デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

ショウミーとの初クラシックコンサート

2008-06-28 07:57:53 | 母親業・主婦業
 幼稚園のあるお父さんの職業は指揮者。先日そのお父さんの指揮をするコンサートに招待していただきました。初めてのことでちゃんとショウミーが聞いていられるか不安でしたが、せっかくのいい機会かもしれないと思い、連れて行ってみることにしました。入学式に着た半ズボンに黒い靴、靴下はきれいなのがなく急遽途中でスーパーで購入、おみやげのカステラも買い、駅で幼稚園ママのいつもの友達ミワちゃんとその娘と待ち合わせ、会場に向かいました。

 2人の子ども達はいつもとは違うやや上品な雰囲気にも関わらず、ロビーですでに追いかけっこ。こんなおサル達がクラシックのコンサートはやっぱり無理だったかしらとちょっと不安になりつつ、始まりの時間に・・・。

 が、始まってみると、2人とも意外や意外、ちゃんと聞いているではありませんか。指揮者である「幼稚園の○○くんのパパ」が、いつも公園でよれよれのTシャツを着てベンチに座っているのに、今日は黒い燕尾服なんて着ちゃっていることに子ども達はちょっとたまげたようですが(ミワちゃんと私は大笑いしちゃいましたが)、すぐに音楽が始まるとしんとして、目を大きく見開いて、背筋を伸ばして聞いていました。

 私は音楽にはあまり詳しくないけれど、やはり、生で聞くよい音楽は大人も子どもも感動するものですね。今回の演奏で、亡き先生に捧げますという間奏曲は本当に心がこもっていて、美しく、私もちょうどお世話になった人を亡くしたばかりで、翌日お通夜が控えていたこともあり、本当に感動してしまいました。

 ただ、今回は子ども向けではなく、本当に普通の大人向けのものでしたし、遅いい時間ということもあって、子ども達はやはり途中交代で寝ていました・・・。まあ、騒いだりするわけでもなく、おとなしくしている分にはよしとしましょう・・・。

 こうしてショウミーは初めてのコンサートに行き、感想は「楽しかった!!」そうです。ふんふん、これからはこの調子で、いろいろと一緒に聞きに行けるかな?すぐ近くに大きなコンサートホールがあり、これからたまにそういうところにショウミーやいずれはジジを連れて、気軽にコンサートに行ったりするのもよいかもしれません。夫にはクラシックコンサートやバレエには「つきあわない」と宣言されちゃったので、これからは子ども達と行くことにしましょう。ということで、実はもう早速8月のバレエのチケットは取ってあり、演目も白雪姫なので、ショウミーもジジも楽しみにしています。

 子どもの成長につれて、お母さんになるまでは行かなかったところに行ったり、自然にもっともっと親しむようになったり、子どもを通して新しい世界が広がったりすることは本当に楽しいことですよね。そして今度は子ども達と劇場に出かけることも、私の新しいお楽しみになりそうです。半年以上も続く夜泣きでフラフラだったころは、こんな日が来るなんて想像もつかなかったけれど、子どもの成長はとても早い、です。

バカンス、バカンス!

2008-06-27 07:09:02 | 思ったこと・気づいたこと
 デンマークに7月半ばから行くことになっています。デンマークでの夫の親戚、夫の友人、私の友人(これはほんのちょっぴりだけど)に連絡を取ってみてびっくり! 誰もデンマークにいない~!!! 私達は夏に行くときはいつも同じころにデンマークに行っているのですが、ここまで誰もいないデンマークは初めてです。私達が到着して1週間くらいは夫の友人達と少し会えそうなのと、デンマークを出る寸前に私の友人と会えそうなのですが、いや~、本当に皆さん、バカンスでつかまりません。

 となると、私の友人とのコペンハーゲンでの楽しいお食事のひとときもほとんどなくなりそうです。せっかく携帯をデンマークでも使えるようにしたのに(夫に迎えに来てもらう魂胆で)、これではのんびりバレラップの田舎暮らし(?)になって、携帯も必要ないかも・・・。

