デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

そろそろイースターです

2007-03-31 08:12:53 | デンマークの行事
 イースターの飾り付けをしました。と言っても少しにわとりやウサギのフェルトで作られたオーナメントを飾ったり、イースターコーナーを作ってキャンドルや卵を飾ったりという程度ですが、柔らかいパステル調の色が春を呼び込んでくれるという心楽しい気分にさせてくれます。

 実は私はまだこのイースター(デンマーク語ではポースケ)の楽しみ方をよくわかっていません。どうしても日本ではまだ馴染みのない行事なので、どんなことをするのかというような文化的なことは、デンマークで一度体験する機会があったらいいなと思っています。ちょうど春休みにあたるときなので、将来、もしかしたらできるかもしれません。

 でも今年はちょうどイースターの週末に、日本に住んでいるデンマーク人・日本人家族が集まるという話が出ており、デンマークのイースターが垣間見れるかな?とちょっと楽しみにしているところです。

 先日、デンマークからイースターのカードが子ども達宛に届きました。(ただの円形の厚紙の周囲を畳み込み、まるでお花のようになり、折り紙の国の日本人もびっくり、感動もののカードです。おまけに開くとすかし模様も入っていてきれいで、素敵な入れ物にもなります。)さてこのカード、デンマーク特有のちょっとユーモラスなものです。自分の名前を書かず、アルファベットの分だけ点を書いて、受取人が差出人を当てるという、ちょっといたずらっぽいカードなのです。

 多分、この人からと思う人がいるのですが、その人の名前と点の数が一致しなくて、一体、誰から?とここ数日悩んでいます。今年、子ども達からファーモアへは差出人がばればれの、切り絵を入れたこの手紙を送ったのですが、受取人になるとはちょっと嬉しい驚きでした。が、誰からかわからず、その悩ましいこと!ちょっとデンマーク人のこのカードのやりとりの楽しさや悩む気分が味わえたように思います。恐らくこのブログも読んでいらっしゃるはずなので、差出人の方、どうぞ名乗り出てくださいね!チョコレート、あげます!

学ぶとは?

2007-03-29 01:15:27 | 通信制大学・大学院
 大学からテキストが送られてきました。履修登録を済ませた8教科分、8冊が送られてきました。

 一教科あたり平均400ページくらいのテキストで、400ページ×8教科ということでおよそ3200ページを一年間で学ぶことになります。年間約300日勉強するとすると、一日あたりのページ数が10ページ・・・。これはただ読むだけなら可能な量だと思いますが、「学ぶ」となるとかなり時間のかかる量です。テキストによってはグラフばっかりのものもあって、文系の私はグラフを読みこなし、フォーミュラを覚えなくてはならないとなると、進みはかなり絶望的な感じです。これに本来ならば、たくさんの文献を読みこなさないとより理解が深まらないわけで・・・と考えているうちに、結局、要領よく学ぶことが必要になってくるのかもしれない、と思ってしまいました。私の今年度の目標は5教科、20単位分を取ることなのですが(7割でよしとしよう、というわけです)、それですら、じっくり学んでいたら無理そうです。

 来週あたりからそろそろ学習を始めるにあたって、ここではたと「学ぶとは何だろう?」と考え込んでしまいました。テキストの中にはたくさん文献が紹介されているけれど、こんなのを全部読んでいたら、一年で1教科すらおぼつかなくなりそうです。さっとテキストを読んで、リポートで求められている箇所だけ読み込んで、テストは山掛けなんていうのでは、全く学問としては邪道なのだけれど、自分の目標(ひとまずは大学を卒業する、卒業論文を書く)に近づくためには、いたしかたないのか・・・?と少々悩みぎみです。

 もし私が今18歳だったら、こんなことは考えなかったことでしょう。山掛けのどこが悪いの?だって私は遊びたいし、勉強なんてとりあえず単位さえ取れてればいいでしょう?と18歳の私なら言ったことでしょう。この年だから、こんなことで考えてしまったりするのでしょう。

 まあ、とにかくやってみるしかありません。対面式の大学とこういった通信制の大学の違いということもいろいろとあるでしょうし、教科によって進み具合もかなり違うでしょう。リポートや試験も少しずつコツがつかめてくるかもしれませんし、そういう中で、大学で学ぶことについて私なりの理解が見えてくるのではないかと思います。

