デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

デンマーク語の読書会

2011-06-07 01:09:13 | 通信制大学・大学院
 去年のデンマーク語のクラスメート達と、大学が始まってからデンマーク語の読書会を始めました。毎週水曜日、デンマーク語のクラスの後、私を含めて5人でちょっとした記事などを読んでいます。

 といっても先生のいない読書会。あれやこれやと考え、文法的には、構文的には、いや、雰囲気では、と正しい訳を求めて皆で知恵を寄せ合うのですが、結局、意味がちゃんと取れているかどうか不明、ということで終わることもしばしばです。それでも、デンマーク語をとにかく読むこと、それだけでも意味があるし、それぞれに法律、ドイツ語、キルケゴールと研究の分野が違うので、各見解や専門の知識などを聞けるのも勉強になります。デンマーク語だけでなく、いろいろな情報交換もありがたいし、面白いです。あるいはお互いに不安なことを言い合ったりすることも、それもまたちょっぴり気が楽になって助かります。

 今年度になってからは、ようやく私も大学院生らしい勉強を楽しめるようになってきたようです。去年は、デンマーク語地獄だったもんね~。それでもちっとも読めるようにならず、相変わらず地獄は続いていますが。

 でもこうした読書会も楽しいですし、ゼミで博士課程のものすごくレベルの高い意見交換を聞いて、なるほど、研究者ってこういうふうに物を考えていくのねと思ったり、いろいろな新しい言葉を教えていただいたりするのもわくわくします。なんていうのでしょうか、丁寧に物事を見ていくということ、自分の考えを育て、そして自分の見方を作っていくのだということ、そういうことを日々、教えてもらっている気がします。

 また、講義のひとつは英語で行われているものがあり、英語で物事を見ることはまた新鮮です。面白いことに、先生に質問も気軽にできる!日本語だと日本人のメンタリティになり、質問を躊躇してしまいますが、英語だとその日本人のメンタリティからちょっと抜け出し、比較的気楽な気持ちで質問ができるのですね。単語がわからないと引っかかってしまうことと、あとからノートを見返したときに、自分でもよくわからなかったりすることがあるのが問題ですが・・・。

 一体全体、1年半後にどんな論文が書けるんだろう?というのはひたすら不安ですが、でもこうした学びの楽しさやわくわくする発見などを味わえること、とても幸せな時間だなあと思います。ゼミや講義は今年度で終わりになりますので、この1年はデンマーク語読書会も含めて、たくさん刺激をもらいたいと思っています。

完全に落ちこぼれてます。

2010-07-17 05:56:43 | 通信制大学・大学院
 昨日で大学院の前期の授業は一応すべて終了となりました。4月に始まり3ヶ月余りたち、振り返るとあっという間でした。この分じゃ、すぐに1年なんて終わってしまいそうです。

 さて、昨日は「やったー、夏休み!」と思いたいところでしたが、6月の発表で私が本当に落ちこぼれていることが発覚、まさに10人中10番という立ち位置を認識、のどかに夏を楽しむ場合ではなく、とてもそんな「やったー」の気分にはなれず・・・。どこかの塾の広告に載っていたような、「挽回しよう、夏休み!」という気分です。

 発表していろいろと見えてきたのは、まず、皆さん、学部のときに歴史の基本的な見方、抑え方というのをちゃんと習得してきているんですね。だから私のようにやみくもにあれこれ書いて、なんだかなーというのではなくて、きちんと基本に沿ったものを書き、外さないのです。私なんて発表の後に、ものすごく厳しいことを言われ、後から先生に「悪いお手本として、ちょうどいいお手本だったもんで」などと言われてしまい、よき反面教師となった始末です。(このあたり、年齢が行っているから、何を言っても大して傷つかないんじゃないかという目論見も見え隠れしている気もする・・・。)

 それからいつもここでも書いているけれど、デンマーク語が致命的です。他の皆さんは学部で自分の研究対象の言語を習得しています。ドイツ語、フランス語、あるいはオランダ語など、文献を読める状態になっているのですね。私はここからやらなくてはいけないので、まだスタートラインにも立っていない状況、デンマークの小学校でいうならば、まさにゼロ年生というわけです。