 ちょっと会う人が少なくてさみしい今回の滞在となりそうですが、仕方ありません。ということで、今回は仕切りなおして(気分を)、「ちゃんとコペンハーゲンを観光しよう!」というテーマで行こうと思います。かれこれもう、10回ほどは行っているはずのデンマークですが、実はいまだにコペンハーゲンをガイドブック片手にちゃんと観光したことがありません。いつもふらふら歩いていたり、お店を見たり、レストランに集まったりしていたけれど、ちゃんと観光をしたことがなく、街のアウトラインも掴んでいないし、教会などの見学もしていませんでした。やっぱり外国の街に着いたら、自分でガイドブックを見ながら歩いてみるのが一番ですものね。そうやってその街のことが少し頭に入るはず。なんとなく夫があのへんにあるはずと知っているので、それに付いていっているだけじゃ何も覚えられません。

 私の持っているガイドブックは少々古いのですが、早速、ぱらぱら見ていたら何だか楽しい気分になってきました。行ってみたい小さな美術館や以前教授に一度は見ておくようにと勧められた教会、インテリア関係のショップなど、観光したらよさそうなところがちょこちょこあるし、何より街がそんなに大きくないのでどこへでも歩いていけそうです。旅をして歩いて思いがけずかわいいところやお気に入りの場所を見つけるのも、なかなか楽しいことです。それからここは一人で行きたい、ここは子ども達を連れて行ってあげたいなと、一人気分は盛り上がってきたのでした。まずはガイドブックを最新版のものを買わなくては! と、今さらながらのコペンハーゲン観光客気分を楽しんできたいと思っているところです。

 夏なのでいろいろと面白そうなイベントもあるかもしれませんね。これからそれも調べたいと思っています。あとは天気が問題ですが、またもや記録的なすばらしさだった5-6月から、このところぐっと悪くなりつつあるようですね。この分だと、寒くて雨っぽいデンマークの夏を堪能することになりそうです・・・。

 


熱い人達

2008-06-23 23:27:44 | 通信制大学・大学院
 ヒッピーの世代というのは今、60歳前後、つまり定年前後の年代なのだと思いますが、彼らは若いときにいろいろな価値観、あるいは若気の至りにもまれたせいか、ユニークな人が多いような気がします。生まれたのは戦後まもなくのころ、彼らの成長がそのまま高度成長期、そして高校、大学という最も多感な時期に世界に起こったヒッピームーブメント。デンマークでも68年世代という呼び方がありますが、若者達が国際的な範囲でムーブメントを起こし、何かを共感しあったのだろうと思います。

 しかし、彼らはどこに行ったのだろう?と実は謎でした。会社で出会うおじさんたちはごく普通になってしまっていてただのおじさんだし(失礼)、おばさんたちもヒッピーなんて毛嫌いしているような感じに見えています。彼らの世代に育てられた私はよく「みっともないから、だらしない格好しないで」「スカートの丈が長すぎてだらしない」などと言われたものです。

 が、いました、いました、ここに!しかもそこかしこに!彼らはどこにいたのか?それは大学の中です。

 私が今、関わっていただいている教授たちが3人いるのですが、なぜかたまたまこの世代で、その3人の熱いこと、熱いこと。直接ヒッピー文化に感化されたかどうかは定かではないのですが、その時代に若者だった彼らの中に、今も当時の若者の熱い気持ちが沸々とたぎっているのを感じます。

 彼らに共通しているのはとにかく熱い思い。それぞれの専門分野は違いますが、自分の分野に対する気持ちがまず熱い。まあ、職業柄当たり前といえば当たり前なのですが、これは知っている?あれは知っているでしょう?とたたみかけられては「知りません・・・」と身をすくめるような思いをしたり、縦横無尽に出てくるエピソードを書き留めたりするのは至難の技です。専門分野でなくても無尽蔵の知識を持ち、目を輝かせて話してくれたりということもよくあります。

