デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

夏のリンゴの木

2008-09-16 09:58:22 | デンマークの四季

 去年の春デンマークに行ったときには、一面の菜の花が印象に残りました。そして今年、7月の後半、最も私の印象に残ったものがリンゴの木。

 少し小ぶりの青い実がたくさん生っており、そこにリンゴの木があると、なんだかぐっと心和むかわいらしい景色になります。そこかしこにリンゴの木が植えてあり、お庭にリンゴの木を植えている人もけっこういるようです。遊びに行った友達の家にも、まだ植えられたばかりの背の低いリンゴの木がありました。

 ほんの少し、色づいているリンゴもありましたが、きっと今頃は赤くなって収穫を待っていることでしょうね。

          

          

          
          大きなリンゴの木の下で遊ぶ

デイジー

2006-07-11 17:26:23 | デンマークの四季
 6月のデンマークで印象的なのは、デイジーの花が無数に咲いている風景です。北欧特有のやさしい色合いの中に、白く点々と咲いているデイジー。心和む風景です。(カフェ・デイジーもそこから名前が来ているのかしら?)

 デンマークは非常に平らな国土で、多くの街は、一歩街の外に出れば田園風景が広がります。車で旅行をするとよくわかるのですが、街や村の間に広がるそういった風景は、わりと単調でどこでも同じような感じです。ある意味、一ヶ所見れば、それがだいたいどこでも同じ、切り張りできる景色と考えてもいいくらいです。ですからしばらくそういった中にいると、もっと変化のある自然が見たくなるのですが。

 余談ですが、この単調さは効率性のために、1つの農家がひとつの作物を作っているからということもあるようです。現代ではデンマーク農業はハイテクを駆使した、非常に管理された企業経営的な部分もあるそうです。(農業を行うにはかなりの学校での勉強が必要とのことです。)

 最近の私はやや疲れ気味で、今日はひたすらこのデンマークのデイジーのある風景を思い出していました。忙しいスケジュール、つきあい上の会話、夏を前にしてのいろいろなプランニング、何かをするときの家族分の準備、ジジの大変な育児、毎日のひたすら繰り返される家事・・・。まったく切れ間のない主婦業・母親業にこの不安定な天気が加わり、日本のせわしなさ、狭さなどに疲れているようです。(あー、家庭を運営することがこんなに大変なこととは思いませんでした・・・。世界中の親達は皆、よくやっているよね・・・。) 

 単調なデイジーの花咲く緑の風景を思い描くと、なんだかデンマークで感じた風まで感じられるような気がします。しばし癒されつつ、さてこれから絶え間なしにおなかがすいたという子ども達の夕食の準備です。

デンマークの夏の暑さ

2006-06-19 23:01:40 | デンマークの四季
 2003年の夏だったか、デンマークは非常に天気のよい夏でした。するとデンマークに長く住んでいる方に「この夏がデンマークの夏だと思わないでね。こんな汗をかくような夏は毎年じゃないんだから!すごく寒くて夏らしい日がない夏もあるんだから」と言われました。へぇ、そうなんだと思いましたが、その方はその年の「暑い」夏が本当に嬉しい様子でした。

 日本のじとじとした夏が夫は大嫌いだそうです。暑くて、汗ばかりかいて気持ち悪いと言います。まあ、よく外国人が日本の夏の湿度の高さで病気になるとか言われますよね。でも私から見るとデンマークの夏はなかなか暑いのです。夫には意外なようですが、私にとっては暑くて我慢できないと思うことがあります。

 デンマークには冷房がありません。冷房を持っている家もあるのかもしれませんが、私は今のところまだ冷房を見たことがありません。デンマークの夏が短く、そんなに暑くならないことから必要ないというわけですが、それでもたまに30℃前後になったりすると非常に暑く、お店などに入れば涼める日本から来ると我慢できない暑さと思ってしまいます。寝るときも窓を開けてできるだけ涼しい格好で寝ますが、それでも暑くて何度も起きてしまいます。これもまた日本で冷房をつけ、温度を調整して寝られることに慣れてしまっている私にはかなり耐え難いことです・・・。

 そしてデンマークの車にも冷房がありません。それでも最近は冷房つきの車も増えているようですが、義母の車には冷房がなく、車の中の温度がかなり高くなるのはもちろんのことなので、本当にこれは暑くて困ってしまいます。走っている間はまだいいのですが、止まると犬のような呼吸になってしまいます。
 非常に強く覚えているのはボーンホルム島に行ったときのことです。気温がとても高い中、船に車ごと乗り込むために港でかなり待たなくてはなりませんでした。一台ずつあまりにもゆっくり進んでいき、普通に座っていると汗でべたべたしてもっと暑いので、足を上げてスカートをぱたぱたしなくてはなりませんでした。それでも寒い夏よりは断然いい、ということには変わりませんが。

 とにかく夏に関してはデンマークはあなどれない国です。日差しの強い、非常に暑くて冷房がないことに耐えられないような日もあれば、逆に寒くてマフラーが必要なほどの夏の日もあります。私たちが行くときも一応夏の衣類を持って行くのですが、必ず軽いセーターも持って行きます。去年の夏はそれでも足りず、しっかりしたゴムのジャケットを購入するはめになりました(古着やさんで買ったので安かったけれど)。

お外でごはん!