 本当にクラスで最下位というのは生まれて初めてです。一瞬、「学校、やめちゃおうかな」などという気持ちがよぎり、初めて落ちこぼれた子の気持ちがわかったような気がしました。よく落ちこぼれるとグレると昔聞いた気がしますが、勉強ができない=その子の人生が否定されたような気持ちになり、傷つくんですね。それでドロップアウトして、グレちゃったりする・・・。まあ、そういう落ちこぼれの気持ちが少しでもわかったのは、いいことです。将来うちの子が落ちこぼれたときに、かける言葉も見つかることでしょう・・・。

 というわけで、どこまでできるかわかりませんが、この夏休み、少しでも挽回しなくては。すべてにおいて落ちこぼれているので、どこからやればいいのかわかりませんが、ある先生が「とにかくやみくもに、何でもいいから読んでみなさい」と言ってくれ、なるほどと思い、何かすこーし掴めてくるまであれこれ読んでみようと思います。「勉強のしかたがわからない」なんてこれまた落ちこぼれの中学生のようなことを思っていますが、これもなんとか自分で掴んでいくしかなさそうです。それと、デンマーク語・・・。デンマークに行ったら毎日いろいろ読んでみようと思っていますが、なぜかデンマークに行くとデンマーク語のモチベーションが下がる私。ちゃんとできるでしょうか・・・。不安です。
 

「やっぱり大変」な大学院ではあるけれど・・・

2010-05-28 06:01:24 | 通信制大学・大学院
 大学院が始まって、そろそろ2ヶ月近くたち、やっと少しからくりが見えてきたかなという今日このごろ。が、一言で言えば、「やっぱり大変」です。

 やっぱり大変その1。それはもう、ずばりデンマーク語です。毎週、2クラスデンマーク語を取っているのですが、ほとんど下地のない私。ごくごく簡単な会話もできない状態で、文章を読んでいくのは本当に暗澹とした気持ちになります。この1年はとにかく我慢、我慢、とにかく読むしかないとわかっているのですが、デンマーク語の授業の日は重ーい気持ちになります。が、先日友人が「今は1行で10回、辞書を引くかもしれないけれど、いつか1回になるよ。語学ってそういうものだよ」と言ってくれた言葉に救われ、がんばろう!とちょっぴり前向きになったところです。目的があればきっと読むのが楽しくなるでしょうから、そう思えるまで、この1年はがんばってみようと思います。

 やっぱり大変その2。これは「発表」とか「報告」です。日々の授業で十分大変で追いついていないのに、いったいいつ、自分の研究(と言うのもだいたいおこがましいのだけど)をすればいいんだろう?と思うのですが、6月から7月にかけて、発表やら報告やらが目白押しです。だいたい何を言えばいいのかもわからなかったのですが、あれこれ聞きまわった結果、とりあえず大学の卒論を説明して修士論文の根拠とする、自分の研究の対象について説明する、あるいは解題(といって、読んだ本を消化して説明する。そんな言葉も先週知りましたわ)など手当たりしだい、とりあえず話してみればいいようです。あとは皆さんが意見してくれるので、それにまたヒントを得て、どんどん前に進みましょう、というもののようです。

 発表などは準備が大変だけれど、でもそれをしないと、逆に日々の勉強に追われて終わってしまうのでしょう。そうしてお尻をたたいてもらって、少しずつ研究が進むというわけでしょう。自分の考えを皆さんが一生懸命聞いてくれて意見してくれるというのは、本当にありがたいことでもあります。

 6月だけでそういう機会が6回もあるのですが、ぼやぼやしていると前期が終わってしまうので、ここはできるところまでがんばってみようと思います。

 そして、大学院について最近思うのは、大学院生って守られているなぁということです。学士論文をほとんど放任で書いた私としては、先生方が参考文献をピックアップしてくれたり、話を聞いてくれて方向性を出してくれようとしていたりするだけで、本当に「やさしい!」と思ってしまいます。

