はもともとアロマセラピストだったそうですが、腸と心身の健康の関係をあるとき知り、それから腸の道へ。今ではご自身のサロンを持つほか、本を執筆したり(そういえば最近書店で腸もみの本を見かけます)、テレビに出演したりしている方です。

 まず簡単な問診表のようなものを各自書き、それで3つのタイプに分かれます。アーユルベータ用語でバータ、ピタ、カパというのだそうですが、バータはまじめで緊張型、何でもやるが、少々おっちょこちょい、便秘も緊張によって起きる場合もある、ピタは元気で喜怒哀楽が激しい、はっきりしている、甘いものが好き、胃が悪い人が多い、カパはむくみタイプ、身体がだるくて、炭水化物好き、やるときはやるが、やらないときはやらないという社長タイプ、だそうです。けれども、これはその人の今日のタイプであって、いつもではない、タイプはそのときによって変わってくるそうです。私は残念ながら他のことに忙しくて見てもらいませんでしたので、自分がどのタイプかわからないのですが、あとでその問診表に丸をつけてみたら、すべてのタイプのところに4つずつ丸がつきました。で、自己判断は不可能でした・・・。

 さていよいよ腸の話です。まず冒頭に言われたのが、「腸のマッサージというのはみんな大腸のマッサージだと思っていると思うけど、小腸のマッサージなんですよ」。そして小腸の状態が悪いと40歳過ぎくらいからいろいろと病気が出てくるのだそうです。腸も筋肉なので、肩こりのように、血流が悪くなると固くなって筋肉が固くなり動かなくなる、そこで血流をよくするためのマッサージを行うと、便秘も改善されるし、身体全体の血流が変わってとても体調がよくなるそう。

 実際に習ったマッサージは2つで、先生も「もっと難しいことをすると思ったけれど、意外とシンプルでしょう?」というほど、本当に簡単です。横になって、おへその周りの6点を意識して、両手で反時計回りにもみほぐすのが一つ目。けっこう痛いのですが、そこがこって血流の悪くなっているところだそうです。もうひとつが最後に便を作るS字結腸のマッサージで、寝たまま、身体をよじって左足を右足の向こうに置いて、左骨盤の内側をマッサージ(というか強く押す)します。ここがまさにS字結腸だそうで、みんな、「いたたたたたー!!」と痛がっていましたが、中に一人「くすぐったい~」と喜んでいる人がいました。彼女は便が溜まってない、よい腸の持ち主とのことでした。

 そして次に食べ物の話。食事の内容3原則といって、先生が教えてくれたのが、①玄米を食べる。ビタミンB群を摂れる。一食80gが目安。②水をたくさん飲む。水道水で煮沸していないものを飲む。カルキが気になる人は数時間汲み置いておくとカルキくささが消えるのだそう。③生野菜を食べる。身体を冷やすなどといわれているけれど、生野菜が酵素をキープし、老化を防ぐ。ちなみにマドンナも今はマクロビと生野菜中心の食生活だそうです。そして便秘の大敵は肉、乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ、バター)、小麦粉のもの(パンやケーキ)で、それを食生活から除去すると本当に便秘が改善され、身体が軽くなるそうです。牛乳は男の人だとおなかを壊すこともあるが、女の人は便秘になるそうで、なんとも不思議。ヨーグルトはあまりにもコマーシャルと違うので、びっくりだけど、本当かな?確かにヨーグルトを食べて、便秘が改善されたという経験は私にはないことはないけど・・・。

 おなかのマッサージは、心を休め、リラックスする効果があり、子どもにもとてもよいそうです。おなかを温めてマッサージしてあげると落ち着いてすぐ眠れるし、発熱したときには少し熱を下げる効果もあるそうです。これは私も以前どこだったかでおなかをマッサージしてもらったときに、ものすごーくリラックスし、身体が温かくゆるんでくる感じで、なんともいえない穏やかさを経験したことがあり、納得。そういえばジジももう少し小さいとき、寝る前に毎晩「おなかのマッサージして」とせがんでいたっけ。最近は「足のマッサージして」などと言うようになってますが・・・。

