デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

中年女2人旅

2008-02-29 15:57:27 | 日記


 今年もまた恒例の友人との週末旅行に行ってきました。20年以上の姉妹のような友人と、4年前から始まった2人旅です。彼女は彼女の結婚前は私の一番の旅行友達であり、毎年貯めたお金をはたいては海外旅行に行っていました。最初に一緒に行ったのはニューヨーク。私は他の友人と1ヶ月ほど滞在していたのですが、その間に確か3泊ではるばるNYまで遊びに来た彼女(休みが取れないと言って3泊5日という強行スケジュールで来てました)、その3泊は全くといっていいほど寝ずに遊びまくったっけ・・・。ちょうどキース・ヘリングが亡くなった日で、クラブでキース・ヘリングが亡くなりました、というDJが入ったことを覚えています。

 それから彼女とはロンドン、タイと続き、最後の旅行はパリでした。その後、彼女は結婚し、以来とだえていたのですが、私も2人目の子供を産み終えて、また旅行が復活しました(さすがに海外とはまだ行かないけれど、でもいつか行く気は満々!)。思い起こせば旅行に行くたびにいつもケンカ、確かタイのチェンマイでは大ゲンカして半日以上別行動したり、ロンドンでは彼女は怒って一人でエジンバラに行っちゃったっけ・・・。(一人ホテルに泊まった私は夜中に幽霊の足音を聞いた!それでいっぺんに私は弱気になり、次の日彼女が戻ってくるのを心待ちに・・・。)それでも不思議と帰ってくるとすぐに「次はどこに行く?」と企画していました。まあ、こういう姉妹みたいな関係もある、ということなのでしょうね。

 昔は私達は本当に新しい国や都市に憧れ圧倒され、体験し、ショッピングに夢中になったり、夜遊びしたり、という旅行で、それはそれで輝かしい青春の思い出ですが、それなりに人の親となり、人の死や彼女の病気、いろいろな悲しいことも経験し、今は年に一度、温泉に入って、おいしいものを食べて(主婦である私達には上げ膳据え膳だけでありがたく感じる)、マッサージなどをしてもらって、観光目的よりも「ゆっくりと2人で時間を分かち合い、人生を分かち合う」という旅行目的に変わってきています。ちょっと皺の増えてきたけど、馴染みのお互いの顔を眺めて、話が過去や現在や未来を行ったり来たりしながら、心置きなく喋るのは落ち着き、長年の友人ならではの楽しさがあります。

 人生の半ばにして(もうすぐ誕生日で大台に乗る私!)、いろいろ考えるところのある今日このごろ。こうして同じスピードで生きていける同い年の友人がいるのは、心強く嬉しいことです。しかも昔から互いに知っているので、若い頃の、人には言えないようなとんでもない言動をお互いにつかんでおり、そういうところも今さら隠したり取り繕ったりする必要もなく、気の置けない楽な関係です。ちなみに今回のトピックスのひとつは「今、明かされる!彼女の結婚前後の上司との怪しかった関係」です。まったく何やってたのよ~!というエピソードを新たに聞くことができました。ま、いろいろあって、今日があったわけですね。

 さて今回行ったのは諏訪湖でした。上の写真は凍てつく諏訪湖!子どもとの旅行でこの時期に諏訪湖に来るのは考えられないので、寒いけれど、それはそれでなんだか可笑しくて楽しいものがありました。諏訪湖に泊まり、翌日は松本へ。松本は思っていた以上に洗練されていて(失礼!)、かわいいギャラリーやレストランがちょこちょこあって、素敵な町でした。武士に思いをはせつつ、松本城にも登りました。すごい急階段でこれなら敵も攻めにくかったかもしれません。そうして私達は遅いランチを食べて、夕方、それぞれ、名古屋と東京へと分かれて日常生活にまた戻っていったのでした。あー、次回の旅行はどこにしようかなー?そろそろ韓国とか香港とか行けないかなぁ???
 