 もちろん大学院側は学生たちにちゃんと論文を仕上げてもらって、ある程度で出て行ってもらわないとと思ってもいるのでしょうが、論文を書くのに人を頼れるのか・・・と私は少しびっくりしています。まあ、お金を払っているので、確かに先生方はそういう役割なのですが、学生が本当に守られていること、そういうわけで修士論文は誰でもなんとか書けることは書けるのだろうなということに、最近気づいたのでした。大学院は学生に論文を書けるようにするために存在している、ってことに気づいたのだけど、あまりに当たり前でした??? でも大人になって、なんでも自分だけで何とかしなくては、とずっと思っていた私にはとても新鮮な発見だったりしています。



 

ちょっと一息のゴールデンウィーク

2010-04-28 06:21:15 | 通信制大学・大学院
 4月から始まった大学院ですが、ゴールデンウィークは29日から5日までずっと学校が休みということで、デンマークの秋休みならぬ、ちょっと一息です。4月は2日のオリエンテーション、6日から授業開始ということで、シラバスやら時間割やらと格闘しつつもすぐに授業が始まり(正式な登録の前に始まります)、なし崩し的な1ヶ月となりました。

 私は前期で4コマ、後期で5コマ取っています。前期、登録できると思っていた授業が手続き後登録できない授業だったことが判明、4コマとなってしまいました。その手続きの複雑さを恨みつつ、でも「表現の自由」についての興味深い授業だったので、単位にはならないけれど、もぐることにしています。月曜1コマ、火曜1コマ(プラスもぐり1コマ)、そして金曜日2コマとなっています。

 4コマのうち2コマがデンマーク語の授業で、準中級の授業はなんとかなるものの、上級のほうのデンマーク語、これがもっとも辛い授業・・・。単語は日本語でも日常は使わないレベルで難しく、1行につき何度も辞書を引くことになるのですけど、何が辛いかというとその単語を覚えていく時間が取れないところです。なので同じ単語を何度も引き、しかも永遠に引き続けなくてはならず、なんともデスパレートな気持ちになります。本来ならば、ただ読むだけではなく、その背景なども予習して質問を準備して授業に臨みたいのですが、気持ちばかり焦り、まったく余裕なしの4月でした。

 さて、授業は特講と演習の2種類あるのですが、特講は比較的聞く授業なので楽しめます。もちろんこちらも準備はすればするほどよいわけで、その点はいつも気持ちが追われていますが、とにかく先生主導なので気楽です。

 一方の演習。こちらは開始前は何をやるのかなと思っていましたが、始まってみると、早速発表、発表と追い立てられることになりました。2つの演習の授業でそれぞれ発表しなくてはならないのですが、そんないきなり言われても、正直「発表・・・?それ何?」というところです。要は今考えていること、研究の手順、読書・参考予定の本などを話せばいいそうですが、現時点でそういうものは入学試験のときの研究計画書と違わず、それ以上、何を発表すればいいのでしょう、という感じです。そしてなんと6月の何週目かの土曜日にも修士1年生の発表の日が設定されており、全員が発表し、それを教授、先輩たちが意見していくというものだそうです。

 確かに、こうした発表がなければ、日々の勉強に追われて自分の研究が一向に進まないでしょうし、本来2年で修了することを思うと、さっさと具体的に取り掛かっておかないとというわけです。そして、この発表に際して、指導教官はこまごまと指導してくれるのかと思いきや、どうやら私の指導教官はばっちり個人主義のようです。私としては泳げないのに、いきなり海に放り込まれた気分ですが、そこは年の功、どんどん質問・主張して先生方に助けてもらおうと思っています。

 そして、この4月は勉強とともに、本当に雨との戦いでした。慣れないことだらけの学校生活だけでも疲れるのに、なぜか授業の日は雨ばかり。自転車で幼稚園、自宅、大学とぐるぐる走るのは本当に疲れてしまいました。

 さてさて、いよいよゴールデンウィーク。勉強のプレッシャーややらなくてはいけないことは山積みですが、とりあえずここでリセットできる期間があって本当に助かります!このゴールデンウィークは会社員にとっても嬉しいものですが、新入生にとってもこんなに助かる嬉しいものだった、ということを今年は実感しています。ちゃんと遊んで、ちゃんと体勢を立て直して、勉強面でキャッチアップしておきたいと思っています。

そして、入学。始まりました~!