 そしてテキストを読んで新しい世界が広がることに、今からわくわくしています。今まで私がわからなかったことが少しずつ、紐解けてくるかもしれません。理解することはなんと楽しい作業であることでしょう。が、ここは文系の私。先ほど書いたグラフの山のテキストを見ると、人には理解不能という分野もあるのだと思わずにいられない面もあったりしますが。それがなぜか必須科目であることは本当に恨めしい限りです。

楽しみな春のデンマーク

2007-03-28 01:51:33 | 日記
 4月16日からほぼ1ヶ月にわたって、デンマークに滞在することになりました。前回はこの前のクリスマスでしたので、またすぐにデンマークに行くことができて嬉しく思います。(その代わり、この後は残念ながらしばらく行けなさそうです。)今回は夫が夏には仕事の都合で行けないというので、この時期に行くことになったのですが、考えてみたらショウミーも来年からは小学生。さすがに長期で休ませるわけにもいきませんので、今回春に訪れるのはとてもいい機会と思いました。

 時間がなくて全くリサーチしていないのですが、今回はシルケボーのあたりに旅行に行けたらと思っています。他にはショウミーのアクティビティを今、探しているところです。ちょうどサッカーの体験教室(3日間)があるようで、参加申込みをしてみようと思います。そして滞在中ジジの誕生日があるので、親戚を呼んでお誕生会をしたいと思っています。そして私はというと、特にアクティビティは今のところなく、デンマークに住んでいる友人達と会うことが最も楽しみというところでしょうか。あとはこれから何か出し物やイベントなどをチェックしてみたいと思います。そしてフリーマーケットもリサーチして、ぜひ行きまくりたいところです。

 でもやはり、デンマークの春の模様を見れることだけでもわくわくしています。きっと日本と比べたら寒いでしょうけれど、日本とはまたちょっと違うかもしれないデンマークの春を味わえることを楽しみにしています。そして余った時間は日本の大学のテキスト読み込み・・・ということとなりそうです・・・。

私たちの子ども?

2007-03-28 00:09:07 | 母親業・主婦業
 昨夜、ちょっとした夫の不注意でショウミーが頭に怪我をしました。シャワーが終わって、外側から夫が浴室のドアを開けた際、ショウミーが急に動いてハンドル部分が頭に接触、ちょうどお風呂上りで血流がよくなっていたところに頭の怪我ということで、かなり出血してしまいました。髪に隠れて傷が定かではなかったのですが、とにかくハンカチで押さえ、急いで着替えをさせて救急外来に駆け込むこととなりました。

 幸い、CTスキャンの結果も全く問題なく、傷口も「まあ、縫わなくてもいいでしょう」ということで髪と髪をしばって、上から傷をカバーするスプレーをかけて処置はおしまいとなりました。病院までの自転車の後ろで「痛い、痛い」と泣き続けていたわりには、終わるころには本人もけろっとしていたので一安心、となったのでした。

 しかし、こんなとき、いつも私の夫への怒りが爆発してしまい、24時間以上たった今もまだ収まりません。「私の子どもを傷つけたんだから、謝ってよ!」とこういうときにはショウミーを「私の」子どもであり、夫を加害者くらいに思ってしまうのです。(不思議なのですが、こういうとき自分をメスのライオンのように思ってしまいます。このイメージはどこから来ているんでしょう?自分でも疑問です。)「あれは事故だ。ショウミーが急に動いたんだから」「子どもは急に動くものなのに、どうして予想できないの? 私はいつも次に子どもがどういう行動を取るか、予測しているわよ!」「だから急にショウミーが動いたんだよ」「そうやっていつもいつもどうして私の子どもを怪我させるのよ、子ども達の怪我は全部、アンタが関わっているのはどういうわけよ?」と過去のいろいろな怪我、ショウミーの鎖骨骨折、ジジの頭を切ったこと、最近では自転車に乗っているジジを転ばせたこと、同じく浴室のハンドルでショウミーの腕を怪我させたことなどを次々に思い出してはまた怒りが湧いてしまいます。

