デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

そんなこんなで、出発です

2009-07-17 05:08:33 | 日記
 先週の金曜日で勉強関係はすべておしまい、そうしたら心軽く遊べる!と思っていたのに、先生との面談でいろいろと課題ができ、内容については「怪しいな」と言われ、確かに自分でも寄せ集めの知識で怪しいので、少々へこんでしまいました。

 今週になって、夫がなんと9月1日から週5日御殿場勤務となることが判明、単身赴任か、毎日往復4時間かけて通うのか、通うための車はどうするのか、などなど我が家は騒然、そしてそれに伴いもちろん喧嘩も勃発、とこの期に及んでガタガタしております。思っていたよりも早く週5日御殿場となってしまい、困っています。結局この件は結論が出ず、引き続きデンマークに行ってから、家族会議と上司との相談を繰り返すことになりそうです。ま、とにかく、引越し計画はこれにて単なる転勤計画に成り代わりました。
 
 何もかも中途半端な気分ですが、もうあと少しで出発です。家のローンの仮審査は申請までこぎつけなかったし、ボルドーのホテルも予約できませんでした。ボルドーはTGVまでは予約したので、とりあえずたどりつくことはできそうです。ちなみにTGVって格安チケットがあるんですね。しかも最初日本のサイトで見たら二人で往復54000円くらいで、そんなに高いのかとびっくりしましたが、フランスのサイトで見たら、なんと210ユーロで見つかりました。新幹線だったら、こういう格安チケットは見つかりませんよね?(サイトは確かtgv-europe.comだったと思いました。)

 さて、今回のパッキングで何よりも大切なものは本・・・。本当に毎日だらだらとデンマークで過ごしたかったのですが、今回ばかりは主に英語、歴史などをやらなければならず、本を7-8冊持っていくはめになっています。別に勉強することが嫌なわけじゃないけど、バカンスに勉強するのは本当に嫌だわ~。

 でも、いろいろと楽しみなこともいっぱいあります。今回は初めてスシ・パーティーを開催してみようと、お酢や砂糖、わさびなどを日本から持っていきます。(デンマークもあるのですが、とてつもなく高い。)魚はどこで手に入るかな~?きっと変なおすしとなりそうですが、みんなでにぎにぎ握ったら楽しそうです。コペンハーゲンではいくつか行きたいミュージアムもあるし、南ユランは19世紀を訪ねてあちこち回ってみたいし、ドイツ側にも入る予定です。そしてもちろんデンマークで友人達に会うのは一番の楽しみです。

 おばも来るので、一緒に観光客を楽しみつつ、私の一番つきあいの長い彼女と家族やいろいろな話、昔話なども語り合える貴重な時間となることと思います。家族の古い話を対等に話し合えるのは、今では彼女だけになってしまっています。なかなか普段は忙しいので、今回は深い話を時間をかけてできるよい機会で、こういう機会に恵まれたことをいろいろな意味で嬉しく思っています。

 ボルドーはそういうわけで行き当たりばったりとなりましたが、まあ、何にせよそこはフランス、行けるだけで幸せです!

 今回は夫のパソコンで、途中しばしばブログもアップする予定です。できるだけ時間を見つけてせっせと書きたいと思っています。さてさて、最後のパッキングにとりかからなくては~!


嫌いな人

2009-07-15 19:34:10 | 思ったこと・気づいたこと
 少し前にいつものガールズのメンバーで食事に行ったときのこと。そのうちの一人がちょうどたまたまその日まで「自己啓発セミナー」に参加していたそうで、その夜の話題は私達には珍しく、シリアスに人生を語り合ってしまいました。そういったセミナーはアメリカなどではたくさんありますが、目的は本当の自分探しのようなものだと思います。

 「みんなは嫌いな人っている?」とその友人に聞かれて、残りの3人は基本的にはいないと答えたら、彼女は「私はいっぱいいるの」と言い、私はびっくりしてしまいました。いつも残りの3人はぶーぶー文句ばっかり言っているけど、その友人が一番寛容な態度を取っていたのです。彼女から人の悪口を言うのを聞いたこともなかったのに、その彼女が嫌いな人がいっぱいいるだなんて・・・。