 たった一時間でしたが、先生の話が上手だったこともあり、中味の濃い時間でした。エステやマッサージももちろん行きたいけれど、やはり大切なのは毎日の食べ物やちょっとした自己ケア。今回そのヒントを教えていただいたと思います。幼稚園ママだからこそ、こういうことが企画できて、私も楽しい経験をさせてもらいました。ちなみにこれは区から費用が降りるので(各区の生涯学習課などが担当だと思います)、他の幼稚園のお母さん方もよかったらぜひ企画してみてはどうでしょうか、なんちゃって。
 

デンマークの部屋のつくり

2008-09-17 08:50:23 | デンマークの家具・物・たべもの
           
           デンマークの古民家のきれいに切られた新聞で飾られた棚


 多分、どこの国でもそうだったのだろうけど、デンマークの古い家(デンマークにはよく古民家などを集めたり、再現したテーマパークがあります)を見ると、やはり部屋が小さいことに驚きます。部屋が小さいだけでなく、天井も低く、なぜか、リビングにベッドが置かれていたりして、ひとつの部屋をいろいろな目的に使っていたこと、部屋数がないところに大勢で住んでいたりしたので、使わざるをえなかったことが想像されるところです。

 さて、現在のデンマークの住宅は、それこそ世界に誇るような質実ともにすばらしい家です。冬は暖かくて快適、夏は開放的にお庭を楽しむ、という感じでしょうか。そして家具やインテリアもどこの家に行っても、センスよく、すっきり、とても素敵にまとめられています。

 そんなデンマークの家ですが、今回、ちょっと気づいたことがありました。デンマークの家の部屋が小さい、ということです。もちろん昔のような部屋の小ささではありませんが、リビングが大きく取られており、各部屋は意外と小さいのです。日本の部屋の感覚で各自の部屋は6畳くらいが平均でしょうか? だとすると、根拠はありませんが、私の感覚だとデンマークの各自の部屋は6畳か8畳なのですが、同時にそれを下回るようなサイズの部屋がデンマークでときどき見られます。

 以前、日本で幕張にイケアがオープンしたときに、4畳半のスペースをいかに上手に活用するかという展示をしていたのを覚えています。あのとき、確か日本にアジャストして、というふれこみだったと思いますが、今思うと、それこそ北欧の家の真骨頂、限られたスペースをどう上手に生かすか、というような考え方が共通しているのかもしれません。

 でもデンマークの家と日本の家の違うところは、とにかく収納が工夫されてたくさん取られているところ。今年の夏借りたサマーハウスは中2階の子供用の部屋が一部屋あったのですが(あの階段を数段上がっていくところが私は大好きです)、うるさい子ども達を隔離するためかと思いきや、その部屋の真下には収納の大きな部屋が取られていて、そのために中2階を作ってあったのでした。同時に1階のリビングやマスターベッドルームの天井裏にも、はしごで上がっていける収納がありました。その工夫のされ方に感動してしまったのでした。

 もうひとつ、デンマークのリビングルームについて。リビングルームは日本よりもずっと広く取られていることが多いようですが、デンマーク人は部屋をいくつかの目的別コーナーに分けて使っているように見受けられました。日本だったら、ダイニングテーブルとダイニング用椅子、そしてソファと低めのテーブルというようなセットがリビングルームにあるものでしょうか。中にはダイニングテーブルだけ、という家もあるかもしれません。デンマークではこの2つのコーナーに加え、もうひとつテーブルと椅子のセットがあることもあります。そこは窓辺でちょっとお母さんがお茶をするスペースだったり、子どもが座って宿題をするスペースだったりするようです。

 このように広いリビングを、あちこちにコーナーを作って、食事のコーナー、くつろぎのコーナー、一人でお茶をしてヒュッゲするコーナーなどと目的別に上手にレイアウトしているように見えました。家具もたいてい一家にひとつは祖先から受け継いだという、美しい年代ものの家具を置いてあったりしますし、実用的なものや装飾的なものなどをけっこうたくさん置いてあります。それでも狭い感じがしないのが、彼らのセンスと天井の高さかもしれません。