 子どもは血のつながった本当の家族であり、夫は他人なのだということをこういうとき思い知ることになります。そして子どもに夫のせいで何かあったときには、夫は完全な他人だけではなく、敵対する存在となってしまいます。謝罪があればいいのですが、今回は夫もがんばっており、謝罪はありません(悪いと思ってないのかな?)。子はかすがいと言いますが、同時に子どもを巡って夫婦は敵対することも多いのではないでしょうか。

 けれどもここで面白いのが、もし怪我をさせたのが私だったら、夫はそんなにきっと責めないのではないかと何となく思うのです。このへんが男女の差、というより、父親と母親の差なのかもしれませんね。今、私は自分の生活の大部分を使って子どもを守っている分、「私が守っている子ども」を「夫に傷つけられた」ということでより激しい感情にとらわれてしまうのかもしれません。

 夫に対する感情と子どもに対する感情は、本当に違う種類のものですね。最初は夫と2人きりで始めた家族なのに、現在は「子どものため」に一緒にいるという比率がすごく高いのですね。これで子どもが巣立っていったときには、その夫婦の真価が問われるんでしょうね。また2人きりの仲むつまじい家族に戻れるのか、あるいはもう戻れない関係になっているのか。答えは20年後くらいのお楽しみに・・・。

アレルギー性紫斑病

2007-03-22 22:29:47 | 母親業・主婦業
 今週は実は私にとって大変な週でした。月曜日の夜、お風呂に入れるときにジジの足に紫斑を発見。紫斑なのか、発疹なのかちょっと計りかねたのですが、本人が元気なので大丈夫なのかな?と何となく思いました。

 火曜日に念のため病院に連れて行くと、診察の前に看護婦さんがジジの足の紫斑を確認し、さっと表情が変わったのがわかりました。そこから急に私はこわくなってしまいました。何か恐ろしいことが起きるんじゃないか、と気持ちがどんどん追い詰められていくのがわかりました。

 血液検査の結果が出るのを待つ間、柄にもなく、近くの神社で祈ってしまいました。妙に空が青くて、入口の狛犬を見上げながら、「ジジとこんな青空をこれからも見られるだろうか?」と涙がこみ上げてくるのでした。お昼ごはんの約束があったので、キャンセルの電話を入れた際、案の定、友人の声に安心したのか泣いてしまいました。(ここで泣いてしまったので、その後夫に入れた電話では妙に落ち着いてしまっていました。)

 結果は問題なしで、様子を見ましょうということになり、一安心。が、夜ご飯の後、ジジが足が痛いと言い出しました。見るとぱんぱんに足首が腫れています。テーブルのお皿もそのままに、急いで女子医大に向かいました。結果、下った診断がアレルギー性紫斑病というものでした。

 これは身体が何かにアレルギー反応を起こし(ジジの場合は風邪が引き金になったというのが有力)、一時的に血管が破れやすくなっています。そして関節にもアレルギー反応が起きて、腫れて痛むようになるそうです。歩くとまた紫斑が増えてしまうので、安静を保つことが大切と言われました。このまま安静にして1週間ほどで治れば問題がありませんが、腎臓などで出血したりすることもあるようなので、そのようなことには注意が必要で、尿検査などで確認しなくてはなりません。ジジの場合は最初の紫斑からはあまり増えておらず、おとなしくできればこの週末くらいまでにだいぶ良くなるのではと思います。

 今回またまた思ったのは、やはり子どもが私にとって何よりも何よりも大切だと言うことです。元気で子どもが生きていること、それだけで私は充分幸せだし、その命を支えるための食事作りや彼らにいろいろと教えてあげられることは、私の命の意味そのものだとまで思いました。人間はうまくできているものです。人間という動物を絶やさないように、こういうふうに感じるようにできているのでしょうね。この思いが次の世代を育てていくんでしょうね。

 それにしても病気って本当にいろいろとあるものです。もしお子さんが紫斑が出て、わりと元気で、血液検査が問題なければ、こういう病気もあるのだということをちょっと思い出していただければ、と思って書きました。

残業しないこと

2007-03-20 14:18:13 | 思ったこと・気づいたこと
 少し前に、ホワイトカラー・エグザンプション法案が出たときに、私が最初に思ったのは「ほぼ一律に残業代を法律でカットするなんておかしい」というものでした。年収が400万円以上の人というのが900万円以上の人と修正されたものの、いつ条件が引き下げられるかわかりません。(そもそも900万円以上の人が想定20万人のみで、そういう金額をもらっている人はもともと残業代が出ないような雇用形式の人が多いのではないかと思います。となるとこの法案は徐々に年収を下げ、400万円以上の人を対象にする方向だったのではないでしょうか?)

