滞在中、暇さえあると図書館に行っていました。今回、史料が集めておかないといけなかったので、日本でまずできるだけめぼしをつけ、デンマークではいくつかの図書館に行っていました。勉強熱心というよりも、行かないと気持ちが焦ってしまい、行っていると気持ちが落ち着くから・・・。
今回、友人の計らいで初めてロスキレ大学の図書館へ。ロスキレ大学の周りはびっくりするほど何もなく、こういう静かな環境はやっぱりいいなと思いました。夏休みでカフェテリアが閉まり、お昼ご飯を食べるところさえ困る状態ではあるものの、私の通っている大学と違い、こういう環境は勉強するぞ、するしかないし・・・という気持ちにさせてくれます。
ロスキレ大学の図書館は、安藤忠雄氏が設計したのかなと思わせるようなコンクリートの内装でした。1階は吹き抜けになっていて、2階と地下に本があります。大学の図書館という点では基本的に私の大学と変わらない気がしましたが、その建物に圧倒されました。あれこれ調べ、スーパーのようなかごに本を入れ、地下のコピー機で大量コピーをしたのですが、コピー代が安くて助かりました!バレラップ図書館では1枚2クローネ(30円くらい)もしますが、ロスキレ大学ではその4分の1くらいで、100枚もコピーをするとだいぶ差が出ます。ここでのコピーによって、だいぶ文献が揃いましたし、本当にありがたかったです。
次に、コペンハーゲンの王立図書館では今回初めてマイクロフィルムを読む、という体験をしました。ここに来るだけで、まずはものすごく高尚な気分になれます。これぞ知の真髄のど真ん中にいるという気分にさせてくれる「西」の部屋のインテリア!部屋は円型で、緑のランプが配置された古くて重厚なデスクが並び、その周りに1冊千ページもあるような厚い本がずらりと収められた本棚があります。その厳かな感じがまるで映画のようで、本当に素敵でした。ここでは主に、国会答弁の一次史料を手に入れました。
反対にある「東」の部屋、これが今回1970年代初めの新聞を探しに行った部屋なのですが、こちらは打って変わってモダンなガラス張りの部屋で、ずらりと並んだコンピュータに学生達がへばりついています。とはいっても、中には机の上に足を投げ出しているような人もいて、そのあたりは皆さんリラックスムードで調べ物をしているようです。(コーヒー持ち込みもOKです。)その奥に、もうひとつガラスで仕切られた部屋があり、ここでマイクロフィルムをコンピュータ上で読めるようになってました。
ここには確か4日間通ったのですが、最初の日は機械の操作や記事のコピーのしかたなどでかなりおずおず・・・。しかも、記事の特定ができていなかったので、広範囲に渡ってみることになり、収穫はほぼゼロ・・・。しかし、2日目からは記事の特定もある程度リストを作ることができ、操作も覚え、なんだか調子が出てきたのでした。研究と関係ないけれど、マグレーテ女王の戴冠のころの新聞記事などをちらちらと見つつ、すっかり楽しくなってきてしまい、気づけばその日は、なんと飲まず食わずで7時間も記事を探してしまいました。ほんとわくわく、楽しかったです。
ここで毎回会う、でっぷりと太った50代中ごろに見えるおじさんや、小柄の丸顔の同じく50代中ごろに見えるおじさん達は、多分研究者なんだろうな、古い新聞記事を探しているということはもしかして歴史家なのかな?それとも専門分野についての歴史的背景を見つけようとしているのかな、などとちょっと想像してみました。言葉を交わすわけではないけれど(私語厳禁な雰囲気)、なんとなく仲間意識を感じてみた私です。
最後に、一番馴染みのバレラップ図書館ですが、ここはこまぎれの時間のあるとき、インターネットを使う必要があるとき(リポートを1通提出しなくてはならなかったので、ここから送りました)などにちょこちょこ利用させてもらいました。帰国の飛行機が1日延びて時間ができたときも、迷わずここへ・・・。本当に、本当に会員登録をしたかったのですが、外国人で無理なのは残念です。まあ、当たり前だけど・・・。
ここがバレラップ図書館でいつも座らせていただいた、私のお決まりの場所です。本棚を背に、窓に向かって座ると不思議と気持ちが落ち着き、集中ができました。こういう場所、なーんか日本にはないのです。日本だとレイアウトなのか狭さなのか、国民性が違うからか、なんだかここまで気持ちが入り込める場所があまりないのですよね。
こちらはバレラップ図書館のカフェテリアで、ジジがキッズ・ミールを食べているところ。各テーブルにバラが飾られ、働いている人達はとてもおだやかで優しく(障害のある人も働いています)、ここもまた気持ちの落ち着くスペースでした。しかも普通のレストランよりも安く、1人でも入りやすく、こういうところも日本にあるといいなと思ったのでした。
あーあ、本当にデンマークにしばらく住んで、CPRナンバーをもらって、もっと落ち着いてデンマークの図書館に通ってみたいです。日本ではほとんど手にはいらないデンマークの本がそこにはたくさんあって、もっとデンマーク語ができれば、本当にいろいろ読めるのに、と思いました。デンマークの図書館にデンマークの本があるのは当たり前で、おかしなことを言っているように聞こえるでしょうけど、本当にそう思い、後ろ髪を引かれつつ、日本に戻ってきたのでした。慌しかった帰国後、持って帰ってきた史料の整理が、やっと明日あたり終わりそうです。
