デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

フェステラウンのお菓子

2006-02-26 18:12:45 | デンマークの行事
これがフェステラウンのお菓子、フェステラウンボレです。
ちょうどシュークリームのようなお菓子で、中には生クリームとカスタードクリーム、そしてラズベリージャムとトリプルでguf(グフ=おいしいもの)が入っているところがいかにもデンマークのお菓子だなあと思いました。

フェステラウン!

2006-02-26 18:07:25 | デンマークの行事
今日は雨の東京でしたが、フェステラウンは大使館の中で行われました。子ども達がネコや魔女、エンジェル、死神(!)などの仮装をし、ショウミーも牛のフェイスペインティングで参加、ジジはまだ小さいのでネコのカチューシャをして参加しました。

最初に大使がちょっとスピーチをされ、その後みんなで手をつないで大きな輪になり、フェステラウンの歌を歌いました。そしてよくわからないのですけど、恒例のオーブギウギウギ!ヘイ!の歌・・・。
そしてお待ちかねの樽たたきが始まりました。

大きな子が叩くと木と木がぶつかり合ってすごい音が・・・。ジジはすっかりおびえて叩かなかったのですが、ショウミーは日ごろの戦いの成果を表し、思いっきり叩いてました。そして樽が叩き割られるとすごい勢いで子ども達が落ちたお菓子にむらがってました!

その後お茶やフェステラウンのお菓子、フェステラウンボレ(実際の発音はボレではなく、いつものデンマークの中間音ですが)などが出されて、お喋りを楽しみました。子ども達は高価な家具の間を追いかけっこで走り回りひやひやものでしたが・・・。

【写真は牛になって樽をたたくショウミー】

ヤンテの掟 【付録】夫バージョン

2006-02-24 22:01:33 | デンマークについて
今、改めて夫にヤンテの掟のことを聞いてみましたら、「よくないと思ってる」だそう! 夫曰く、これはあなたは大したことない、でしょう?みんな特別なところがあっていいところがあるんだからさぁ、とのことでした。
さすが我が宿敵の夫の意見!

ということで夫バージョンを作ってみます。

1. 自分は特別な人間だ。
2. 自分が人より善良だと思おう。
3. 自分が人より賢いと思おう。
4. 自分が優れていると自信を持とう。
5. 自分が人より知識があると自負しよう。
6. 自分以上の人間はいない!
7. 自分が何でもできると信じよう。
8. 他人を笑ってはいけない(でも笑ってもよい)
9. 他人のやさしさを期待できるときは期待してよい
10. 他人に何かを教えられると自信を持とう。

うーん、これはこれでいいのかもしれないけど、でも私が言いたいのは謙虚な気持ちが大切ということで・・・。まあ、これが現代デンマーク人版なのかもしれないと思いました。

ヤンテの掟 Jante loven

2006-02-24 21:49:46 | デンマークについて
以前デンマークに関する本を読んでいて、ヤンテの掟というものを知りました。私も詳しくはわからないのですが、これはアクセル・サンデモーセという作家が1933年に発表した小説の中に出てきます。小説の中のヤンテという町の掟です。

1. 自分が特別だと思い上がってはいけない
2. 自分が人より善良だと思ってはいけない
3. 自分が人より賢いと思ってはいけない
4. 自分が優れているとうぬぼれてはいけない
5. 自分が人より知識があると思ってはいけない 
6. 自分以上の人間はいないと思ってはいけない
7. 自分が何でもできると思ってはいけない
8. 他人を笑ってはいけない
9. 他人のやさしさを期待してはいけない
10. 他人に何かを教えられると過信してはいけない

これは現代のデンマーク人にはちょっと古い価値観に映るようです。というか、私の夫は聞いたことはあるけれど覚えていないと言っています。でも私にはなんだかとても新鮮に聞こえました。子どもを持ってから人に教える立場になったこと、いろいろな価値観を持った人に出会ったこと、自分と全く違う考え方の人と一緒に何かをしなくてはならなかったこと、そういうときにこのヤンテの掟を思い出すのです。

