デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

デンマークのヘルシーな食べ物?ハンバーガー

2011-08-17 08:14:41 | デンマークの家具・物・たべもの
 まずは食べ物の話ですが、デンマークの外食で今回一番たくさん食べていたもの、それは多分ハンバーガーです!
 
 ハンバーガー=不健康というイメージがなんとなく私の中にはあったのですが、デンマークのファーストフードではないハンバーガーは、もしかしたらなかなかヘルシーな食べ物かも、というのが私の今回の新発見です。しかも家では病気の母にいろいろな野菜のたっぷり入ったスープをずっと作って一緒に食べていたので、ますます体によい食生活だったようで、日本に帰り、すぐに体重計に乗ったところ、体重はまったく増えていませんでした!(よかったー!)

 デンマークのお肉はとてもおいしい。デンマークと言えば豚肉が有名ですが、鶏肉も牛肉も臭みがなくて味がしっかりしていて、ちゃーんとおいしいのです。トレーサビリティーが徹底していると言われていますが、食べてみると本当にきちんと飼育された味ってこれかなという感じです。そのおいしい牛肉の赤みの部分で作られたハンバーガー、まさに、ダイエットに必要な良質なたんぱく質ということでヘルシーな気がします。

 そして、デンマークの伝統的な料理はブラウンソースというバターや肉の脂肪分こてこてのソースと共に食したり、お肉をバターたっぷりのお鍋で焼いたり(ほとんど揚げているという感じ)というものですが、バーベキューやハンバーガーはそうした余計な脂肪分がなく、すっきりしています。脂肪分の少ない部位のお肉を使ったハンバーガーなら、ケチャップやマスタードをかける程度で、控えめにしておけばより健康的ですよね? ただし、お供のフライドポテトもかなり控えめにしておかなくてはいけませんが。

 デンマークではどうしてもレストランが高く、4人家族で食事に行くとだいたい1万円くらいはかかってしまいます。一度などストロイエのあたりでブランチを食べたら約8000円! 朝ごはんでこの値段とは、円に換算するとびっくりです(デンマーク人はびっくりしないかな?デンマーク人にとってもレストランは高いというイメージがありますよね?)。そこに行くとハンバーガーはややお値段も下がり、家計にとってもダイエットになるというありがたい存在でした。しかも、子ども達も夫もハンバーガーなら文句が出ないので、助かります。ちなみに夫はデンマークに来てまでチャイニーズやアジアンなものはもとより、和食なんてぜったい食べたくないー!といつも叫んでいます。(でも一回だけ他のお店がすべて閉まっていたという幸運に恵まれ、おいしいチャイニーズを食べられました。)
 
 世界NO.1に輝いたレストランNomaをはじめ、最近は高級でとてもおいしいレストランも増えているのだと思いますが、ナイフとフォークで食べるこの大きなハンバーガーは素材の味を楽しめて、「おいしい」デンマークを気軽に噛み締められます。初めてデンマークに来た頃は、日本人に馴染める味だからかフィスクフィレ(お魚のフライ)ばかり食べていましたが、だんだん、私もデンマークに慣れるにつれ肉食になってきたようです。というか、お魚はおいしいものが日本で食べられますが、お肉は断然デンマークのほうがおいしいので、たくさん食べてこなくちゃね!

期間限定古本屋さん

2009-08-14 01:32:36 | デンマークの家具・物・たべもの
 デンマークでは本は大変高価。だいたいどんな本でもバーゲンになっていなければ小さめの本で70クローナ、少し大きくなると100クローナくらいはしてしまいます。これはだいたい日本円で1400円、2000円くらいのことなので、日本と比べるとやはり高価だと思います。(何でも物価は日本の倍くらいなので、そう思うとそんなものかもしれませんが。)

 滞在中、ポリチケンの本屋さんに行こうとしていたら、なんとすぐ近くに期間限定の古本屋さんを発見しました。広い店内に、簡単に置かれた台、そしてその上にぎっしりと並べられた本、本、本です!Vangsgaards Store Antikvariske Bogudsalgという名前のお店ですが、皆さん、ご存知でしょうか?

