August 19, 2013
暑い中、友人と約束してあった「プーシキン美術館展」を見に、横浜美術館に出かけた。 神奈川県の住民でも、横浜は遠い。横浜美術館はさらに遠い。あざみ野にバスで出て、地下鉄で桜木町まで乗る。そこからさらに歩く。「みなとみらい」へは何度も来ているが、こんなに遠いと感じるのは、年齢のせいかもしれない。この美術館、あまり見たいと思う展覧会を開催しないのは、この場所が影響しているのではないか。この頃都心に小ぶりな美術館がたくさんできている。 先日朝日新聞に載っていた小林古径の「人形」、写真でも惹きつけられた。これは、東京六本木の「泉屋博古館」で開催されていた「近代日本画展」の中の1品だ。残念ながら行けなかったが、気軽に足を運べる美術館があちこちにあるのは、やはり東京か。
さてプーシキン美術館展、私はこの美術館に、若い頃訪れたことがある。旅の途中の駆け足見学だったのであまり記憶にないが、入り口だけは覚えている。今はどうなっているのか。この時、モスクワでこの美術館と並んで有名な「トレチャコフ美術館」も訪れた。こちらはスケジュールの中に組み込まれていたので、よく覚えている。特別室に展示されていたたくさんのイコン像に圧倒されて、イコン像の画集を買った。それは今も書棚の奥に眠っている。この美術館の名になっている人の弟の「トレチャコフ氏」の名が、今日の作品の所蔵家の中にあったので、懐かしく触れてみた。
横道にそれてしまったが、「プーシキン美術館展」、2時間かけてじっくり鑑賞した。ポスターになっていて何度も見かけていたルノワールの「ジャン・サマリーの肖像」は、やはり印象深かった。肖像を包んでいるピンクの色は、日常にはない色で、これぞ絵画というものだろう。私はピカソの「マジョルカ島の女」が、一番頭に焼きついた。セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンなど、今のように名を為していないころの画家たちの絵を、フランスの画商から買って集めたロシアのコレクターの眼のすばらしさに感心すると同時に、長い時代の流れの中でこれらの作品を保護してきたロシアという国もすごいなと思った。
グーグルのIDが分らなくなってしまったので、今回から新しいサイトになるが、これからもよろしくお願いいたします。画像は、妹のメールから。
暑い中、友人と約束してあった「プーシキン美術館展」を見に、横浜美術館に出かけた。 神奈川県の住民でも、横浜は遠い。横浜美術館はさらに遠い。あざみ野にバスで出て、地下鉄で桜木町まで乗る。そこからさらに歩く。「みなとみらい」へは何度も来ているが、こんなに遠いと感じるのは、年齢のせいかもしれない。この美術館、あまり見たいと思う展覧会を開催しないのは、この場所が影響しているのではないか。この頃都心に小ぶりな美術館がたくさんできている。 先日朝日新聞に載っていた小林古径の「人形」、写真でも惹きつけられた。これは、東京六本木の「泉屋博古館」で開催されていた「近代日本画展」の中の1品だ。残念ながら行けなかったが、気軽に足を運べる美術館があちこちにあるのは、やはり東京か。
さてプーシキン美術館展、私はこの美術館に、若い頃訪れたことがある。旅の途中の駆け足見学だったのであまり記憶にないが、入り口だけは覚えている。今はどうなっているのか。この時、モスクワでこの美術館と並んで有名な「トレチャコフ美術館」も訪れた。こちらはスケジュールの中に組み込まれていたので、よく覚えている。特別室に展示されていたたくさんのイコン像に圧倒されて、イコン像の画集を買った。それは今も書棚の奥に眠っている。この美術館の名になっている人の弟の「トレチャコフ氏」の名が、今日の作品の所蔵家の中にあったので、懐かしく触れてみた。
横道にそれてしまったが、「プーシキン美術館展」、2時間かけてじっくり鑑賞した。ポスターになっていて何度も見かけていたルノワールの「ジャン・サマリーの肖像」は、やはり印象深かった。肖像を包んでいるピンクの色は、日常にはない色で、これぞ絵画というものだろう。私はピカソの「マジョルカ島の女」が、一番頭に焼きついた。セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンなど、今のように名を為していないころの画家たちの絵を、フランスの画商から買って集めたロシアのコレクターの眼のすばらしさに感心すると同時に、長い時代の流れの中でこれらの作品を保護してきたロシアという国もすごいなと思った。
グーグルのIDが分らなくなってしまったので、今回から新しいサイトになるが、これからもよろしくお願いいたします。画像は、妹のメールから。