デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

明日からクリスマス!

2006-11-30 07:38:51 | デンマークの行事

 明日からいよいよ12月です。いよいよクリスマスの始まり始まり!もちろん本場デンマークには全く及びませんが、我が家はできるだけクリスマスをデンマーク風にお祝いします。私にとっては忘れたものはないか、毎日緊張してしまう月でもあります。

 先週の日曜日、地下のストックルームから夫と子ども達がツリーを引っ張り出してきました。(ショウミーはちょうど幼稚園で習っている白雪姫の歌、ハイホー、ハイホーを歌いつつお手伝いするのかと思いきや、文句ばっかりで働かず、意外にジジのほうがこういうときは手伝ってくれます。)ツリーを飾り付けし、点灯するとジジは今年は本当に嬉しそうでした。去年は1歳半だったので、きっと何が何だかあまりわからなかったのでしょう。今年はぴかぴか!ひかり!と言ってはしゃいでいました。以来、朝から点灯してとせがまれるのですが・・・。

 デンマークのツリーはもちろんいろいろなオーナメントを飾りますが、どちらかというと控えめな感じです。日本のツリーを見たらデンマーク人はずいぶん派手だなあと思うのではないでしょうか。今年、雪を見立てた白いモールを飾ってみましたが、夫はこれをちょっと嫌がっている様子です。やめるかどうかまだ迷い中なので、今のところかけたままにしています。義母の家ではクリスマス本番の日は本物のキャンドルをツリーに灯します。

 それからニセ(クリスマスの妖精)などを家のあちこちに飾りました。まだ何も今年は買い足していないのですが、今年から新登場したものがすでにいくつかあります。私の誕生日プレゼントに友人からもらったガラスの丸い玉のオーナメントは、中にポプリが入っていていい香りがしています。そしてデンマークの新しい友人が送ってくれたユールヤータ(クリスマスハート)のカード立てです。

 明日からは一日ずつ灯すカレンダーキャンドル、今度の週末からはアドベンツクランツ(毎週日曜日の夜ごとに1本ずつ灯していく4本セットのキャンドル)が始まり、少しずつ、毎日キャンドルを灯しながら24日を待ちます。忙しく便利な現代の生活の中で、この「待つこと」「心待ちにすること」がなんだか私はとても豊かな暖かい気分になります。そしてキャンドルの光はいつも家族をやさしい気持ちにしてくれるように思います。

 さて、子ども達には明日から本当にお楽しみのクリスマスカレンダーという、毎朝ひとつずつ小さなプレゼントがもらえる習慣があり、義母と義兄がデンマークから送ってくれているのですが、実はまだ届いてなくてちょっとハラハラしています。夫が義兄に確認したところ、19日にその荷物はデンマークを出ているそうですが、早10日過ぎています。いったい何処へ??? 

 

これもいただいた切り絵の本です。

デンマーク語で遊ぶ会 ●アンデルセン公園●

2006-11-27 13:24:10 | ハーフの子どもの教育

 寒かったけれどよく晴れた土曜日、私たちを含む3家族でアンデルセン公園に行きました。ちょうど2人ずつの兄弟で、6人全員男の子!新たに参加したKとM兄弟はデンマーク語がちゃんとでき、8歳と11歳というちょっとお兄ちゃん達で、ショウミーはずっとくっついて遊んでもらっていました。(が、会話は日本語・・・。)

 アンデルセン公園は初めて行きましたが、広大な敷地にボートに乗れる湖や大きな遊具のオンパレード、水遊びのできるところなどとても一日では遊びきれない充実ぶりです。動物もいるそうなのですが、今回はたどり着けず・・・。次回、暖かくなったらぜひまた来たいものです。

          

 ちょうど紅葉や落ち葉で、秋の終わりを堪能しつつ、アンデルセンランチとやらを食べたり、デニッシュペストリーを食べたり、よく食べておりました。今回はお喋りはKに持っていかれ、いつもよりは私は静かだったと思います(笑)。