 この古本屋さん、コペンハーゲンの中央駅近くに広い店を、7月3日から8月26日という期間限定で借りて開店しているようですが、何がユニークかというとその値段のつけかたです。

 レジのところに縦長の紙が置かれてあり、そこに日付が7月3日からずらりと書かれ、横に各日ごとに値段が書いてあります。7月3日は1冊100クローナ、4日は90クローナ、5日は80クローナ。ここからは値下げ度がゆるやかになり、だいたい1-2日で5クローナのペースで下がります。私が行った日は8月7日で、1冊あたり15クローナになっていました。15冊くらい買っても200クローナに行かない安さ!そうして、今日8月14日のところを見ると10クローナになっており、8月24日から26日の最後の3日間は1冊5クローナ(100円!)まで下がっています。ちなみに24日は25冊まとめて買うと100クローナ、25日は35冊で100クローナ、最終日は50冊で100クローナです。

 コペンハーゲンの町にはときどき古本屋さんを見かけるし、フリーマーケットでも本がよく出ているけど、こういうタイプの本屋さんがあるのは初めて見て、とっても面白いと思いました。本を入れてくれたバッグを見たら、コペンハーゲンとオーフスと書いてあったで、オーフスでもやるのかもしれませんね(大学の町ですし)。

 私はここでグリュクスボー公爵家の家族の話の本など(読めないくせに)、いろいろと楽しく買い込んできました。もしご興味のある方がいたら、まだやっていますので、どうぞ覗いてみてくださいね。あ、ブックオフではないので、本当に古めの本ですが・・・(笑)。でもありとあらゆるジャンルの本が揃っていました。

 Vangsgaards Store Antikvariske Bogudsalg
Raadhuspladsen 45, Kobenhavn K
33 12 13 44
Man-lor 10:00-18:00
Son 12:00-18:00

イッタラの鳥ちゃん

2009-04-18 05:47:28 | デンマークの家具・物・たべもの

 前から一度行きたいなと思っていた、銀座にあるイッタラのショップ。先日たまたまお隣のオー・バカナルで友人とランチとなり、ちょうどいいのでぜひ行ってみることにしました。

 お馴染みのイッタラの食器やカトラリー、それにお鍋などが一堂に揃い、一通り見たあとで、最後にガラスケースに入ったガラス工芸品などが展示されているところで、なんと、運命の出会いがありました!それが上の写真、鳥ちゃんです。

 正確にはアヌ・ペンティネンというガラスデザイナーの作品で、ヌータヤルヴィというガラス生産で有名な町の工場で作られたNightbirdという作品ですが、あまりにもかわいく、勝手に鳥ちゃんと呼んでいます。

 なぜか私は鳥をかたどったものに惹かれます・・・。動物などをかたどったもので、あ、これ!と思うものは大抵鳥(かサル)です。そして、これ!と思ったものには、思わず心の中で「鳥ちゃん!」と呼びかけています。

 この鳥、うちに連れて帰りたい、こんな鳥ちゃんがうちにあったら、さぞかし和み、ユーモラスな気分になるだろうと思いつつ、カタログをいただいてお店をあとにしました。お値段は73,500円、なかなか買えない金額です。

ライ麦パン、できました!

2009-03-25 16:11:12 | デンマークの家具・物・たべもの


 夫だけでなく、子どもたちや私までもときどき恋しくなるデンマークのライ麦パン、rugbroed。(このデンマーク語の日本語表記がすごく難しい・・・。私の耳にはオーボーに近い音に聞こえます。)

 このところ、パン焼き器で毎朝パンを焼くことを楽しんでいる夫ですが、あるとき、ライ麦のパンがどうしても食べたいということで、以前手に入れてあった「ライ麦パンミックス」を使って、パン焼き器で焼いてみました。できたことにはできたけど、このミックス、ずっと前に買ってあったものなので、ちょっと古い味が・・・。うーん。

 そして、今度はライ麦の粗挽きの粉を購入し、レシピを見ながら材料をはかり、全部をパン焼き器に入れて焼いてみたら・・・!なんと、おいしい、おいしい、ライ麦パンができたではありませんか!!