          
          松本の小道

かわいいデンマークの入学指導本

2008-02-27 16:54:00 | デンマークについて


 前にちょっと書いていましたが、これがクリスマスプレゼントにファーモア(おばあちゃん)から送られてきた小学校入学のための本です。この本の中で、とぼけた国民的キャラクターのカイ&アンドレアが、入学にあたっての「小学校ってどんなとこ?」を体験していきます。内容は大きくは日本の小学校と変わらないと思うのですが、こういうキャラクターがいろいろとおかしなことを言ったりやったりしてしまうところが、デンマークらしくてかわいらしいです。

 学校には何を持っていくのか、学校にはどんな人がいるのか、などと2匹が考えていると興奮して眠れなくなってしまって、というところから始まり、学校に行くときの歩き方、学校に着いたら何をするか、時間割はどんなか、各教科の時間に何をするのか、ランチタイムはどんなか、各自のクラス内での仕事分担について、学校の後の学童保育について、学校での健康チェックなどについて、ページごとに説明されています。

 日本と違う点がいくつかありました。例えば、交通ルールの説明です。夫も覚えているそうですが、警察官が来て、学校の外に出て指導してくれるのだそうです。ちなみにデンマークでは同様に自転車の乗り方についても指導があると夫は言っており、日本でも自転車の事故は多く、きちんとした自転車のルールを子供達に教えるのはとてもよいことだと思います。

 それからちょっとびっくりしたのが、体育の後にシャワーを浴びること。夫も体育の後はシャワーがあったと言っています。(が、最近は体操の時間がなくなったという情報もありますが・・・。)

 あとは知ってはいましたが、どうも私が馴染めなくてなんだか見るたびに笑ってしまうのですが、挙手のしかたです。デンマークでは手を挙げるだけではなく、人差し指を立てて挙手をします。意味はないのですが、どうしてもこれが私は見るたびに噴出したくなるのです。本当にどうしてでしょうか? それから誕生会をクラスの中で行うこと。お誕生日の子に小さなプレゼントをあげ、皆でお菓子を食べます。こういう祝い方は誕生日を大切にしているデンマーク人ならでは、また少人数のクラス編成ならでは、でしょうか。またこの本の中では、お帰りの時間に甘いものを食べながら、クラスでちょっと話す時間を持っています。そこで今日「誰々さんがこういうことをしました」「だって先になんとかって言ったからやったんだ!」などという話し合い(反省会?)などもやっているようです。日本もそういえばホームルーム、なんてありましたよね?内容はあまり思い出せませんが。

 どこの国でもやはり就学は大きな節目なのでしょうね。大人たちの思い、子供達の期待、私も自分の入学よりある意味ドキドキしながら、新入学の気分を味わっています。あと5週間ほどでショウミーも入学です。

          
          警察官に交通ルールを教えてもらいます。

          
          いろいろ想像しながら眠れなくなるカイとアンドレア

          
          カイもちゃんと人差し指を挙げてます(?)。

バレンタインデーはお母さんが楽しむ日

2008-02-19 06:35:51 | 日記


 今年もバレンタインデーがやってきて、ショウミーはその数日前から「きっとショウミーは0個だから」と言っていました。幼稚園生の女の子たちがどんな男の子を好きなのかは私には皆目検討がつきませんが、確かに親子ともども「ショウミーのことが好き」という話は聞いたことがなく、バレンタインデー当日の朝も「きっと僕は0個」と言いつつ、登園していきました。

 そして帰りの時間になりさよならをすると、女の子達は一目散にお母さんのところへ。見るからに「それ」とわかるかわいらしいラッピングの袋を受け取り、男の子達の間を駆けずり回り・・・。いやいや、配る、配る!数個のチョコを配る子はいいのですが、クラスの男の子全員(12人くらい)、あるいは女の子も含めて全員(22人くらい)にあげている子もいて、そういう子はリスのように文字通り駆けずり回っていました。

 さてショウミーはというと、予想に反して義理チョコ2個と友チョコ1個をいただきました。昨年もそうでしたが、チョコレートをもらったときの彼の満面の笑みを見たときには、私はつい吹き出してしまうのでした。いや、それは義理チョコだし、みんなにあげているんだから、などとはとても言い出せず、ただただ「よかったわねぇ」と犬のように喜んでいる息子と一緒に喜んであげるわけでした。ああ、ショウミー、君は本当に素直でよろしい、クールに振舞うなんてことは全くできないのね・・・。