2010-04-04 06:23:55 | 通信制大学・大学院
 今年はちょうど入学式に満開の桜。桜咲く入学式はまさにこれぞ入学式、という気分にさせてくれるものですよね。とはいえ、私は子供たちの幼稚園や学校がまだ始まらないため、入学式は欠席、慌しく夕方からのオリエンテーションだけ参加し、寒さのせいもあり、いまひとつ入学気分を楽しむ余裕はなくという始まりとなりました。

 先生方、先輩方、そして新しく修士に進んだ私たち10人が集まり、まずは学生たち、その後は先生たちの自己紹介です。先生方の自己紹介とともに、早速授業の内容についての説明が行われましたが、「あれ、単位は何単位でしたっけね?」「うちの科からは何単位ですかね?」などと先生方はゆるーい感じです。入試の面接のときにも思ったけど、本当にこの大学なのか私の所属している西洋史学科なのかはわかりませんが、あくまでゆるい雰囲気です。

 その後は先輩方がケーキを用意してくれて、そのまま懇親会となりました。もちろん、誰も知らない私、最初は緊張しましたが、チェコスロバキアのプラハの春あたりを研究するという妖精みたいなかわいい女の子と、少し背が高くて菊川怜ちゃんみたいな女の子と話し、二人とも学部から来ているのでいろいろと教えてもらいました。男子はあまり話さなかったけど、博士過程5年目という方のドイツから見たロシア革命前後のロシア、などという話を聞いたりしました。まあ、同じ科の人たちは当然ながらみんな若くて、もうそれだけでかわいく見えちゃうという私です。入学式に出ていた保護者の方を見たら、あんまり私と変わらない感じで、まさに私は保護者の年齢ですもんね。

 そして、家に帰って分厚いシラバスを眺め、昨日は指導教官のところへ行き、何の科目をとるべきか相談に行ってきました。とっても困ったことに、大学院の授業は基本的に午後になっています。幼稚園の時間の都合上、2限目にできるだけ授業を取りたいと思ったのに・・・。5時まで幼稚園の延長保育はできるので、お金はすごくかかってしまいますが、それで3限、4限で授業を取るしかなさそうです。5限目も取りたい授業があるのですが、5時にお迎えに行かなくてはならないので、どうしても無理そうです。しかも、授業は6日から開始なのですが、まだジジのお弁当が始まらず、最初の授業の日は保護者会とも重なるので、のっけから先生に始まりを1週ずらしていただくという、こちらも先生方に負けないゆるーい生徒なのでした。

 ということでスケジュールはいろいろ心配ですが、科目登録が5日から始まるので、今日明日くらいでとにかく決めなくては・・・。でも、シラバスを眺めながら、どんな先生方の話を聞けるんだろうと、やっぱりとってもわくわくします。

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 懇親会でのこと。私はこれまで主婦であり母親である自分が一番大変では、と思っていましたが、その菊川怜ちゃんの話を聞いて、彼女たちのほうがもっと大変なのだとびっくりしました。彼女は教職を取っており、単位もプラス14単位取らなくてはならず、けっこう1週間授業がぎっしりだそうです。その上、民間への就職も考えているということで、今秋から就職活動も行う予定で、なおかつ、来年には教員採用試験も受けるかもしれない、そんな中で論文を書くとのこと。2年で書くのは無理じゃないかと思ってしまいます。でも、もし就職が決まっていたら、絶対に書かないと卒業できなくなってしまいます。

 そういう話を聞いたことはありましたが、本当に今の学生さんたちを取り巻く状況は厳しすぎます。大学も3年生で就職活動でしょう?院生も1年目から就職のことを考えなくちゃいけない。これじゃあ、いったいいつ勉強だけに集中できるだろうと思ってしまいます。勉強を思う存分にしたい学生さん、それから高い学費を出しても勉強してもらいたいという親の気持ち、そういうものが全く報われない、学校なのにじっくり学ぶ機会がないこと、やはりおかしいシステムになってしまっていると思います。