 閉園の4時まで子ども達はめいっぱい遊び(最後は水車乗りなどの水のコーナーで遊び、秋なのにズボンが濡れていました)、その後、来るときに見つけた「大根ぬき50円」の看板の話をし、みんなで行くことになりました。大根ぬきなんて初めてだったので、私はかなり行きたくて興奮ぎみで畑に到着しました。

 Kにお手本を見せてもらったショウミーが大根をぬいている姿は、なかなか力強くお似合いでした。すっかり楽しい気分になって、延々とぬいていたかったけれど、そんなにあっても困るので、2本でやめることにしました。将来は自分でこういう畑でいろいろ育てて、食べるたびに取ったり、もいだり、ぬいたりしたいものだなあと思いました。

          
 
          

 大根ぬきで騒いですっかりお腹がすいてしまったので(私だけ?)、みんなで帰りがけにレストランに行って食べ、ひとしきりお喋りを楽しんで解散となりました。デンマーク語はほとんど練習できていませんでしたが、楽しい一日でした。(次回こそはちゃんとデンマーク語をやりましょう!)

手作り!デンマーク語のゲーム

2006-11-24 15:19:48 | ハーフの子どもの教育
 
 夫が作ったデンマーク語のカードゲームです。夫はけっこう絵が面白く、全く絵心のない私からみるとなかなか上手です。彼が考え出したのが、このカードゲームでひとつのカードには絵、もうひとつのカードには単語が書いてあり、2枚一組です。全部裏返し、神経衰弱のようにめくって合っていたらもらえるという単純なゲームです。

 予想以上にショウミーとジジはこのカードが大好きで、大盛り上がりでやっています。少しでも複雑になるとジジはできないので、このレベルが2人で遊ぶにはちょうどいいようです。

 これから寒くなるので、こういうゲームはうってつけです。暖かい家の中で、テーブルで絵を描く夫の傍らで、子ども達が歓声を上げながら「どんな絵ができてくるかな?」と見守っています。そんなカード制作中の夫と子ども達を見ているのも私もなんだか楽しい気分です。冬はやっぱりみんなでテーブルに集まって、手作りという過ごし方が最も楽しいのかもしれませんね。

          

デンマーク首相来日

2006-11-22 21:03:56 | デンマーク・ニュース
・・・なのだそうですが、日本ではほとんど報道されていないようです。私が購読している新聞でもYahooのニュースでも取り上げておらず、検索してみたところ毎日新聞でのみ、記事があったようです。(もしかしたら他にもあるかもしれませんが。)

 昨日、ラスムセン首相と安倍首相が1時間強の会談が行われ、安倍首相としてはヨーロッパからの初めての首相レベルの訪問となりました。両国は科学や学生、ビジネスやテクノロジー面において、多大なる交流を図っていくことをアグリーしたそうです。

 日本の報道としては、
「安倍晋三首相は21日、デンマークのラスムセン首相と首相官邸で会談した。安倍首相は日本と北大西洋条約機構(NATO)との人的交流での関係を強化する考えを示し、ラスムセン首相も支持した。
 NATOと日本や豪州、ニュージーランドなど「域外国」との関係強化については、ラトビアのリガで28、29両日に開かれるNATOの首脳会合で議題になる予定。外務省によると、ここで関係強化について合意し、NATOのセミナーへの自衛官の参加やNATO幹部の来日などの交流を拡大させる考えという。
 また、安倍首相は会談で北朝鮮の「核、ミサイル、拉致」の三つの問題への協力を要請。ラスムセン首相は「6カ国協議を通じて政治的圧力を最大化することが国際社会のとるべきアプローチだ」と応じた。【西田進一郎】
(毎日新聞) - 11月22日9時59分更新」

とありましたが、デンマーク首相の目的は政治ではなくビジネスだったということで、このへんの思惑は少々温度差があったものの、両者がいい形でそれぞれの国民に報告できるようでよかったですね(?)。

