デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

相撲、ビューティフル~!

2010-10-10 06:48:28 | 日記
 9月の最後の週末、大相撲九月場所の千秋楽の日、人生初の相撲観戦に行ってきました。両国の駅を出て、国技館までの短い道のりは旗竿が出ていて、待ち合わせをしている皆さんでにぎわっていて、すでにわくわくしてきます。

             

 招待して下さった方とまずはお茶やさんの前で待ち合わせてから、お茶やさんからそれぞれ紙袋を一つずつ受け取ってから、席に案内していただきます。中に入るとよくテレビで見る、すり鉢状の観客席にたくさんの人がぎゅうぎゅうに詰め込まれている感じで、おー、ここかぁとちょっと感動してしまいました。

           

          

 早速紙袋の中に入っていたビールとやきとりで乾杯し、子ども達はお弁当まで広げて食べ始めました。事前に友だちに少し聞いておいたのですが、なるほど、相撲は大いに食べたり飲んだりしながら見るものなんですね。4人ずつ座る枡席は、聞いてはいたけど、本当にぎゅうぎゅうで人と人との間が近い。子どものジュースのビンの栓抜きがなくてどうしようと思っていたら、隣の外国人の人が気軽に、ほら、ここにあるよ、と教えてくれるようなご近所付き合いも発生する、まさに日本的な狭さがなんともいい感じです。(いや、かなり狭いことは狭いけど・・・。)

 自分のお気に入りの力士が出てくるときには名前を叫んで応援し、そして、勝てば拍手や掛け声、負ければため息と、やいのやいのとお酒を飲みながら、皆、盛り上がっています。私はあまり力士のことを知らないので飽きちゃうかな、子ども達はもっと飽きちゃうかなと思ったのですが、なんともいえない楽しい盛り上がりに、飽きることはちっともありませんでした。

          

          

 それにしても相撲はすばらしい、ビューティフル!と今回実際に見てみて、実感しました。格闘技といっても蹴りも殴りもなく、本当に力比べに徹した相撲は見る側もつい力が入ります。そして、その姿は大きくて強そうで格好いい!力士達、きれいな着物を着た行司達、そして頬を紅潮させて、くっついて見ている観客達が一体となって、ひとつの芸術だわと思ってしまいました。最近は相撲界ではいろいろありますが、相撲は本当にすばらしい日本の文化・伝統であり、ぜひ大切にしたいものです。

 最後に優勝した白鵬の表彰式もたっぷり見て、国技館を出たのが6時ごろで、家に着くと7時近くになっていました。なるほど、なるほど、相撲の正しい見方は、観戦しながら思い切り飲み食いし、ほろ酔い気分で家に帰り(そういえばトイレに並んでいる人達がすでに千鳥足だったりした。もうみんなけっこう飲んでいて、飲み会?と思うほどでした)、そしてゆっくりお風呂にでも入って、家族に相撲の話をしてから、幸せな気分で寝床につくというものかなと思いました。相撲を見たあとは、なんとも言えない幸福感と高揚感がありました。

          

 チケットは高いけど(私たちの座った枡席が一人1万円。多分お弁当代などは含まれていないので、プラス飲食代がかかると思います。私たちは今回はなんとご招待でした)、これは本当に外国人の観光客の人達にもぜひおすすめです。実際、外国人が2-3割を占めているのかなと思うくらい、外国人率が高く、彼らもとっても楽しんでいるようでした。というか、私よりも全然皆さん、詳しそうでした。私たちもまたいつか、機会があったらぜひ行きたいです。しかし、家族4人だと高いわぁ・・・・。

          
          おみやげにいただいた、相撲チョコ