孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

人工知能はSF?

2016年10月20日 | 社会観察
最近、『女ルー・大柴』にも追及されて、めっきり老け込んでしまった感のある、石原慎太郎氏であるが、一時的にその「フリ」をしているものと思いたい。

彼が、いろいろなところで話題にする、宇宙学者ホーキング博士の話を最近よく思い出す。それは、何かの会議での聴衆とホーキング博士との質疑応答のシーンで、聴衆の一人のこんな質問から始った。

『博士、宇宙には地球のような文明をもった星が他にも存在するでしょうか?』

すると、博士はすぐに、「200万」と返答したそうだ。すると、別の質問者が、そんなにあるなら、なぜ宇宙船や宇宙人と遭遇することが頻繁に起きないのか、と質問した。

  スティーヴン・ホーキング博士

博士は、やはり質問にこう即答したという。

『地球のような高度の文明を造り出した星は、循環が狂ってしまい、極めて不安定な状況をきたし、宇宙全体の時間からすればほとんど瞬間に近い速度で自滅するからだ。』

「瞬間に近い速度」というと、どのくらいですか?

『まあ・・100年ほどか。』

石原氏は、この話を持ち出して、今の地球はすでに循環が狂い始めていると訴えたかったのだと思うが、事の真偽はさて置いて興味深い話である。

いつから数えて100年か、という問題になるが、博士は地球も似たような運命を辿って、あと数十年で自滅する運命にありそうだ、と言いたかったのか。

今、密かに流行りつつある言葉に、「技術的特異点」がある。

英語では、テクノロジカル・スィンギュラリティ (technological singularity) といって、簡単に言うと、人工知能が進歩していくと、やがて人間の能力を超越してしまって、後戻りできないようになり、人間の生活に大きな影響を及ぼすことになるだろうということらしい。

私も、毎日のように自動車部品の不具合検証の実例を目にしていると、特に電子回路が原因とある不具合などで、その発生メカニズムがうまく説明できない事例があったりする。

あるいは、小さな半導体チップの製造過程に紛れ込んだ目には見えないような微細な塵が原因で、半導体に異常を起こさせている事例を読んだりすると、もはや科学技術は人間の手の届かないところまできているんじゃないかと心配になる。

最近の南朝鮮製のスマホが突然火を噴くという事故は、どうもバッテリーが原因ではないようで、目下数百人の技術者たちが原因を探しているようだが、分からないでいる。

その検証は、あくまで極秘裏に行われているようだが、始まりがすべて盗み取ったような技術で出来上がったお国柄だけに、いっそのこと世界中の知識・技術を結集して原因解明に励んで欲しいものだ。

さらに、気になるのは私の好きな将棋のプロ棋士が、スマホのアプリに差し手を聞いて対局していたという疑惑をもたれているスキャンダルがある。

あれとて、一昔前のスーパーコンピュータ並みのスマホアプリが、ポケットに入ってしまう時代ならではの出来事だろう。

科学技術の進歩を止めることは不可能だろうが、ホーキング博士の予言のようにそれまでこの地球が持つのかどうなのか。

秋の夜長、孫達の暮らす未来に思いを馳せるのだが、明るい未来は期待できそうもない。