 材料を入れるだけで、すっごく簡単。そして、あんなに食べたくてたまらなかったライ麦のパンが、とってもおいしくできました! これがどんなに嬉しいことか、わかる人にしかわかっていただけないと思いますが、我が家にとってはとても画期的なことなのであります。

 これで遠く離れた日本でも、かなりデンマークの食事を再現できることになりました。レバーペーストは適当に作っちゃえばいいですし、ニシンの酢漬けはイケアで手に入ります。小エビやサーモン、ハムを購入して、あとはゆで卵やキュウリ、パプリカ、もし欲しければマヨネーズたっぷりのサラダ(とデンマークではいう)を用意すれば、立派なデンマークのランチができそうです。

 それもこれも、今までパンが手に入らなかったので(お店の名前を忘れてしまいましたが、都内のドイツパンやさんでおいしいライ麦パンが買えるという話は聞いています)、気軽にできなかったのですが、これで我が家の食事もまた少し楽しくなりそうです。嬉しい・・・(泣)!

ロイヤルコペンハーゲンと和食器

2008-10-09 02:22:24 | デンマークの家具・物・たべもの
 デンマークの食器といえば、もちろんロイヤルコペンハーゲンです。コペンハーゲンの本店に行くと、日本人遭遇率がぐっと上がるという、日本人も大好きな食器のメーカーです。私達も結婚したころ、今よりも経済的にもう少しゆとりがあり、まとめて購入しました。といっても、そんなに持っているわけではありませんが、ケーキ皿、コーヒーカップ、ティーポット、ミルクとシュガー入れ、大き目のボウル、とても大きな楕円形の皿などを持っています。

 昔、洋食器に興味を持ち出したころ、いろいろと見比べていたのですが、個々には素敵なものがたくさんあるにせよ、メーカー全体として一番好きだと思ったのが、ロイヤルコペンハーゲンでした。まさかそのデンマークの人と結婚するとは夢にも思っていませんでしたが、夫と結婚してロイヤルコペンハーゲンで一緒に買い物をしたときには、なんだか不思議な縁を感じたことを覚えています。

 デンマークの家具もそうですが、いつも思うのは、デンマークの物がなぜか日本とマッチすることです。根底に同じような木を使った生活があるせいでしょうか、自然との向き合い方が似ているのでしょうか、または、どこかいつもシンプルさを求める美的感覚が近いのかもしれません。

 そして、今回デンマークに行ってみて、空前の日本食ブームに驚き、その料理本の数の多さに驚きました。そういった本を見ていてすごく思ったのは、ロイヤルコペンハーゲンと和食器が見事に調和することでした。例えば日本の深い色をした木の汁椀と黒に近いこげ茶の箸、そしてロイヤルコペンハーゲンのブルーフルーテッドのブルーを上手にあわせると、ものすごく洗練されたテーブルとなります。我が家でもいつも食器はいろいろとミックスしているのですが、このロイヤルコペンハーゲンを中心にして、他の食器を合わせていくコーディネイトが私は一番好きで、いろいろと試してみています。が、一般の家庭では収納にすぐ限界があるので、食器の数が限られ、思うように行かないのが残念ですが・・・。

 ただ私は日本の食器では粉引などが好きで、これとロイヤルコペンハーゲンがいまひとつ合わないのが残念です。よくフリーマーケットで見る、厚手の昔のロイヤルコペンハーゲンだったら合うかな?と思ったので、来年、デンマークに行ったら少し買ってみるかもしれません。

 とにかくこのデンマークの食器と日本の食器のミックス、我が家の国籍ミックス家族にはぴったりな気がして、これからもその組み合わせ方を我が家のオリジナルにしていきたいなと思っています。たまに、日本の行事のときにはがらりと変えて、日本のより鮮やかな色合いの食器でコーディネイトするのも、また気分が変わって楽しいものでもあります。が、こうして、普段の日やデンマークの行事のときにはロイヤルコペンハーゲンを中心に、その日の気分でミックス・コーディネイトを楽しんでいます。