今回、友人の計らいで初めてロスキレ大学の図書館へ。ロスキレ大学の周りはびっくりするほど何もなく、こういう静かな環境はやっぱりいいなと思いました。夏休みでカフェテリアが閉まり、お昼ご飯を食べるところさえ困る状態ではあるものの、私の通っている大学と違い、こういう環境は勉強するぞ、するしかないし・・・という気持ちにさせてくれます。
ロスキレ大学の図書館は、安藤忠雄氏が設計したのかなと思わせるようなコンクリートの内装でした。1階は吹き抜けになっていて、2階と地下に本があります。大学の図書館という点では基本的に私の大学と変わらない気がしましたが、その建物に圧倒されました。あれこれ調べ、スーパーのようなかごに本を入れ、地下のコピー機で大量コピーをしたのですが、コピー代が安くて助かりました!バレラップ図書館では1枚2クローネ(30円くらい)もしますが、ロスキレ大学ではその4分の1くらいで、100枚もコピーをするとだいぶ差が出ます。ここでのコピーによって、だいぶ文献が揃いましたし、本当にありがたかったです。
次に、コペンハーゲンの王立図書館では今回初めてマイクロフィルムを読む、という体験をしました。ここに来るだけで、まずはものすごく高尚な気分になれます。これぞ知の真髄のど真ん中にいるという気分にさせてくれる「西」の部屋のインテリア!部屋は円型で、緑のランプが配置された古くて重厚なデスクが並び、その周りに1冊千ページもあるような厚い本がずらりと収められた本棚があります。その厳かな感じがまるで映画のようで、本当に素敵でした。ここでは主に、国会答弁の一次史料を手に入れました。
反対にある「東」の部屋、これが今回1970年代初めの新聞を探しに行った部屋なのですが、こちらは打って変わってモダンなガラス張りの部屋で、ずらりと並んだコンピュータに学生達がへばりついています。とはいっても、中には机の上に足を投げ出しているような人もいて、そのあたりは皆さんリラックスムードで調べ物をしているようです。(コーヒー持ち込みもOKです。)その奥に、もうひとつガラスで仕切られた部屋があり、ここでマイクロフィルムをコンピュータ上で読めるようになってました。
ここには確か4日間通ったのですが、最初の日は機械の操作や記事のコピーのしかたなどでかなりおずおず・・・。しかも、記事の特定ができていなかったので、広範囲に渡ってみることになり、収穫はほぼゼロ・・・。しかし、2日目からは記事の特定もある程度リストを作ることができ、操作も覚え、なんだか調子が出てきたのでした。研究と関係ないけれど、マグレーテ女王の戴冠のころの新聞記事などをちらちらと見つつ、すっかり楽しくなってきてしまい、気づけばその日は、なんと飲まず食わずで7時間も記事を探してしまいました。ほんとわくわく、楽しかったです。
ここで毎回会う、でっぷりと太った50代中ごろに見えるおじさんや、小柄の丸顔の同じく50代中ごろに見えるおじさん達は、多分研究者なんだろうな、古い新聞記事を探しているということはもしかして歴史家なのかな?それとも専門分野についての歴史的背景を見つけようとしているのかな、などとちょっと想像してみました。言葉を交わすわけではないけれど(私語厳禁な雰囲気)、なんとなく仲間意識を感じてみた私です。
最後に、一番馴染みのバレラップ図書館ですが、ここはこまぎれの時間のあるとき、インターネットを使う必要があるとき(リポートを1通提出しなくてはならなかったので、ここから送りました)などにちょこちょこ利用させてもらいました。帰国の飛行機が1日延びて時間ができたときも、迷わずここへ・・・。本当に、本当に会員登録をしたかったのですが、外国人で無理なのは残念です。まあ、当たり前だけど・・・。
ここがバレラップ図書館でいつも座らせていただいた、私のお決まりの場所です。本棚を背に、窓に向かって座ると不思議と気持ちが落ち着き、集中ができました。こういう場所、なーんか日本にはないのです。日本だとレイアウトなのか狭さなのか、国民性が違うからか、なんだかここまで気持ちが入り込める場所があまりないのですよね。
こちらはバレラップ図書館のカフェテリアで、ジジがキッズ・ミールを食べているところ。各テーブルにバラが飾られ、働いている人達はとてもおだやかで優しく(障害のある人も働いています)、ここもまた気持ちの落ち着くスペースでした。しかも普通のレストランよりも安く、1人でも入りやすく、こういうところも日本にあるといいなと思ったのでした。
あーあ、本当にデンマークにしばらく住んで、CPRナンバーをもらって、もっと落ち着いてデンマークの図書館に通ってみたいです。日本ではほとんど手にはいらないデンマークの本がそこにはたくさんあって、もっとデンマーク語ができれば、本当にいろいろ読めるのに、と思いました。デンマークの図書館にデンマークの本があるのは当たり前で、おかしなことを言っているように聞こえるでしょうけど、本当にそう思い、後ろ髪を引かれつつ、日本に戻ってきたのでした。慌しかった帰国後、持って帰ってきた史料の整理が、やっと明日あたり終わりそうです。