 しかしながら、せっかく日本に来たにも関わらず、食事もなく短時間の会談だけだったという今回の訪問、何だったのかなあと不思議です。同じイラク駐屯仲間として、デンマークはアジアへの、日本はヨーロッパへの窓口という役割があるのでしょうか? この後、韓国に数日滞在する予定だそうですが、そちらがメインだったのかもしれません。

ショウミーの七五三

2006-11-22 07:11:49 | 日記

 11月18日(土)、ショウミーの七五三が無事に行われました。2ヶ月ほど前から準備に取り掛かり(私の結婚式より長い準備期間でした)、当日はまさにパズルのようなスケジュール組みでどうなることやらと、多分母親の私が一番緊張したと思います。

 朝7時から着付けやヘアメイクを開始、私、ショウミー、私の妹、そして妹の子ども(3歳)のすべてが終わるのに予定通り3時間かかりました。妹の子(つまり姪)が小さくて待てないだろうと最後にしたのですが、姪がピンクの着物を着た途端、ああ、やっぱり主役は小さな女の子だな~と思いました。女の子は華があるのですね。そしてここで実は妊娠6ヵ月の妹が、無理して着物を着たものだから苦しくて貧血を起こす、というハプニング発生!ソファに倒れこんでほとんど反応しない妹にあわや「救急車!?」などと焦りましたが、着物を脱がせ、ほどなく元気が戻ってきました。一件落着したあとは「なんで無理して着物を着るの。馬鹿!」とお小言しきりでしたが、本当に大事に至らなくてほっとしました。

          

 10時からは写真屋に車を飛ばし、笑いと涙(ジジがぐずぐずしていました。おかげで兄弟での写真は撮れず)の撮影をし、いったん家へ。そして今度は集まってくれた従兄弟たちも一緒に神社にお参りに行きました。幼稚園のお友達も駆けつけてくれ、ショウミーは一気にテンションが上がり、いつもテレビで見ていた時代劇の気分で立ち回り・・・。着物が汚れるから止めなさいと言いつつ、なかなか似合っているなあ、と。その後、神主さんに祈祷していただきました。

 お昼ごはんを近くの日本料理のお店でみんなで食べるころには、ショウミーの着物も乱れ始め、だんだん馬鹿殿という感じになってきましたが、思ったよりは汚さずに食べていました。大人8人、子ども4人と大勢でお祝いできて嬉しく思いました。

          

 その日は結局は夕食まで大人同士、子ども同士で楽しく過ごし、まさに一日がかりの七五三となりましたが、こうしてしっかりと(ある意味)一人前になってきたショウミーを皆で祝う一日となり、嬉しく、記念すべき日となりました。特に男の子にとっては一度きりなので、親にとっても大きな節目のように思います。これからはショウミーは一人の人格として、自分の人生を歩み始めるのでしょうね。

 それにしてもデンマークで娘のコンファメイション(14才の儀式。正式にキリスト教徒となり、同時に昔はこの儀式をもって、大人とみなされた)をしたある友人は「ミニ結婚式だった」といろいろな意味で言っていましたが、わかるような気がしました。こういう子どもの成長を祝うイベントは、親にとって非常に大変であり(金銭的にも)、でも感慨深いものであり、そしてややさみしい気分になるものなのですね。七五三はそんなにさみしい気分にはならないけれど(まだ私にまとわりついていますものね)、子どもが大きくなるにつれ、イベントはさみしい気分が増すのでしょうか?

ゲーム、買う、買わない?