 そして彼らは何より人生に対して熱いのです。彼らの半生の話は本当に面白く、冒険にあふれ、あるいは過激です。貧乏で夏は家の中が暑いので夜空の下で勉強したという話から、日本人をやめようと思って留学し、そこでデンマークに出会ってなんとすばらしい国かと思ったなどというスケールの大きな話、毎年お正月にはその一年への期待と興奮で頭がいっぱいでむずむずして、家の中をぐるぐるうなって歩いてしまうという話、半年間丸坊主にして研究発表の準備に日夜費やし、当日は何も持たずに熱弁を振るったなどという話・・・。彼らの人生はオリジナリティにあふれ、不屈の精神を持っています。この時代、こういう日本人がけっこういたのかなと思います。でも、そういう人はサラリーマンにはあまり向かず、こうして大学で教えていたり、あるいは海外に行ってしまった人も多いのかもしれません。

 彼らに比べたら若者のほうが体力も気力もない感じで、年を取ると人間は逆に情熱的になるのかなあなどと思ってみたりします。まあ、年代、年代で、その情熱をどこに傾けるかが違うのかもしれませんが、年齢を重ねて、より純粋に、より厳しく、より熱く生きているように見える3人で、こういう人生の先輩方に出会えたことをとても幸運に思っています。

 私も最近、自分の中にときどき昔の自分を感じることがあります。私の場合は16歳から26歳くらいまでの10年間が、「私」を作った時間だったように思います。個人差はあるでしょうが、そういう年代って一言で言えば多感で怖いもの知らずで、大切な原体験になるのでしょうね。

素朴な疑問

2008-06-19 06:22:59 | デンマークについて
 先日、論文の指導のために大学に行って教授と会ったときのこと。その中で、「デンマークねぇ、研究者にとってあまり魅力のある国じゃないんだな。小国という観点からだと、デンマークではなくオランダやベルギーに行ってしまうし、北欧というとスウェーデンになってしまう。だからこそ、論文で取りあげる意味があるだろうけど。」はははと笑う先生の言葉を聞き、思わず納得、うん、うん、そうなのよね、と思ってしまいました。 

 北欧の国々の中でなぜいつもデンマークは置き去りにされているのでしょう?というのが私の素朴な疑問です。夫の出身はデンマークと何度行っても、スウェーデンと勘違いされてしまうこともよくあります。最初は訂正を入れるのですが、いちいち会話を止めるのもこちらが億劫になって、最後はスウェーデンでスルーしてしまうこともよくあります。

 ヴァイキングという点から見てもデンマーク、スウェーデン、ノルウェーはほぼ同等だと思う。文学的に見てもスウェーデンにはピッピがいて、ノルウェーにはイプセンがいて、フィンランドにはムーミンがいるけれど、デンマークにだってアンデルセンやカーレン・ブリクセンがいる。映画だってデンマークはがんばっているし、ムンクほどの世界的な有名な画家はいないけれど、家具は有名だし、建築家で有名な人もいるし、彫刻家で有名な人(トーヴァルセン)もいる。つまりは文化的には他の北欧の国に比べて遜色はないはずです。

 確かに地理的にはフィンランドやロシアと国境を接している点で、注目される部分があったと思います。第二次世界大戦下のフィンランドは歴史的にも興味深いところかもしれません。当時のマンネルヘイムやケッコネンという政治家が研究の対象になることもあります。また、ノルウェーもその自然の美しさやフィヨルドが有名ですし、スウェーデンも魅力的なオーロラなどもあります。デンマークには何もないとは言いませんが、地理的にはドイツと接しているという特徴があるものの、地形はあまりにもなだらかで変化のない平面的なものです。そのあたりが魅力がないのか?

 政治学的にはどうもスウェーデンが北欧のモデルとなっているようです。スウェーデン研究=北欧研究なのだと思います。が、しかし、ノルウェーやフィンランドの政治構造や政策についての本なども出版されているシリーズがあっても、そこからデンマークはなぜか外されています。デンマークの政治についての単独の出版物は本当に数冊で、しかも一般の書店で普通に売られているのを見たことは一度もありません。

 ついでに言うと、語学講座からもデンマークが落ちていることがよくあります。北欧語専門のビネバル出版などではデンマーク語ももちろんありますが、カルチャー教室や大学のオープンスクールなどで、最近は北欧ブームもあってか、北欧の言語を教えてくれるところもちらほらあります。が、ここではなぜかデンマーク語がないことが多く、本当にどうしてなんだろうと疑問です。発音があまりに難しいからでしょうか・・・。