 スペースの都合ということもありそうですが、デンマークの部屋の小ささはどうも私には彼らが実は狭いところが落ち着く、ヒュグリだ、という感覚を持っているのではないかななどとも思います。あるいは、部屋の狭さなどは無駄なスペースは省いてよいという考え方なのかなとも思います。そして各自の部屋が狭くても、家族共通の部屋があって(例えば階段を上ったところの広いスペースなど)、そこで家族共通で使うもの、コンピュータや楽器、卓球台などが置かれていたりします。そういったスペースも実用的でいいなと思いました。

 デンマークから帰って、我が家も少し変革しなくては!と思い、8月はがんばりましたが、9月に入ってからはすっかり定着して日常生活にかまけています。またどこかで奮起して、デンマークを見習って、楽しく快適な生活ができる家を目指さなくては!

夏のリンゴの木

2008-09-16 09:58:22 | デンマークの四季

 去年の春デンマークに行ったときには、一面の菜の花が印象に残りました。そして今年、7月の後半、最も私の印象に残ったものがリンゴの木。

 少し小ぶりの青い実がたくさん生っており、そこにリンゴの木があると、なんだかぐっと心和むかわいらしい景色になります。そこかしこにリンゴの木が植えてあり、お庭にリンゴの木を植えている人もけっこういるようです。遊びに行った友達の家にも、まだ植えられたばかりの背の低いリンゴの木がありました。

 ほんの少し、色づいているリンゴもありましたが、きっと今頃は赤くなって収穫を待っていることでしょうね。

          

          

          
          大きなリンゴの木の下で遊ぶ

シェランズオッズへの日帰り旅行 【グニベン Gniben】

2008-09-13 07:08:07 | デンマークのあちこち
 動物園をあとにして、国道21号線(というのかな?)を30キロほどでしょうか、北上します。キャンプ場を抜けると道が2つに分かれており、一方はハウネブンHavnebyne、そしてもう一方がグニベンへと続いています。ハウネブンはそこからユラン半島へ渡る船が出る港です。ここから車ごと船に乗ると、オーフスやエーベルトフトに行けます。

          

 シェランズオッズとはシェラン岬という意味で、グニベンは岬の先頭。グニベンに続く道は、だんだんと両側が細くなり、向こう側の景色がなくなり、先端に行っていることを体感でき、ちょっと面白く思いました。先端の駐車場で車を停め、岬に降りていきます。

          

 1807年9月2日、イギリス軍がコペンハーゲンを砲撃し、コペンハーゲンにあるすべての軍艦をイギリスへの引渡しを要求、デンマークはそれに応じた際、たまたまコペンハーゲンを離れた2隻がそれを逃れました。そのうちの1隻「プリンス・クリスチャン号」がここ、シェランズオッズに停泊しており、何隻かのイギリス軍艦との英雄的な戦いのもと(とデンマークでは言われている)、翌年、破壊されてしまったのだそうです。ここでデンマークの英雄のひとり、ウィレモスも亡くなったそうです。

 ここは細く長い岬という地形のため、確かに海からの上陸を防ぐための砦になります。もちろんすべての岸は大切でしょうけれど、この岬の反対側には現在でもよい港があるので、それだけ船を停めやすいのだと思います。こういう地理的な見方をたまたまある先生に授業で教えていただいており、私も地形とそこからいろいろと関連してくることに興味を持ち始め、今回シェランズオッズに実際来てみたかったのでした。

 さて、海に向かって降りていくと、左側を見るとちょっと落ちそうで恐い感じがしました。そして右側を見ると、まさにデンマークの先端の軍事的に大切な位置であることを感じさせるような、ミサイルや大砲などが並んでいます。高い鉄柱が立ち、レーダーが設置されています。こういったものに詳しくなくて、どれがどういうものかあまり説明できないのですが、海からの来たるべき敵に向かい、同方向にそれらの大砲が向けられている様は、なんともいえない脅威を感じました。多分、日本ではこうした光景を見ることがないからでしょう。武装することが憲法で認められていない国と、武装するのが当たり前の国との違いを感じ、武装することの重みをも感じました。落ちそうな左側も恐いけど、右側もまた違った意味での恐さが・・・。今回このような軍事施設をしばしばデンマークで見かけ、そのたびになんだかドキッとし、世界の現実を思い出していました。