2006-11-18 00:18:37 | 日記
 基本的には私たちは子どもにゲームは持たせない主義なのだけど(今さら理由を述べる必要はないでしょう)、今日、ショウミーのサッカーの間、お母さんたちの話題がゲームになりました。私を含めて5人のお母さんたちの中で、子どもにゲームを持たせていないのは私だけでした。

 ショウミーの1つ上のクラスのRくんという男の子の親は、同じようにゲームを買わないことにしているそうです。ところがそのRくんはその日誰の家に遊びに行くかということをゲームができそうかどうかを基準に決め、かなり強引に遊びに行くようです(ほぼ毎日)。そして遊びに行ってからはずっとゲームをしているのだそうです。あるお母さんが「そんなにやりたくて、わざわざ無理やり家に来てまでゲームをするなら買ってあげればいいじゃない」と言うと、他のお母さんたちがみんな「本当にそうだよね」とうなずいていました。

 私はまだショウミーにゲームをせがまれておらず、そういう場面に直面していないし、夫も私もゲームに興味がないので家の中になくて、ショウミーもまだ気づいてないようで、あまりどう考えてよいのかわからず意見はできませんでした。

 気になったのはあるお母さんの言った「みんなが持っているのなら、しょうがないじゃない、みんなとある程度同じにしないとね」という言葉でした。

 このゲームについては2つの面があると思います。ひとつは子どもとゲームのちょうどいい関係が作れるか、ということです。時間を決めて、ルールを決めて、ゲームで遊べるのかどうかということがまずはあるでしょうし、ゲームが世の中で一番大切なものではないということを子どもが理解できるかどうかということもあるでしょう。たとえゲームを買わなくてもその分の時間でテレビを見ているとしたら、近いものがあると思います。であれば、ゲームを買って、やるべきことをきちんとやり、人とのコミュニケーションを最優先にしつつ、一日に30分だけゲームの時間というのであれば、いいのかもしれません。

 もうひとつの面は「みんなと同じに」という親の考え方です。私はどうしてもこれだけは引っかかってしまいます。私はみんなと一緒じゃなくて全然いいと思っているし、ショウミーにもずっと「違っているからいいんだよ」「違っているからすばらしいんだよ」と言い続けてきています。みんなと同じじゃなくちゃいけないという考え方が、いろいろな問題を引き起こしていると思ってもいます。だからショウミーが「みんなが持っているから買って」と言うならば、「ダメ」と答えることでしょう。もしどうしても欲しいなら、ちゃんとオリジナルな理由を述べよ、と思ってしまいます。

 みんなと同じはいいことではない、と言われて日本で育つショウミーは私のことを将来どう思うでしょう?ジジも同じですが。でも私にはこういう考え方しかできないのです。大人になった2人が「うちの親ってほんとに人と同じことをさせてくれなかったよな~」と笑いつつ、「ま、でもそれでよかったんだろうね」と言ってくれれば嬉しく思います。その第一弾がゲームなのかな?だとしたら、そろそろどうやらその時期が迫ってきたようです。
 

デンマークのお洗濯

2006-11-14 16:05:33 | デンマークについて
 義母のアパートは冷蔵庫などのキッチン設備一式は備え付けなのですが、日本と違って洗濯機がありません。キッチンはフル設備、でも洗濯機は一軒ずつに「なくてもいいもの」という位置づけのようです。「え、各家に洗濯機がないの?」と私は最初はとてもびっくりしました。そういえば以前住んでいたNYのアパートにも洗濯機がなく、コインランドリーを使っていたのですが、アパートではわざわざ一軒に一台、洗濯機を所有する必要はないのかもしれません。

 では義母のお洗濯はどうなっているかというと、アパート群の何棟かに1箇所、ランドリー場があります。予め予約をしておき、カードでドアが開くシステムになっています。そのカードを壁に埋め込まれた機械にまた差し込むと洗濯機と乾燥機が動くというわけです。料金は月ごとに精算する仕組みだそうです。

 このランドリー場は冬には特に、暖かくていい匂いでちょっとほっとする場所だったりします。だいたい洗うのに30-40分、乾かすのに1時間近くかかるのですが、待っている間、おばさんたちはお喋りをしたり、雑誌を読んだり、たばこを吸ったりして過ごしています。そして乾いたばかりのほやほやの洗濯物を台の上でたたみます。家に戻るときにはすべてたたんでできあがっているというわけです。

