晴れ間の彗星

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【37】プリンセス・トヨトミ

2011年05月28日 | 映画って本当に…
なんとなくのイメージだけで、見に行ってしまった。
タイムスリップものかとも思っていました。
全くちがいました。
っでも、まあ面白いには面白かったんですけれど。

 会計検査院が大阪の調査に向かう。
調査対象の法人に「OJO」という大阪城保護団体が現れる。
なんとなく怪しい雰囲気、しかしまあとりあえず帳簿類はOK。

調査のあと「OJO」の建物の真向かいにあるお好み焼きやで昼食。
携帯を忘れタコと二気づき、とりに変えると「OJO」はもぬけの殻。
だんだんとOJOの怪しげな面がみえてくる。

 で、結局、大阪夏の陣の折り、秀頼の子供は城を逃れ市井に隠れ住んだという。
太閤好きの大阪人は、家康の目からその子を守り育てた。
 明治維新の際、大阪は独立国と認めてもらうことを条件に、新政府に財政援助をおこなった。
 以後日本国は公にできない「大阪国」に毎年5億円の補助金を支出してきた。
その不正を暴こうとする会計検査院。

 トヨトミの姫を守る「お好み屋の主人・真田」が大阪国首相であったり、
「OJO」の担当者が「長曽花部」だったり
対する検査員が「松平」だったりと遊んでいる。

①豊臣の末裔が残っている。
②末裔の少女は、自分の立場を知らない
③大阪は独立していた
④大阪人はみな父親から子へと大阪国について伝えられてきている。
⑤主人公松平も、大阪のでであるが、死期を悟った父親の呼び出しに応えず「大阪国」のことは聞いていないが、大阪国の一員のようだ。
⑥父親と息子の絆がテーマである。
⑦大阪国首相の息子は「性同一性障害」である
⑧学校のいじめ問題もある。

と、手広く広げたテーマは、結局何がテーマかを見失わせてしまう。

大阪の独立がテーマなのか。父親と息子の話なのか。
性同一性障害なのか?

そうそう、ラストの十字架に囲まれた富士山。あれはなんだったんでしょう?

人がいなくなった大阪は、絵だけが欲しかったのか?
本当だったら観光客やビネシマンたちが残っていなくてはいけないのではないか?
筒井康隆「東海道戦争」やなにやらを思い出しました。

橋本知事が「大阪は独立します!」なんて言ったらおもしろいでしょう。