 人件費の軽減を目的にしているようですが、残業代の数万円が生活にどんなに大きな金額であるかが、主婦として私もわかるだけに、この法案は生活者に対して、また純粋に労働している人に対しての冷酷なものだなと思いました。

 けれども最近になって、この法案を一度トライしてみればいいのではないかと思うようになりました。ひとつはホワイトカラーは欧米では残業はしないことが前提になっており、それでそれなりに社会が動いていることです。そうなると必然的に時間の感覚が変わってきます。時間で「割り切る」こともできるのではないでしょうか。

 もうひとつは残業したくないという意識ができて、皆が家に早く帰るようになるのではないかという期待があります。これは何を幸せに思うかという個人的な価値観にもよってしまいますが、どう見ても両親がともに働いている場合、子どもには不自然な生活を強いることになってしまいます。2歳児が7時に帰宅、8時に食事、寝るのは10時になってしまうというのは自然な身体によい生活とは思えません。もし家族が幸せのキーワードのひとつであれば、残業のない社会はとてもいいはずです。

 残業なし-仕事の効率を上げ、率直に話し合って進め、そして「時間的に不可能」ということを言える社会にしてみたいものです。その上で残業をしてもっと満足のできる仕事をするという選択もありなのですし(もちろん、そういう人は自分の満足や自己実現のために働いている部分もあるので、残業代がなくても文句を言うことはないでしょう)。やってみていろいろと見えてくるものもあるのではないかと思います。

 まあ、現状を見ていると、NOと言ったら取引先に切られてしまうような社会文化(会社文化)が根強く、この法案は文化的に受け入れられるまでまだまだいろいろな過程をふまえないといけないのかな、まずはみんなの意識が変わらないとどうしようもないのかなとちょっと弱気な発言にならざるを得ないのですが。

 ただ命に代えるほどの激務とやらはあまりに間違っており、そういう日本人の意識を変えるためにも、この法案を試してみたいと思っています。
 

時間管理法

2007-03-17 07:10:08 | 通信制大学・大学院
 今週はシラバスのようなものを見て、どの授業を登録するかを検討しています。テキストの内容説明ではどれも専門用語がたくさん書かれ、500ページ前後あって、こんな量をそもそも学ぶ前に読みきれるだろうか、と怖気づいたところです。この500ページはだいたい1ヶ月で学ぶ量で、要綱によると「一日3時間の勉強が通信制の大学生の勉強時間の目安」だそうです。

 今の私の毎日の生活を改めて振り返ってみると、

 6:00ごろ 起床(春夏はもっと早く起きられる)、パソコンタイム、一日の計画タイム
 7:30 お弁当・朝食作り、8:00 子ども達を起こし着替えなど
 9:00 幼稚園送り、帰宅後家事
 10:30 勉強時間
 11:30 昼食の準備、昼食、夕食の下ごしらえ、新聞など読んだりして休憩
      (曜日によってはジジの外遊びの時間)
 14:00 幼稚園お迎え、ショウミーの友人宅への送り、または習い事への付き添い、
      夕食下ごしらえ、メールチェック、ショウミーの引き取り&幼稚園のママたちとお喋り など
 17:00 帰宅、家事、夕食準備、夕食、入浴、など
 20:00 子ども達の寝かせつけ(ずれこむと21:00近くになる)

 平均的な幼児を持つお母さんのスケジュールですが、14時までは本当に忙しく、15分単位でやることがあります。何とか1時間の勉強時間を確保するのがやっとです。そして14時以降は毎日ショウミーのスケジュールに振り回されます。幼稚園までが往復30分で、どうしても友達がそのあたりに住んでいるので友達宅との送り迎えに時間がかかり、一日のすべての送迎時間が1時間半ほどになってしまったりします。と、子どもの就寝後には疲れきってしまい、自分も寝てしまうか、起きていても何もしたくない状況です。

