孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

危うきに近寄りたがる

2016年10月03日 | 英語関連
今はどうなのか知らないが、もう30年以上前に南朝鮮の南部の小都市に長期出張で滞在していたときは、何やかやで、移動によくタクシーを利用したものだった。

そのため、運転手に行先を伝える言い方や、「真っ直ぐ」「右へ」「左へ」などという基本的な朝鮮語はすぐに覚えなければならなかった。不思議と今でも忘れずに覚えている。

「オロンチョック ウロ カプシダ」「ウェンチョック ウロ カプシダ」などと言うと、運転手さんが朝鮮語でいろいろ言い返してくるのだが、何を言ってるのか分からないので、「何を言ってるのか分かりません」という言い方も覚えたはずだが、こちらは忘れてしまった。

他によく覚えているのは、タクシーのボディーが濃紺と白で塗装されていたので、まるで日本のパトカーのように見え、別に悪いことはしていないのに、タクシーを見るたびにドキッとしたものだった。

台北の街はタクシーが多く、いずれも黄色のボディーに塗装されている。

 台北市内の様子

若い運転手は、行先を伝えると分かったような顔で、とんでもない間違ったところへ向かって変なところで降ろすことがあるから要注意。私は、二度ほど経験した。

黄色のタクシーといえば、ニューヨークが有名で、イエローキャブと呼ばれてこれが全米に広まっていったようだ。

 アメリカのイエローキャブ

新婚旅行でも何度かイエローキャブを利用したことがある。帰りに立ち寄ったハワイでも確か黄色のタクシーだったと思うが、こちらはスラングで、「日本の若い女性観光客」を表すスラングになっていることで知られている。

サーフィンで遊んだ後で、「さて、今日はイエローキャブでも探そうか。」などという言い方を現地の若者はするようで、日本人の観光客を街でナンパしに行こう、という意味らしい。

そのココロは、イエローキャブは誰でも乗車拒否をしない、という。

シンガポールにいた時、箱庭のような小さな街にすぐ飽きてしまい、隣国のマレーシアやインドネシアにバスやLCCを利用して、何度も小旅行をした。

観光地が多くて、どこも日本人がたくさんいたが、そこで見かける日本の若いお嬢さんたちは概して「軽い」感じがしたものだ。

化粧は濃い目で、薄手のひらひらしたワンピースを着ていたりして、遠くからでも日本人観光客だな、とすぐ分かったものだ。ガイドブックを片手に持ってウロウロ歩いていたりすれば、もう間違いなく日本人だ。

ジャワ島など、一時は「ナンパされ目的」で多くの日本人OLたちであふれていたそうだ。英語も少し通じるし、何よりやさしく接する現地の青年が彼女達には素朴で魅力的に映ったようだった。

海外では自分を知る人と会うことはまず無い。その分、嫌な自分の性格を変えることも出来るし、少々大胆な行動すらとる勇気も湧くものだ。

その結果、運が悪いと悲劇が起きることもあるわけだ。

「君子、危うきに近寄らず」   これを忘れてはいけない。