 菊川怜ちゃんも、無事修士を終えられるか非常に不安だと言っていました。「途中で消えちゃうかも」と言っていましたが、実際にそういう学生さんもけっこういると聞き、今の若い人たちの大変さを実感し、ちょっと胸が痛くなりました・・・。まあ、皆、いろいろな事情の上で勉強しているということで、大変なのは私だけじゃないと思い、皆さん、一緒にがんばりましょうねー!という気持ちになった入学でした。


もうすぐ卒業式

2010-03-23 23:38:57 | 通信制大学・大学院
 少々春らしくなってきた今日このごろ。自転車で近所を走っていても、モクレンが花盛り、ほかにもミモザ、チューリップ、パンジーなどなどが咲き、今日は桜の花がひとつふたつ開いているのを見ました。

 最近はすっかり忘れていたけど、そういえば春って別れの季節なんですね。昨日、ショウミーのサッカーチームの6年生の送る会があり、これまでのDVDやコーチや選手たちのスピーチを聞きながら、つい涙・・・。ショウミーの担任の先生ともお別れだし、なんだか昔の卒業のときのとてもせつない別れの気持ちを、今度は親の側として味わう春です。子どもは未来に向かってはしゃげる気がしますが、大人はそれがない分、ひたすらせつない気持ちになる春です。

 親の側の気持ちといえば、このところ大学院の入学の書類や学費などの準備をしています。入学する学生の、4月からの学生生活への期待と不安で胸がどきどきする気持ちとともに、学費を払い、意外とたくさんあるペーパーワークをこなす親の気持ちの両方を味わい、なんとも複雑な不思議な気持ちの春でもあります。

 さて。ところで、この春は私の卒業式でもあります。あさって、25日がいよいよ卒業式です。日大は大きいので卒業式は全体で武道館で行うのですが、私はジジをいつもの幼稚園の友達のミワちゃんに預かってもらうので、卒業式はパスして、学位授与式だけ出席、その後の祝賀会も欠席の予定です。そして、論文の指導教官がなんとか3時ごろに時間が空きそうなので、一応、ご挨拶に伺おうと思っています。

 ここまで来るのに3年の道のりでした。最初はリポートの書き方にも、テキストの読み込み方にもいちいちとまどい、初めてのテストのときは震えるほどの緊張を味わったり。それでもたまたま最初のテストでよい成績が取れ、以来、なんとかいい成績を取りたいと思って、テストを受けてきました。忘れられないのはテスト会場を間違えたこと!テスト勉強をしようと、1時間くらい早めに家を出たので間に合いましたが、あのときは本当に焦り、歩いて10分の道のりをタクシーを飛ばしたなぁ・・・。

 そして、ここにも何度か書いた卒業論文ですが、12月に提出し、間違いを発見して2度も再提出・・・。1月の論文の面接までは、まったく論文が通るかどうか検討がつかず、まさに判決を待つ被告のような心境でした。万が一だめだったら、単位はぎりぎりなので、せっかくの大学院もだめになってしまうし、どうしようなどと考えてしまいました。が、45分間の面接は、教授との有意義な、ある意味楽しいやりとりをさせていただき、しかも成績は最高点のSをいただいたのでした。もちろん、各科目のよい成績も嬉しいものですが、集大成の論文でよい成績をもらったことは、本当に何よりも嬉しかったです。

 ミワちゃんを始めまわりの友達に止められたので、袴は着ませんが(先生に間違われるからやめろとか、似合わないとかさんざん言われました~)、普通にスーツで25日、行ってこようと思っています。ひとつの節目として、やっぱりちょっと嬉しい気がします。

卒論、終わりました!! しかし・・・。

2009-12-09 16:11:54 | 通信制大学・大学院
 今週の月曜日、幼稚園の休みだったジジとともに、卒論を提出してきました。ムハンマド風刺画問題を切り口に、デンマークの表現の自由について考察し、原稿用紙にして110枚ほど書き、この卒論が約3年間の総括ということになります。無事、滞りなく提出し、これにて、すべて終了!あとは1月末に行われる面接を待つばかりです。