 しかしこの生活から3時間ひねり出すとすると、あと2時間早起きするか、体力を温存して(または体力をつけて)子どもの就寝後に2時間作るしかないようです。子ども達との時間も削りたくないし、夫との時間も削りたくないと思うと、やはり家族の寝ている朝のうちがいいのですよね・・・。今年は一番大変で、来年からはジジが幼稚園に入るので、日中3時間ほど確保することができるのでは?と思います。

 こういったことを考えていると、時間管理において大切なことは、まず家の中が整理されていること(整理されていると何でも早くできます)、決定や行動がすばやいこと、物事を集中して行うことなどが挙げられます。が、気づくのは何より体力が大切ということです。膨大なスケジュールをこなしている人は、やはり体力があり、疲れづらいのだと思います。朝から晩まで、ペースを落とさずに取り組めるのはかなり体力のいることです。

 どうやって体力ってつけるのでしょうね? しっかり食べて運動なのかな、やっぱり・・・? 

 それともうひとつの課題は家事でしょうか。家事は絶え間なく存在するもので、まるで海の次から次へと来る波のようなものです。コーナーを片付ける、書類を処理する、洗濯する、洗濯物をたたむ、縫い物をする、掃除をする、落ちているものを片付ける、食器を洗う、植木の水やり、あちこちの整理、汚れやすい洗面所やトイレをまめに掃除する、手垢のついたガラス窓や鏡の掃除、膨大なゴミの片付け、子ども達の服の入れ替え、週末の企画や準備、旅行の企画などなどを、上のスケジュールの合間合間でこなしていかなくてはなりません。しかもやったそばから子ども達がまた滅茶苦茶にしてくれます。これをいかに効率よくこなすか、ということなのですが、なかなか終わることはなく、「あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃ」と気持ちが落ち着かないことになってしまいます。最近試しているのが、時間で区切る方法です。15分と決めたらその時間集中して行い、15分たったら「おしまい」とすることです。この方法ですと家のきれいさがパーフェクトな状態になることはありませんが、他のことをする時間を持つことができるところが利点です。

 
 
 
 

 

 

もうすぐ春です

2007-03-14 17:19:59 | 日記
 お天気がまだ不安定で寒くもありますが、いろいろな花が咲き始め、確実に春に向かっているようで、それだけでも幸せな気分になっています。何がなくても、やや悪い状況にあっても、この季節だけは幸せだと感じることができる、いい季節ではないでしょうか。まあ、四季それぞれに違った幸福感を味わうこともできますが、この、久しぶりに見る色とりどりの花、特にピンク色の花は格別の喜びを与えてくれます。今年はデンマークの春も迎えられそうなので、二度も春を味わえるとはとても幸運です。

 さて今週、私の誕生日がありました。私中心の楽しい一日、とは行かず、残念ながら子ども達中心の普段通りの騒がしく疲れる一日でしたが、こうして家族に囲まれて誕生日を迎えられることは、それだけでも感謝すべき、よい誕生日の一日ですよね。

 子ども達からはプレゼントに自作の絵をもらいましたが、多分自発的にプレゼントをしてくれたのは初めてで、それがとても嬉しく思いました。ジジの描いた絵はウルトラマン。大きな丸の中に小さな丸が二つ描いてあるだけなのですが、妙にウルトラマンっぽく見え、笑ってしまいました。ショウミーのほうは家族全員の顔の絵(こういうのがどんなに親にとって嬉しいかは、親になるまで分かりませんでした・・・)、そして前回デンマークに行って「アイススケートをさせてくれたことをありがとう」というスケート靴の絵でした。そのとき夫はすぐ飽きるから割に合わない、やらせなくていい、と言うのを押し切って、私が強引にやらせてあげたことを覚えていたようです。意外とこういうことが子どもの心に残っているんだなあと少々驚きました。