 ここにある優れものは大きな布、シーツやテーブルクロスを一気にアイロンがけできる機械でしょうか?クリーニング屋さんのようなその機械に布を差し込み、ボタンを押すと機械が回転してきれいにアイロンがけをしてくれます。のりが効いているとぱりっとして、本当にレストランのようなテーブルクロスがあっという間に仕上がって便利です。

 洗濯物を運んだり、濡れた洗濯物を乾燥機まで持って行くときに、小さな車輪のついたかごがあちこちに無造作に置いてあるのですが、これによく子ども達が入って遊んでいました。ジジも去年はこれに乗せて運んであげると大喜びでしたが、今年はもう大きくなりすぎて入らないかなと思います。

 家に住んでいる場合は洗濯機を所有していると思いますが、デンマークではアパートの場合はこういったランドリー場を備えていたりするようです。(あるいはコインランドリーに行く場合もあるのかな?)だいたい義母も週に一度のペースで洗濯しており、それは彼女が2人の息子達を育てているときもそうだったようです。私は今、ほぼ毎日洗濯をしているのですが、やっぱりこういう場合は家の中に洗濯機があるのは便利、と思います。それにしてもどうやって義母は子どもが小さいとき、たくさんの汚れ物をさばいていたんだろうといつも不思議に思うのですが。まめな義母のこと、きっと、毎晩洗面所などで洗っていたのでしょうね。

夫の出張

2006-11-13 23:48:48 | 日記
 今日から2泊3日で夫は台湾に出張です。以前はわりと1週間単位の海外出張がよくあったのですが、今回は久しぶりです。子どもも少し大きくなってきたので、だいぶ楽になったとはいうものの、改めて夫の存在ってありがたいんだなあと思ったりします。(私が子どもを見ているおかげで、夫が安心して海外に行っていられる、しかもその間、妻は夫の存在に感謝までしている、と考えるとちょっと何かが違うような気もしますが。まあ、いいでしょう。)

 夫はなぜか、いつも「山場」というようなときに出張になるのです。引越しの前日に帰ってくるという出張は2度もありましたし、子どもが生まれたすぐ後というのもありました。今回は七五三の前で私が緊張気味、しかもいろいろな心配事が立て込んでいるときの出張ですが、引越しの前などに比べればましですね。

 夫の帰ってこない家は非常に広く感じられて、なんとも心細いものです。思いのほか寂しい気分になり、夫の出張のたびに「あー、私、離婚できないかも」と思ってしまいます。(普段はしょっちゅう喧嘩しては「こんなんだったら離婚よ」と叫んでいるので、あまり認めたくないのですが・・・。)同時に、この結婚は間違いじゃなかったのねと出張のたびに何となく「よかったなぁ」と思います。それでも帰ってきたとたんに喧嘩になったりする私たち夫婦ですが・・・。

 夫がいないと何が嫌かというと、妙に子どもに対する責任を感じてしまって、どこかで緊張していることです。夫の子どもでもあるショウミーとジジに何かがあっては申し訳ないと心のどこかで思っているようで、変な気の張り方をしているのでしょうか。どうも一日中落ち着かない気分です。

 いつもでは困りますが、たまにはこういう離れた時間もいいものなのかもしれませんね。当たり前が本当は当たり前じゃないこと、わかっていても忘れてしまいがちなので、思い出すにはいい機会かなと思っています。 

ジジの壊したものリスト

2006-11-12 08:06:44 | 日記
 はっきり言ってジジはすごい。ショウミーがもっと小さかったころは、ショウミーほど大変な子どもはいないのではないかと思ってましたが、ジジが生まれてからは「ショウミーはけっこういい子だったかも?」と思うようになってしまいました。まだ2歳半なので不明瞭な部分もあるのですが、恐らくこの子は私の期待に添おうなどという気持ちはひとかけらもなく、好きなように生きていくんだろうなと思います。でもちょっとしたところで優しい態度を見せるので、私もきっとうまく丸め込まれてしまうのでしょう。かなりの要注意人物です。