 男の子全員に配っていた女の子は、ショウミーに渡しそびれて「ショウミーのママ、これ・・・」と私に渡してくれました。その後、ショウミーと友達2人が向こうにいるのを彼女が発見、その友達2人にチョコレートを渡すために走っていきました。私は遠くから彼女がその2人にチョコを渡すのを見ていましたが、どうもショウミーが自分だけもらえなかったとしょげている様子でしたので、もらった袋を高く掲げて「ショウミー、あるよ!」と叫んであげました。「それ、○○から僕に!?」と彼らと同じ袋を見て、ショウミーがジャンプしてガッツポーズをしたときのあの笑顔・・・私は一生忘れないでしょう。

 今年はなんとジジも初チョコをもらい(ショウミーの友達からのお姉さんチョコ!)、そのまた反応が可笑しかったです。ショウミーのストレートな満面の笑みとは違う、それでもやっぱり嬉しすぎてにやりとしちゃう感じで、ジジはこういうタイプか、と新たな発見でした。

 結局、友達のお母さんからもうひとつ、私の友人からもうひとつもらい、すべて並べて喜びの記念撮影となりました。下さった女子の皆さま、本当にありがとうございました。

 私から、今年は焦げなかった恒例のチョコレート・ブラウニーを3人に。こうして今年もめでたくバレンタインデーが終了したのですが、男の子の母親になって、この日は本当に私が楽しい日となりました。2人の息子達がそわそわ、にやにや、うひょうひょしているのは本当に面白くって、毎年これから楽しませてもらえそうです。友人の小学3年生の男の子も、その日はやっぱり朝からどうしてもにやけてしまりのない顔で登校するということで、私達お母さん組はコーヒーとともに息子達のおこぼれをいただきつつ、バレンタインの話に大笑いしたのでした。

冬の楽しみ お台所仕事

2008-02-15 10:48:54 | 母親業・主婦業
 冬はどうしても温かくてておいしいものが食べたくなります。天気や家族のその日の状態や体調などを考えて、それから冷蔵庫の中味と相談して、そして最も大切な栄養のバランスを考えてメニューを決めていきます。そのときにあれこれ、オリジナルなメニューを考案するのが、どちらかというと楽しみの少ない冬の、私のけっこう大きなお楽しみです。

 昨日はやや余り気味なキャベツを中心にメニューを考えました。そして思い浮かんだのが、キャベツと生クリームを煮込んで「キャベツソース」を作り、その上に和風の粕漬けのお魚を乗せるというお料理です。こういう和洋折衷のお料理が大好きで、よく作ります。そして副菜はゆでたにんじんとキャベツに、友人が作って送ってくれた赤味噌をつけて食べるという和風温サラダ。それに野菜を細かく切っておだしで味付けをしたスープを添えました。キャベツソースは思惑通りのおいしさで、魚とばっちりの相性でした。こうしておいしくできると、私の冬がぐっと楽しくなります。

 あとはよくスープを作ります。冬はやっぱりスープで温まるのが一番。大人も子どももスープは大好きで、素材を丸ごと食べられて栄養たっぷり、元気も出ちゃいます。夫はデンマークの実家であまりスープが出てくることはなかったそうですが、デンマークこそ温かいスープが必要な寒さだと思うのですが、どうしてなのでしょうね?

 さてもうひとつ、去年から冬の私の楽しみが増えました。「味噌作り」です。ショウミーの幼稚園の先生にいただいた味噌があまりにおいしくて、レシピを教えていただきました(実は先生はそのレシピ通りに作ってないそうで、いまひとつ役立たないレシピですが。通常は大豆と麹を1対1くらいの割合で作るのですが、先生は麹をぐっと多めにしているそうです)。

 味噌作りは大豆をつぶすのにけっこう時間と体力が必要です。今年は全部で約9キロ分くらいの味噌を作ったのですが、うちの一番大きなお鍋で計5回、大豆を煮込み、大きなサラダボウルの中でワインの瓶でつぶしていきました。煮てはボウルに移してつぶし、その合間に麹と塩を混ぜ、まるで一人味噌工場のように必死で作業・・・。

           
 
 手前のサラダボウルでつぶし、後ろのビニール袋の中で麹と混ぜます。大きな入れ物がなく思いついたのが、このビニール袋。これなら大量に入り、手を汚さずに混ぜられました。

 そしてできあがりが下の写真です。今年はどうやらこれから毎年作ることになりそうだと思い、専用のカメも購入しました。上にラップを敷いて空気に触れないようにして、あとは待つこと1年近くで立派な味噌ができあがるはずです。