デンマークの部屋のつくり

2008-09-17 08:50:23 | デンマークの家具・物・たべもの
           
           デンマークの古民家のきれいに切られた新聞で飾られた棚


 多分、どこの国でもそうだったのだろうけど、デンマークの古い家(デンマークにはよく古民家などを集めたり、再現したテーマパークがあります)を見ると、やはり部屋が小さいことに驚きます。部屋が小さいだけでなく、天井も低く、なぜか、リビングにベッドが置かれていたりして、ひとつの部屋をいろいろな目的に使っていたこと、部屋数がないところに大勢で住んでいたりしたので、使わざるをえなかったことが想像されるところです。

 さて、現在のデンマークの住宅は、それこそ世界に誇るような質実ともにすばらしい家です。冬は暖かくて快適、夏は開放的にお庭を楽しむ、という感じでしょうか。そして家具やインテリアもどこの家に行っても、センスよく、すっきり、とても素敵にまとめられています。

 そんなデンマークの家ですが、今回、ちょっと気づいたことがありました。デンマークの家の部屋が小さい、ということです。もちろん昔のような部屋の小ささではありませんが、リビングが大きく取られており、各部屋は意外と小さいのです。日本の部屋の感覚で各自の部屋は6畳くらいが平均でしょうか? だとすると、根拠はありませんが、私の感覚だとデンマークの各自の部屋は6畳か8畳なのですが、同時にそれを下回るようなサイズの部屋がデンマークでときどき見られます。

 以前、日本で幕張にイケアがオープンしたときに、4畳半のスペースをいかに上手に活用するかという展示をしていたのを覚えています。あのとき、確か日本にアジャストして、というふれこみだったと思いますが、今思うと、それこそ北欧の家の真骨頂、限られたスペースをどう上手に生かすか、というような考え方が共通しているのかもしれません。

 でもデンマークの家と日本の家の違うところは、とにかく収納が工夫されてたくさん取られているところ。今年の夏借りたサマーハウスは中2階の子供用の部屋が一部屋あったのですが(あの階段を数段上がっていくところが私は大好きです)、うるさい子ども達を隔離するためかと思いきや、その部屋の真下には収納の大きな部屋が取られていて、そのために中2階を作ってあったのでした。同時に1階のリビングやマスターベッドルームの天井裏にも、はしごで上がっていける収納がありました。その工夫のされ方に感動してしまったのでした。

 もうひとつ、デンマークのリビングルームについて。リビングルームは日本よりもずっと広く取られていることが多いようですが、デンマーク人は部屋をいくつかの目的別コーナーに分けて使っているように見受けられました。日本だったら、ダイニングテーブルとダイニング用椅子、そしてソファと低めのテーブルというようなセットがリビングルームにあるものでしょうか。中にはダイニングテーブルだけ、という家もあるかもしれません。デンマークではこの2つのコーナーに加え、もうひとつテーブルと椅子のセットがあることもあります。そこは窓辺でちょっとお母さんがお茶をするスペースだったり、子どもが座って宿題をするスペースだったりするようです。

 このように広いリビングを、あちこちにコーナーを作って、食事のコーナー、くつろぎのコーナー、一人でお茶をしてヒュッゲするコーナーなどと目的別に上手にレイアウトしているように見えました。家具もたいてい一家にひとつは祖先から受け継いだという、美しい年代ものの家具を置いてあったりしますし、実用的なものや装飾的なものなどをけっこうたくさん置いてあります。それでも狭い感じがしないのが、彼らのセンスと天井の高さかもしれません。

 スペースの都合ということもありそうですが、デンマークの部屋の小ささはどうも私には彼らが実は狭いところが落ち着く、ヒュグリだ、という感覚を持っているのではないかななどとも思います。あるいは、部屋の狭さなどは無駄なスペースは省いてよいという考え方なのかなとも思います。そして各自の部屋が狭くても、家族共通の部屋があって(例えば階段を上ったところの広いスペースなど)、そこで家族共通で使うもの、コンピュータや楽器、卓球台などが置かれていたりします。そういったスペースも実用的でいいなと思いました。

 デンマークから帰って、我が家も少し変革しなくては!と思い、8月はがんばりましたが、9月に入ってからはすっかり定着して日常生活にかまけています。またどこかで奮起して、デンマークを見習って、楽しく快適な生活ができる家を目指さなくては!