 そのセミナーによると、嫌いな人というのは自分の心の鏡なのだそうです。彼女が嫌いな人は家族のうちの一人も含まれ、本当に憎しみを感じていると言います。ほかにも何人も嫌いな人がいて、皆を許せないと言うのでした。確かに、その友人は自分自身のことも嫌いだと以前から漏らしていましたが、自分を好きになれない、自分のほとんどが嫌い、そしてその気持ちが自分の周囲の人をまた憎ませてしまうのだそうです。(そういえば最近の世間を騒がす事件も、こうした理由がけっこうあるように思います。)

 彼女は本当に頭のよい人で、実はすごいエリートの家庭の出身で、彼女自身もある国際的な援助組織で働いていたエリートでした。そして、彼女いわく、家庭内でも周囲の人間関係でも、相手が求める自分を演じてしまった、いい子でい続けちゃったために、今こうして本当の自分を好きになれず、それが周りの人への嫌悪感と結びついている・・・。自分の育ったエリートの家庭に反発を感じていたがために、いざ自分が同じ立場になると、大切なキャリアであったのに自分に耐えられず、その仕事を捨てたそうです。

 さて、対して私は、本当に単純な人間なのかもしれません。私だって家庭の問題では苦労もしたのに、どうもそういうのが私の心の中で消滅しちゃっているのですよね。完全にではないけれど、一番忘れまいと思っていること以外は、けっこうスコーンと忘れちゃってる・・・。人間は忘れることがひとつのサバイバルの能力だそうですが、まさに、忘れてる。ちょっと忘れすぎて思い出せないほど、忘れています。そういう人はきっと単純で馬鹿っぽいので、仕事で成功などもしないし、周囲から一目置かれるなんてこともないのですが、その分、心は軽く生きていけるのかもしれません。

 その場ではかなり怒ったり、抗議したりもしますし、何かされれば「大っ嫌い!」(特に夫へは毎日)と思いますし、「許せない」などと思ったりしますが、でも何度考えてみても、私には本当に憎むほど嫌いな人はいないのでした。要は彼女の逆で、そのときそのときで表出させて、それで本人は過去のこととして忘れてしまうのでしょう。(本人にとってはいいことですが、逆に周りから見たら不愉快に思うこともあるかもしれないとは思います。)

 でもとにかくその友人は、このセミナーにより自分の本当に姿に気づきつつあり、そんな自分をちょっと受け入れられるようになったそうです。そして、少しずつ自分を許し、また周囲の人を許す気持ちになれてきている、同時に感謝の気持ちも出てきている、と明るい笑顔で言っていました。それを聞いて、私も本当にうれしかった・・・。

 月曜日は彼女の誕生会でまた集まったのですが、今まで誕生日をちっともうれしいと思ったことがなかったそうですが、今年は生まれて初めて、誕生日をうれしく思い、お母さんにも産んでくれてありがとうと感謝の気持ちを電話では言えなくて(笑)、メールで伝えたそうです。

10年ごとの計画

2009-07-15 09:25:48 | 引越し計画
 10年手帳というものがあるらしく、私の周りで2人ほどその手帳を買って、いろいろと書き込んでいるという話を聞きました。ちょうど移住計画もあり、年齢的にも折り返し地点を過ぎ、そして子ども達も少し大きくなって少々先が読めるようになった私。今後の人生についてちょっと考えてみると、ふむふむ、大きく10年単位で変わっていくように思います。

 今からの約10年は御殿場方面に引越し、そこで思い切り子ども達との生活を楽しむ時代です。その分こちらから与えることの多い時期でもありますが、子ども達は本当に面白いので、できるだけ一緒にくっついて、一日一日を楽しく過ごしたいものです。

 その後の10年は変化の10年かなと思います。子ども達の基本的な教育が終わるので、子ども達には絶対に日本語を母国語にしてもらいたいという私の願いもかなうことでしょう。そうしたら、もし夫に転勤があれば、家を売ってどこか違うところ(海外でも)にまた移住するのもよさそうですし、場合によってはムリヤリ子どもを留学させて、私もそれについてプチ留学、なんていうのもいいなぁなんてお気楽な夢もあったりします。ベースは夫の仕事場がどこになるかによって変わってくる、もしくは変わらないけど、いろいろと変動的なことがあっても楽しいはずです。