          

 取り立ててお料理上手というわけでもないけれど、他の家事に比べてお料理だけは本当に創造力を掻き立てられて楽しいもの。将来は針仕事にも創造力を掻き立てられると、冬がもっと楽しくヒュグリに過ごせるのでしょうね・・・(ぞうきんまで友人が心配して作って送ってくれるという、不器用な私にはあまり期待できないけど)。

フェステラウン 2008

2008-02-11 07:42:12 | デンマークの行事


 この週末、有志が集まってのフェステラウンが行われました。夫と子ども達で「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スペローに扮すると決め、今年は私がちょっと縫い物をしたりする余裕がなかったので、衣装は夫担当でした。(それがちょっと失敗だった。ジャックというよりも私にはちょっと軽いヘビメタ系の女の子に見えた・・・。)私や夫の不要な服を切り、ダンボールで剣やコンパス、銃などの小物を作り、子ども達は本当に大喜びで、着た途端にジャックになりきって、早速戦っていました。

 この戦いからして思ったのだけど、ジジは3歳にしてけっこう剣さばきがいい感じなのです。ジジはさすがに下の子で、センスがあるようです。そして本番の樽たたきでも、ものすごく上手にたたいていました!去年までは私が付き添ってたたいていたのにね・・・。そして、ショウミーは2年連続で猫の王様となりました。

          

 終わったあとはフェステラウンのパンを食べコーヒーを飲んで、ひと時のお喋りを楽しみました。今回は有志で手作りのフェステラウンで、初めてだったこともあり大変なこともあった分、ある意味、子ども達のための心のこもった会になったかもしれないですね。

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 この日はその後、近所に住む友人宅へ。畑を見せてもらい、両親と同居する彼女のお家に行ってお茶をいただいたのですが、彼女のお父さんが実は病気療養中でリビングにずっと座っている状態です。それでお家に上がらないほうがいいかなと躊躇していたのですが、一緒にお父さんが家の庭の花や実を撮った写真を見たり、昔撮った大自然や花々の写真を見せてもらったり、たわいのないお喋りなどをして、突然のにぎやかな来訪にご両親とも喜んでくれたようでした。私も久しぶりにご両親にお会いし、とても嬉しく思いました。
 

 

7年目のブーケ?

2008-02-06 07:51:28 | 日記


 折りしも結婚記念日の翌日に、7年前の私の結婚式でブーケを作ってくれた友人姉妹が遊びに来て、友人の妹が手土産に手作りの花束を持ってきてくれました。彼女はお花屋さんで働いており、私の結婚式のブーケもお願いしたのですが、ピンクの濃淡のバラをメインにしたそのブーケは、私の望みどおりのとっても素敵なものでした。あれから7年たち、いつもながらの洗練された彼女のセンスに感心しつつも、こうして自分で作って、何か素敵なものを人にプレゼントできる人は素敵な人だなあと思いました。

 彼女たちの実家ではご両親が畑をやっており、友人が家から大根とかぶ(もちろん葉っぱつき)、ネギ、にんじんを持ってきてくれました。花束に感動しつつも、このおいしい野菜には実はもっと感動した自分に、この7年間の重みを感じたのですが・・・。大根とかぶの葉は炒めておしょうゆと鰹節で味付けをしただけで、子供達も「おいしい、おいしい!」とごはんをおかわりしていました。ネギは私が生まれてから今までで一番おいしかったネギでした。包丁を入れるとぱりっと割れる太いネギで、焼いても煮込んでも甘い、甘い!
 
 もちろんレストランでいろいろな国のお料理を食べるのも大好きですが、最近は家でこうした素材のよいものを、あまり料理しすぎずにいただくことが本当においしい、と感じるようになってきました。彼女の家では野菜が余ることも多いようですので、今度彼女の実家まで野菜の買い付けに行きたいと思うくらいです。やっぱり一番理想の生活は、こういう野菜を自分で作る生活なのでしょうね。そう思うようになったあたりが、まさにこの7年の私の変化ですね、きっと。

 またレバーのスモークなども持ってきてくれ、楽しくおいしい一夜となりました。そうして、冬はやっぱりこうして温かい食事をしながら、気の置けない友人とおしゃべりして過ごすのが一番、とまたまた思ったのでした。

