HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第1027話≪最近の主な世界の災害状況を紐解きましょう≫

2011年08月22日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、日本で16年前に起きた「阪神淡路大震災」以降、世界でどのような災害が続いたかを列記してみましょう。

 その中で、「被害額(推定)」と「死者・不明者数」を見て、如何に今回の「東日本大震災」がずば抜けて大きかったかが判るでしょう・・・

 又、「スマトラ沖大地震」は2004年に最初の地震が発生し、その後2010年までに7回大きな地震が続いているところもあります。

 皆さんもよく耳にする日本の「災害対策基本法」は、伊勢湾台風を契機に制定され、災害対策に関する法律ですが、災害対策基本法2条第1号に「災害」の定義として、

  「災害」を「暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火その他の異常な自然現象又は大規模な火事若しくは爆発その他その及ぼす被害の程度においてこれらに類する政令で定める原因により生ずる被害」と定義しています。

 この中の「これらに類する政令で定める原因」は、災害対策基本法施行令第1条で「放射性物質の大量の放出、多数の者の遭難を伴う船舶の沈没その他の大規模な事故」が定められています。

 即ち、災害対策基本法上の「災害」には自然災害以外の原因による災害も含まれています。


 世界的な災害には「ハリケーン」「地震」「竜巻」「津波」などが主ですが、今回の東日本大震災は、「地震」+「津波」+「火災」+「放射性物質の大量の放出」が同時に降りかかってきた大震災なのです。


 下記のデータは、2011年8月7日付朝日新聞「The Globe」災害復興特別版に掲載されたものから抜粋しています。 

  ◆1995年1月17日 阪神淡路大震災
    「被害額(推定)」 ⇒ 1,000億ドル
        ≪国内総生産(GDP) ⇒ 2%に相当≫
    「死者・行方不明者数」 ⇒ 6,437人

  ◆2004年12月26日~2010年10月25日(7回) スマトラ沖大地震(インド洋津波)
    「被害額(推定)」 ⇒ 45億ドル
        ≪国内総生産(GDP) ⇒ 0.8%に相当≫
    「死者・行方不明者数」 ⇒ 165,708人

  ◆2005年10月8日 パキスタン北部地震
    「被害額(推定)」 ⇒ 52億ドル
        ≪国内総生産(GDP) ⇒ 3.2%に相当≫
    「死者・行方不明者数」 ⇒ 73,338人

  ◆2005年8月23日~30日 ハリケーン・カトリーナ
    「被害額(推定)」 ⇒ 1,350億ドル
        ≪国内総生産(GDP) ⇒ 1%に相当≫
    「死者・行方不明者数」 ⇒ 1,833人

  ◆2008年4月27日 サイクロン・ナルギス
    「被害額(推定)」 ⇒ 40億ドル
        ≪国内総生産(GDP) ⇒ 11.7%に相当≫
    「死者・行方不明者数」 ⇒ 138,366人

  ◆2008年5月12日 四川大地震
    「被害額(推定)」 ⇒ 850億ドル
        ≪国内総生産(GDP) ⇒ 1.7%に相当≫
    「死者・行方不明者数」 ⇒ 87,476人

  ◆2010年1月12日 ハイチ大地震
    「被害額(推定)」 ⇒ 78億ドル
        ≪国内総生産(GDP) ⇒ 120.0%に相当≫
    「死者・不明者数」 ⇒ 222,570人

  ◆2010年2月27日 チリ大地震
    「被害額(推定)」 ⇒ 300億ドル
        ≪国内総生産(GDP) ⇒ 18.3%に相当≫
    「死者・行方不明者数」 ⇒ 562人

  ◆2011年2月22日 ニュージーランド南部地震
    「被害額(推定)」 ⇒ 130億ドル
        ≪国内総生産(GDP) ⇒ 8%に相当≫
    「死者・行方不明者数」 ⇒ 181人

  ◆2011年3月11日 東日本大震災
    「被害額(推定)」 ⇒ 3,090億ドル
        ≪国内総生産(GDP) ⇒ 6.1%に相当≫
    「死者・行方不明者数」 ⇒ 20,631人(8/1現在)

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