          

          

 岸は石がごろごろしており、子ども達はさっそく海の生物探し。他にも観光客はまばらで、戦いがあったなんて想像もできないほど静かな海でした。 

          
          子ども達が見つけた小さなヒトデ。生きているヒトデを初めて見た私です。
          最初、タコかと思ってしまいました。
 

シェランズオッズへの日帰り旅行 【オズヘアズ動物園】

2008-09-07 07:58:07 | デンマークのあちこち
 7月のショウミーの誕生日の翌日、シェランズ・オッズ Sjaellands Oddeへの日帰り旅行に行きました。シェランズ・オッズはコペンハーゲンから車で1時間半強、ドライブを楽しむにはちょうどいい距離です。そして子ども達のために、途中動物園にも立ち寄り、デンマークののんびりした動物園を堪能してきました。

          
          途中、遭遇した野焼き。遠くからすごい煙が見えて、
          何があったのかと驚きました。近づいていくとどうやら
          畑を焼いているよう。なんとも大胆に焼いていました。

 そのオズヘアズ動物園 Odsherred Zoo はアスナス Asnaesというところにあるのですが、私たちは一度入り口の看板を見逃してしまいました。デンマークではこの「入り口がよくわからない」「入り口を見逃す」ということがよくあります。中はすごく充実した施設であったり、広かったりするのですが、日本のようにてかてかと入り口を強調しておらず、本当に外からだとわかりにくいのです。ついでに言いますと、会社やクリニック、役所なども、しばしば普通の住宅のように見え、これも見逃しがちです。きちんと番地を知っていれば、このあたりだと思ってしっかり見るのでよいのですが、番地を知らなかったりするとすぐ見逃してしまいます。

 さて「きっとさっきのところが入り口だったんじゃない?」ということで、Uターンして、少し奥まった小さな建物のところに行くと、やっぱり入り口のようでした。車を停めて、そこで入場料を支払い(大人75クローナ、子ども55クローナ)、中に入ると、外からは全然わからなかったのですが、広い広い敷地で、まずちょっとした軽食やおみやげのお店があり、テーブルや遊具のあるスペースがありました。やぎが軽やかに歩き回っていて、のっけからのんびりしたいい雰囲気になっています。

          
 
 この動物園には100種類600匹の動物がいます。猛獣系はおらず、そういった大型の華やかな動物を見るよりも、より動物と身近に接することができることがこの動物園の魅力です。(鹿やヤギ、ヘビ、ダチョウなどに触ることができるようになっています。)

 そして、私がとても気に入ったのは、なんとも広大な土地だったことです。まるで牧場をお散歩しているような感覚で、動物たちが自然に「暮らして」いるところを見られます。動物が動物らしく、好きなようにしているのを見るのは、とても気持ちがよくて私は好きです。サルなどはやはりネットで囲まれた中にいますが、それでもけっこう広いところに数匹という割合で、彼らも好きなように遊んでいました。

          

 ちょっと写真がわかりにくいのですが、向こうの少し小高くなっている丘の上にラマのお父さんがいます。この柵の中にはラマたちが住んでいるのですが、このお父さんは一日中、この丘の上を離れずに、危険がないかずっと見張っているのだそうです。お父さん、偉い!ラマの世界でも、やっぱりお父さんはこうして家族を守るのね、と私は感動・・・。子ども達もラマのお父さんってすごーい、えらーい、を連発。夫も、自らの立場をどう思ったかはわかりませんが、ラマのお父さんに感心しきり。一家ですっかりこのラマのお父さんファンになったのでした。

           

 こんな広いところに、見えますでしょうか、左奥の向こうのほうにらくだが2頭・・・。

          

 鹿にせっせと草をあげているショウミーです。お父さん鹿のまるでトナカイのような美しい角を初めて身近で見ました。短い毛で覆われていて、触るとビロードのようなやわらかい手触りでした。

          