小学校の説明会

2008-02-02 07:31:41 | ハーフの子どもの教育
 昨日、ショウミーの小学校の説明会がありました。ショウミーは一番近所の公立の小学校に行くのですが、1時間あまりのその説明会で私はちょっとがっかりすることが多かったです・・・。とは言っても私自身、普通の公立の小・中・高と行っており、なまじデンマークや他の国の学校の話などを知らなければ、こんなもの、と落胆するようなこともなかったのかもしれませんが。

 まずこの説明会は非常に不可解なことに始まりの時間が2時でした。幼稚園は普通2時に降園で、説明会参加のためには幼稚園を早退しなければなりません。どうして2時半開始などの時間的配慮がなされてないのでしょうね。(ちなみにデンマークや米国では保護者会を夜行うことも多いかと思いますが、それは夫婦が夜の7時ごろには帰宅しており、どちらかが子どもの面倒を家で見ていられるからというベースがあるから可能なのでしょう。一般的に父親不在の日本では、なかなかできないことです。)

 そしてなぜか事前に配られたプリントには、「小さなお子さんは各ご家庭でご配慮ください」という注意書きがありました。私はこれをすっかり見落としていて、前日にたまたまスーパーマーケットで会ったお母さんに教えてもらったのですが、どうも進行のさまたげになるので、下の子は連れてこないでくださいということのようでした。私は構わず連れて行ってしまいましたが、見事にほぼ全員(60名くらい)上の子(新1年生)も下の子も連れてきておらず、びっくりしてしまいました。皆さん、お子さんはどうしたのでしょう???

 説明会は配布された「入学のしおり」に沿って進行したのですが、このしおりの中に面白い(または理解できない)いくつかのことが書かれています。まず「入学前にこれだけは」というページがあり、「名前を呼ばれたら「ハイ!」とはっきり返事をする」などはよいのですが、「自分の名前をひらがなで書いたり、読んだりできる」というのは、ひらがなくらい読めたり書いたりできて当たり前と先生は思っているよ、という話は聞いていましたが、改めて「ふーん、そうなのか」と思いました。もちろんたいていの子どもはこのくらいすでにできていることなので、そんなに気に留める必要もないのかもしれませんが。他にも「自分の持ち物と友達の持ち物の区別ができる」「和式・洋式トイレ両方を使うことができる」「忘れ物は取りに戻らない(あわてて危険だから)」などというくだりもあり、ちょっと笑ってしまいました。

 そして特筆すべきは「持ち物」でしょうか。2ページにわたり、入学式までに準備するものの詳細があるのですが、ちょっと紹介してみたいと思います。
・消しゴム(以前、かわいさを子ども同士で競って争いになるようなことがあったので、なるべく無地のものにしてください。)
・筆箱(金属製や布製ではなく、シンプルなもの)・・・どうして布製がいけないのかは不明。
・下敷き(無地)・・・絵があると授業に集中できないそうです。そんなことないと思うのですが。それともたった1枚の動かない絵に負けちゃうような、つまらない授業なのでしょうかね。
・はさみ(お子さんの手に合ったもの)・・・なぜそんな当たり前のことを?
・上履き(足の健康のために吸圧シューズをおすすめしています)・・・これは1足2000円ほどで高い。え?普通の白い上履きではだめなの?だったら普通のスニーカーなどを買って上履き用としたいところ。おすすめという言葉の意味もよくわからない。
 ここまで細かく、ひとつずつの持ち物に規制がされるのはどうなんだろうかと思いました。すべて「支給」ということであれば、一律皆で同じものを使ってもいいかもしれませんが、自分が学習するときに、どのようなものが使いたいかをそれぞれが選べないようになっているのは、ちょっと窮屈だなあと感じてしまいます。

