HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第237話≪科学五輪に最多の高校生 理科離れの救世主⇒朝日新聞「時時刻刻」から≫

2006年06月09日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、7日朝日新聞朝刊「時時刻刻」欄に「科学五輪に最多の高校生 理科離れの救世主?」が特集されており、HageOyaji通信:第216話≪「国際物理オリンピック」へ初めて日本代表の高校生5人出席決定≫では一部の物理部門を配信しましたが、「国際科学オリンピック」(数学、物理、化学、情報学、生物、天文学)に日本は過去最も多い23人の高校生選手団を送り出すのである。


以下、朝日新聞から一部抜粋しておきますので、お読みください。

 科学の独創性と発想力を育てる数学や化学などの国際科学オリンピックに今夏、日本は過去最も多い計23人の高校生選手団を送り出す。物理五輪には初参加だ。大人も子どもも理科離れが加速する日本で、理数好きのすそ野を広げるきっかけになると文部科学省は期待する。だが、日本は独創性と発想力を育む教育をしているのか。科学技術立国の基盤が問われている。 

 日本の子どもたちの理科離れが止まらない。

       

 国際学会の03年の学力調査では、中学校の理科は日本は6位。70年の1位から調査ごとに順位を落としている。

 文科省が学力の低下以上に心配するのが興味の低下。経済協力開発機構の03年の調査では、数学が楽しいと答えた高校生は、日本ではたったの33%。40カ国・地域の平均53%を大きく下回った。

 この10年ほどの間に中学高校で理数科教育を受けた人たちは、成人後も関心が低い。内閣府の調査では、科学技術ニュースに関心がある人の割合は、20歳代は約40%。科学技術で国を支えてきた時代の人たちを含めた全年齢平均より10ポイント以上低い。

 「試験テクニックが中心」との批判もあった理数科教育を改めるため、文科省は02年度、やっと重い腰を上げた。自然とのふれあいや実験を充実させ、興味を深めてもらう新たな取り組みだ。スーパーサイエンスハイスクールに指定された全国約100校では、大学と連携し、研究実習にも参加する。

 成績上位を誇る各国は、国を挙げた支援をしている。

 数学五輪でトップクラスを維持する中国やロシア。組織的な選抜や数カ月にわたる訓練など、国の威信をかけた英才教育が行われているという。近年、力を入れ始めた韓国は躍進がめざましい。

 文科省は「日本を代表する研究者を育成するのも目的」とエリート養成の一面があることを否定しない。一方で「目標を設け、多くの生徒が参加することが、理数好きのすそ野を広げる」(基盤政策課)と期待する。

 米政府は、エリートよりむしろ普通の高校生の底上げを主眼に置く。高校で受けた大学レベルの勉強を、試験に合格すれば大学の単位として認めるアドバンスト・プレースメント(AP)制度の拡充だ。10年までに受験者を150万人に増やし、合格者を現在の3倍の70万人にまで引き上げる。高校教員7万人の訓練も計画に含まれる。

 文科省は来年度、生徒の合宿訓練を支援するほか、大会の存在を広く知ってもらう普及活動にも乗り出すという。

               

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