本屋めぐり

2008-08-18 15:58:44 | デンマークの家具・物・たべもの
 卒業論文のために少々本が必要であり、今回の旅行の目的のひとつが本屋めぐりでした。が、本屋さんに行ってみて気づいたのが、「自分で本が探せない・・・!」。デンマーク語力が限りなくゼロに近い私、辞書を持っていけば探せるけれど、それにはあまりに時間がかかりすぎるので、やむなくここは100歩譲って夫に頼むことになりました。

 でもそれが意外と楽しい時間となりました。何も予定のないある日の朝、インターネット環境がないので、夫が古典的に電話帳でコペンハーゲンの本屋さんを調べました。地図上でマーキングして、いざ出発。チボリと聖母教会Vor Frue Kirkeの間にも本屋さんや古本屋さんが何軒もあるエリアです。

 新聞社のポリチケン社のビルに併設された本屋さん。さすが新聞社というような豊富な本、政治経済関係も充実、またポリチケンから出版されたさまざまな本が揃っています。古本屋さんも何軒か初めて入りました。ちょっとそこは神保町の古本屋の香りのする、比較的新しい本からやや黄ばんだ古い本まで所狭しと積まれてある感じでした。大学生がテキストとして使った本とおぼしいものにはたくさんの書き込みがあったりして、タイムスリップしてしまうような本屋さんでした。中にはスピリチュアル専門の本屋さんや、地図専門の本屋さん、ちょっと別のところでしたが、お料理専門の本やさんなどもあったりして、面白かったです。中でも私が気に入ったのが、ATHENEUM BOGHANDEL(Norregade 6,http://www.atheneum.dk/)です。そんなに大きくはないのですが、ベストセラーだけでなく意外といろいろな本がぎっしり詰まっていて、いろいろな世界を紹介してくれるタイプの本屋さんのように見えました。デンマーク語ができたらどんなに楽しいかと思わせてくれる本屋です。

          
          聖母教会近くにあるブックカフェ。
          ちょっとNYっぽい。

 また毎回フリーマーケットにも行くのですが、今回はそこでも古い本をいろいろ見てみました。なかなかこれと思う本は見つかりませんでしたが、今回の掘り出し物は辞書!現在出ているGyldendal社のものはとても重く、持ち運びにすごく不便です。が、フリマで発見した78年のものは、サイズも厚みも今のよりも全然こじんまりとしており、重くありません。しかも値段は20クローナ(450円)!まあ、言葉は変わるものとはいえ、基本的な言葉まで変わらないでしょうから、少々古くても大丈夫でしょう。

 旅行で行ったスケーエンでも本屋さんへ。また今度書きたいと思っていますが、スケーエンの面白い地形について私達はとても興味を持ちました。そして地元のスケーエンだからこそ、そういう関係の本が豊富に揃っていて、その地方地方の本屋さんも楽しいものだなと思いました。

 スケーエンでは泊まったAlbeakという町に、大きな倉庫を使った無人の古本屋さんを発見しました。すごくかわいい倉庫で、大まかに本の値段が決められており、小さな金庫にお金を入れて置くようになっています。そこで見つけたのが1800年代の本数冊。1930年代だったかの風刺画の本などもあったりして、よく意味はわからないけれど、面白かったり。なんだか意外とすごい本がある、不思議な本屋でした。そこでも「デンマークはこうやってできている」という小・中学生向けくらいの写真入の本や(子どもと私のため)、教会の空から撮影した写真集なんぞを夫が気に入って購入しましたが。

          
          Albaekの海のすぐ近くにある自由な雰囲気をかもし出す古本屋さん

 そして日本に帰る間際になり、友人が紹介してくれた、まさに今の私に必要なのはこれでしょ!という本2冊。もう本当に帰国が迫っていたので、無理やりお願いして、その本を譲ってもらったのでした。彼女によるとデンマークでは本はインターネットで検索して買うことが多いとか・・・。なんだ、そうだったのね。もっと早くそうと知っていれば、もっと手っ取り早く必要な本にたどりついたのかもしれません。