 また「小学校の一日」というページではこれも2ページにわたって、一日の行動をこうしましょう、ああしましょう、と細かく書いてあります。それはなんと30項目近くとなっており、ちょっと「うるさいなぁ」と私まで思ってしまいました。「教室に入ったら、勉強しやすいように学習の準備をしよう」から「正しい姿勢で学習しよう」「雨の日は教室やオープンスペースで静かにすごそう」「丈夫な身体をつくるため、好き嫌いなく食べよう」「「心をこめて、いただきます、ごちそうさまのあいさつをしよう」「自分の仕事を最後までがんばろう」「進んで仕事を見つけて実行しよう」→これは会社員にも共通すること?(笑)、「気持ちよいあいさつをして一日をしめくくろう」などなどまで。そして最後には「地域を明るくしよう」という見出しの中に「地域での行事に進んで参加しよう」「地域の一人として誇りを持って行動しよう」・・・。
 いかがでしょうか?もちろん、ひとつずつの項目はもっともなことが書いてあるのですが、6歳の子どもにこんなにあれもこれも「○○しましょう」と言いすぎではありませんか?また「好き嫌いなく」「進んで仕事を見つけて」などという学習とは関係のないことに言及していることも多く、改めて学校は学業だけではなく、生活習慣や団体行動なども学ぶ場なのかと知りました。

 とにかく、「こうして日本人が作られていくのね」と昨日の説明会ではいろいろと実感させてもらいました。多分これを夫に話したら、そもそも日本の学校に懐疑的な夫のこと、また文句を言うだろうな~と思いますので、夫には少し軽めに話さなくては・・・。

 ここまで比較的批判的な書き方をしてしまいましたが、それでも日本の学校もいいところはいっぱいありますし、私は基本的には日本の学校が好きでもあります。またいずれ、そういったいい面についても書いてみたいと思います。

 またクリスマスプレゼントで、デンマークの入学準備のための、ちょっとかわいらしい本をファーモアからもらっていますので、次回、それについて書いてみようと思っています。日本との面白い比較になるかな?

お祝い好き家族

2008-02-01 07:51:32 | 国際結婚
 先日、仲のよい幼稚園のママたちとの飲み会で「誕生日のプレゼント交換はなし」という話に私はびっくりしました。皆、現在のところ専業主婦で「家計が同じだからプレゼントはもったいない、欲しいものは自分で買うし、いらないものをもらってもね」というのが主な理由です。中には結婚まもないころ夫から電話がかかってきて「プレゼントを買おうと思うんだけど、ネックレスがいい?イヤリングがいい?」と聞かれて、「いや、自分で好きなのを買いたいからお金で頂戴」と現金なことを言ってしまい、相手を深く傷つけ、以来くれなくなったという可笑しいエピソードもありましたが。

 さて、我が家では誕生日にプレゼントがないなんて、ちょっと考えられないことです。私ももともとお祝いすることが好きなのですが、デンマーク人の夫にはもっと盛大に誕生日を祝う習慣があり、結婚してからは皆の誕生日は本当に大切なイベントです。プレゼントはいろいろですが、欲しいものをあげることもあるし、サプライズもあります。それもひとつではなく、クリスマスのようにいくつかないとさみしい、と思う私たちです。

 夫が子供達と買いに行ったプレゼントを、ジジに事前にばらされたりしてしまうのも楽しいものです。「お耳に針でつける、キンキラなもの」だなんて、ジジも的確に描写しているなあと笑ってしまったことがあります。

 誕生日だけでなく、我が家ではありとあらゆる行事をできる限り祝いたいと思っており、一年はお正月や春の七草がゆから始まり、クリスマスで終わるまで、大小さまざまな行事を行います。秋のお祭りには血が騒ぐし、子供達がいるからこそ参加する地域のイベント(夜店、おもちつき、盆踊りなどなど)も本当に楽しんでいます。今週末は幼稚園でのおもちつき、そして翌日はお寺で行われる豆まき(年長さんは壇上から豆まきをさせてもらえるということでショウミーの活躍が楽しみ。)

 週末はジジがショウミーのまねをして勉強しているデンマーク語のノートがちょうど1冊終わり、タルトを買って家族でお祝いしました。ちょっといいことがあると、すぐケーキやらシャンペンやらワインやらで「お祝い、お祝い!」となる私達・・・。私がよい成績をとっても「お祝い」、夫が会社で希望するプロジェクトにつけても「お祝い」、となります。何かを成し遂げたときにこうして家族の中で、互いに心から小さなお祝いすることで、子供達の中にも自尊心や幸福な気持ちなどが根付いていったらいいなと思っています。
 
 幼稚園のママ達と話していて思ったのは、日本人って現実的なのかな?ということでした。まあ、確かにお祝いすることは少々お金もかかるし、けっこう手間もかかりますが、私たちはきっとお祝いはとても嬉しくてやめられない、というお調子者の家族なんでしょうね。