デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

今回の地震のこと

2011-03-16 06:21:56 | 思ったこと・気づいたこと
 東北を中心とした3月11日の地震から6日目になりました。長く続いた揺れはまるで舟の上にいるようでした。ずっと余震が続いていて、こんなこと初めてです。とりとめがなくなりそうですが、今、思っていることを書きます。

 昨日、スーパーやドラッグストアに行ったら、米、牛乳、紙パックのジュース、缶詰、レトルト食品、カレー、紙おむつ、生理用品、トイレットペーパー、ティッシュペーパーなどの棚が空っぽでした。スーパーのレジの方と話したら、買占めが行われているとのこと。ガソリンが不足しているので、物はあっても運べず、そのために商品の補充ができない状態、そしてオイル・ショックのときのようなトイレットペーパー類の買占めが行われているそうです。

 こうなってくると被災地でなくても、物が本当に必要な人に届かなくなってしまいます。友達も米を探してスーパーを何軒も回ったと言っていましたし、私も生理用品を求めて今日は何軒も回ることになりそうです。もし手に入らなければ、友達同士なんとかやりくりするしかないでしょうね。

 テレビは通常番組は日本テレビやテレビ東京などでは放映していましたが、今日からは各社番組の内容には考慮しつつ、徐々に通常の番組を放映していくようです。通常番組ではないので、最初の2-3日はまったくCMを見ることがなかったのですが、昨日あたりから見かけるようなりました。見るとなんともいえない違和感を感じます。

 地震についての報道ですが、必要な報道はなんなのかと考えてしまいます。一時は各社ショッキングな報道を競い合っているような感じを受けてしまいました。事実をしること、被害の重大さを認識することは離れた地域に住む私たちに必要なことですが、どのチャンネルを見ても同じような映像を繰り返すのは、どうなのでしょうか。こういうときに各社役割分担をするのは難しいと思いますが、局によって、輪番停電関係、東電関係、安否情報関係、インフラ関係など多少分野ごとに特徴をもって報道してくれたら情報がまんべんなく報道されるのに、と思いました。

 また政府とマスコミでうまく連携して、例えばさきほどのガソリン不足による配達不可能な状態への対処、皆が不安に思っている都内周辺、あるいは現地につながる交通の状況について、市民がどうすべきかなどの適切な指示が報道されるとよいのですが、各社ひたすら同じことの報道でした。あまりにも同じ報道で、海外であった大きな動きというようなニュースもまったく入ってこず(それどころではないという意見もあるでしょうけれど、海外の動きに影響を受ける人もあるはず)、あえてこちらから情報を取りにいかなければ、情報の孤島のような状況になってしまっていました。

 何にしてもこういうときに、その人の、そしてその国の性格というものがよく見えますよね。日本人は決断や変革、自己主張に弱い面がありますが、こうしたときにはそれはよいほうに作用し、皆できるだけ冷静に騒がず、トラブルやパニックを起こさず、すみやかに行動しようとしていると思います。また、こうしたときに改めてよい友人が誰なのか、改めて実感したりします。あるいはその人がどんな人なのか、改めて感じ入ったりしています。そういう面では温かい気持ちになることも多く、やはり人は人によって助けられるのだということをしみじみ思わずにはいられないことがしばしばです。facebookやメールを通じての他国に住む友人からのメッセージにも同じものを感じています。

 まだまだ書きたいことはありますが、そして、非常にとりとめがありませんが、とりあえずここでアップします。最後に私が嬉しく思った記事を貼ります。

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「がんばれ日本」 海外メディアがエール
米ロ印なども
2011/3/13 23:21
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 東日本巨大地震被害の拡大が伝えられる中、海外メディアでは秩序を維持する日本社会を称賛し、復興努力を期待、激励する論調が相次いだ。

 【ロンドン=岐部秀光】英紙インディペンデント・オン・サンデーは13日付1面で、日本国旗の上に日本語で「がんばれ、日本。がんばれ、東北。」と書いた巨大なメッセージを掲載。英語でも「Don’t give up,Japan.Don’t give up,Tohoku.」と異例の大見出しをつけた。地震被害や復興への取り組みも詳報した。

 【ニューヨーク=共同】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは12日付で「不屈の日本」という社説を載せた。「大自然からの打撃に遭っても生き延びる備えを、日本人がどれほどきちんとしているか指摘せずにいられない」と、日本の防災システムや建物の耐震設計を称賛。大地震で被害が出たハイチや中国と比べ「誤解してはいけない。日本の産業力は今も偉大だ」と力説した。

 【モスクワ支局】ロシアの独立紙ノーバヤ・ガゼータ(電子版)は「我々はあなた方と共にある」と題する特集を組んだ。この中でタス通信のゴロブニン東京支局長は「(日本にとって)第2次世界大戦直後に匹敵する困難」と指摘しつつ「日本には最悪の事態に立ち向かう人の連帯がある」と強調した。

 【イスラマバード=共同】13日付パキスタン英字紙ネーションは社説で日本の防災意識の高さと規律正しさで救いがあったと指摘。「日本は第2次大戦の荒廃から見事に復興した。また新たな奇跡を起こしてくれるだろう」と結んだ。

 【ムンバイ=黒沼勇史】「日本以外で(この地震が)起きたらこれだけの対応は見られないだろう」。13日付インド経済紙ビジネス・ラインは、栃木県のホンダの拠点を訪れていた印タイヤ大手幹部の目撃談として被災地の粛々とした対応への驚きを伝えた。ヴィカス・スワルプ駐大阪総領事は他の新聞への寄稿で阪神大震災後の復興を紹介し「日本人はこの悲劇から立ち直る」と断言した。