 「僕はちょっと熱があるので、今日はここにいるの」と書かれた黒板とともに、小さなカゴの中に隔離されたハリネズミ。丸くなって寝ているようでした。

 少し暑すぎたのと、次に行きたい場所があったので、私たちは一通り堪能しておしまいにしましたが、子どもを遊ばせながらピクニックなどもできる動物園です。ランチを持参してもいいし、軽食を買うこともできます。そしてデンマークにはこうした動物園がけっこうありそうな気がします。今度動物園に行くときには、私も動物を見ながらののんびりピクニックを楽しんでみたいと思います。サファリもいくつかデンマーク内にあるので、次回、行ってみたいと思っています。

サンタクロース会議 in バッケン

2008-09-06 09:52:36 | デンマークの行事

 ショウミーの7回目の誕生日の日、さて、どこに行こうということで、いろいろ考え合わせて決まったのが、バッケン遊園地。コペンハーゲンからだと電車と徒歩で30分圏内にある、世界最古といわれている遊園地です。義母や義兄も一緒に行ったので、車の定員がオーバー、行きは車、帰りは電車で戻りました。(帰りのクランペンボー駅までの10分ほどの森のお散歩は思いがけず、気持ちがよくて素敵でした。)

 その日はショウミーの誕生日だから、とファーモアが「全部払う!」と大盤振る舞い、ショウミーは普段はダメ、ダメばかり言われているのに、その日ばかりは乗りたいものやゲームをすべてやり放題。相当楽しかったようです。

 その日はたまたま国際サンタクロース会議の前日で、イベントガイドには翌日から3日間バッケンで会議が開かれるとありました。このバッケンで世界中のサンタクロースが集まって、その年のクリスマスについて話し合うらしく、会議のほかにはコペンハーゲンでサンタたちがニューハウンのボートに乗って観光したり、パレードしたり、ということもするようです。

 でも、残念ながら一日ずれてしまったので、何もないかなと思いきや、バッケンに入るとあちこちに見覚えのあるクリスマスの飾り付けが・・・。なんだか夏なのにクリスマス・ハートの飾りを見るだけで、早速うきうきした気分になりました。レストランの中もきれいに飾り付けられ、まるで本当のクリスマス!

 そして奥に行くと、いました、いました、本物のサンタクロースたちが!各国から確かにサンタクロースが集まっており、子ども達に挨拶をしてくれます。バッケンでは会議しかしないのかと思っていたら、大間違いで、さすがサンタクロースたち、ちゃーんと子どもたちを楽しませてくれます。子ども達にお菓子を配ってくれたり、小さなおもちゃをくれたり、サンタの鳥のあやつり人形が、くちばしで子ども達にお菓子をくれたり、一緒に写真を撮ってくれたり、などなど、世界中のサンタクロースが子どもたちに優しくしてくれるのでした。実は、ふーん、サンタクロースが会議ねぇ、と期待していなかった私ですが、そのバッケン中の楽しい雰囲気に、すっかり喜んでしまいました。そしてなんと、日本人のサンタクロースの一団と遭遇し、お互いにちょっと盛り上がってしまいました。(向こうも日本語のわかる子がいるー!と喜んでくれました。)

          

 バッケンのステージではニセという妖精たちがかわいらしい歌や踊りのショーを行ったり、手品などのパフォーマンスを見せてくれたりして、子ども達が大勢、楽しそうに鑑賞していました。そしてステージの横では、芝生の上でみんながくつろいで、夏の家族とのひとときを楽しんでいる感じでした。

          

          

 バッケンだけでも十分楽しいのですが、サンタクロース会議のおかげで、もっと楽しい誕生日となりました。ファーモアも2人の孫たちが喜んでいる姿を見れて、本当に幸せな一日だったと思います。最後にみんなでアイスクリームを食べ、解散。車組と電車組に分かれて、ファーモアの家へと帰りました。

          
          ショウミーと私の一番のお気に入りのアトラクション。
          雨合羽を着てボートに乗って、相手のボートに水鉄砲で水をかけあいます。

          
          おいしい、みんなが大好きなファーモアの誕生日ケーキ

          
          プレゼントの山