 そういうわけで、論文の指導教官からは「誰も知らない」デンマークについて、まずはジェネラル・インフォメーションから紹介し始めるようにとアドバイスをいただきました。そのあたりの基盤部分を押さえておかないと、読み手が理解できないでしょう、とのこと。はい、ごもっともだと思います。

親の領域、先生の領域

2008-06-14 07:42:57 | 思ったこと・気づいたこと
 先日の運動会。子ども達は今も昔も変わらず、額に汗で濡れた髪をはりつかせて、真剣に競技に取り組んでいる様子は、こちらの胸を熱くさせるものがありました。夫はうちの子ども達が日本人化することには微妙な感を持ったと同時に、デンマークにはないこうした皆で一丸となって戦ったり応援し、いろいろなバリエーションのある身体活動を行う運動会を、とてもいいものだと思ったようです。

 一方で親たちには驚くことがいくつかありました。学校行事なのに自分の子どものところにいちいち分け入り、帽子をかぶれとか水を飲めとか指示をする親。孫かわいさに、孫の席の横にこれまた分け入りお喋りしに行く祖父、日傘を差すだけでもどうかと思うけれど、その日傘を席についている自分の子どもに差しかけている親、通路に敷物を引いて自分の荷物を置く場所を確保していて、皆がそれを除けて通っていても平気な人・・・。そして親たちは観戦し声援を送るよりも、皆、仲良しのお母さんを見つけてお喋りに夢中になっていて、私達の親たちはこんなふうではなかったように思います。

 こうしたことを見ていると、昔は先生の領域、親の領域がもう少しはっきりしていたように思います。親は親らしく、学校では一歩下がってとりあえず見ている、もちろん何か注文や意見があれば出したでしょうけど、それは後ほどとか保護者会でだったのではないかと思います。今はその場で親が思うことをしてしまうのですね。これでは先生もさぞ、やりにくいことでしょう。

 反対にこうした親への防御として、なんでもかんでも親に報告する先生の話もよく聞きます。ほんのちょっとしたこと、今日は誰々とけんかをして引っかいた、今日は何とか君と辞書の取り合いでけんかになった、などという、小学生なら当然するだろうこと、普通であればその場で先生が叱っておしまいになるだろうことなのに、いちいち連絡帳に書かれたりするようです。ある友人はお友達の傘を壊したと書かれ、聞いてしまった以上仕方がないので新品の傘を買って謝りに行くと、相手の親もそのくらいのことで来られ、しかも弁償までされて、逆にびっくりし恐縮してしまったそうです。私も多少の壊した、壊されたというのはあることで、いちいち騒ぐことではないのではと思いますが。

 先日は幼稚園ママの友達のミワちゃんが学校に呼び出されました。「息子さんがパニックになっているので、至急学校に来てください!」と言われたそうです。青くなったミワちゃんが学校に駆けつけると、小4の長男が副校長先生に後ろから手で抑えられてじたばた。友達の挑発に乗って怒って殴りかかろうとしたところを、そうやって止められていたそうですが、結局ミワちゃんは長男を家に連れて帰ったそうです。そんなの学校の中で解決して欲しいし、義務教育なのにその程度で帰らされるのはおかしいし、第一この程度で「パニック」だなんて、教師たるもの、そのくらいなんとかできなくてどうするのでしょう?

 でもこうして親が教師の領域に入り、教師が親にまた領域をどんどん譲っているように思います。一方で親が家庭ですべきことを学校が担っている面もあるようですよね。(朝ごはんを食べてこないので、学校で朝ごはんの時間を取るとか。)教師をしている友人は、各家庭で家庭がすべき人としての基本的なことを、まずちゃんとして欲しいと言っています。

 

 