 提出したときには、さすがにすがすがしい気持ちで、嬉しく思いました。この3年間だけでなく、デンマークとの縁が始まってからの約9年間に、少しずつ私の中に蓄積されていったものを、初めて論文として書いてみたわけで、私にとっては、とりあえず形にすることができた、という嬉しい思いがありました。学業から長く離れていて、しかも家族がいて自分のことを優先できないという状況の中でスタート。ここまで細かな作業をつなげて、なんとかこうして論文完成というところまでこぎつけたこと、まあ、私の人生の中では今までで一番がんばってみた3年間だったなぁとそれも嬉しく思います。

 が、提出してからふつふつと私の心に湧き起こるのは、思い描いていたような達成感の嵐じゃなくて、想定外の後悔の嵐なんですよね・・・。自分でもこういう気持ちになるのは意外なのですけど、どうもすっきりしない、どんよりとした気持ちなのです。

 一言で言えば、本当に内容のレベルが低い論文しか書けなかったことでしょうか。何よりデンマークのことなのにデンマーク語ができないことが大きかったと思います。そして、通信制だったため、先生との面と向かってのコミュニケーションがほとんどなくて、また、時間的にも余裕がなくて(先生ではなくて、私のせいなのですけど)余計やりとりができず、結局ほとんど自分ひとりで書き上げてしまったこと、それゆえもっと自信がもてない論文になっています。まあ、学士レベルで「自信があります!」っていうのもおかしいのでしょうけれど、思っていたよりもずっとずっと、ちゃんとしたものが書けなかったのでした。

 提出したら、万々歳!という気持ちになるかと思っていたのに、こんな気持るなんて・・・。ここまで周囲の方たちの温かい助けがあったおかげで、この論文が書けたようなものなので(本当に、そうした助けがなければ、絶対書けませんでした)、きっとよいものを書いて、ぜひ皆さんに論文を読んでもらおうと思っていたのに、これじゃあ、助けてくれたみんなががっかりするだろうなーとひたすら申し訳ない気持ちです。

 でもきっと、1月の面接の際には先生方に意見をいただけるので、そのときにはよい点も悪い点も率直な意見を聞けることでしょう。そうしたらこの論文のよくない点がもう少しはっきりするので、私の気分も少しすっきりすることと思います。

 まあ、それまで、ここは気分を切り替えて、せっかくの3年近くぶりのやっとの勉強のプレッシャーからの解放ですし、クリスマスシーズンを楽しもうと思います。今年は22日からデンマークに行くので、毎年恒例のクリスマスやお正月のお料理あれこれや準備もなく、のんびり休んでくるつもりです。

 その前に、夏に行った分のブログも全然書けずにいたので、またデンマークに行っちゃう前に終わらせなくちゃです。そして、そして、今年の特に後半は家事の手抜きをし放題で、キッチンの引き出しの中やらなにやら、あちこちがごちゃごちゃになっているので、これまたデンマークに行く前に、整理整頓して家の中をきちんとしなくては・・・!です。いろいろ後悔はあるけれど、これにて一段落、主婦にも戻りつつある今週です。そうそう、これで平日お酒も飲めることになり、それはなんとも嬉しいものです。

今週もピンチ

2009-11-17 23:47:47 | 通信制大学・大学院
 先週、インフルエンザでピンチに陥った私。月曜日からはショウミーが、そして水曜日からはやっぱりジジもかかりました。ジジは水曜日は水を飲んでも吐いてしまって、さすがにかわいそうでした。おまけに雨の中、やむを得ず、自転車で病院に連れて行ったりして、本当にジジも私も大変な思いをしたのですが、金曜日、とうとう疲れがたまったのか、今度は私が発熱・・・!