 そして、次の10年間は定年を迎え、名付けて「漂流の時代」の予定です。以前からの夢なのですが、半年ごとに好きなところに住んでみるというのをぜひやってみたいものです。パリにアパルトマンを借りて生活してみる、プーケットでホテルに住んで読書三昧、長野で(夏の)南アルプス暮らしをやってみる、なんて本当に本当に素敵です。それで気が済んだら(お金が尽きたら、ですね)、東京に戻ってアパートを借りたいと思います。

 最後はどこまで元気かわかりませんが、特に実家などない私は東京での気ままで便利な暮らしがよさそうに思えます。東京でしたら、家族や友人にも会いやすいでしょうし、何より買い物や日常生活に便利、車がなくても生活できるし、病院だってたくさんあります。いつか自力で生活できなくなるまでは、一人暮らしか二人暮らしかはわかりませんが、こじんまり、楽しく暮らしてみたいと思います。

 日本人は農耕民族なのでどちらかというと定住型といわれますが、せっかくの人生、私は、ほどよく変化も欲しいもの。ずっとひとつのスタイルを維持するのではなく、その時々の家族構成や状況を楽しみつつ、変化のある暮らしを楽しむというのをこれからできたらいいなと思っています。

 しかし、かなりの行き当たりばったり、流され型の私ではありますので、10年はおろか実は1年先もよくわからなかったりしますが。そういえば、この今のマンションを買ったときも、これで一生ここをベースに生きていこう!ここがショウミーとジジの実家になるのよ~と思ったことを覚えています・・・。

早くもマイホームの夢、縮小か?の週末

2009-07-08 06:27:08 | 引越し計画
 週末、デンマーク前の最後の御殿場方面リサーチに行ってきました。飲み会の次の日、バファリンを飲みつつ、いざ出発。向こうには11時に建築家の方から紹介された不動産屋さんとアポイントがあったのですが、少々早く着き、子ども達を遊ばせるために五竜の滝へ行きました。なかなか本格的な滝とその川の上の長い吊り橋(5人までしか乗ってはいけないという、スリリングな橋)で一騒ぎしてから不動産屋さんに向かいました。

 のんびり話す70歳くらいに見えるその不動産屋さんは、一通り私たちの希望の話を聞いた後、「うーん、ちょっとなかなか、ねえ・・・、難しいねぇ・・・」とのこと。私たちが探している広い土地は出にくく、もし出るとしたら別荘地や駅からかなり離れた不便なところとなり、そうなると希望の小中学校から近いところに住むということが叶わなくなるそうです。以前視察に行き、私がいいのではないかと思っていたところは、小学校がその住宅地の真ん中にあるのですが、人数がとても少なく2学年で1クラスになっていたりする上、中学校以上は送り迎えとなり、「奥さんが本当に疲れちゃいますよ~。」と言われ、そのしみじみした柔らかな口調で言われると「はい、じゃあ、やめます」と素直に却下となったのでした。

 この5-6年、子どもの幼稚園や習い事、友達の家への送り迎えなどさんざんやってきて、かなり時間を費やしており、送り迎えは徐々に卒業したい私です。小・中学校は近く、それ以外はなんとか子どもが自力で駅までたどりつけることが今回の土地探しの条件なのです。アメリカ人のお母さんなどは高校まで送り迎えをしている場合も多く、偉いと思ってしまいます・・・。

 1件、それではここはどうかなあ?と紹介してくれたのが、裾野市にある物件で400平米以上の広い土地、そして裏には1000平米以上の山林がついているというものです。山!それはなかなかいいじゃない、子ども達も遊べるし、たけのこも掘れるし、開拓すれば少々の畑もできるかもしれない、ということでそこの地図をもらい、子ども達はジュースやお菓子をもらっておいとまし、早速見に行くことにしました。

 その物件までの車中、山を持つという夢が広がり、わぁ、どんな土地なんだろうとうきうき(誠に単純。すぐ妄想)。が、いざ着いてみると、山はあるにはあるものの、なんとあまりの急勾配で入っていけないような山で、とてもここで遊んだりするのは無理!と思ってしまいました。おまけに逆に裏庭にそびえる山のせいで、暗くじめじめした感じがしてしまいます・・・。

 どうもこの移住計画、この土地探しで最初から暗礁に乗り上げる気配です。広い庭を持ち、デンマークみたいな家を建ててみたいと思っていますが、早くも希望するような土地を見つけるのは難しいようで、ちょっと条件を変えなくてはならないようです。