 ジジがショウミーと決定的に違うのが、ショウミーはある一定のラインを超えなかったのに、ジジは平気で超えるところでしょうか。子どもはいろいろと破壊するものですが、ショウミーはおもちゃや本などの自分の物の破壊が主でした。ジジがこれまでに破壊・破損したものはスケールが違います。

・ローゼンダール社のおさるちゃん → 1度目は両腕を引きちぎり、2度目は足首から先を砕いた。
・カーペットと壁 → すでに10回以上、描いている。油性のペンもあり。
・カーテン → 引っ張って落ちた。
・ハンガー → ばきばき折る。すでに3つか4つ。
・テレビ → 台から落とした。線がいくつか切れ、今はビデオが見れない状況。

 この他にももちろん定番のおもちゃや本、皿などもあります。

兄弟愛

2006-11-09 07:37:16 | 日記
 いつのまに育ったのか、このところショウミーとジジの間に兄弟愛が芽生えてきています。ジジが生まれてくる前から、ショウミーには新しい小さな弟を向かえる心の準備をさせるため、あれやこれやと私たちは試行錯誤していました。そしてジジが生まれたとき、ジジはショウミーの好きなミニカーのプレゼントを持って「はじめまして、ジジです。これからよろしくね。」とご挨拶したのでした。そういうわけで、ショウミーにとってジジの第一印象はよかったようです。

 それから約2年半。ジジはショウミーにあるときはベロベロ、ベチャベチャにされ、あるときはケリを入れられながら過ごしてきました。今ではショウミーの「コピー君」となってすべてを真似し、非常に仲良く遊んでいるかと思うと、最後は喧嘩、そして「大ッキライ」と言い合ったあとはまた仲良く遊び始めるという日々です。

 ショウミーはけっこう優しくて、飲み物を注いであげたり、床におむつを全部並べてジジの好きな柄を根気よく一緒に探してあげたりしています。ショウミーが非常に優しい声で弟に話しかけているのを見て、夫と私は「こういうお兄ちゃんが欲しかったよね」と言っています。ジジもそれに応えて、お菓子をあげると必ず「ショウミーのも!」と要求してきます。車に乗ると2人で楽しそうにデンマーク語で「お尻!」とか「おちんちん!」と言っては大笑いしています。

 先日、ジジがまたまたカーペットにクレヨンで描いてしまって、私にものすごく怒られました。そしてジジの欠点なのですが、ジジはどうしても謝れないのです(デンマーク人の血が入っているので仕方ないか・・・)。「謝らなければ、ベランダに出すわよ!」と言っても謝らず。このベランダに出すというのは少々古典的だなあと思いつつ、謝らないのでジジの腕を掴んで外に連れ出そうとしたら、ジジはもちろんものすごい泣き声と力で抵抗しました。でもここで引っ込むわけにもいかないので、こちらも力づくで行こうとしたら、そこでショウミーの止めが入ったのでした。「ジジを外に出さないで~、かわいそう~!」と号泣しつつ、私を引っ張るのです。これにてなんだか一件落着、「もう2人とも泣かないで、ちょっと落ち着いてよ。ね、分かったから。でもジジ、床に書いちゃいけないことはわかっているでしょう?」とショウミーの兄弟愛に打たれた私はかなり無力なのでした・・・。

 大人で戦い遊びをしてくれる人には、最近は2人で協力して戦っているし、とにかくこの2年半で、2人は強い結びつきを得たようです。夫や私が小さいころは兄弟とのこのような結びつきはなかったので、私たちもどうしてこんなに仲がいいのかなあと不思議に思います。もちろん、兄弟喧嘩はひとしきりですが、大人になっても2人が仲がよかったらいいなと思います。「兄弟仲よく」というのはよくおばあちゃんから言われた言葉なのですが、今はその言葉の意味が私も少しわかってきました。