 幸いなことにインフルエンザではなく(新型はあまり大人はかからないようです、私の周りではですが)、それでも立ち上がるとフラフラするので、ベッドに横になっていました。つい昨日までは私がすごーくやさしく至れりつくせりの看護をしてあげたのに、元気になった息子達、そのうるさいこと、うるさいこと。少しは、ほんの2-3日前に自分が経験したことを生かしてくれるかと思いきや、まったくなし。もう、ほんと、子どもってひどい~!と思ったのでした。

 そして、今週は晴れて全員回復。これでやっと論文に集中できると思っていたのですが・・・。なんとジジのクラスで8人もお休みということで、明日から3日間、学級閉鎖となりました。まさに晴天のへきれき、がーん、がーん、がーん、です。

 ということは6連休。本来なら夫のいる御殿場でも行っちゃって、のんびり、秋を満喫しちゃえ、といきたいところですが、さすがに今は家を離れられません・・・。

 それにしても、どうしてこう、重なるんでしょうね? でも、もうここまで来ると、ショック~!というよりも薄ら笑いを浮かべてしまう感じですが・・・。おまけに木・金とクラスの子を午後、家に預かることにもなってしまったし・・・。

 でも、先週、止むを得ず、ウォーミングアップなしの「30分集中方式」で行ってみたら、意外と行けることに気づきました。テーブルの上にすべての資料をだーっと広げておき、次に書くところの資料をそのままページを開けておいて、30分あるなと思うと集中して書きます。15分だとさすがに資料を読んでいて終わってしまったりするので、そういうときは違うことをしますが、30分だと少し書き進みます。

 とにかく、この方式も使って、今週はひたすら論文に向かおうと思います。そしてなんとか最後まで書き終えて、一度指導教官に送る予定です。何しろ、文献のつぎはぎ、論文というよりもいろいろなものを読み散らかしてまとめているだけ、という内容で、こんなんじゃ全然だめかも、と不安なので・・・。ほんと、論じるというよりも、まとめのリポートみたいになっちゃっています。しかも、まだ読んでない資料もあるので、来週以降、読みながらまた内容を追加・訂正しなくては、です。

 それにしても今年は秋を全然楽しめなかったな~。なんだか今年はとっても淋しい秋となってしまって、こうしてブログを書くことが息抜きです・・・。

またまたピンチ

2009-11-10 05:40:29 | 通信制大学・大学院
 9月の受験前も夫のブラジル出張、そして単身赴任生活スタートと、「ちょっとピンチ」な気持ちになりました。が、論文提出1ヶ月前の今週、「またまたピンチ」な状況になってしまいました。先週は私自身の体調がいまひとつだったのですが、金曜日にはマイケル・ジャクソンの映画、This Is Itを子ども達と一緒に見に行き、元気をもらい、週末には無事にジジの七五三を祝い、さて、また今週からがんばろう!と思っていた矢先・・・。

 とうとう来ました、インフルエンザ・・・。

 ショウミーは昨日の朝、頭が痛いと起きてきて、食欲もなく、起きがけに熱を測ると36.5℃でしたが、1時間後に測ると37.7℃。病院に連れて行って検査をしましたが、発熱後12時間たたないと出ないうことで検査結果はマイナスでしたが、家に戻ると39℃近くに熱は上がっていました。

 夕方、担任の先生から電話があり、なんとクラスで5人もインフルエンザにかかっており、おそらく今週いっぱい学級閉鎖になるのではということで、なるかならないかはショウミーの検査結果待ちもあるようです。今日、もう一度病院に行き、検査をし、そして学校に報告しなければなりません。ショウミーがインフルエンザであれば、ジジも幼稚園に登園禁止になります。
 
 ということで、私の方は看病やら何やらで、これでまったく時間がこまぎれになってしまいました。過去の教訓から、お母さんは先の先を読んですべて前倒しで行うこと、特に締め切りのある場合は、必ず1週間くらいの余裕をみておくことを学んでおり、今回も論文の提出日12月10日より1週間前くらいには仕上げておこうと思っていましたが、うーん、ここで来たのか、インフルエンザ。ちょっと出鼻をくじかれた感じです。