 そして夫からのプレゼントは今年は白いものシリーズ、となりました。白いピアス(パール)、白い勉強机、白いスタンド(これは義母から)です。勉強机はこの春から学生に戻る私へのエールのつもりもあるようですが、遥か昔、小学校に入るときに親に机を買ってもらったことを思い出しました。あのときの一年生になる喜びをこうしてこの年齢で、またもや経験することになるのは何だか感慨深いものがあります。机は明日届くことになっていて、「私の机が来る!」と思うと本当にわくわくしてしまいます。

 この4月からある大学の通信課程に編入することになり、今年の春は本当に久しぶりに私のイベントがある春となりました。学校を卒業して就職したのが最後のそういった「新生活にドキドキする」ような春だったので、かれこれ20年近くぶりです。そして再び、期待と不安の入り交ざった複雑な気分になっているわけです。

 フルタイムの母親業との二足のわらじはかなり両立が厳しく、始まる前からおじけづいている状態ですが、とにかく今年の春は私にとって、久しぶりの新しい門出となりそうです。4月16日から1ヶ月ほどデンマークに行きますが、勉強道具を一式、しっかりと持って行きたいと思います!

アレクサンドラ元妃の再婚

2007-03-08 18:25:26 | デンマーク・ニュース
 日本の新聞でも報道されていましたが、デンマークのアレクサンドラ元妃(42)が3月3日、コペンハーゲンから約一時間の郊外の町ファクサのØster Egede教会で、カメラマンのマーチン・ヨアンセン氏と結婚式を挙げました。

 これによって彼女は正式に王室を離脱、離婚後に国が至急してきた年間手当約190万クローナ(約3800万円)への免税特権を失い、税率の高いデンマークのこと、このうち約7割を税金として徴収されます。(昨日見たテレビだとダイアナ元妃は離婚にあたっての手当を22億円もらったとのこと。生涯分とはいえ、イギリスと比較するとデンマークの元妃はつつましやかに見えます。あるいは夫に王位継承権があるかないかも関係するのかもしれませんが。)

 アレクサンドラはアレックスと愛称で呼ばれ、デンマーク国民に非常に愛されているようです。長男のフレデリック王子が結婚してからは、その妻メアリーとどちらが人気があるのかわからないのですが、とにかく離婚後もアレクサンドラは人気者、マスコミの注目の的です。今回の彼女の鮮やかな選択は、お相手が14歳下の普通の青年であることも含めて、私は驚きとともに「選ばれた人」だなあと感じました。才色兼備な彼女はこうして凛として潔い人生を歩んでいくのでしょうか。

 さて今回の結婚ですが、最後に私が非常にデンマークらしいなと思ったエピソードがありました。この結婚式に元夫であるヨアキム王子も実は呼ばれていたそうです。しかし彼が出席となると注目を集めてしまうことから、出席を辞退したのだそう・・・。気の利いた王子だと思うと同時に、デンマークらしいドライさだと思ったのでした。

デンマーク人度のテスト

2007-03-05 07:41:59 | デンマーク・ニュース
 いよいよ5月からデンマーク統合省(インテグレーションミニストリー)の外国人への「デンマーク人度のテスト」が始まるということで、内容が明らかにされました。市民権を得るために、すでに行われているデンマーク語のテストに加え、このテストにパスしないといけません。

 60分間で11のエリアから35問出題され、28問正解すると合格。落ちても再試験が受けられますが、それは800クローナ(約16000円)かかるそうです。かなり高いですね。またデンマーク人にもやや難しい試験で、試験を受けたデンマーク人によると歴史の問題が多いそうです。

 インターネット上で200の問題が出ていて事前に勉強することができるようですが、実際の出題はすべてその中から行われるのかどうかはちょっとわかりませんでした。もしその中からだとしたら、かなりパスできる可能性が高くなるのでは?と思います。ただしデンマーク語ですから、そのテストにたどりつくまでが外国人にはまず長い道のりともいえますが・・・。

 こういうテストで計るのはどうかとも思いますが、外国人が他国に住むときにある種の敬意の表意というのは必要かもとも思ってしまいます。それが語学の習得への努力やその国を知ろうとする努力という形に表れるのではないかと思うのです。けれども、個人差のあるそういう「学習」をテストで計るのは・・・そういう時代になってしまったのかもしれません。