2006-06-16 12:16:17 | デンマークの四季
 デンマークの夏といえば、なんといっても外に出よう!という雰囲気ではないでしょうか。北欧の貴重な夏、日照時間が長くて、薄い服で気軽に出かけられ、みんながうきうきしているように見えます。バケーションシーズンで気もそぞろ、コペンハーゲンの街もなんだかきらきらしている印象です。

 さてそんな夏、食事はみんなできる限り外で食べます。外で、というのは外食するという意味ではなく(もちろん外食の際もそうですが)、芝生の庭のテーブルで食事をするのです。家に住んでいる人は必ず庭にテーブルを備えています。またほとんどの家ではバーベキューのグリルを持っており、家族や友人とバーベキューを楽しむことも多いようです。夕食だけでなく、朝ごはんやお昼ごはんも外で食べたりします。あるとき親戚の家を訪ねたら、庭に新しく屋根付のテラスを作ったんだと嬉しそうに見せてくれたことがありました。これなら多少の雨でも外で食べられるというわけです。

 さて団地やアパートなどに住んでいて庭のない人はどうするかというと、ちゃんとベランダにテーブルが出ていたりするのです。義母もそこで3食、夏や食べるそうです。かなり狭いのですが、私たちが滞在するときもそこですし詰めになりながら食べます。団地の下を歩いているとあちこちの家で食器の音やお喋りする声が聞こえて、それはこちらまでなんだか夏の楽しい気分にさせてくれます。

 外で食べると普段の料理もそれだけでとてもおいしく感じるものです。そしてくつろいだ気持ちになり、いつもよりも楽しくなりますね。日本は今梅雨で夏気分にはまだなれませんが、我が家も梅雨があけたら、ベランダにアウトドア用のテーブルを出してごはんにしてみようかなと考えています。

 写真はまさに(?)典型的なデンマークの夏の1シーン。

2006-04-30 00:09:50 | デンマークの四季
 
 義母に日本の苺の季節はいつなの?と聞かれました。デンマークより暖かい日本で4月にこんなにたくさん苺を見かけるのは、義母にとって新鮮なようです。

 デンマークでは苺の旬は6-7月ごろでしょうか。6月ごろスーパーマーケットに苺が出回りますが、それはだいたい他のEUの国から来たもののようで、味がいまひとつね、などと言われています。そして7月ごろになると、待ちに待ったデンマーク産の苺が並び始め、必ずDanske Jordbear デンマークの苺!と表示してあるのがなんだかデンマーク人の気持ちを表わしているような気がして、ほほえんでしまいます。
デンマーク人にとって、苺は単に大好きな果物というだけでなく、これから本格的に夏が来る、というサインのひとつなのではないでしょうか。

 それにしてもデンマークと苺、よく似合うのです。空の青さ、自然の緑色、そして赤い苺はとてもきれいで北欧的な色合いだと思います。日本の苺ももちろんかわいらしいのですが、デンマークで見る苺のほうがなぜかおいしそうに見えてしまいます。(実際の味は私は日本のほうがやはりおいしいような・・・。どうかな?)

 うちの子供たちは恐ろしく苺が好きなので、この季節にはよく苺を買っておきます。これでこの後デンマークに行けば、他の子よりもかなり長期間、苺が食べられます。ラッキーですね。脱線して、これでオーストラリアなどに旅行すれば1年の半分くらい苺を食べ続けられるのかな、なんて苺を追いかける旅を考えたら一人で楽しくなってしまいました。

 さて日本もよく「国産」という文字をスーパーで見かけますが、デンマークではよく「Danske」という文字を見かけます。やはり国産のものはおいしくて安心して食べられるものという認識なのでしょうね。

カヌー・ピクニック

2006-03-31 15:18:10 | デンマークの四季
夏にデンマークに行くと必ず私がしたいのが「カヌー・ピクニック」です。夫の友人が所属しているルンブーにあるカヌー・クラブで家族ごと、カップルごとにカヌーを借ります。日本のようにチボリなどを除いては混むということのないデンマーク、いつでも気軽にカヌー遊びを楽しむことができます。
夫の友人はカヌーのためのクッションなどを持っていて、私たちガールズは柔らかいクッションの上に座って漕がなくてもよく、これは本当に素敵なピクニックです。

水の上をすーっと滑っていく感覚は本当に気持ちよく、森を抜けて川を下っていきます。途中、アヒルや白鳥を見たり(アンデルセンの世界ですね)、木々のトンネルをくぐったり。ガールズはすでに飲み始めていたりして、いい気分! 水の音や木々の触れ合う音だけでとても静かです。

森の中のちょっとした空き地にカヌーを止めて、持ってきた食べ物を広げランチタイムとなります。もちろん外で食べたり飲んだりするのは最高においしく、こういうことが気軽にできることはデンマークの真の豊かさですね。自然とおいしいものと家族と友達。これがデンマークの暮らし方そのものなのかもしれません。

子供たちが森の中でひとしきり遊んだ後は、またカヌーに乗り帰途につきます。ときどきカヌーをぶつけあったり、相手のカヌーを揺らして転覆させようとしたりするおふざけもしつつ、楽しく船着場に戻ります。

これが私のデンマークの夏の定番のひとつです。今年は行けませんが、来年の夏はカヌー・ピクニックをしたいなと考えています。

写真は橋にさしかかったショウミー。