HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第714話≪脳計測装置の技術革新で「豊かなアラカン(Around還暦)社会」を実現!!≫

2009年06月15日 | 雑学話題
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、SMAP・木村拓哉 の出演「MR.BRAIN」を見ていることでしょう。

 TBS テレビの土曜8時のドラマ「MR.BRAIN」は、警察庁科学警察研究所 (通称・科警研) の脳科学者・九十九 (つくも) 龍介が、脳科学の知識と技術を使い、外的刺激もしくは精神作業によって人間の脳機能や認知機能から犯人に迫っていくドラマですね。

 最近は人間の脳機能や認知機能の研究が進んでおり、特に東北大学・川島隆太研究室では、脳科学の知識と技術をいかし、何らかの外的刺激もしくは精神作業によって人間の脳機能や認知機能を維持・向上させ、その結果人々が健やかで豊かな生活を送ることが可能となる「豊かなアラカン(Around還暦)社会」を目指した研究を進めております。

 「東北大学加齢医学研究所」と「ヤマハ発動機」による「二輪車乗車と脳の活性化の関係」についての研究結果が発表されております。

 今回発表の研究成果の最大の特長は、世界で初めてオートバイ運転時の脳(前頭前野)の活動を計測したことです。

 「二輪車乗車と脳の活性化」効果を抜粋しますと、

 ◆二輪車を乗車することにより、運転者の脳が活性化されること
 ◆現役ライダーとブランクのあるライダーとでは、脳の使い方や活性化に違いが生じること
 ◆日常生活に二輪車乗車を取り入れることにより、様々な脳認知機能(特に前頭前野機能)が向上し、さらにメンタルヘルスにおいてもストレスの軽減や脳と心の健康にポジティブな影響を与えること

 オートバイ運転時中の人でも脳機能が計測できたのは、携帯型の装置「携帯型光トポグラフィ」が開発されたためです。この装置は、日立製作所基礎研究所が開発しています。

 「光トポグラフィ」は、近赤外光を活用する脳機能計測装置の一種であり、近赤外光計測は日本で生まれた技術で、日立製作所と島津製作所が装置を販売しています。

 近赤外光計測の最大の長所は、脳計測装置の定番であるポジトロンCTや機能的MRIのように頭を固定する必要がないことですので、オートバイ運転時中でも計測が可能で、実際の生活により近い状態で脳を計測できます。

 更に、近赤外光計測は「光」を使うため、他の装置のように放射線を使う必要がなく、赤ちゃんや子供の脳も放射線を浴びせることなく計測できるという長所は大木ですね。

 この携帯型装置を使えば、あらゆる応用が考えられ、「ID野球」を見通すことも可能ですね。

 しかし、近赤外光計測の課題は、大脳表面の働きが大雑把にわかる程度ですので、ポジトロンCTや機能的MRIのように脳の細かい部位までは現在は計測できないようです。

 このような日本発の技術を用いて「豊かなアラカン(Around還暦)社会」に役立つ中高年向けの独創的な研究が生みだされることを期待したいです。

にほんブログ村 教育ブログ 高校教育へ
               
コメント