目標を持って

2008-06-12 01:53:02 | 通信制大学・大学院
 いつも忙しいといえば忙しいのですが、このところ、ちょっと立て込んでいます。先週の土日は体育(土曜日は夜、日曜日は一日中!)、また今度の週末も同じ時間帯で体育です。これだけでも体力的にかなり消耗するのに、今週の火曜日には卒論の指導があり、その前には準備も含めてかなりの精神的なプレッシャーがあり、疲れました。水曜日の今日は夜間の3時間の授業がありました。金曜日には早稲田大学でのゼミの聴講が毎週あり、この準備が実は一番のプレッシャー・・・。毎回準備に7-8時間かかります。今週はまだ全く進んでいないので、明日中にこの7-8時間を確保して仕上げなくてはなりません。

 それに加えて、勉強以外のスケジュールも盛りだくさんで、週末の友人ファミリーとの公園ピクニック、また、今週だけでも幼稚園のボーリング大会&ランチ会、幼稚園の役員の集まり、小学校の懇親会、今日の学校の後の22時待ち合わせの(!)友人達との食事、明日は午後友人が来るし、また来週は月曜日から友人達とのランチの予定とまた別のディナーの予定が入っています。

 と、何もかも立て続けで、正直、ちょっとオーバーフロー気味です。まあ、遊びの予定をすべてカットすればよいのかもしれませんが、すでにスケジュールを入れてしまったことだし・・・。しかし、とにかく金曜日のゼミが本当に本当に「もう無理かも・・・」という心境に追い詰められていることは確かです。

 それでも昨日、たまたま夫とスパークリングワインを飲みながら、ゆっくりお喋りしたことは心地よい時間でした。そんなことしているから余計に追い詰められるのだけど、ちょっと気持ちを緩める時間も必要ですしね。こんなに毎日緊張して過ごしているので(締め切りに間に合わないんじゃないかという緊張と、教授たちに会って意見を述べるという緊張)、緩めておかないと神経が持たないと思います。

 そして今日、社会政策の授業があったのですが、その授業の中で先生がされたお話がなんだか私を元気づけてくれました。それがタイトルの「目標を持って」というお話です。

 その先生は高校時代はほとんど勉強していなかったのですが、補欠で大学に入学した後、学問の面白さに目覚めたのだそうです。高校までの暗記中心の勉強に比べて、なんと大学の勉強は面白いのかと思ったそうです(このへんは全く同感)。あるとき、東北大学で行われた学生の研究発表大会のようなものに応募し、出場が決まった先生は、東大、京大、一橋大などのほかの出場学生に絶対勝つという目標を設定しました。発表までの半年間、頭を丸めて決意を固くし、必死に研究しまくり、当日は何も資料を持たずに発表したそうです。そして優勝。その後、彼は大学院へ進学し研究をし、最終的には教授となり、今はリタイアして、いくつかの授業を頼まれて行っているそうです。

 そんな先生が「目標を持つことが大切なのだ。目標があれば生きていけるし、人間は変われるんだ。僕自身、たった一年くらいで全く変わり、面白いことにそうするといろんなことが起きて来るんだよ」とおっしゃっていました。私も大学に進学するにあたって、自分の内外でこういう変化を感じているので、先生の言葉の意味を深く受け止めました。

 私自身の目標までは遠い道のりで、達成するかどうかはわからないけど、少なくともその目標があるから、自分の能力以上にがんばろうとしているのだと思います。そうして、そうやっているうちは人間は少しずつ、キャパシティが広がってきて、以前できなかった量もこなせるようになっていくのだと思います。

 目標を持つことは簡単ではないのは確かです。でも、絶対にあきらめないで目標を探し続けることが大切なのだと思います。今週、秋葉原で大変な事件が起きてしまいましたが、目標を持てず、自分の居場所を見つけられず、ひたすらひたすら孤独感を強め、いろいろな不安に追い詰められている比較的若い世代の人たちが、実は多くいるのかもしれません。今日の授業の合間にその社会政策の先生と、そんな話もしてきたところです。

発熱して食べたいものは?

