HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第504話≪推薦入試やAO入試で合格した生徒へ「入学前eラーニング」制度≫

2008年01月25日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、1月23日に開催した中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の作業部会が、学士課程教育の在り方に関する小委員会に報告した中で、入学者の学力不足が指摘されている、大学の推薦・AO(書類審査や面接による)入試について、大学が学力検査や大学入試センター試験を用いたり、入学者選抜で高校の調査書を活用したりすべきだという案をまとめた・・・と言う記事が24日の朝日新聞朝刊に「推薦・AO入試に学力検査導入案 中教審部会が提言へ」で掲載されています。

 これは「大学全入時代」を前に入学者の学力水準を保つことが目的のようです。

 既に推薦入試やAO入試などで早期に合格した生徒への「入学前教育」を実施している大学に、東北大学工学部、金沢医科大学、京都精華大学、中央大学商学部、麗沢大学などが行っておりましたが、この度、金沢工業大学は、推薦入試やAO入試で合格した生徒へ「入学前教育」として、ホームページ上で、「入学前e-Learning」制度を取り入れました。

          

 これは、企業が新入社員教育で取り入れてきている「e-Learning」制度を大学側が取り入れてきたのです。
 
 既に下記のHageOyaji通信でもこの点をアドバイスしてきましたが、各大学で今後も推薦入試やAO入試制度を増やす傾向とともに、「入学前教育」に力を入れるところが増えてくるでしょう。

  ◆第187話≪入学前教育の現状≫
  ◆第193話≪高校生の学力状況調査・・宮城県教育委員会発表≫
  ◆第237話≪科学五輪に最多の高校生 理科離れの救世主⇒朝日新聞「時時刻刻」から≫

 KIT(ケイアイティ)は金沢工業大学のBrand Nameですが、合格したみなさんが、数学関連の授業を不安なく、スムーズに修了出来るように、基本的事項の理解を11回に分けて確認できます。
 「KIT数学ナビゲーション」という、数学のオンライン参考書にリンクされているので、数学の疑問点を自分の力で解決するという、自己学習能力の向上が期待できます。

 既に、金沢工業大学は5年前から行ってきた入学前教育としての通信添削を発展させたシステムで、入学後に必須となる微分・積分の基礎を学ぶことができます。

 「入学前教育」が普及してきますと、HageOyajiが悩んでいた一つ、大学合格を目指す生徒たちが多く在籍する高等学校では、AO入試で大学合格を果たした生徒の授業へのモチベーションが下がり、未決定生徒らは焦りなどからの精神的ダメージが出て、これら進学の決定未決定の生徒が混在している中での学級運営が困難を極めてきていることが一歩解決できるからです。

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コメント (1)    この記事についてブログを書く
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1 コメント

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素晴らしい内容ですね (hakusuke)
2008-01-27 19:00:19
現役高校生たちが推薦を希望し受験する生徒たちの多くは、推薦対象になった場合、日頃の学習より面接対策に重点を置いて取り組むでしょう。学力よりも人物のよさをPRする学習?訓練に時間を使うように感じます。大学に進学し、学問を深めることは喜ばしいことですが、学問の基礎・基本がなければ、講義を受けようが講座をとろうが学習の面白さは味わえないでしょう。
金沢工業大学の「e-Learning」制度素晴らしいと思います。本来ならば学生たちが学んで置かねばならないのでしょうが、このようなサイトや制度が、多くの大学で立ちあがるとよいですね。
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