 今までは「広さ」「便利さ」の両方を兼ね備えた土地と思っていましたが、引き続きその条件で探すものの、夫と話し合い、もう一方で「便利さ」優先で探すことも同時進行してみることになりました。やはり毎日の生活のことなので、家族それぞれ全員が快適になるべく快適に過ごすことも大切です。来年の春先ごろまでに土地を見つければいいので、そこまでは希望の土地探しをしますが、それまでに見つからない場合、土地を縮小する、便利なところに賃貸で住むなど、いろいろな選択肢を考えていこうということになりました。

 早くもデンマークの家の夢、ややしぼんでおりますが、何にせよ引っ越すことは今のところ確実なので、またデンマークから帰ったらいろいろと動いていこうと思っています。

 

 

デンマーク、そしてボルドーに旅行?

2009-07-04 03:05:55 | 日記
 デンマークへの出発まであと2週間を切ってしまいました。デンマークで待つ義母にとっては長い2週間だと思いますが、私にとっては「困った!早すぎる!」2週間です。

 毎年のことですが、このデンマークまでのカウントダウンがけっこうきついものがあります。小学校の面談や保護者会、幼稚園の保護者会やお祭りの準備会、歯医者(しかもこれから2週間で3回も行かなくてはならない)、子供の病院、教授とのアポイント、学校の説明会、またもう一度御殿場方面に行き、不動産やさんに土地探しの依頼などなど、もうスケジュールはぎっしり。今度の火曜日は憲法の試験もあり・・・。

 そして、なぜか「じゃあ、デンマークに行く前に」がたくさんあるのです。友人との食事、飲み会、友人のお誕生会などがそれです。ダイニングにあるカレンダーに、夜の予定をお互いのスケジュール調整のため夫と私で書き込んでいるのですが、なんと日曜日と出発前日以外はもう空きはなしです。子どもたちはしばし毎晩シングルファーザーまたはシングルマザー体験をすることになります。

 そんな中、今回のデンマーク滞在中に、夫と私で二人で旅行する計画が急浮上しました。以前からいつかお母さんに子ども達を見てもらって、二人で旅行に行っちゃいたいとずっと思っていたのですが、なんと今年、それが実現することになりそうです。確か二人で旅行を最後にしたのが、まだジジが生まれる前のボーンホルムへの旅行ですから6年ぶりくらいになります。

 私はパリに行きたかったのですが、夫は行きたくない。夫はアイルランドに行きたかったのですが、私はもっと南下したいモード。今年は南ユランに行くのでドイツは行きたくないし、とにかくなるべくデンマークとは違った国に行きたいということで、一日(だけ)悩み、二人の希望の折衷案として、よし、それではボルドーに行こう!と昨日決まりました。ボルドーなら念願のワイナリーツアー(これはやっぱり子どもなしが楽しめるはず)でワインも自然も堪能できそうですし、町ではちょっと観光もレストランもショッピングも楽しめそうです。ショッピング、と聞いていきなり夫は顔をしかめていましたが、私はもう本当に楽しみ!ま、夫はボルドーでワインショップでも見ていてくれれば、私もショッピングを堪能できるはずです。

 そして早速今日SASのマイレージでチケットを取りました。が、ボルドーまではフライトがないということなので、とりあえずパリまで飛び、そこからはTGVでボルドーに行こうと思います。TGVはスムーズに乗れるのか、いくらなのか、などちょっとこれから調べてみなくてはなりませんが・・・。そして、ボルドーでの宿もこれから探さなくては!(うきうきしつつも、ここですでに子ども達と離れる寂しさと心配がふつふつと。あーあ、やだなぁ、母親って。)

 というわけで今回は新しい展開もあり、楽しみなデンマークです。何より一番楽しみなのはデンマークの青い空と乾いた気持ちのよい空気でもあるのですが。そうそう、もうひとつ、新しい展開があるのでした。今回の滞在の後半、おばといとこがコペンハーゲンに来るそうで、私たちは3-4日程、ガイドをすることになりそうです。方向音痴の私にはストロイエもガイドブック見ながらの案内になりますが。どうなることやらですが、初めての体験なのでこれも楽しみたいと思っています。