現実の世界ではときにはちょっと強気に出ないといけないときもあり、いつもこの掟を応用するというわけにはいきませんが・・・。
それに私は決して、人より優れているなんて自分のことを思えないし、どちらかというと他人を見てすごいなぁと思うことのほうが多いのだけど、それでもふとしたときに謙虚さが足りなかったなということがあるのです。そして他人の言動を見ていて、あー、この人は自分以上の人間がいないって思っているんだろうなぁ、そういう考え方を止めてくれたら、みんなとハッピーにやっていけるのになんて思うこともあります。

このヤンテの掟って日本人には比較的馴染みやすい気がします。例えばアメリカ人にはこの掟は消極的すぎてもっとアグレッシブにならないといけないと思われるかな?
でも私が個人的にすばらしいなと思う人たちは国を問わず、このヤンテの掟を感じさせる人たちです。そして私自身もこの掟をいつも心の片隅に置いておきたいと思っています。

フェステラウン Fastelavn

2006-02-24 13:05:57 | デンマークの行事
今週末は日本のデンマーク大使館で子供たちのイベント「フェステラウン」が行われる予定です。毎年恒例の北欧のイベントで、2月の下旬ごろに子ども達が仮装して、大使館のお庭に吊るされた樽を棒で順番に叩きます。最後に叩き割った子が勝ちで「猫の王 Kattekonge」「猫の女王 Kattedronning」と呼ばれ、その夜のパーティーの主役となるそうです。日本では夜のパーティーはなく、その場で何かプレゼントをもらいますが。

この日は子ども達は仮装したり、お菓子がでたり(フェストラウンボレ)、思いっきり叩くことではしゃいだりと楽しい一日になりますが、もともとは古い北欧の伝統で春を迎える祭りの前に断食が行われ、その前に人々が大いにご馳走を食べたというところから来ているようです。
そして昔は本物の猫を樽に入れて叩いたそうです。

またアメリカのハロウィーンのように「お菓子をくれないと悪さをするぞ」と歌いながら小さな箱を持って近所の家々を回るそうです。お菓子をもらったり、10クローネくらい(200円)もらったりしながら、冬の寒い中、子ども達は元気に盛り上がることでしょう。
夫が小さなころは近所を回る習慣はなかったそう。(地域にもよるのかもしれませんね。) 代わりに木の枝にキャンディーがついたものを両親が買ってくれたと言っていました。

さて、今度の週末の東京の天気は雨とのことです。無事にフェストラウンができるといいのですけれどね。

(写真は去年仮装したショウミー)

ショウミー、初サッカー

2006-02-19 02:00:44 | 日記
先週の金曜日、幼稚園のお友達に誘われてサッカーの見学に行った。ずっと前、ショウミーに「サッカー、やりたい?」と聞いたらやりたくないと言った。「だって、転ぶと痛いんだもん」というのが理由だった。

でも今回はかなりやる気になったらしく、朝から「サッカー、連れてかないよ!」と言うとほとんどすべての言うことを聞いてくれた。

練習時間にやや遅れて到着すると、見学だけでなく一緒にやっていいと言われてグラウンドへ。そして挨拶から始まり、気をつけで先生の話を聞いたり、指示通りにきびきび動いたりと普段のショウミーとは全く違う様子になんだかこちらが面食らってしまった。
やればできるくせに家ではあまりにもやってない!ということが判明。

ゴールの練習などもして、最後は紅白戦で試合形式の練習があった。ゼッケンをつけて、初参加にも関わらず前へ前へと走り、ボールを蹴っているのにもびっくりした。へー、こんなことできるんだ、と感心したけれど、よく見ていたら弾丸のように激しく嬉々としてボールを追う姿に少しお兄さんの周りの子ども達が「譲ってくれてる」様子だった。子どもって小さいながらに気を使っている。