2008-06-04 23:09:18 | 国際結婚
 昨日、体調が崩れかけていたところに寒さが加わり、しかも友人達と昼食の予定が入っていたのを無理して敢行したところ、帰るなり、久しぶりに発熱してしまいました。幸い、子ども達も放っておける年齢になっていたので、午後はずっとソファに横になり、子ども達にあれこれお願いをして、何とか凌いでいました。途中、夫にSOSの電話を入れ、帰りにご飯を買ってきてもらうことに。

 そして夕方、夫から電話が入りましたが、ちょうど熱が上がっているところで私はもう息が苦しい感じ。電話に出たジジに「ママは何が食べたいの?」と聞いており、私が「ゼリー」とジジに言い、それをジジが電話口で伝えてくれました。が、夫は何のことかわからない様子。ジジはひたすらゼリーと繰り返すのですが、とうとう夫はショウミーに代わるように言い、今度は電話口に出たショウミーがゼリーを連呼。そしてショウミーは「ゼリーだよ、ゼリー。あのチュルチュルって食べるのでフルーツとかの」と説明するのですが、それでも夫はわからないようで、最後には「ママに代わって」。しかし、私はとても立って電話口にまで行く気になれず、ゼリーもわからないなんて、もういいよ、となんだか無性に腹が立ってきたのでした。

 帰ってきた夫、買ってきたものは揚げ物、煮物、そしてどこで見つけたのか、野菜のゼリー寄せ・・・。それを見た私が「なんでゼリーがわかんないのよ」と半分泣き、半分怒りという気分になり、こういうときだけは国際結婚を強く意識するのでした。

 いや、本当に発熱している人が何を食べたいか夫は察しがつかないのだろうか、と昨日はしみじみお布団の中で考えてしまいました。冷たくて甘いもの、あまり噛まずに食べられるもの、ということで私はゼリーやプリン、ヨーグルト、そしてお粥と思うのだけど、夫にはそれはどうも伝わっていません。実はゼリーは前にも同様のことがあり、jellyがゼリーだとはすでに説明したはず、ということも徐々に思い出し、余計腹が立ち・・・。ついでにショウミーの出産直後も、私の食べたい和食が作れず、お弁当しか思い浮かばない夫にすごく怒りを感じたことも思い出し・・・。(そういうわけで第2子は、退院したその日から食べたいものを食べるためにキッチンに立ったのでした。)

 普段は本当に国際結婚などという自覚は全くないのだけど、たまに「ああ、そうだった」と思うことがあり、今回のような場合は「国際結婚の壁」とでもいうようなものをひたすら感じることになります。過ぎてしまえばたいしたことがないのですけれど、その時は体調が悪いので死活問題とまで思ってしまいます。

 そして今回は固く心に誓いました。よし、もう夫はあきらめよう、2人の子ども達にしっかり仕込もう、と。
 ジジは料理が得意そうだし、ショウミーは今回すでにけっこういろいろ活躍してくれた、2人ともゼリーと言えばあの冷たくてフルーツの甘い味の「ゼリー」だとちゃーんとわかっている!あの2人をしっかり仕込んで、私が病気になったときには痒いところにもちゃんと手が届く看病をしてもらおう・・・!ああ、役に立つはデンマーク出身の夫よりも半分は日本人の血を引く私の息子たちだわ、と。

 まあ、デンマーク人が風邪や発熱のときに何が食べたいかということは、実は私もわかっていないので、お互い様といえばそうなのですけれどね。前にそういう話をしたことがありましたが、少なくとも夫の実家では熱が出たらこれという食べ物はないようでしたが。

週末の拠点

2008-06-02 06:35:52 | 日記
 一応、旅行が趣味の私。普段は東京のマンション暮らしで便利ではありますが、時々本当に緑や自然が恋しくなります。そして、子ども達も自然の中が一番のびのびして楽しそうですが、けっこう旅行の企画はどこに行こうか、どこに泊まろうかと悩んで探して時間がかかってしまいます。本当は別荘など持っていたら素敵ですが、経済的にも管理能力的にも全く無理、それに子ども達の都合も出てきている昨今、しょっちゅう別荘に行くというのも現実的には難しそうです。かといって、しょっちゅう旅行のアレンジをするのも本当に時間がかかるし、どこか拠点があればいいのに・・・、と思っていました。