 まあ、でも夫との本の探検は意外とわくわく楽しかったので、よしとしましょう。ネットもよいけれど、あれやこれやパラパラとページをめくる楽しみは、やはり本屋さんならではのものですものね。夫も最近歴史などに興味を持っていて、とても楽しかったようです。そして2人で子ども達のためのよさそうな本を見つけたりすると、大喜びしたりしていました。

 しかし悔しいのは、私のためと思って買ってきた本を、夫がさっさと読み始めていること。面白い、面白いと笑顔で言いつつ、どんどん読み進めていく夫を横目に、デンマーク人はデンマーク語ができるからいいわよね、と妙な嫉妬が広がっていくのでした・・・。

カフェリエット Kafferiet

2007-09-28 08:10:17 | デンマークの家具・物・たべもの
 最近、何度か日本の雑誌で見かけて少しびっくりしてしまいました。たまたま、コペンハーゲンで美術館のはしごの途中、疲れて立ち寄ったカフェが雑誌に取り上げられるようなカフェだったとは。

 そのカフェリエット http://www.kafferiet.net/ は自由博物館Frihedsmuseetのななめのあたりにあります。外側からだとそんなにわからないのですが、中に入ると個性的な、女の子の部屋みたいな雰囲気です。ディテールに凝って、装飾されています。全部で10人くらいでいっぱいになりそうな店内は、小さなテーブルがひとつかふたつ、あとは窓に向かってのカウンターがありました。

          

 日本の雑誌に紹介されたのは、そのかわいらしさ、個性のあるカフェだからだと思うのですが、うーん、ちょっと観光客が入るには緊張してしまうかもしれません。私は本当にたまたまあたりにカフェが見当たらず、えいやっと入ったのですが、非常に狭い店内で、地元の人が多く、気軽に皆がコミュニケートしています。私はそういうところに入っていくのが気後れしてしまって、くつろぐつもりが何だか緊張してしまうのでした。

 けれどもかわいいカフェであることは確かなので、もし行かれる方はどうぞお楽しみに。ただ小さいカフェなので、大人数で行くよりも一人か二人の少人数で行くことをおすすめします。

デンマークのキッチン

2007-06-26 23:03:25 | デンマークの家具・物・たべもの
 今回のデンマーク滞在で、何件かのデンマークの家を訪ねたのですが、毎度のことながらその機能や使い勝手のよさ、心地よさ、よく考えられた造り、素材のよさなどに私は感動しています。

 さて、あるデンマーク人の友人の家を訪ねて、いかにもデンマーク的、というのを発見しました。彼は彼のお母さんの家を購入し、長い時間をかけて少しずつ自分で改修しています。デンマークでは、一般の人がプロの大工さんのような改修をやってのけるのは珍しくありません。もちろん、個人差はあると思いますが、ペンキ塗りや壁紙の交換くらいは当たり前で、オリジナルの棚をこしらえたり、キッチンのカウンターを自分で作ってしまったり、果ては自分で家を建ててしまうような人までいるのです。電気工事などの専門的な部分はプロフェッショナルの人を入れつつ、かなりのレベルの仕事をこなしてしまいます。

 なぜそんなことができるのか、はっきりとした理由は不明ですが、夫と話したところ、小さいころから親にハンマーを渡されて、一緒にやり自然に身につけていたという人もけっこういるようであること、暇なこと、作業をやるスペースがどこの家にもわりとあること、DIYが古くから一般的であることなどが思いつくところです。

 話を元に戻して、友人宅の私の発見した素敵なキッチンをご紹介しましょう。まずは冷蔵庫を開けたところの写真です。

          

 そしてこの冷蔵庫のドアを閉めると、下のような写真になり、冷蔵庫は完全に隠され、ただのドアつきの棚となるのです。この「何もない」という状態がいかにもデンマーク的なキッチンだと感心してしまいました。

          

 キッチンはお国柄がなかなかどうして出るところだと思います。日本のわりと物の多いキッチンもそれはそれで味わい深かったりもしますが、デンマークの超シンプルなキッチンは何もかもしまいこむところから来ており、私はすっきりしていてとても好きです。その分、収納のスペースが多いのですが、まさか冷蔵庫まで収納してしまうとは、驚きでした。


 During my last staying in Denmark, I have visited some houses, then I was impressed by the functions, the usability, the well-considered structure, and the quality of the materials every time.

