高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!
みなさん、最近「レアアース」(希土類)と言う言葉がマスコミで賑わっていますね。
日本は「レアアース」の輸入を90%以上中国に頼っていますが、今年の4月に中国は希土類の出荷を4割削減すると通告してきています。
又、9月に尖閣諸島における漁船船長拿捕の報復として、希土類の通関を全部差し止めたとみられる(しかし、中国商務省は報復も差し止めも命令していないと述べている)。
更に、10/19付けの中国英字新聞「China Daily」は、中国商務省担当者の発言として、「レアアース」の輸出許可枠を30%削減すると発表≪China to reduce rare earth export quotas≫しています。
China will further reduce quotas for rare earth exports by 30 percent at most next year to protect the precious metals from over-exploitation, said an official from the Ministry of Commerce.
日本国内では民間備蓄が約1年分あると見られているため直接影響が及んでいるわけではありません。又「レアアース」類ではありませんが、工作機械生産・使用にきわめて重要なタングステンの8割も中国に頼っているのが現状です。
ハイブリッドカーの急速な普及でレアメタルという言葉は知っていると思いますが、更に「レアアース」なる物質も登場してきました。
「レアアース」は世界の産出量の90%以上を中国が占めているといわれています。しかし、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件から、中国が資源の保護を理由に「レアアース」の輸出規制を強めていることから、日本は官民あげてレアアース確保に動いています。
この「レアアース」は、ハイブリッドカーや電気自動車のモーター、太陽光パネルの供給には欠かせない素材だそうです。
「レアアース」(rare earth elements)は、希土類元素のことで、ネオジム、ジスプロシウムなど17種類の元素のことです。
17種類とは、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム です。
一般に「レアメタル」が希少な理由は、
・地殻中の存在量が比較的少なく、採掘と精錬のコストが高い
・単体として取り出すことが技術的に困難
・金属の特性から製錬のコストが高い
実はレアメタルは、レア・アースを除けば地殻中の存在量は、鉄や銅の例外を除くベースメタル(コモンメタル)の存在量よりむしろ多いのです。
「レアアース」が希少であるのは、採鉱される鉱石に含まれる割合が非常に少ないために、精錬による濃縮に大きな手間がかかるためです。
金、銀、鉛、錫のようなベースメタル(コモンメタル)では特定の鉱石中に高い割合で目的の金属元素が含まれているので、昔から簡単な精錬方法で利用されてきたが、レアメタルはクロム、マンガン、ニッケルのように鉱石として採掘されるものは少数派で、ほとんどが他の金属鉱石中に微量が構成金属を置換して存在しているからです。
「レアアース」の主な使用先は、
◆ハイブリッド車(プリウス): 1台に約400g
◆超強力磁石(モーター、バイブレータ): ネオジム、サマリウム、ジスプロシウム
◆液晶ガラス基板研磨剤: セリウム
◆蛍光体(テレビ、蛍光灯、LED): イットリウム
◆光磁気ディスク (DVD、CD、Blu-ray Disc、MO)
最後に「レアアース」に関するデータを取り上げてみますと、
◆「中国希土学会主催 中国レアアースサミット(2010)の概要について」
≪ポイントが簡潔に、箇条書きで記載≫
◆「レアアース、米国が戦略を見直し」
≪米国はかつて、世界有数の生産国だったが、主に環境とコストへの懸念から、今ではレアアースを一切採掘していない。レアなのは偏在ゆえというより、コストとの関係だ≫
◆「レアアース・ショックはなぜ起きたのか?」
≪尖閣諸島事件勃発前の話。2010年7月、世界最大のレアアース供給国である中国が、その輸出枠大幅削減を発表、経済界は大騒ぎになっていた。実に、世界におけるレアアース供給の9割を中国は担っているのだ≫
これからも「レアアース」に関するニュースに目を向けましょう。
みなさん、最近「レアアース」(希土類)と言う言葉がマスコミで賑わっていますね。
日本は「レアアース」の輸入を90%以上中国に頼っていますが、今年の4月に中国は希土類の出荷を4割削減すると通告してきています。
又、9月に尖閣諸島における漁船船長拿捕の報復として、希土類の通関を全部差し止めたとみられる(しかし、中国商務省は報復も差し止めも命令していないと述べている)。
更に、10/19付けの中国英字新聞「China Daily」は、中国商務省担当者の発言として、「レアアース」の輸出許可枠を30%削減すると発表≪China to reduce rare earth export quotas≫しています。
China will further reduce quotas for rare earth exports by 30 percent at most next year to protect the precious metals from over-exploitation, said an official from the Ministry of Commerce.
日本国内では民間備蓄が約1年分あると見られているため直接影響が及んでいるわけではありません。又「レアアース」類ではありませんが、工作機械生産・使用にきわめて重要なタングステンの8割も中国に頼っているのが現状です。
ハイブリッドカーの急速な普及でレアメタルという言葉は知っていると思いますが、更に「レアアース」なる物質も登場してきました。
「レアアース」は世界の産出量の90%以上を中国が占めているといわれています。しかし、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件から、中国が資源の保護を理由に「レアアース」の輸出規制を強めていることから、日本は官民あげてレアアース確保に動いています。
この「レアアース」は、ハイブリッドカーや電気自動車のモーター、太陽光パネルの供給には欠かせない素材だそうです。
「レアアース」(rare earth elements)は、希土類元素のことで、ネオジム、ジスプロシウムなど17種類の元素のことです。
17種類とは、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム です。
一般に「レアメタル」が希少な理由は、
・地殻中の存在量が比較的少なく、採掘と精錬のコストが高い
・単体として取り出すことが技術的に困難
・金属の特性から製錬のコストが高い
実はレアメタルは、レア・アースを除けば地殻中の存在量は、鉄や銅の例外を除くベースメタル(コモンメタル)の存在量よりむしろ多いのです。
「レアアース」が希少であるのは、採鉱される鉱石に含まれる割合が非常に少ないために、精錬による濃縮に大きな手間がかかるためです。
金、銀、鉛、錫のようなベースメタル(コモンメタル)では特定の鉱石中に高い割合で目的の金属元素が含まれているので、昔から簡単な精錬方法で利用されてきたが、レアメタルはクロム、マンガン、ニッケルのように鉱石として採掘されるものは少数派で、ほとんどが他の金属鉱石中に微量が構成金属を置換して存在しているからです。
「レアアース」の主な使用先は、
◆ハイブリッド車(プリウス): 1台に約400g
◆超強力磁石(モーター、バイブレータ): ネオジム、サマリウム、ジスプロシウム
◆液晶ガラス基板研磨剤: セリウム
◆蛍光体(テレビ、蛍光灯、LED): イットリウム
◆光磁気ディスク (DVD、CD、Blu-ray Disc、MO)
最後に「レアアース」に関するデータを取り上げてみますと、
◆「中国希土学会主催 中国レアアースサミット(2010)の概要について」
≪ポイントが簡潔に、箇条書きで記載≫
◆「レアアース、米国が戦略を見直し」
≪米国はかつて、世界有数の生産国だったが、主に環境とコストへの懸念から、今ではレアアースを一切採掘していない。レアなのは偏在ゆえというより、コストとの関係だ≫
◆「レアアース・ショックはなぜ起きたのか?」
≪尖閣諸島事件勃発前の話。2010年7月、世界最大のレアアース供給国である中国が、その輸出枠大幅削減を発表、経済界は大騒ぎになっていた。実に、世界におけるレアアース供給の9割を中国は担っているのだ≫
これからも「レアアース」に関するニュースに目を向けましょう。