 で、ついに、見つけました!場所は「御殿場」です。今年の3月くらいから夫が仕事で週に1-2度のペースで御殿場に行くようになっており、もしかしたら?と思い、金曜日に夫が御殿場で仕事の入った先々週、行ってみたのです。そしたら、1.東京からすごく近い(帰りはうちまで1時間半でした)、2.緑がすごくきれいで、しかも視界が広くて明るい(林の中だとちょっと暗くて・・・明るいほうが好き)、3.箱根もすぐ近くて洗練されたお店も多い、4.子どもが楽しめるような場所がたくさんある、5.宿泊のよいところを発見、6.金曜の学校の後、新宿から高速バスで楽に子ども達と行けるので、2泊することができる、7.ガソリン代が会社持ちとなる、などなどの理由ですっかり気に入ってしまいました。

 金曜日は夕方御殿場駅で夫と落ち合い、その日の宿泊先の時の栖へ。ここは行く前に数人の友人に話すと、なぜか皆知っていたという有名なところらしく、実際とてもよかったです。私達はこの中のブルーベリーロッジに泊まりましたが、敷地内が広く、いろいろな施設やレストランもあります。夜はライトアップされますが、冬はもっとライトアップされて非常にきれいで有名だそうです。その日の夜はドイツのビアホールのようなレストランで食事をし、南ドイツのアルプス?のバンドや特別は楽器の演奏を楽しみました。食後はなぜか私だけ施設内の温泉施設についたマッサージを受けに行き、リラックス・・・(笑)。

 翌朝は散歩、そして林檎の湯で露天の温泉を楽しんだ後(本当に林檎が浮かんでいました)、施設内で焼きたてのパンや生ハムなどを買い、家から持ってきたチーズなどと合わせて、外のテーブルで朝食。

          

 そしてその日は中日、メインとということですっかり盛り上がっていざ「富士サファリパーク」へ。子ども達とあの「ほんとに、ほんとに、ほんとに、ほんとにライオンだ~」を歌いつつ、期待と不安に興奮しつつ、ゲートが開くとそこは本当に本物のライオンや熊、トラやチーター、象、キリンが・・・。やっぱりサファリパークは違いますね。窮屈な動物園の動物たちはあまり幸せそうに見えないけれど、サファリパークの動物たちは自由に動いていて、毛並みもよくて汚れていなくて、皆が「らしく」見えます。自然の中で自由に動く動物たちを見るのは、本当に感動的でした。時折、道路を横断する動物たちに車の進行を妨げられるのもご愛嬌です。

          
          ゲートが開くところ。けっこう物々しい。

          
          木の上で昼寝をするライオン

 他にも小動物を抱っこしたり、えさをあげたりすることが楽しめるほか、イベントもあり、ちょうど私達がいたときにはポニーのレースが始まりました。馬のレースほどではないものの、けっこう大人のポニーのレースだと迫力とスピードがあり、これまた子ども達と興奮してしまいました。

          

 意外と富士サファリパークで一日のほとんどを過ごしてしまい、気付くと夕方ということで、次の宿泊予定の仙石原への移動となりました。自衛隊の練習所のあたりは、こんなところがあるのかというほどの大草原ですばらしい景色を堪能できました。しかし残念ながらこのへんから雨となり、今回は仙石原・箱根方面はあんまり観光できませんでしたが・・・。

 翌日は雨でしたので、仕方なく、本当に仕方なく(笑)、御殿場のアウトレットへ。ここは2つのブロックに分かれており、両者をつなくブリッジからの眺めが谷を見下ろす感じでなかなか素敵です。

 とにかく今回、明るくて地形がなだらかで雄大な感じのする御殿場付近、自然がいっぱいなのだけど洗練されていて、とても気に入ってしまいました。2泊できるのもゆっくりできて、魅力です。夫も金曜日の夕方、仕事が終わると私達が御殿場に来ているのが、どうもとても嬉しかった様子です。ということで、我が家の拠点はしばしの間、御殿場に決定となりました!ここからだともしかして沼津方面か西伊豆方面への海も行きやすいかな?本当に気軽に行けるので、四季に合わせて、これから何ヶ月かに一度は行きたいと思います。・・・でも意外と週末、丸々空いていることはなくなりつつある今日このごろ、次に行けるのはいつかな?

          
          おまけ。ジジ・サファリパーク