When I visited a friend's house, I found a very Danish thing there. He bought the house from his mother a few years ago and he has been trying to renovate it eventually. Danish people sometimes do a kind of professional work like a carpenter by themselves,of course it depends on the person,though. Most of people can paint and change wall papers, and some (or more than some) people can make a new original shelf, or a kitchen counter. And I have heard sometimes that someone built his house by himself! He hired the professionals only for electrical work, that's it.

I don't know the reason why they can do that. My husband and I talked about it, and we imagined some reason, which is some people were taught the skills by their parent when he was small and they learned it naturally, Danes have a lot of free time, they have large spaces to do such things, and they have a custom of DIY since a long time ago.

Let's get back to the topic of my friend's place. Fisrt picture shows when the door of the fridge was opened. Then next one is when I shut the door. The fridgh was completely hided, and becoming just a part of the cabinet. I thought this simplicity was very Danish.

Kitchens express the character of that country's people's life-style. Japanese kitchen often have too much stuffs and it may have a kind of cozy atomosphere. But Danish ones put everything into the shelves, I like that simple and nice impression so much. They have a lot of spaces in the kitchen, maybe that's why that make it possible. But even the fridge can be hidden inside the cabinet.... that's surprising!



デンマークで見つけたおいしいもの

2007-06-10 08:15:02 | デンマークの家具・物・たべもの

 これはbiksemadビクセメルといって、冷蔵庫の残り物を混ぜて塩、こしょう、イングリッシュソースで味付けをするというお料理です。材料はベーコンのような豚肉、玉ねぎ、じゃがいもで、どこの家にもあるもので作られます。最後に頭に卵を乗せて、ライ麦パンとビーツなどを添えればできあがりです。私がこれを気に入ったのを義母はびっくりしていましたが、なかなか日本人の口に合うお味です。

          

 デンマークでポピュラーなhyld(ニワトコ)のお花のジュースがありますが、これはそのアイスティーです。hyldはややクリームがかった白いレース状の花で、ジュースは私の中でデンマークの夏のイメージとなっています。味はカモミールの味に近いのではないでしょうか。少々くせはありますが、おなかにやさしくて味もマイルド、常飲するのにはいいのかもしれませんね。

             

 デンマークのパンは特筆するものがありますが、今回、友人がバーベキューのときにホイルで包んで焼いて食べさせてくれたのが、このパンでした。薄茶色の生地にほどよく種が練りこまれていて、とても香ばしかったです。生地があまり軽くなく、食べ応えがあります。ちょうどいい焼き具合だと、少しもっちりした感じがおいしいです。また何と食べても合うように思います。

                    

 今回朝食にしばしば食べたのがこれです。スーパーで夫が「これ、おいしいんだよね」と買って以来、私も大好きになってしまいました。ライ麦パンを粉状にしてあり、それに砂糖とヨーグルト状のymerをかけてスプーンで食べます。寝ぼけ眼の頭とお腹にぴったりで、その面白い食感と甘さ(私は大量に砂糖を入れるのですが)で目が覚めます。これは日本では売っていませんが、古く硬くなったパンをフードプロセッサーなどで細かく砕いて、バターと砂糖で炒めればできるそうです。またフランスパンでもできるそうです。http://plaza.rakuten.co.jp/takformad/diary/?ctgy=2

 デンマークには日本ではあまり馴染みのない、おいしいものがけっこうあるように思います。日本人の味覚にあったものがけっこう見つかります。もちろんおいしくないと思うものもありますが、だんだん、私のデンマークの食べ物に関しての勘ができて、おいしいものを見つけることが見つけられるようになったのかもしれませんが。ただ、おいしいのですが、食べ続けることができないのが困るところです。丸一日デンマーク料理漬けだと、翌日は今日は絶対違う国の物が食べたいと強く思ってしまうのでした。