本人は本当に楽しかったようで、いいきっかけなのでサッカーを習わせてみようと思う。サッカーなら英語みたいなもので、どこに行っても共通のもので気軽に遊べるし、余りに余っているショウミーの体力消耗にも大変よろしい。まあ、何より、ボールを追っているときの彼の全身で楽しそうな姿を見たら、ぜひやらせてあげたいなと思った。あの姿を夫も見たら相当嬉しいだろうな~。

バレンタインズ・デイ

2006-02-19 01:46:14 | 日記
ショウミーが3歳になってからはなんだかバレンタインは「本命がショウミー、夫は義理チョコ」という気分になっている私。私以外の家族、ボーイズ3人のために今年はチョコレート・ブラウニーに挑戦した。

作り方はすごい簡単、材料はすべて生協で一気に購入したので、ケーキ作りのあまり得意でない(というか苦手な)私でもやればできました!

3人ともとても喜んでくれて、なかでも一番喜んだのは予想通りショウミー。バレンタイン前に「バレンタインの日は女の子が好きな男の子にチョコをあげる日なんだよ」と説明したら、「じゃあ、ママはショウミーとジジとファーにチョコをあげるんでしょー?」と言ってたショウミー。
まあ、年に一度くらいはこういうのも悪くないよね。

ところでデンマークのバレンタインズ・デイはどんな感じなのかしら?
カップルがプレゼントを交換する日なのかな?

そうそう、当日、過熱する子ども達のチョコレート合戦&ホワイトデーお返し合戦におののいて、ショウミーがチョコレートをもらったりしたら困るなあと思っていたけれど、単なる杞憂だった。ショウミーは幼稚園では誰。でもお帰りの時間にきれいな袋を持ったお母さんたちがお迎えに来ていて、年中さん以上のクラスではそれなりにチョコレート合戦があったよう。
面倒くさがりの私はお返しとか考えるのが面倒で、特に親が干渉せざるを得ない幼稚園のうちはあんまりこういうのに巻き込まれたくないなあ・・・。まあ、よく知っている親子からもらうんだったらお返しの加減もわかるのでいいのだけど。

そういえば、昔、クラスメートの男の子か誰かが「ほとんど知らない女の子から手づくりチョコレートをもらうのは気持ち悪い」と言ったのを聞いて、なんてデリカシーのない奴、と憤慨したのを覚えているのだけど、自分が息子を持ってみるとなんだかその気持ちを理解できるようになってしまったわ~。

寛容と他者への思いやり

2006-02-19 01:13:44 | 思ったこと・気づいたこと
今回のムハンマド風刺画騒動、そして個人的な最近の体験を通して、寛容ということや他者への思いやりということをこのところ改めて考えている。

みんなそれぞれに一生懸命生きているのだと思う。みんな自分が正しいと思ったことをしているだと思う。ただそれが人によって様々なのだ。
そのいろいろな考え方を持った人間が、社会の中で世界の中で共存していかなくてはならない。それはたやすいことではなく忍耐を要することで、私もときどき、家族というなんだかぬくぬくした柔らかい繭みたいな関係の中だけで生きていけたら楽だなーと思ったり、他人に傷つけられたり非難されたりしたときには、家族だけで人里離れた家にこもって暮らしたいなんて思ったりしてしまうこともある。

それでも社会は様々な職業、様々な考え方、様々な長所・短所の人がいて成り立っている。それぞれ得意分野が違うのだ。
だから自分と違う考え方の人がいたらそれを理解するようにしなくてはいけない。
自分よりできない人がいたらフォローしてあげなくてはいけない。自分より弱い人がいたら手伝ってあげなくてはいけない。決して相手を攻撃するのではなく、相手を受け入れていくこと。それがきっと寛容だとか他者への思いやりということなのだと思う。