 論文はなんだかテンションが高くないと書けなくて、書き始めるまでにテンションを上げる時間が必要です、私の場合。20分くらいのウォーミングアップがあって、よし、書くぞ、となります。そこから2時間くらいで1クールとなるわけですが、こうなるとそんな悠長なことは言ってられず、細切れ時間で書いていくように、テンションを調整しなくてはなりません(自分でもどうやるのか、いまひとつわからないけど・・・笑。どうやって???)。

 子ども達と寝る時間をずらしたり、DVDを借りてきたりして、なんとか今週、行けるところまで行こうと思います。できないことはできないので、あとは来週、がんばるしかなさそうです。

 しかし、こうなると気分はすっかり母親となってしまい、なかなか学生であることに集中できないのでとにかく困ったことになってしまいました。夫は自分のペースで仕事できるのに、私はこうなると全部自分のペースを崩すことになり、「がんばってね」と電話口で言う夫に、「これ以上がんばれないのに、なんでがんばってなんて言うのよ!もう十分やってるよ!」と切れ、「ね、あなたは誰のおかげで、のんびり仕事に集中できると思ってるのよ~」とまた夫にイヤミを言ってしまったのでした。

論文を書き始めて

2009-11-07 06:47:47 | 通信制大学・大学院
 夏以降はすっかり受験にかまけてストップしていましたが、受験後、助走期間を置いて、やっと先週あたりから実際に卒業論文を書き始めました。人生初の論文、以前、きっといい経験になりますよと言われたことがありましたが、やはり書いてみてはじめていろいろと思うことがあるので、ちょっと今日はそれを書いてみます。

 論文の主旨などはずっと以前から決まっており、昨年度1回、そして今年度になってから昨年度のものをバージョンアップした(つもりだった)、論文の構成などを指導教官に見てもらっていました。はじめに、から始まって、1章から3章まで、そして最後にまとめが来るという大まかな概要ができていたつもりでした。が、実施に書き始めてくると、なんだか違うものになってきています。だいたい、流れがAだからB、BだからCと行くつもりだったのが、なぜかCだからB、BだからAと逆になりつつあります。こんなに大蛇行してしまっていて、いったい私の論文はどこに行くのでしょう?と自分でも疑問です。

 また、書きながら、自分で「本当?本当?」と思ってしまいます。何々である、Aは何々であった、いついつに何々が起きた、などと書いていますが、実際に見たわけでもなく、本当にそうなのだろうか、そんなふうに断定して言っちゃっていいのだろうか?と思いつつ、書いています。いつか誰かが、卒論は勝手に好きなように書きまくったと言うのを聞いたことがありますが、まさに書き放題で好き勝手なことを書いているのではないかという不安にかられます。

 そして、この大学で学んだことをすべてここに書き出したいと思うのですが、テーマから逸れることなくきちんと論旨を通しつつ、そこにいろいろな説や考え、思想やら分析やらを織り交ぜていくことは、かなりの高度な思考力と文章力が要求されます。ぐるぐる考えて、自分の頭の中で熟成されて、糸口が出てくるのを待つのですが、そうなるとなんだか小説家のような気分になってくるから不思議です。でも、小説家になってはいけないので、そこは気をつけなければいけませんが。

 こうしてすっかり煮詰まっているのですが、途中で完全につかえてしまっていてもどうしようもありませんので、まずは少々疑問があっても、乱暴であっても、最後まで書き通してみるしかなさそうです。しかし、やはりアカデミックな世界では超初心者の学士論文、ここはどう書いてもおそらくダメダメなものしか出てこないことでしょうと開き直ってきました。えいやっと一度提出してしまって、教授にいろいろと指摘してもらおうと、ちょっと他力本願な気持ちでいます。書くほどにあまりにもつぎはぎな上滑りな知識を自覚するばっかりで、本当に開き直らないと書けません・・・。

 出口が見えず、頭を抱えているわけですが、思い起こせば、大学に入学した目的はこの論文を書くことでした。中身のよしあしはともかく、この2年半で学習したことと私の思いや気持ちを込めて、とにかくがんばって書き上げようと思います。きっと他人にはまったく価値のないものだけど、卒業論文をちゃんと書いて、3月にぜひ自分に対して正々堂々と(?)卒業したいです。