私の日常

毎日の生活で印象に残った出来事を記録しておきたい。

女性・紛争・平和

2014-07-11 19:40:36 | 日記
July 11, 2014

7月8日(火) 読書会
1年ぶりぐらいで再開した読書会、終わって皆さんが帰られた後、何かほっとした思いが込み上げてきた。変わらず楽しく、有意義な時を過ごすことが出来た。本は『アンデルセン童話集』〈一〉(岩波文庫)。40年近く続いた読書会で、「童話」は初めてだ。今回改めてしっかり読んでみると、どの物語もすでに知ってはいるものだが、子供のころに絵つきの童話で読んだり親から読み聞かせてもらったものとはだいぶ違っていた。これは皆さんもおっしゃっていたことだ。本書には、教訓もなければ勧善懲悪もない、人間の本質を、自然界の花や動物にたくしたり、あるいは、その当時のデンマークのあまり裕福ではない庶民の願望などが、何とも言えない巧みな物語として描かれているのだ。日本でアンデルセンが子供の読み物として少しずつ書きかえられてあることを思うとき、デンマークの子どもたちは日本の子どもよりませていたのかと思ったりもした。しかし、「初版訳者序」には「アンデルセンがはじめて「お話」を出した時は、「子供のためのお話」という表題を付けましたが、子供ばかりでなく、大人も喜んで読みましたので、後には「子供のための」をとってしまいました」とあるので、「童話」という言葉について、もう一度考えてみてもいいのかもしれない。

当然読んで知っていると思っていたものでも、読む年齢によって、感じ方も違う。「童話」と名づけられた本には、そしてまた私たちのように70歳を超えた年齢で読んだとき、そういった感慨を抱くのではないだろうか。こうして思いがけなくアンデルセンの童話の数々について皆で語り合えたこと、読書会の醍醐味だろう。

7月11日(金)
今日は、「大学女性協会」という会で活動されてられる友人のお誘いで、『女性、紛争、平和』という映画を見る予定にしていた。台風が来ていたので、もし関東地方に直撃したときと合致したらと心配したが、勝手に通り過ぎて行き、台風一過の青空が広がる夏の1日だった。本映画の紹介の冊子には、「フィルムは多数の女性の手を経て作成されたものですが、最終的にはアメリカのNGO団体 Peace is Loud の協力によりDVDに取りまとめられて世界に送り出されたものです。このたび大学女性協会(JAUW)では、国際大学連盟(IFUW)の推奨によりそれを譲り受け、上映会と研究会を催すことになりました。」とある。今回は、アフガニスタンとコロンビアの2国における紛争と、それをめぐる女性の関与と視点から構成されたものが上映された。

今まさに同時進行中の世界の紛争地域の生々しい映像、その中で子供の命、女性の権利、平和を守るために活動する女性の姿が映し出された。特にアフガニスタンのタリバンの女性を人間とみなさない思想にはいら立ちを覚えたが、彼らの襲撃を恐れて女性を政治やそのほか公の場に参加することに二の足を踏むアフガニスタンの現政権にも腹立たしい思いを抱いた。ニュースではわからない現実の世界で戦う女性たちに触れたことは、大いに勉強になった。さらに、ボスニアとリビアについてのフィルムも上映される予定があるとか、ぜひまた上映会に参加させていただきたいと思う。しかし世界の女性はたくましく、また美しいですね。

画像は、妹のメールから。イタリア旅行先で撮ったそうだが、名前は分らないとか。