当たり前のことと言ってしまえばそれまでだし、こんなこと改めて言わなくても子どものころから大人に言われていた。でも自分自身の実感としてわかるようになったのは私もここ最近のことだし、まだわかりかたは浅くて、これからの自分自身の課題でもある。
そしてまわりを見渡すと、ちょっとした寛容の気持ちや思いやりがあればな、と思うこともしばしばある。私ももっとそういう気持ちをこれから自分の中に深めていかなくてはと改めて心しているところなのだ。

こんな当たり前すぎること、みんなはよーくわかっていて、わざわざ書くまでもないのかもしれないけれど・・・。



ムハンメド風刺画問題 アジアへの広がり

2006-02-14 13:15:04 | デンマーク・ニュース
国連のアナン事務総長の呼びかけを受けて、少しは事態の収拾に向かうかと思いきや、ラスムセン首相がアメリカ・ライス国務長官に同調、シリアやイランを「デモを政府が政治利用し煽動している」と発言している。首相は対話を求める一方で、デンマーク大使館員の召還をせざるを得ない状況のようだ。

ムスリムの指導者たちが穏健な発言もしている中、この期に及んでデンマーク首相はこれ以上アラブ社会を刺激するようなことは言わないほうがいいのではないかと思う。たとえ本当にシリアなどが平和的なデモを違う方向に差し向けていたとしても。

10日からはパキスタン、バングラデッシュ、マレーシア、フィリピン、インドネシア、インドとアジア各国にデモが広がっている。
抗議デモがじわりじわりと世界に浸透しているのだろうか。
もっとも穏健なイスラム教徒と言われているマレーシアでも、やはり今回の侮辱は受け入れられないに違いない。

実はマレーシアへの旅行を我が家では検討していた。もちろん一般のマレーシア人はこの問題を一デンマーク人に向けるとは思わないが、かといってお気楽な気持ちで旅行に行くようなのは今は慎んでおいたほうがいいのかもしれない。

本当に、ここまで広がってしまって、あー、もう少し、デンマーク人にも「言論の自由、表現の自由」などということで世界中すべてがまかり通るなどという、自己中心的な考えがなければよかったのに、と思ってしまう。

ここに来て「風刺画をデンマーク外に持ち出したムスリムが悪い」なんて言い出しているのも、本当になんとかしてもらいたいものだ。
表現の自由というなら、どこでどう表現しても自由でしょう、と言いたくなる。

デンマーク人と国旗

2006-02-13 13:32:47 | デンマークについて
スイスに行ったときの、緑の山々に家が点在していてその中ではためいていた赤と白の国旗の美しさ、またユングフラウヨッホの氷河と雪を背景にはためいていた国旗の美しさがとても印象に残っている。
デンマークもまた国旗の美しい国である。緑が多くて、スイス同様の色の国旗は本当にその緑と合っているし、映えるのだ。
(日本もそういえば赤と白だけど割合が違うんだよねー。しかもバックも。)

デンマーク人がどんなに国旗が好きかというと、それはもう「なんでも国旗!」という感じである。
サマーハウスに行ったときにはなぜかあちこちの家に国旗があり、なんでだろうと思ったら、そのサマーハウスに在宅しているときには国旗を挙げるとのことだった。
もちろんお祝いのときには国旗が出てくるのだけど、国としてのお祝いだけでなく、個人のお誕生日に欠かせないものが国旗なのである。
家中に国旗を飾り(デンマークの国旗が連なっているデコレーション)、食卓にも国旗を飾る。もちろんドアにも国旗、そして窓辺には誰からも見えるように国旗を飾り、今日はうちの家族が誕生日なのよ~とアピールする。

そのあたりにデンマーク人の愛国心と、ちょっと彼らの単純性を垣間見るのは私だけだろうか???へへへ。

今回のトリノオリンピックの開幕式でもデンマーク人のユニフォームは確か赤、そして耳当てがデンマークの国旗になっていました。ちょっとかわいかった。

デンマークの国旗は世界で一番古いといわれている。